関西屈指の名門校「立命館大学」
「立命館」の名前は、「孟子」の盡心章句にある「殀寿貳わず、身を修めて以て之を俟つは、命を立つる所以なり」に由来します。
「学問を通じて、自らの人生を切り拓く修養の場」として立命館を定め、1900年に創立されました。「自由と清新」の建学精神に基づき、「平和と民主主義」を教学理念に掲げ、正義と倫理をもった人間の育成を教育的使命としています。
関西圏ではとても人気のある私大のひとつで、多様なバックグランドや個性を持つ学生が集まっているのが特徴。「知性を身に付け、境界を超え、ともに学ぶ」ことを重要視し、「専門的な素養」と「Borderを超えて主体的に学ぶ力」を身に付けることを目指す「学びの立命館モデル」の構築に取り組んでおり、国際色も豊かです。
立命館大学の就職・就活状況
2017年度の立命館大学の卒業者は 7,175名。うち、進学者を除く就職者は5,452名で、就職率は89%となっています。他大では男子学生の就職率が女子学生と比べて劣るケースも見受けられますが、立命館大学は男子の人数が多いなかでも、全体の水準とほぼ同じ就職率を維持しています。
立命館大学では就職活動を「社会との関係を深める」機会と捉え、1回生のうちから、地域や経済界・産業界、OBなどの「社会との接点」をもつ機会や、自分自身のキャリアについて考える機会を与えるよう努めているそうです。
立命館大学の学部別就職状況
学部 | 業界 | 企業 |
(法学部) | 製造(18.3%) 流通商事(8.6%) 金融(21.1%) サービス(30.0%) マスコミ(2.9%) 公務員(17.4%) その他(1.7%) | IHI、アクセンチュア、NTTデータ、NTT西日本、カプコン、 キーエンス、京都銀行、京都中央信用金庫、三井住友銀行、 日本生命保険、野村證券、全日本空輸(ANA)、双日、 大日本印刷、大和ハウス工業、ローム、ワコール、東レ、 ハウス食品、森永乳業、資生堂、新日鐵住金、パナソニック、 NEC、日立製作所、富士通、日本郵便、JR東日本…など |
(経済学部) | 製造(19.6%) 流通商事(12.0%) 金融(24.9%) サービス(32.6%) マスコミ(1.3%) 公務員(8.9%) 教員(0.1%) その他(0.7%) | 日本政策金融公庫、日本生命保険、野村證券、 野村総合研究所、パナソニック、日立製作所、 京都銀行、滋賀銀行、みずほフィナンシャルグループ、 三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、ゆうちょ銀行、 三菱UFJモルガン・スタンレー証券、双日、朝日放送、 有限責任あずさ監査法人、出光興産、関西電力、 京セラ、サッポロビール、住友電気工業、 全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)、JR西日本、 JR東海、東京海上日動火災保険、東京瓦斯、 有限責任監査法人トーマツ、トヨタ自動車、 豊田自動織機、NTT西日本…など |
(経営学部) | 製造(21.5%) 流通商事(14.8%) 金融(18.1%) サービス(33.8%) マスコミ(2.3%) 公務員(6.0%) 教員(0.9%) その他(2.7%) | アクセンチュア、有限責任あずさ監査法人、 京都税理士法人、有限責任監査法人トーマツ、 伊藤忠商事、アステラス製薬、武田薬品工業、 資生堂、伊藤園、味の素冷凍食品、花王、 京都銀行、積水ハウス、全日本空輸(ANA)、 日本航空(JAL)、JR東海、NEXCO西日本、 東京海上日動火災保険、トヨタ自動車、SUBARU、 パナソニック、デンソー、日本アイ・ビー・エム、 日本政策金融公庫、日本郵便、日本生命保険、 みずほ証券、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、 村田製作所、楽天…など |
(産業社会学部) | 製造(17.4%) 流通商事(15.5%) 金融(14.0%) サービス(35.2%) マスコミ(4.9%) 公務員(6.8%) 教員(3.9%) その他(2.1%) | 京都銀行、京都中央信用金庫、三井住友銀行、 三菱東京UFJ銀行、みずほフィナンシャルグループ、 日本生命保険、積水ハウス、全日本空輸(ANA)、 日本航空(JAL)、JR西日本、日本旅行、双日、 ソニーミュージックグループ、大丸松坂屋百貨店、 トヨタ自動車、富士通、村田製作所、豊田通商、 NHK、読売新聞大阪本社、毎日新聞社、大日本印刷、 ぐるなび、KDDI、ヤフー、アサヒ飲料、森永乳業、 花王、ライオン…など |
