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選考対策

筑波大学のOB訪問とはどのようなものか|充実の制度を利用しよう

毎年卒業生が有名企業に就職していく、関東でも優秀な国立大学「筑波大学」。筑波大学は学生のキャリア形成に力を入れていて、OB・OG訪問に関しても充実した制度が整っているため使わないのはもったいないです。一度OB・OG訪問をしてみませんか。

就活においても強い筑波大学

関東の国立大学として優秀な学生が集う筑波大学は、毎年多くの有名企業に学生たちが就職をしていきます。
筑波大学は学生の「キャリア形成」にも力を入れていて、入学直後からは春学期に毎週1回の「フレッシュマンセミナー」を開設していたり、つくば市の近隣企業で1週間程度のインターンに参加できる「キャリアデザイン-働く自分-」、外国人留学生と日本人学生が異文化交流を行い、自身のキャリア形成について学ぶ「Career Development in Global Context」などかなり充実したキャリア形成のための科目があります。
また在校生と卒業生の交流会や「社会人メンターネットワークシステム」と呼ばれる、卒業生により在学生のキャリア形成支援のシステムもあり、利用すれば就職活動に役立ちそうなものがたくさん存在します。
その中でも、OB・OG訪問のシステムはとても充実しており、多くの企業に勤める卒業生から「生きた職業観」を聞くことができます。まだ行きたい業界・企業が定まっていない人も、一度卒業生から「働く」とはどういうことなのかだけでも話を聞いてみてはいかがでしょうか。

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大学の就職・就活状況

同じ大学にいる先輩・同級生などが、どのような業界・企業を就職先に選んでいるのか、なかなか知る機会はありません。筑波大学の学生が、どこに就職しているか、また就活状況はどうなっているのかについてみていきましょう。

筑波大学の学部別就職状況(平成29年度)

学群 就職先業界・企業名
人文・文化学群 (運輸)JR東日本、全日本空輸、日本航空株式会社など (卸売)三菱商事株式会社、伊藤忠エネクス株式会社など (情報サービス)楽天株式会社、日本IBM株式会社など
社会・国際学群 (金融)三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行など (保険)アフラック生命保険株式会社、オリックス生命保険会社 (情報サービス)MS&ADシステムズ株式会社、株式会社LIFULLなど
人間学群 (金融)株式会社常陽銀行、株式会社あおぞら銀行など (教育)株式会社日本入試センター、株式会社ベネッセコーポレーションなど (社会保険・社会福祉)株式会社ベネッセスタイルケアなど
生命環境学群 (メーカー)山崎製パン株式会社、株式会社ベジテック、株式会社日立製作所など (情報サービス)株式会社iネット、株式会社ミクシィなど
理工学群 (情報サービス)株式会社NTTデータ、株式会社Gunosyなど (コンサル)株式会社野村総合研究所、PwCコンサルティング合同会社
情報学群 (メーカー)株式会社日立製作所、日本電気株式会社など (情報サービス)株式会社NTTデータ、株式会社富士通ビーエスシーなど
医学群 (医薬品・化粧品メーカー)塩野義製薬株式会社、大正富山医薬品株式会社など (医療)筑波大学付属病院、医療法人社団筑波記念会筑波記念病院など
体育専門学群 (電気機械メーカー)株式会社PFU本社、株式会社日立製作所など (自動車)トヨタ自動車株式会社、三菱重工株式会社
芸術専門学群 (情報サービス)株式会社ディー・エヌ・エー、株式会社LIFULLなど (その他サービス業)株式会社リクルート住まいカンパニー、株式会社パソナなど

筑波大学が株式会社日立製作所に強い理由

筑波大学と株式会社日立製作所は茨城県を中心とした東北・関東における科学技術に立脚した産業振興に貢献することを目指し、多目的な交流をすることで2004年に合意をしています。
つまり大学在学中から日立製作所と共に協力体制の上で交流を図っているので、学生にとって身近な存在であるのも大きな理由でしょう。同じ茨城県というのもあり、毎年優秀な筑波大学の学生が日立製作所に就職しているのも納得できます。

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筑波大学が実施しているOB訪問に向けた取り組み

筑波大学では、在学生のOB訪問に向けた取り組みとしてさまざまなシステムを用意しています。自分の気になる企業に就職した先輩や、就職活動の相談に乗ってもらいたい先輩など、会って損はありません。在学生の方々はこのシステムを活かしてOB訪問をしてみませんか。

