首都大学東京とは
首都大学東京とは、東京都八王子に本部を置く日本の公立大学で、2005年に設置されました。さらに2020年4月に大学名を東京都立大学に変更される予定です。
石原慎太郎元東京都知事の掲げた「まったく新しい大学をつくる」という公約のもと、新大学構想に基づき東京都の設置する4つの大学および短期大学(東京都立大学、東京都立化学技術大学、東京都立保健科学大学、東京都立短期大学)を統合して設置されました。
母体となった四大学・短期大学は公立大学法人首都大学東京の設置する大学として併存された後、在学生がいなくなった時点でそれぞれ閉校となり、首都大学東京へ吸収されました。都市教養・都市環境・システムデザイン・健康福祉の4学部7学科を持ち、教員の評価制、任期制、給与の年俸化を導入しています。
大都市における人間社会の理想像の追求を使命としていて、都市環境の向上・ダイナミックな産業構造を持つ高度な知的社会の構築・活力ある長寿社会の実現を柱に教育研究に取り組んでいます。情報通信技術の専門領域における高度専門技術者育成のため、2006年4月に産業技術大学院大学を開設しました。
英教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーションが調査・発表する「世界大学ランキング2019」で、首都大学東京は782校ある日本の大学の中で、国内第7位にランクインしてます。教育・研究の質の高さにおいて、世界的に高く評価されています。
首都大学東京の就職・就活状況
首都大学東京の学生の就職や就活の状況をみていきましょう。首都大学東京ではインターンで社会で活躍できる力を身に付けるよう支援をしています。
四年間の充実した学校生活を送り、卒業後も社会で活躍できる人材になるためのキャリアカウンセリングを行っています。大学での学びを自分の将来に活かす方法や、自分の適性を見極めるための相談会など、キャリア形成について多くの学生の悩みや不安に応えてくれます。
また、就職活動の流れや心構え、最新情報を伝える就職ガイダンスから、個別での面接やグループディスカッションなど、シチュエーションごとの対策「面接対策講座」といった豊富なラインナップを持ち、学生の就職を手厚くサポートします。
一・二年次に実施する現場体験型インターンでは、さまざまな社会の課題や自分自身の課題について認識を深め、課題に主体的に取り組む能力などを身に付け、高学年で実施するインターンでは、将来の進路に関連したキャリア教育を受けることが出来るようになっています。
首都大学東京の学部別就職状況
学部 | 業界 | 企業 |
都市教養学部 | 公務員・金融 | 東京都庁・横浜市役所・横浜銀行・大和証券グループ |
都市環境学部 | 公務員・建設 | 東京都庁・クラブツーリズム・応用地質・鹿島建設 |
システムデザイン学部 | 製造 | 本田技研工業・ソラシドエア・トヨタ自動車 |
健康福祉学部 | 医療 | 東京都立病院・東京大学医学部付属病院・東京都リハビリテーション病院 |
首都大学東京の卒業生は誰もが知っている大手就職先が名を連ねています。大学でも熱心に学生たちの就職に向けた支援を行っていることが後押ししています。
首都大学東京が実施しているOB訪問に向けた取り組み
各大学でOB訪問に向けてさまざまな取り組みを行っています。首都大学東京での取り組みをしっかり理解して、自分自身のこれからの就職活動に活かしていきましょう。
OB・OGへの取り次ぎを支援
首都大学東京のキャリア支援課では卒業生の就職先等を記載した名簿や、後輩学生のためにOB訪問に対応してくれる方々のリストを公開しています。
学生はキャリア支援課にて名簿を閲覧して、会いたい先輩を探し受付で取り次ぎをしてくれます。実際に働いている方のお話を直接聞ける機会を非常に重要だと考えている大学では、積極的にOB訪問を推奨しています。
OBと学生を繋ぐイベントを実施
OBと学生をつなぐ行事として、「OB・OG交流会」を毎年実施しています。個別のOB訪問だけではなく、イベントを通して出会えるOB・OGの方々との交流を通して、さまざまな発見や学びを得られるはずです。
一度に沢山の先輩と会えるイベントでは、自分自身の企業選びや希望する職種のことを知り、自分の将来を真剣に考える大事な機会になります。
