同志社大学とは
1875年、京都府に官許同志社英学校を開校。教員は初代社長の新島襄とJ.D.デイヴィスの二人だけでした。その後、1920年の大学令により同志社大学を開校し、文学部・法学部・大学院および予科を設置しました。
同志社大学の公明には「志を同じくする者が集まって創る結社」という意味が込められ、英文の校歌のDoshisha College Songは、「一つの志」あるいは「同じ志」いう意味で愛唱されています。同志社大学では「キリスト教主義」、「自由主義」、「国際主義」を教育理念に掲げ、「一国の良心」ともいうべき人材育成に尽力を注いでいます。
同志社大学の就職・就活状況
2017年度、男子98.2%・女子98.4%と高い就職率の同志社大学。就職内定アンケートを実施したところ、全学生の90%以上が内定先に「大いに満足」、「満足」と答えるほど、希望通りの就職活動が行えていることが分かります。自由な校風の中で自立した精神を大切にする教育理念のもとに、大学側が学問分野と進路を狭く限定せず、学生自身の関心や価値観を大切に進路に対する支援を行ってきた結果がでています。
同志社大学の学部別就職状況
学部 | 業界 | 企業 |
文化系学部 | 金融、保険、公務員など | 株式会社三井住友銀行、株式会社三菱UFJ銀行、株式会社京都銀行、日本生命保険相互会社、みずほフィナンシャルグループ、国家公務員、りそなグループ、東京海上日動火災保険株式会社、野村證券株式会社、株式会社滋賀銀行、株式会社南都銀行、京都中央信用金庫、三井住友海上火災保険株式会社、損害保険ジャパン日本興亜株式会社、日本郵便株式会社、株式会社大和証券グループ本社、国税専門官、SMBC日興証券株式会社、京都市、三井住友信託銀行株式会社、第一生命保険株式会社、富士通株式会社、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社、住友生命保険相互会社、株式会社池田泉州銀行、株式会社ニトリ、株式会社ゆうちょ銀行、三菱電機株式会社、パナソニック株式会社、全日本空輸株式会社 |
理工系学部 | 製造、インフラなど | パナソニック株式会社、株式会社日立製作所、三菱電機株式会社、トヨタ自動車株式会社、ダイキン工業株式会社、株式会社デンソー、関西電力株式会社、本田技研工業株式会社、株式会社豊田自動織機、株式会社野村総合研究所、日産自動車株式会社、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ、株式会社村田製作所、日本電気株式会社、川崎重工業株式会社、スズキ株式会社、富士通株式会社、TIS株式会社、株式会社東芝、ローム株式会社、株式会社小松製作所、ダイハツ工業株式会社、西日本旅客鉄道株式会社、積水化学工業株式会社、三菱重工業株式会社、中部電力株式会社、三菱自動車工業株式会社、株式会社ジェイテクト、TOTO株式会社、三菱ケミカル株式会社 |
文化系学部では、株式会社三井住友銀行やりそなグループ、株式会社ゆうちょ銀行などの金融業界が多く、一方、理工系学部ではパナソニック株式会社やダイキン工業株式会社、日産自動車株式会社などの製造業界が多数。文化系学部と理工系学部、それぞれが得意とする分野で活躍できる企業へと就職していることが分かります。また、文化系学部、理工系学部ともに誰もが知る有名企業が目に付き、就職率の高さだけでなく就職先の充実度の高さも誇っている大学です。
参考:https://www.doshisha.ac.jp/student_life/data/results.html
同志社大学が金融業界・製造業界に強い理由
文化系学部では金融業界、理工系学部では製造業界が強い理由には専攻している学部で学ぶ授業内容の違いが大きく影響しています。
文化系学部の一つ、文化情報学部ではそれぞれの専門性を高めるための四つのコースが用意されており、人間の行動についてや言語について、文化資料の情報化など、言語文化や数理科学、情報科学などを学び社会の即戦力を育成。
一方、理工系学部には電気工学科やエネルギー機会工学科、情報システムデザイン学科など、製造業に必要な知識を専門性を高めて学ぶことができます。
このように文化系学部と理工系学部では専門とする知識に違いがありますが、それぞれの学部で専門性の高い授業を受けることで大手企業からの評価も高い即戦力として働ける人材育成を行っています。
同志社大学が実施しているOB訪問に向けた取り組み
幼稚園から大学まで一貫した教育で一国の良心を育成する同志社大学。有名企業で活躍する学生を、毎年高い割合を維持しながら輩出し続ける同志社大学が実施しているOB訪問に向けた取り組みはどのようなものでしょう。同志社大学が実施しているOB訪問に向けた取り組みについてみてみましょう。
