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選考対策

大阪市立大学のOB訪問の方法|大学のコネクションを上手に活用

OB訪問のアプローチついて悩んでいる方も多いと思います。「希望の業界に先輩がいない」・「OBの探し方がわからない」といった理由で消極的な姿勢のままでは、内定を勝ち取ることはできません。大学の取り組みをよく理解し、うまく活用していきましょう。

OB訪問の必要性を理解する

OB訪問がなぜ必要なのか。それは、企業理解を深め、充分な面接対策を行うために、現役社員のリアルな声が必要だからです。企業ホームページや会社説明会で提供される情報だけでは、ライバルと差をつけることは難しくなってきています。
業種や志望企業の本社所在地などにより、OBの在籍数は変わります。志望企業に見当たらない場合でも諦めず、競合会社のOBを探すなど、業界理解を深められるよう検討しましょう。
OB訪問は身近な伝手を辿ることが最も確実です。サークルやゼミのコミュニティを通し、OBにコンタクトを取るという方法が有効ですが、コミュニティに所属していない学生には難しいでしょう。そこで、大学が作ってくれる機会を積極的に活用する姿勢が求められます。就職支援室などから出される情報にアンテナを張るようにしてください。

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大阪市立大学の就職・就活状況

大阪市立大学は就職に強い大学として知られています。2017年度の卒業生実績では、大学院への進学者を除けば、なんと85%もの学生が就職を果たしています。未就職者は全卒業生の10%程度で、その中には非常勤講師や資格取得準備者も含まれるため、就職がかなわなかった学生はわずかであると推察できるでしょう。
多くの学生が、志望先への就職に成功したことがうかがえます。この結果は有名私大と比較しても引けを取らない、公立大学としては驚異的な数字です。

大阪市立大学の学部別就職状況

学部 業界 企業
(商学部) 製造業(28.6%) 金融業・保険業(18.6%) 情報通信業(12.9%) 卸売業・小売業(11.0%) 公務員(8.1%) IHI、キヤノン、東レ、三井住友銀行、江崎グリコ、 京阪ホールディングス、トヨタ自動車、三井物産、 カプコン、SCREENホールディングス、野村證券、 ヤンマー、川崎重工業、住友化学、パナソニック、 大阪労働局、関西電力、積水化学工業、堀場製作所、 大阪府
(経済学部) 金融業・保険業(24.0%) 製造業(21.9%) 公務員(12.0%) 情報通信業(10.9%) 卸売業・小売業(8.7%) 味の素AGF、ジェイテクト、TOTO、三菱電機、 アマゾンジャパン、住友ゴム工業、日本生命保険、 三菱UFJ銀行、大塚製薬、住友商事、日本電気(NEC)、 ヤマハ発動機、カネカ、ツムラ、関西電力、日立製作所、 日本ペイントホールディングス、東京都、大阪市 東京海上日動火災保険
(法学部) 公務員(50%) 金融業、保険業(11.7%) 製造業(10.8%) 情報通信業(5.0%) 運輸業、郵送業(4.2%) 共同通信社、阪急阪神ホールディングス、 大阪高等裁判所、近畿財務局、住友化学、阪和興業、 大阪地方検察庁、大阪府、住友倉庫、三井住友信託銀行、 大阪入国管理局、京都市、ダイキン工業、三菱電機、 大阪法務局、神戸市、西日本旅客鉄道、大阪家庭裁判所、 会計検査院、堺市
(文学部) 公務員(16.0%) 卸売業・小売業(16.0%) 情報通信業(14.5%) 教育、学習支援業(12.2%) 製造業(10.7%) NTTファシリティーズ、サラヤ、日本郵便、 三菱ガス化学、カシオ計算機、帝人フロンティア、 阪急阪神百貨店、LIXIL、関西電力、ローム、 東京海上日動火災保険、毎日放送、かんぽ生命保険、 トヨタ自動車、マピオン、大阪市、西日本電信電話、 京セラ、みずほフィナンシャルグループ、 大阪府教育委員会
(理学部) 教育、学習支援業(36.4%) 製造業(11.4%) 卸売業・小売業(11.4%) 建設業(9.1%) 情報通信業(6.8%)Aimingなど 伊藤忠プラスチックス、キーエンス、キヤノン、 ダイキン工業、全国農業協同組合連合会、 ブリッジ・エンジニアリング、Aiming、 ラック、SGホールディングス、JALスカイ、 日建技術コンサルタント、近畿経済産業局、 化学物質評価研究機構、住友林業、日進化学、 愛知県教育委員会、河村電器産業、積水ハウス、 パスコ、和歌山県教育委員会
(工学部) 製造業(30.3%) 公務員(21.2%) 建設業(16.7%) 情報通信業(9.1%) 不動産業・物品賃貸業業(6.1%) エーザイ、ダイダン、トヨタ自動車、日立造船、 大林組、ダイハツ工業、ニコン、近畿地方整備局、 鹿島建設、椿本チエイン、西日本電信電話、京都府、 倉敷紡績、デンソーテクノ、日本電産、大阪市、 新日本空調、東洋ゴム工業、東日本旅客鉄道、神戸市
(生活科学部) 製造業(30.1%) 建設業(10.8%) 医療、福祉(9.6%) 卸売業・小売業(8.4%) 金融業、保険業(7.2%) 旭化成ホームズ、キッコーマン、積水ハウス、 デザインアーク、LIXIL、イトーキ、近鉄不動産、 全日本空輸、日本食品分析センター、大阪府、大林組、 クラシエ製薬、ダイハツ工業、パナソニック、堺市、 オリックス、サラヤ、タキイ種苗、UHA味覚糖、枚方市