OB・OG訪問データベース

筑波大学は、在学生の就職活動の一環としてOB・OG訪問を推奨しており、そのための在学生・OBやOGをつなぐコネクションとして平成15年からOB・OG訪問データベースを設けています。
こちらのシステムを使えば、自分の気になる企業に就職した先輩の情報を知ることができます。企業の説明会だけでは得られない、社員として働くOB・OGの方の生の声は、きっと就活生にとって貴重な情報になりますよ。

社会人メンターネットワークシステム

こちらのシステムは筑波大学を卒業・修了した方が、特定の企業についての話ではなく「社会人の先輩」として在学生のキャリア形成支援におけるアドバイスや、企業人としての経験からの企業研究のアドバイス、業界人としての経験からの業界研究のアドバイス、またキャリアインタビューと呼ばれる在学生と社会人の交流会の協力などをしてくれるシステムです。
企業についての情報だけでなく就職・キャリア全般のサポートを筑波から卒業・修了して活躍する社会人の方がしてくれます。就職活動を何から始めたらいいのかわからない人、はじめてしばらく経ったけれど結局何がしたいのかわからなくなってしまった人など、このシステムを利用して悩みを相談してみましょう。

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筑波大学のOB訪問に対する考え方

筑波大学では在学生にとって業界研究・企業研究になるようOB・OG訪問を推奨しています。そのためのシステムも充実していますが、筑波大学の学生はそれらを利用してどのような目的で、そしてどんなことに注意してOB訪問を行えばよいのでしょうか。

OB訪問の目的

筑波大学では、在学生のキャリア形成支援を目的に、筑波大学を卒業・修了した社会人と在学生の交流の機会等を設けています。社会人から生きた職業感を得ることにより、在学生が社会に出るまでの時期を有意義・前向きなものにするために、また進路選択や職業選択を積極的に行えるように、OB・OG訪問の制度を整えています。
では実際、どのようなことに注意してOB・OG訪問をしていけばよいのでしょうか。確認していきましょうj。

OB訪問をするときの注意点

OB・OGの方は同じ筑波大学を卒業・修了した先輩でもありますが、社会人として働く企業の社員でもあります。そのため、OB・OG訪問は企業に対して良くも悪くもあなたを印象付けるものとなります。
例えば良い場合としては、OB訪問がきっかけで本選考へ進むパターンです。OB訪問で会って話すだけでなく、その後気に入られれば特別なルートに招待されたりする例もあるようです。決してすべての企業にいえることではありませんが、せっかくならいい印象を与えられるOB訪問にしたいものです。
また悪いパターンとしては選考の前にあなたの悪い印象が企業に伝わってしまうことです。選考に参加する前から候補者から落ちてしまうと、せっかく興味があってOB訪問をしても逆効果になってしまうのです。ですから、OB訪問にはしっかりと準備をし、失礼のないように行くことがとても重要なのです。

筑波大学とその他の大学の違い

筑波大学は学生も多く、他の大学よりもOB/OG訪問の制度や社会人と在校生の交流の場が設けられる支援などが大変充実している大学です。人数が多い分、卒業生が活躍するフィールドはさまざまですので多くのOB訪問を経験するほど企業研究によいでしょう。
また、筑波大学は「1年生からキャリアプランを描く」ということを推奨していて、入学直後から自分の将来について描くことが出来るような支援が充実していますので、十分に利用すると有意義な就職活動が出来るでしょう。

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OB訪問前へ行く前に準備すべきこと

前述したように、たとえ大学の先輩とはいえ相手は企業で働く「社会人」です。失礼なことのないよう、また悪い印象を与えてしまわないようしっかりと準備しておくことが重要なのです。では、OB訪問に行くまえに準備すべきことは一体何でしょうか。準備項目をそれぞれみていきましょう。

企業研究・業界研究をしておく

OB訪問にまずしておきたいことは、OB・OGの方の企業とその業界をできるだけ調べておくことです。OB・OG訪問において、相手は忙しい合間を縫って貴重な時間を割いてくれています。そんな中で、企業情報や業界情報をゼロから話すのは非効率的です。
企業の事業内容についてはホームページをみれば分かりやすくまとめてありますし、業界についても今やインターネットさえあれば大枠は知ることができます。その企業の情報だけでなく、競合他社との差別化をどう図っているのか、また業界内でどういう位置づけなのかも知っておくとよいかもしれません。
OB・OGの方にとっても、そして訪問する側であっても、有意義な訪問にすべく、最低限の知識は予め得ておくべきです。「〇〇はどんな事業を行っているのですか」、「〇〇の職種にはどんなものがありますか」といった質問はその場でするにはふさわしくなく、逆にOB・OGの方に失礼にあたってしまうこともあるので気を付けましょう。