キャリア支援システム「e-career」
同志社大学では、キャリア支援システム「e-career」の活用を推奨しています。「e-career」では、進路希望や内定・進路登録、企業情報、求人情報、セミナー・説明会、インターシップなどさまざまな情報を知ることができます。また、「e-career」からOB・OG訪問の承諾をしている卒業生の連絡先の閲覧も可能。
企業に取り次ぎの電話をすることなく、直接連絡を取ることができます。しかし、「本来の目的以外で情報を利用している」、「学生のマナーが悪い」というOB・OGからの苦情もあり、情報公開が停止されることも。
「e-career」でOB訪問のアポイントを取るときは、卒業生が忙しい中時間を割いて対応していることを忘れずに礼儀をわきまえて利用することが求められています。また、苦情の多い学生に対しては情報提供の開示を取りやめる措置も行われます。
個人面談を重視
自由な校風の中で自立した精神を大切にする同志社大学では、個人の意見を尊重するため進路相談をマンツーマン形式で行うことに重視しています。学生がどのような進路に進みたいと考え、活動状況の報告や相談に対して適切にアドバイス。
企業経験豊かなキャリアアドバイザーも配置することで、一人一人の特性や学んだ知識を生かせる業種への就職をサポートします。学生の目指す先が決まることでOB訪問の予定も組みやすくなり、大学と卒業生が協力して学生の就職活動を応援するシステムができあがっているのが同志社大学の魅力になります。
同志社大学のOB訪問に対する考え方
同志社大学では、学生とOBが円滑に連絡を取り合い就職活動をスムーズに進めることができるよう支援しています。しかし、大学側の思惑通りにキャリア支援システム「e-career」が使われていない現状も抱えています。同志社大学がOB訪問に対して考えている目的や注意点、その他の大学との違いについてみてみましょう。
OB訪問の目的
OB訪問は、すでに企業に勤めているOB・OGの生の声を聞くことで就職活動に必要なことや社会人としての心構えなどを学ぶ機会。同じ大学の学生とOBに接点を作ることで、入社後に孤立してしまう不安感を解消するなどの効果もあります。また、入社を決めている企業の内情を聞くことができるため、入社後に想像と違っていたなどの困惑を防ぐこともできます。
OB訪問は、1社に絞り込み会う人も一人と決めてしまうのではなく、業種を決めたらそこに勤めるOBに会うのが一般的。そのため、複数のOBと接触しいろいろな考えを聞くことになり、自己分析を行うきっかけにもなります。OBとの対話からどの企業に魅力を感じたのかやこのOBと一緒に仕事がしたいという気持ちなども考慮すると、自己PRや志望動機が書きやすくなります。
OB訪問をするときの注意点
同志社大学では、OB訪問に関して承諾しているOB・OGの連絡先がキャリア支援システム「e-career」で閲覧可能になっています。
学生が直接OB・OGと連絡を取り合える便利さがある反面で「本来の目的以外で情報を利用している」、「学生のマナーが悪い」という苦情がでている現状も。
学生である自分の都合を押し通してアポイントを取るのではなく、社会人として忙しく働いている中で時間を割いてくれているOB・OGに感謝の気持ちを忘れずにアポイントしましょう。
OB・OGは同じ大学の卒業生であって友達ではありません。後輩の就職活動の一環となるOB訪問は、OB・OGが善意で行っていることを念頭において行動しましょう。
同志社大学とその他の大学の違い
同志社大学とその他の大学の違いは、キャリア支援システム「e-career」の利用と個人面談の重視。学生一人一人が進路や就職活動に躓いてしまわないように、サポート体制が充実。学生自身の自主性を重んじつつも、道に迷いそうな学生の軌道修正も行います。
また、キャリア支援システム「e-career」を利用すること個人でのやり取りがしやすく、いちいち企業に取り次いでもらう手間がなくなりアポイントが取りやすいという利点もあります。そのため、就職活動での時間のロスを大幅に削減することができます。
OB訪問前へ行く前に準備すべきこと
OB訪問のアポイントが取れたら、次にやるべきことがあります。OB訪問へ行く前に準備すべきことについてみてみましょう。
企業の情報をチェック
OB訪問を行ったとき「おおまかな仕事内容」や「どのような企業と取引があるのか」など聞くのは時間の無駄になります。
「どのような業種」で「どのような業務」を行っていて「どのような企業と取引があるか」という情報は企業のホームページやパンフレットなどに記載されています。企業が公表している情報はあらかじめチェックし、そのうえで企業に対して気になる質問を作成しましょう。