大阪市立大学は、どの学部においても公務員の就職率が非常によいです。法学部にいたっては半数が公務員として就職しています。西日本を中心に各都道府県、市区町村などの行政、官公庁に多く採用されています。また、製造業を中心に大手企業への就職率も高く、各学部がそれぞれの強みを発揮していることが推し量れます。

大阪市立大学が公務員に強い理由

大阪市立大学卒業生の公務員合格率には目を見張るものがあります。国家公務員・地方公務員ともに、毎年コンスタントに合格者を送り出しており、就職率全体の底上げを担っています。
大阪市立大学の就職支援室では、公務員志望者向けの就職支援行事を毎年開催。市区町村、裁判所、税務署、警察、自衛隊など、様々な団体と連携し、現役の職員から業務内容の説明を受け、学生側からも質問をすることができる機会を設けています。OBおよびOGとの座談会や相談会がある場合も多く、的確なアドバイスを得られるそうです。
また、大阪市立大学生協が企画運営し、大阪市立大学と共催している「公務員対策講座」も大きな成果を生んでいるポイント。充実した講座内容、資格専門学校や通信講座と比べ抑えめの受講料、そして大学内での開講により通いやすいこともあって、多くの学生が公務員を目指すモチベーションを上げやすい環境にあるといえます。

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大阪市立大学が実施しているOB訪問に向けた取り組み

大阪市立大学では就職を「ゴール」ではなく「スタート」であると捉え、手厚い支援を行っています。OBとの人脈作りにおいても、学内にOB/OGを招く機会を多く設けており、学生がコネクション形成を行うための初動に対する配慮が行き届いています。
例えば、海外での就業を目指す学生向けの就業体験&企業訪問研修においても、現地で就職または起業したOBとの交流会が設けられているのです。先輩と交流する足掛かりのない学生でも、自然と関係が構築できる機会の創出に尽力しています。