(国際関係学部) | 製造(23.3%) 流通商事(14.5%) 金融(8.8%) サービス(41.6%) マスコミ(4.6%) 公務員(5.7%) 教員(0.8%) その他(0.8%) | アクセンチュア、アステラス製薬、オムロン、 カネボウ化粧品、京都中央信用金庫、 みずほフィナンシャルグループ、三井住友銀行、 三菱UFJモルガン・スタンレー証券、りそな銀行、 東京海上日動火災保険、コクヨ、森永製菓、 楽天、サイバーエージェント、全日本空輸(ANA)、 日本航空(JAL)、近畿日本ツーリスト、 大丸松坂屋百貨店、朝日新聞社、TBSテレビ、 電通、トヨタ自動車、豊田通商、日本アイ・ビー・エム、 日本電産、野村證券、パナソニック、日立製作所、 キヤノン、京セラ…など |
(政策科学部) | 製造(23.6%) 流通商事(10.9%) 金融(15.2%) サービス(31.5%) マスコミ(4.8%) 公務員(11.5%) 教員(0.3%) その他(2.1%) | アイシン精機、アクセンチュア、イオンリテール、 NTTデータ、京都銀行、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、 東京海上日動火災保険、大和証券、全日本空輸(ANA)、 JR東海、JTB関西、大和ハウス工業、住友林業、 有限責任監査法人トーマツ、朝日新聞社、凸版印刷、 トヨタ自動車、日本製紙、日本通運、任天堂、 野村不動産、パナソニック、富士通、花王、 味の素、マイナビ、みずほフィナンシャルグループ、 ヤンマー、リゾートトラスト、YKK AP…など |
(文学部) | 製造(16.6%) 流通商事(14.5%) 金融(11.9%) サービス(41.4%) マスコミ(3.2%) 公務員(5.4%) 教員(4.6%) その他(2.5%) | 京都銀行、京都中央信用金庫、三井住友海上火災保険、 三菱東京UFJ銀行、サントリーホールディングス、 ニチレイフーズ、JFEスチール、JTB西日本、資生堂、 ソニーミュージックグループ、タキイ種苗、帝人、 東京瓦斯、日本貿易振興機構(JETRO)、豊田通商、 JR西日本、NEC、日本航空(JAL)、野村證券、 日立造船、マイナビ、、WOWOW、読売新聞東京本社、 凸版印刷、昭文社、楽天、LIXIL、YKK、ローム…など |
(映像学部) | 製造(10.4%) 流通商事(8.7%) 金融(0.9%) サービス(43.5%) マスコミ(33.0%) その他(3.5%) | 旭化成ホームズ、タマホーム、イマジカウェスト、 カプコン、コロプラ、スクウェア・エニックス、 大映テレビ、タイトー、松竹、太陽企画、DeNA、 東映アニメーション、東京メトロポリタンテレビジョン、 博報堂プロダクツ、電通パブリックリレーションズ、 日テレ・テクニカル・リソーシズ、東北新社、 京都中央信用金庫、SMBC日興証券、三菱東京UFJ銀行、 クレッセント、クレディセゾン、千趣会、JR西日本、 伊勢丹、日本郵便、リゾートトラスト、ローソン…など |
(スポーツ健康科学部) | 製造(20.2%) 流通商事(15.8%) 金融(10.9%) サービス(35.5%) マスコミ(1.6%) 公務員(6.6%) 教員(6.0%) その他(3.3%) | アシックス、味の素、アステラス製薬、大塚製薬、 花王、キリンビバレッジ、近畿健康管理センター、 サントリーホールディングス、塩野義製薬、 田辺三菱製薬、ハウス食品、森永製菓、山崎製パン、 ロッテ、ファンケル、日本スポーツ振興センター、 京都銀行、滋賀銀行、住友電気工業、住友林業、 全日本空輸(ANA)、JR西日本、ダイハツ工業、 髙島屋、日本生命保険、日本旅行、野村證券、 富士通、ブルボン、美津濃、三井住友銀行、 三井物産、USEN…など |
(理工学部) | 製造(41.4%) 流通商事(4.3%) 金融(3.8%) サービス(36.4%) マスコミ(0.5%) 公務員(8.1%) 教員(4.5%) その他(1.0%) | かんぽ生命保険、ソニー、ダイキン工業、デンソー、 トヨタ自動車、SUBARU、本田技研工業、パナソニック 、NEC、三菱電機、アイシン精機、川崎重工業、 村田製作所、ヤマハ発動機、JR東日本、JR西日本、 JR東海、NEXCO西日本、関西電力、パナソニック、 大林組、鹿島建設、清水建設、大成建設、竹中工務店…など |
