インターン先に迷惑をかけないよう保険に入る
インターンとは、学生が企業へ入社する前に就業体験をすることです。インターンの学生側のメリットとしては、業界研究や職場や仕事へのイメージ付け、志望動機の一つになるといったことが挙げられます。 したがって、インターンへの参加は、就活において有利に働くので、学生としては参加しておきたいものです。しかしながら、インターン中にけがをした場合、企業がその費用を捻出してくれるのでしょうか。 インターンは、企業との労働の契約ではないため、けがをした場合は補償はされません。そのため、インターンに参加する前に保険に加入し、万が一に備えておくのがよいでしょう。大学生に身近な大学生協が提供しているインターン保険について説明していきます。
大学生協で加入できるインターン保険とは
大学生協のインターシップ保険とは、どのようなものなのでしょうか。
卒業まで損害を補填してくれる
大学生協が提供する保険は、学生賠償責任保険といいます。この保険は、日常生活だけでなく大学での講義や実習、インターン等において、他人にけがをさせた場合や他人のものを壊した場合といった、他人に対する損害を賠償します。また、示談に関しても、保険会社が被害者と交渉してくれるサービスがついています。
インターンで学生賠償責任保険に加入しておくべき理由
インターンで学生賠償責任保険に加入しておくべき理由は、先ほど冒頭でも説明した通り、労災が下りないことが挙げられます。また、学生が不利益を被る場合や、企業側がリスクヘッジのために加入させるという場合も挙げられます。
4年間でかかる費用
保険料に関しては、2018年4月入学の学生は、4年間で5,800円です。期間に関しては、1年単位で選択が可能であり、加入月に関しては、4月からでなくとも可能です。
インターン先で適用できない場合
しかしながら、学校を通さずに直接企業へ応募する自主応募型のインターンの場合は、保険が適用されません。学校の関与がある場合のみに限っているためです。 ただし、就活を進めていく中で、自分が参加したいインターンが学校を通じたものとは限りません。その場合は、民間のインターン保険に加入することが望まれます。
生協を通さないインターン保険
生協が提供するインターン保険以外には、インターン・教職資格活動等賠償責任保険があります。一年間の保険料は210円であり、インターンや教育実習等での他人への損害を補償する内容となっています。学生課や学生センターなどで取り扱っています。
インターンで学生賠償責任保険が利用された例
インターン先で、学生賠償責任保険が利用された具体例を紹介いたします。
インターン先でパソコンを破損
インターン中に拝借したパソコンを誤って落下して破壊した場合や、コーヒーをこぼして故障させてしまった場合などは、補償の対象となり得ます。
機械誤操作で相手先社員にけがを負わせる
機械の誤操作によってインターン先の社員にけがを負わせた場合、高額の治療費が請求される場合があります。この場合も、補償の対象となる可能性が高いと見込まれます。
企業秘密を誤って漏えいしてしまった場合
会社の事業に関わる企業秘密を取り扱う際に、メールの誤送信によって漏えいしてしまった場合、開示された秘密による損害賠償を請求されることがあります。その場合に関しても、補償の対象となり得ます。
インターンに備えて保険に入っておこう
さまざまな事態において、インターン先での不測の事態は想定されます。学生および企業のリスクを減らすためにも、保険への加入を考えてみましょう。学校を通じてのインターンに参加することを考えて、加入を前向きに検討するのもよいのではないでしょうか。