大阪市立大学同窓会による交流会

大阪市立大学の卒業生によって組織されている大阪市立大学同窓会(全学同窓会)では、現役学生の支援を交流という形で積極的に行っています。年に数回、OB/OGをパネリストとして招き、キャンパス内で交流会を開催。
とくに公務員として働く卒業生が多いこともあり、特定の地域だけでなく、いくつかの市区町村、および国の行政を担っている卒業生が参加するパネルディスカッションは、現場の本音を知ることができます。
パネルディスカッション後に行われる懇親会は、人脈作りに最適。OB訪問のためだけではない、有益な情報をたくさん得ることができるので、公務員志望の方は必ず参加しましょう。

就職支援室主催のセミナー

就職ガイダンスも丁寧だと定評のある大阪市立大学の就職支援室。企業・業界研究セミナーやリーディングカンパニーセミナーも頻繁に行っています。多くの企業や官公庁のOB・OGを学内に招き、セミナー形式の講演を行っています。このセミナーは全学年の参加が可能で、早い段階からOBとの交流を図ることが可能になります。
就活性にとっては、学校にいながら業界や企業についての理解を深めることができますし、一年・二年生にとっては職業に対する興味が高まり、早い段階から自らの将来について考える機会を得られます。

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大阪市立大学のOB訪問に対する考え方

大阪市立大学は、優れた専門性、実践性、国際性を有し、総合的な判断力と豊かな人間性を備え、社会に積極的に参加する市民的公共性を持った人材の育成を理念として掲げています。
また、日本で数少ない公立の総合大学であることもあり、大阪市民に親しまれ、大阪の発展に寄与する人材を輩出しようと努めています。そのため、大阪市や大阪府あるいは近畿圏で公務員として活躍する卒業生が多く、大学側がOBとのコネクション形成の機会を与えてくれることも多いのです。

OB訪問の目的

大阪市立大学は、長く大阪の地で学問研究・人材育成に取り組んできた伝統を生かしつつ、8学部10研究科の多彩な学問分野にわたる総合大学として、高度で闊達な少人数教育を行ってきました。少人数ながら、他大との交流機会は多く、学生のうちから大学内だけに縛られることのない、人脈作りを学べる環境にあるといえるでしょう。
就職支援室も就職に関する行事やイベントを企画し、OBを積極的にイベントに招くことで、卒業生の少なさをカバーしようと努めています。OB訪問は、大阪市立大卒業生コミュニティを固める機会でもあり、次世代に繋げる大切な機会にもなりますので、前向きに行ってください。

OB訪問をするときの注意点

公務員以外の一般企業を目指す学生にとって、OB訪問を円滑に進めるのはなかなか難しいかもしれません。大阪市立大学は規模がそれほど大きくないため、有名私大に比べ卒業生の母数が少ないのです。
自分が就職したい企業や業界にOBがいない可能性もあります。その場合は、就職活動などを通して他大の学生と交流し、一緒にOB訪問をさせてもらうなど、別のアプローチも試してみましょう。あるいは、別業界のOBから志望業界の知人を紹介してもらうという方法もあります。コネクション形成には積極性を失わず、幅広く活動することも大切です。

大阪市立大学とその他の大学の違い

2017年度の大阪市立大学の卒業生は1,346名。国立大や有名私大の卒業生数は3,000名以上、多ければ9,000名近くにのぼるため、いかに卒業生の母数が少ないか理解できるかと思います。OB訪問を行う際は、志望する業界への就職率を参考に戦略を練りましょう。
なお、就職支援室では個別相談にも対応してくれるそうです。大学と継続して繋がりのある、志望する業界の先輩を紹介してもらえるかもしれません。卒業生が少ないというハンデを、大学のサポートをフル活用して乗り越えてください。

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OB訪問前へ行く前に準備すべきこと

OB訪問する際は、目的意識をはっきりと持ちましょう。業界の何を知りたいのか、どういった人材を求めているのか、面接に向けてのアドバイスなど、自分が何を知りたくてOBの方に時間を割いてもらうのか、整理しておく必要があります。