(情報理工学部) | 製造(19.3%) 流通商事(4.3%) 金融(0.4%) サービス(69.5%) マスコミ(0.9%) 公務員(3.0%) 教員(1.3%) その他(1.3%) | SCSK、NTTコミュニケーションズ、NTTデータ、 NTT西日本、NTT東日本、NTTドコモ、オムロン、 オリンパス、カプコン、ヤフー、ソフトバンク、 DeNA、大日本印刷、凸版印刷、野村総合研究所、 KDDI、セイコーエプソン、パナソニック、NEC、 ソニー、キヤノン、三菱電機、村田製作所、 デンソー、ヤマハ、日立製作所、富士通、 本田技研工業、トヨタ自動車、日産自動車、SUBARU、 NEXCO西日本、JR西日本…など |
(生命科学部) | 製造(36.1%) 流通商事(13.4%) 金融(4.2%) サービス(33.6%) マスコミ(2.5%) 公務員(4.2%) 教員(4.2%) その他(1.7%) | カネカ、カネボウ化粧品、三菱ケミカル、 LIXIL、京セラ、神戸製鋼所、島津製作所、 ダイキン工業、パナソニック、月桂冠、 小林製薬、サンスター技研、大日本塗料、 武田製薬工業、凸版印刷、日立製作所、 山崎製パン、ロッテ、キヤノン、積水樹脂、 テルモ、デンソー、富士ゼロックス、富士通、 アステラス製薬、イーピーエス、オリンパス、 タカラバイオ、ニプロ、日本イーライリリー、 富士薬品、ユニ・チャーム…など |
(薬学部) | 製造(11.4%) 流通商事(37.1%) サービス(41.4%) マスコミ(1.4%) 公務員(8.6%) | 大阪医科大学附属病院、北里大学病院、 岐阜大学医学部附属病院、京都桂病院、 京都大学医学部附属病院、高知県公営企業局県立病院、 国立病院機構、住友病院、聖マリアンナ医科大学病院、 三重大学医学部附属病院、アステラス製薬、 アストラゼネカ、MSD、大塚薬品、京都薬品工業、 協和発酵キリン、サノフィ、塩野義製薬、第一三共、 武田薬品工業、ノバルティスファーマ、ライオン、 スギ薬局、マツモトキヨシ、北九州市役所、 京都市役所、三重県庁…など |
立命館大学全体の就業傾向として、情報サービスを中心として、通信・不動産賃貸、専門サービスなどの、サービス業への就職割合が高いといえます。
一方で、特定の企業への合格者数も多く、京都銀行やパナソニック、三井住友銀行、日本生命など、関西に所縁のある関西での基盤が盤石な会社との親和性を感じることもできます。
また、理工学部においては41.1%が製造業に就職を決めており、日本のものづくりを支える人材を多く輩出していることが推察できます。理工学部の学科も多彩で、グローバル化を見据えた教育を推進している点も、学部生でも就職できる強みなのかもしれません。
立命館大学が電気大手および情報サービス業界に強い理由
立命館大学の就職者数上位企業をチェックすると、パナソニックや富士通など大手電機メーカーの名前が並びます。合格者数は関東の有名私大と比較しても、ひけをとらず、また、Aimingや大和総研、NEC系列会社など大手情報サービス業へ送り出す学生の層の厚さも注目に値するところです。
この結果を生み出しているのは、理系学部・学科の多様さにあると思います。理工学部だけでなく、情報理工学部もあり、そこから学科へと、理系分野を細分化することで、高い専門性を担保しているのです。また、文系学部ではありますが映像学部も、インターネットサービスや映像作成に関わることで、サービス業の就職率を押し上げています。
立命館大学が実施しているOB訪問に向けた取り組み
立命館大学は、大学での学びを「キャリア形成」の視点で捉え、学部との連携だけでなく、企業・団体・卒業生との連携を図りながら、有機的な進路・就職支援プログラムを開発・運用しています。
早期段階からキャリア形成科目の履修を進め、資格取得・難関試験対策講座などを開講。企業や行政、研究機関などの現場を体験するインターンシップへの参加も積極的に推進しています。インターンシップには、単位認定を伴うものもあり、学びと実践を両立できるのです。
このようなインターンによるOBとのコネクション形成はもちろんのこと、キャリアセンターでは、セミナーやガイダンスを通じてのOBとの関係構築も支援しています。
キャリアアドバイザー制度
キャリアアドバイザーとは、立命館大学のOB/OGで、後輩の進路・就職をサポートする有志のこと。卒業生の多くがキャリアアドバイザーとして登録しているそうです。