質問の内容は、実際に働いている人にしか分からない情報を聞き出すものが有効。自分が入社したあとに、職場の雰囲気が想像と違っていたなどという困惑を防ぐことができます。また、職場内の情報を聞いておくことで本当に入社を決めてよいのかの決め手にもなります。
OB訪問前日に確認のメールを送る
OB訪問前日は、必ず日時と場所の確認の意味を込めたメールを送信しましょう。毎日の業務の中で慌ただしく働いているOB・OGにとって、学生との約束よりも仕事優先になるのは当然のこと。そのため、連絡をし一週間以内のアポイントは大丈夫でしょうが、何週間も先のアポイントに関しては忘れてしまっていることもあります。
もし仮に忘れられてしまっていたとしたら、待ち合わせ場所で待つ時間が無駄になってしまいます。そのような事態を防ぐためにも、OB訪問予定の前日までに確認の意味を込めたメールを送信しましょう。また、メールには考えておいた質問も一緒に書いておきましょう。返答を考える時間があることで、ボリュームのある答えが返ってくる可能性が高まります。
待ち合わせの場所の確認
OB訪問の際、待ち合わせに遅刻することはNG行動。学生にとっては就職活動の一環として行うOB訪問も、OB側からすれば貴重な時間を割いて協力しているだけのこと。学生にメリットはあっても、OB側にはメリットがあまりありません。
そのため、待ち合わせに遅刻しないためにも、あらかじめ移動に使う交通機関や待ち合わせ場所までのルートを確認しておきましょう。雨などの天候不順にも慌てないよう、時間に余裕を持って行動できる準備をします。
同志社大学の学生がOBに聞いている質問内容
では、OB訪問の際どのように質問したらよいのか。同志社大学の学生がOBに聞いている質問内容を確認しましょう。
入社後に気になったことはありますか。
OB訪問を行ったとしても、そのときの質問内容によっては入社前に知り得ることができず、入社後に知って驚いたことや気になったこともあるはず。
そのようなギャップを最初に知っておくためにも、広く回答が得られそうな「気になった」という言葉を使った質問をします。入社前は「こんな仕事だろうなと思っていたのに違っていた」や「上下関係が厳しかった」など、さまざまな内情を聞きやすく話を広げやすくなります。
例えば「こんな仕事だろうなと思っていたのに違っていた」という返答のときは、どのような仕事と思っていて実際はどんな仕事だったのかなど返答を深掘り。仕事の内容が自分の思っていた通りか、違っていたかを知ることができます。
仕事にやりがいは感じていますか。
仕事にやりがいを感じているかは、実際に働いているからこそいえる主観。そのため「仕事にやりがいは感じていますか」という質問は、学生にとって働きがいのある会社どうかを判断する有益なものになります。ただし、OB主観の返答になるため入社後、自分もやりがいを感じるかどうかは分かりません。
そのため、同様の質問を複数人のOBに聞いて判断するしかありません。もしも、入社後の仕事にやりがいを感じないとしても希望していた企業に入社できたのですから、やりがいのある仕事を探してみましょう。
OBがやりがいを感じていたのは経験を積んでいるからかもしれません。やりがいを感じる仕事は人それぞれ違うので、まずは経験を積み重ねていきましょう。
面接で気をつけることはありますか。
すでに入社しているOBにだからこそ聞くことができる面接について。入社後の心配をして内情を聞いておくことも大切ですが、まずは内定をもらわなければ入社まで進むことができません。面接の際に気をつけることがあれば、先に聞いておき対策を講じましょう。
また、エントリーシートの書き方について聞くのもおすすめ。特に自己PRや志望動機に悩む学生は多くいます。自分が作成した自己PRや志望動機もみせて、評価を聞いてみましょう。
礼儀正しいOB訪問で円滑な就職活動をしましょう
就職活動の一環でもあるOB訪問は、善意の協力のもと成り立っています。しかし、自己都合を押し通す学生やOB訪問とは関係のない要件でキャリア支援システム「e-career」を利用する学生もいるのが現状。
キャリア支援システム「e-career」は、同志社大学が就職活動を円滑に行えるように用意しているシステムです。OBが善意で学生に協力していることを忘れずに、礼儀正しくOB訪問を行い就職活動を成功させましょう。
学生の皆さんのキャリア選択を応援します!
ビズリーチ・キャンパスでは、早期から将来を意識し、キャリア選択に前向きな学生の皆さんを応援します!
対策や企業研究よりも前にやるべきことがある…それは「どんな生き方をしたいか?」を考えること。その方法はネットで検索することでも、内定者の先輩に聞くことでもありません。実際に働く社会人の先輩たちに聞くことです。