OBの学部について理解しておく

同じ大学でも学部が異なれば、学んだことや雰囲気もまるで異なります。同じキャンパスで学んでいるのだから、共通認識として会話ができる部分もあると思いますが、事前にOBの出身学部を知ることができるようであれば、どういったことを学んだのか把握しておきましょう。
また、自分の専攻や研究内容を、わかりやすく説明できるようにしておくことも大切です。OBに説明することで、不要な点や強調すべき点をアドバイスしてもらえる可能性もあります。また、選考が進んだ際の面接対策にもなりますので、おすすめです。

企業や業界の概要を理解しておく

企業や業界について、ある程度の疑問はあったままであってもかまいませんが、概要は一通り理解しておきましょう。OBとの会話の際、基本事項を押さえられていないと、表面的な内容で終わってしまいます。
限られた時間の中で、志望動機を固めたり、求められる人物像を目指していくためには、具体的な質問をひとつでも多く投げかけなければなりません。志望企業や業界において「当たり前」とされている事柄については、OBに確認せずとも会話が進むよう心がけましょう。

キャリアをイメージする

働くということは、大学生活の何倍もの時間を費やすことになります。数年、十数年、数十年というスパンで、将来のことを考えてみましょう。
そうすることで、会社の制度や業務内容だけではなく、OBの方の人生観に触れるような会話ができる可能性があります。就活では、他人の受け売りではない、自分の言葉で語れることが最も大切です。OB訪問によって、自らのキャリアイメージが具体化するような、有意義なコミュニケーションを目指してください。

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大阪市立大学の学生がOBに聞いている質問内容

調べればわかるようなことを質問することは失礼です。また、先輩といえども初対面であることがほとんどです。同じ大学出身であるという点で、ある程度の親近感を抱いてもらえる可能性はありますが、そこに甘えず、常に謙虚な姿勢を忘れぬようにしてください。

この仕事を志望した理由はなんですか?

公務員の合格率が高い大阪市立大学の卒業生は、企業そのものというより、社会への貢献度の高さや職業として魅力を感じ、進路を決める傾向が多いようです。税関職員や教師など公務員のOBを訪問する際は、職種を志望した理由を尋ねてみましょう。
また、一般企業で働いているOBも、大学の風土から具体的な職種に関心が高かった可能性があります。志望理由を尋ねることで、自らの志望動機を整理し、明確化することにも役立てましょう。

大阪市立大卒でよかった点はなんですか?

大学の中にいると学校の強みがわかりにくいもの。就活を経て、社会にでて数年経つOBだからこそ、母校のよいところや就活時のアピールすべきポイントを理解しているかもしれません。高い就職率を誇る大阪市立大学ならではの強みが必ずあります。就職活動においては、大学の魅力も自分の一部と捉え、積極的に活用していきましょう。

今後のキャリアで達成したいことはなんですか?

OBの現在の状況を詳しく聞くこと、これまでのキャリアについて教えてもらうことは、もちろん大切です。しかし、これからのキャリアについて尋ねてみることも、長い人生における就業意義を改めて認識し直すことができると思います。
また、目指す企業にお手本となるようなキャリアを形成している人が、どれくらいいるかということを把握する指針にもなります。OBが尊敬する上司や会社の目指す方向性について、雄弁に語ることができるようであれば、その会社の風通しや将来性は明るいと考えることができるでしょう。

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少人数性教育だからこその強み

大阪市立大学は「就職した後の成長」を見据えた就職支援に取り組んでいます。一・二年時より就職活動に関するガイダンスを開催し、OBとの懇親の場にも参加できる機会を設けています。少人数制の教育を実施しているからこそ、学内での支援もきめ細やかに行うことができているのです。
他大と比べ、さまざまな業界でOBをみつけるのは難しいかもしれません。しかし、公務員や製造業など多くの先輩が就職している分野においては、大阪市立大のコミュニティが形成されています。大学が運営しているイベントやセミナーをチェックして、開かれたコネクションを有効に活用しましょう。

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