年間数回は、学内にて「学内OBOG訪問会」や「キャリアアドバイザー懇談会」などを開催し、学生と交流を持っています。もちろん、OB訪問にも快く対応してくれるので、学内でのキャリアアドバイザーとのイベントには参加するようにしましょう。
在校生向けキャリアセンターHP
在校生専用のキャリアセンターHPでは、OB/OG名簿の閲覧をすることができます。それだけではなく、先輩の就職活動記録や「OB・OG のお仕事紹介」を掲載。
それらのページには連絡先が掲載されているケースがあり、OB訪問に活用できます。就職活動記録やお仕事紹介は、知らない職種や業種に出会う機会にもなり、就活の視野を広げることに一役買ってくれそうです。
立命館大学のOB訪問に対する考え方
立命館大学では、志望度の高い企業の場合、複数の先輩に会うことを勧めています。入社年度などを変え、幅広い年齢層の先輩に会うことができればなおよいでしょう。
これは、同じ会社に勤めている者でも、仕事や会社に対する考え方や評価は異なっており、さまざまな見方に触れた方が会社や業界のイメージを客観視することができるようになるためです。また、OB訪問を面接の模擬練習の場としてとらえ、自己PRや志望動機も述べてみることを奨励しています。
OB訪問の目的
就職活動の情報収集をインターネットだけに頼ることを、立命館大学では良しとしていません。実際に企業で働いている先輩から仕事の話を聞くことで、企業やその企業が属する業界の実態、先輩の仕事の実情などを理解し、就業意識を高めてほしいと考えています。
企業側から提供されている情報だけでまとめた企業研究や志望動機は、具体性にかけ表層的なものになりがちです。OB訪問までにある程度、自己分析や志望動機の作成を進めることは大切なことですが、それはあくまでもプロトタイプ。積極的にOB/OG訪問を行い、生きた情報を入手することで、選考開始時までに内容をブラッシュアップしていきましょう。
OB訪問をするときの注意点
OB訪問時の注意点として、立命館大学では以下の5点を挙げています。
1.連絡をする際には、必ず大学名・学部名・回生・名前をしっかり名乗る。
2.なぜ面会したいのか、その理由と熱意をしっかり伝える。
3.面会日程は先輩の都合を最優先する。
4.面会する前に最低限、企業HP を見て、企業研究を行なうこと。
5.面会後には必ずお礼のメール、電話、手紙を出すなど、感謝の気持ちは忘れずに。
非常に基本的なことが明記されていますが、3番目の「面会日程は先輩の都合を最優先する」という点はポイントです。就活中は学生側にもさまざまな予定があり、忙しいとは思いますが、OBに対し敬意を持って謙虚な姿勢で日程調整を行うようにしましょう。なお、5番目のお礼状の書き方についても、キャリアセンターのホームページに記載されています。ぜひ、参考にしてください。
立命館大学とその他の大学の違い
通常、OB訪問は就職活動前、あるいは初期段階で行うと考えられていると思います。しかし、立命館大学では、OB訪問の時期に決まりはないとし、知りたいことがあれば、就職活動前でも、活動中でも、活動後でも、いつでも行うよう勧めています。これはOB訪問の習慣が根付いており、OB側も協力的な立命館大学ならではのことだと思います。
もちろん、選考開始前にOB訪問を行うことは、面接対策にもなり、刺さる志望動機を練り上げていく上でも重要なことです。しかし、就職活動というものは、選考中にも内定後にも不安はつきまといます。
そんなとき、OBと関係を構築できていれば、些細な疑問や悩み事を打ち明けることができ、気持ちも安定するでしょう。キャリアドバイザーをはじめ、立命館大学には頼りになるOB/OGが大勢いますので、ひとりで抱え込まないようにしましょう。
OB訪問前へ行く前に準備すべきこと
初対面の方へOB訪問をする場合は、当日の流れなどをあらかじめ伝えておきましょう。質問を中心とした会話以外にESなどへのアドバイスが欲しいのか、会社に関するデータを知りたい場合も、事前に依頼をしてください。ただ、OB訪問に長い時間を費やすことが難しい方もいます。どれくらい時間を割いていただけるのかということも、把握しておきましょう。
なお、電話でアポイントメントを取る際は、電話をかけるタイミングに注意してください。昼休みや終業後の時間帯であれば、対応可能なOBも多いかもしれませんが、主な業務が内勤なのか、外回りが多いかなどによっても対応できる時間は異なります。電話番号以外にメールアドレスなどがわかる場合は、事前にメールを送ったほうが賢明です。