質問内容を選定

企業研究・業界研究が自分なりに大枠できたら、OBの方にする質問を予め決めておきましょう。OB・OG訪問においては、会社の説明会と違って話を聞くだけの受け身の姿勢ではなく、学生主体でその時間を進めていくことになります。割いてもらった貴重な時間を無駄にしないよう、予め質問内容は時間に合わせて量を見極め、準備をしておきましょう。
先ほどにも前述したように、OB訪問の場は会社についての概要を聞く場ではなく、そこで働く社会人の生の声を聞くことができる点に意味があります。
そういった話を引き出すための質問としては、そのOB・OGの方が感じている社風や一日をどのように過ごしているか、またその仕事のやりがいについてなど、説明会などでは聞くことのできない話を引き出せるようにしましょう。

質問内容を予めOB・OGに送付する

これは必ずしもやらなくてはいけないことではないですが、OB/OG訪問の時間を有意義なものにするのに効果的です。なぜかというと、OB・OGの方が送付された質問リストをみて、予め把握しておいてもらえることで質問に関する答えについて考える時間があるのでよりよい返答が得られる場合があります。
その場で質問されて思い付きで答えるよりも、予め渡された質問リストに書かれていることを会う日までに考えておいてお話をする、といったほうがOB・OGの方々の側からしても準備を万全にしてその日を迎えることができるので、お互いにとって効率的な時間の過ごし方ができるでしょう。

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筑波大学の学生がOBに聞いている質問内容

では、実際に筑波大学の学生はOB訪問においてどのような質問をしているのでしょうか。どのような質問をしてよいかわからない方は参考にしてみましょう。

新卒でこの会社を選ばれた理由はなんですか?

この質問は、訪問したOB・OGの方が新卒でその会社に入った場合に聞くとよい質問ですね。一つの業界にしても多くの企業がある中で、なぜその企業を就職先に選んだのか、ということを聞くことでそのOB・OGの企業選びの軸だったり、競合他社と比べた際にその企業が優れている点を知るのに参考になります。
企業研究にもなりますし、その業界におけるさまざまな企業のそれぞれの位置づけを大枠把握することができるでしょう。

入社をしてみて、よい意味でも悪い意味でも感じたギャップを教えてください

入社後、就活をしているときとはよい意味でも悪い意味でも違った印象を受けた場合にそれがどのようなものなのか予め知ることで、自分が企業を就活生として見ている視点だけでなく実際の社員の生きた声として企業のことを知ることができます。
こういった質問をすることで「外資系で英語を話すことを期待していたのに、そういった機会がほとんどない」、「若いうちからバリバリ働けると聞いていたのに下積みが長すぎる」など、入社後のミスマッチを避けることができます。
説明会では、もちろんですが企業は自分の企業の売り、よいポイントを話す「営業」をしているので、社員の方が実際に感じたギャップを聞くことができるのはOB訪問ならではでしょう。

仕事を通して、最もやりがいを感じるのはどんなときですか

これは社員の人によってやりがいを感じる部分は違うのでひとくくりに「こんなやりがいのある会社」とはいえませんが、自分がもしその会社に入社した際にどのようなモチベーションを持って働くことができるかイメージをもつ参考になるでしょう。また、社員の方がどのようなものに価値観を置いていてその会社で働くことを選んだのかも知ることができます。
例えば、「人にありがとう、と言われることがやりがい」という方と「自分の自己成長を感じるのがやりがい」では想像する社員の働き方や価値観も違ってきます。社員の方が何をモチベーションに仕事に励むのか、といった質問でもよいかもしれませんね。

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筑波大学のOB訪問のシステムを十分に利用しよう

筑波大学は他の大学と比較してかなりOB・OG訪問のシステムが整っており、卒業生も多いので自分の気になる企業で働くOBの方に出会える可能性がとても高いです。
自分の行きたい企業や業界が決まっていなくても、同じ大学を卒業した先輩がどのような考えでその企業に就職するに至ったのか、話を聞くだけでも自分のキャリアや将来の設計を描くのに効果的です。
漠然としている将来を、実際に自分の先を行くOB・OGの方に話を聞けば明確にできるかもしれません。筑波大学の充実したOB・OG訪問のシステムを存分に利用して、就活活動に役立ててみてはいかがでしょうか。

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