首都大学東京のOB訪問に対する考え方
OB訪問をしたい学生を支援するべく、OBの記載された名簿の閲覧が出来たり、イベントを実施したりとさまざまな取り組みで推奨しています。ここでは、首都大学東京のOB訪問に対する考え方をみていきましょう。
OB訪問の目的
キャリア支援課では、専門のスタッフを配置し、進路や就職活動などの学生のキャリア形成全般について、個別に相談できる体制を整えています。
学生たちが希望する企業に早期に内定をもらえるように、就職相談やインターン制度などで全力でサポートしてくれます。OB訪問に対しても、先輩を紹介してくれたり先輩と話す機会をイベントという形で開催していたりと、さまざまなサポートをしています。
OB訪問をするときの注意点
多くの場合、OB訪問が実質的な就職活動のスタートになります。OB訪問を受けたら人事に報告するように通達を出す企業があるほど、大事な通過点です。
OBの方は忙しい時間の中、後輩のために時間を作ってくれています。感謝の気持ちを忘れずに、お互いにとって有益な時間にできるよう努力をしましょう。また、OBの方は学生からの沢山の質問に誠意をもって答えてくれます。個人の主観や感覚で話してくれていますし、人事の方の行う説明会のように話の内容を合わせたりもしていません。
話を聞く体勢としては、信じすぎてしまうと失敗してしまう可能性もあるので、自分がこれは使えると思ったところはしっかり聞き、これは違うのではと思うところは聞き流すようにしてください。
首都大学東京とその他の大学の違い
OB訪問をしたいと思った際に、会える先輩を探すのは大変です。ゼミやサークルなどの先輩にあたったり、家族や親せきなど親身になって相談に乗ってくれる方を探さないとOB訪問の意味がありません。
その点、首都大学東京では、OB・OG訪問に協力してくれる卒業生を有志で集い、学生は名簿として閲覧できるので、先輩探しに失敗するリスクは減ります。代々、卒業生が後輩に対して親切にOB訪問に応えてきたことで、これからも卒業する学生が名簿に名を連ね、OB訪問に親身に応えていくことが出来るのです。
OB訪問前へ行く前に準備すべきこと
次に、OB訪問に行くまえに事前に準備するべきことをまとめていきます。しっかりと事前準備をすることで、お互いにとって有意義な時間を過ごすことが出来ます。OB訪問を無駄な時間にしないために、なんとなく先輩に会ってその場の雰囲気で質問するのは今後の就職活動に繋がらないので、必ず事前準備をきちんと行ってから臨みましょう。
企業について事前学習をする
事前に、訪問するOBが働いている企業のことをよく調べておきましょう。学生からお願いして訪問をしているのに、その企業のことを全く知らない状態では、対応してくれるOBの方に失礼です。
また、せっかくのOB訪問のチャンスに、インターネットで調べたら分かるような質問をしていてはもったいないです。企業の事を深く知っていたほうが、より質の高い質問を相手にすることができます。
調べていくうちに、興味を持つ点や分からない点が出てくるはずなので、そういった質問をOB訪問当日にするようにしましょう。情報源としては、企業のウェブページはもちろん、IR情報、インターネット上で検索できる企業ニュースなどには目を通しておきましょう。これらを読むだけでも、その企業に関して多くの情報を得ることができます。
企業のことをきちんと知らずに訪問することで、志望度が低いと思われてしまう可能性もあり、場合によっては相手にマイナスの印象を与え、就職活動で不利になる場合もありますので、念入りに調べておきましょう。
業界について調べる
訪問する企業の業界についても調べておきましょう。その業界のことを調べると、その業界に関する市場規模やプレイヤーの数、将来性などの大枠を理解することができます。
その企業が業界の中でどのような位置づけなのか、他社との差は何かなど、企業に関しても深く考えられます。企業の将来のビジョンや戦略に関わるような質問がOBにできるのは理想です。
企業の将来性についての観点は、自分が就職する希望企業を選ぶ上で非常に重要になります。まず業界分析をして企業を取り巻く状況を理解しておき、さらにOB訪問を通して、実際に働く社員の方からリアルな話を聞くことで、企業に対する理解をより深めることができます。