OB訪問の目的意識を明確に
OBにアポイントを取る段階で、どういった理由で面会したいのか、はっきりと伝えなくてはなりません。OBの貴重な時間を割いてもらうのですから、自覚的かつ主体的に行動しましょう。自己PRや志望動機は自己紹介の段階で述べられるようにし、自分なりの企業研究を行なった内容をもとに、質問内容を事前に整理しておいてください。
企業概要・基本情報などをまとめる
ホームページや会社案内、四季報などの内容は、あらかじめ自分が把握しやすいよう、ノートなどにまとめましょう。調べればわかるような初歩的な質問をOB訪問の際にうっかりしてしまうことがないよう、また、会話の最中に基本情報をさっと確認できるようにしておくと便利です。情報をまとめることで、聞くべきこととそうでないことを差異化でき、質問内容を絞っていくことが容易になります。
OB/OGとの共通点をチェック
事前に会ったりやりとりをしたことのあるOB/OGではない場合、当たり障りのない就職相談で終わってしまう可能性があります。それは非常にもったいないため、最初の数分で打ち解けられるよう、相手と共通の話題を考えておきましょう。
学部が同じであれば教授の話題、サークルや学祭などのイベントの話でもOK。自分の熱意を伝え、核心的な質問に答えてもらえるよう、OB/OGへのアプローチを工夫してみてください。好印象であれば、短時間でも親身になってもらうことができるでしょう。
立命館大学の学生がOBに聞いている質問内容
ここでは、具体的な質問内容をみていきましょう。質問内容は、あらかじめメールなどでOBへ伝えておくとスムーズです。
この会社に入って良かったこととは何でしょうか?
まずは、ポジティブな意見を尋ねてみましょう。志望するモチベーションが高まると、就活を前向きに乗り越えていく気持ちが生まれます。
また、会社の実態を知ろうとするあまり、ネガティブにとられかねない質問を重ねてしまうことは、自分の印象を悪くすることに繋がりかねません。会社案内に記されているような広報的な言葉ではなく、実際に働いている人ならではの視点でポジティブな側面を語ってくれると思います。
会社に必要な人材について思うことを教えてください。
この質問をすることで、将来的に会社が目指す方向性や入社後に自分が描くべきキャリア像を想像することができます。人事担当者が考えた「求める人材」と、現場の人間が考える人材の間にはギャップがあることも。
あるいは、会社の定める人物像が曖昧で広義的なのに対し、OBからは非常に具体的な意見を聞くことができるかもしれません。そして、面接でアピールすべき自己PRや志望動機に必要なポイントが見えてくるでしょう。
この会社を受けるために準備したことは何でしょうか?
採用を勝ち取った経験者には、それぞれ努力した日々があります。年齢の近いOBであれば記憶も新しく、すぐに使えるテクニックを教えてもらえるかもしれません。
また、経験豊富なOBの場合でも、ピンポイントでシンプルなアドバイスをもらえる可能性があります。筆記試験対策や面接対策、なにから始めればよいのか迷うとき、あるいはやっている対策に不安がつきまとう場合も、内定を勝ち取った成功メソッドを尋ねることで、悩みを乗り越えるヒントがもらえるはずです。
「関関同立」の雄として
関西屈指の名門校である立命館大学。新しい学部・学科の創設を重ね、若者が本当に学びたいことを選びとることができる風土があります。
専門分野だけではなく、学部の壁、キャンパスの壁、正課と課外の壁などを超えて学ぶことができるフレキシブルさを兼ね備え、社会的問題にも意欲的に挑戦できる知性と教養を身につけた学生を育成してきました。結果、関西圏の企業を中心に、多くの学生が大手優良企業へ就職するチャンスを掴みとっています。
立命館大学では、OB/OG側から学生に手を差し伸べる取り組みが行われています。積極的に卒業生のキャリアアドバイザーが開催するイベントなどに赴き、多くの社会人と交流することで、自分の将来像を明るいイメージに変えていきましょう。
学生の皆さんのキャリア選択を応援します!
ビズリーチ・キャンパスでは、早期から将来を意識し、キャリア選択に前向きな学生の皆さんを応援します!
対策や企業研究よりも前にやるべきことがある…それは「どんな生き方をしたいか?」を考えること。その方法はネットで検索することでも、内定者の先輩に聞くことでもありません。実際に働く社会人の先輩たちに聞くことです。