当日聞く予定の質問を事前にOBにメールしておく
企業・業界研究を深め、当日聞きたいことがまとまったら、OBに事前に質問内容を連絡しておくとよいでしょう。
質問に対しての最善の答えを返してくれるために、OBの方が事前に調べてくれる可能性があります。自身で分からないことは、分かる部署の方に確認をしておいてくれるかもしれません。先に質問内容が分かっているのでお互いが万全の状態で相談にのることができるのです。
せっかく質問をしても、回答が得られないのであれば意味がありません。OBの方も全ての質問にその場で答えられるとは限りませんので、質問したいことをまとめてメールしておき、欲しい回答を得られるように自身でも工夫することが大事になります。
首都大学東京の学生がOBに聞いている質問内容
OB訪問において、どうでもいい質問をしてしまっては自分のためにもなりませんし、わざわざ貴重な時間を割いてくれている先輩にも失礼になってしまいます。
OB訪問はボランティアのようなものであるため、OB社員はそれを断ることが可能です。しかし、後輩のためを思って仕事の忙しい中、時間を設けてくれていますので、OBの方の時間を無駄にしないためにも事前に質問内容をしっかり考えてから訪問するようにしましょう。
ここでは、実際に首都大学東京の学生がOBに質問した内容をいくつか挙げています。どれも外せない質問ですので、自分自身がOB訪問に向けた質問を考える際の参考にしてみてください。
OBが入社を決めた理由は何ですか
質問内容に盛り込むべき要素の一つとして、OBがその企業への入社を決めた理由があります。OBも面接時に志望動機を伝え、その企業からの内定を勝ち取っています。数ある企業の中からなぜその企業を選んだのかをしっかりと聞いて、自分自身の就職活動に役立たせましょう。
入社を決めた理由が明確であればあるほど、志望動機として評価されます。就活生にとってOBが入社を決めた理由は、より明確な志望動機を構成するための参考になるはずです。
会社で必要になるスキルは何ですか
企業は新卒には即戦力は求めていないことがほとんどです。逆に入社してからの成長を期待しているのです。しかし、事前にスキルを持っていてマイナスになることはありません。何よりそうしたスキルを事前に身に付けておくことは、面接での自己PRに活かすことができます。自己PRとは自分の強みが仕事にどう役立つかをアピールするものだからです。
また、スキル自体が面接時には身についていなかったとしても、努力をしている面をアピールすることができるので、好印象につなげることができます。
社内の雰囲気をどう思いますか
企業サイトや転職サイトでは、社内の雰囲気をつかむことは難しく、OBが組織の一員として日々感じている、リアルな言葉を聞けるのは非常に大きな意味を持ちます。
入社後に「実は体育会系の完全な縦社会だった」とか、「部署間の壁が高く、意志の疎通が難しかった」など、自分のイメージしている企業と異なる状況にあると分かってしまうと、すぐに離職をしてしまう原因にもなりかねてしまいます。
OB訪問では、差支えのない範囲で踏み込んだ質問をしてみるには絶好の機会といえます。OBの方の貴重な意見を参考に聞いてみましょう。
活躍している人材に共通する特徴は何ですか
この質問は、企業で活躍するにあたり、活きてくる強みは何なのかを明らかにすることが可能になります。企業は自社の将来の為に活躍してくれる人材を集めるため、真剣に採用活動を行っています。
そのため、自社で活躍できる強みを持っているのかどうかを、面接で吟味しているのです。「とにかくスピードを重視して仕事を進めることが求められる企業」にとって「緻密さをアピールしてくる就活生」は残念ながらあまり魅力的には映りません。
面接で述べる強みとは、あくまで受ける企業に合わせて選ぶべきです。この質問を通じて、企業の求める人物像を把握して今後の面接対策に活かすことが大事になります。
学生の皆さんのキャリア選択を応援します!
ビズリーチ・キャンパスでは、早期から将来を意識し、キャリア選択に前向きな学生の皆さんを応援します!
対策や企業研究よりも前にやるべきことがある…それは「どんな生き方をしたいか?」を考えること。その方法はネットで検索することでも、内定者の先輩に聞くことでもありません。実際に働く社会人の先輩たちに聞くことです。