OB/OGの出会いを大切にしよう
ひとりのOB/OGを見つけたら、そこから別のOB/OGを紹介してもらうという流れができ、次につながる可能性が出てきます。
もし志望企業に明治大学のOB/OGがいない場合は、長い社会人経験で作られた人脈によって他大学出身のOB/OGを紹介してもらえるケースがあります。誰がどのようにつながるのか分からないので、一人一人の出会いは大切にしていきましょう。
また、このような流れで紹介してもらう際は、年代の離れたOB/OGの場合があります。志望企業の中堅のひとや管理職は、入社2年目の新人よりも世界の見え方や考えが違うので、同じ世代から得られない貴重な意見やアドバイスがもらえる可能性も。
OB/OG訪問はさまざまな年代や立場のひとと交流するよい機会でもありますので、話してよかったことはどんどん役立てていきましょう。
明治大学の就職・就活状況
明治大学といえば一昔前だと、男性が多い印象でした。大学の東洋経済オンライン(「就職力」の強い大学トップ100ランキング)によると、明治大学は第1位にランクイン。また、大学通信が調査した「就職に力を入れている大学ベスト10」によると、8年連続で明治大学が1位を獲得しています。
最近は憧れ校よりチャレンジ校を目指す受験生が増えており、その中でも明治大学は就職率の高さから、男女関係なく人気があります。
明治大学の学部別就職状況
学部 | 業界 | 企業 |
法学部 | 金融・保険、公務 | あいおいニッセイ同和損害保険(株)、国家公務員/一般職 |
商学部 | 金融・保険、情報 | (株)みずほフィナンシャルグループ、(株)三菱東京UFJ銀行 |
政経部 | 金融・保険、公務 | 国家公務員/一般職、日本郵政グループ、東京都庁、東京特別区 |
文学部 | サービス、公務 | JR東日本、(株)ベネッセスタイルケア、東京都教育委員会 |
理工学部 | 製造、建設 | セイコーエプソン(株)、三菱電機(株)、(株)日立製作所 |
農学部 | 製造、サービス | (株)不二家、森永乳業(株)、(一財)日本食品分析センター |
経営学部 | 金融・保険、情報 | 三井住友海上火災保険(株)、新日本有限責任(監法) |
情コミ部 | 金融・保険、情報 | (株)りそなホールディングス、(株)ナムコ、NTT東日本 |
国日部 | サービス、情報 | ANA、KDDI(株)、羽田空港サービス(株)、(株)バンダイ |
総数部 | サービス、情報 | SCSK(株)、アクセンチュア(株)、日本ユニシス(株) |
他のMARCHの就職先とそう差はありませんが、3大メガバンクやJR、日本郵政グループなど安定した企業への就職が目立ちます。明治大学の採用人数は早慶の次に多いといわれており、採用する企業から「大学の就職支援に対する頑張りを学生がわかって行動しており、大学全体に勢いがある」と高い評価を得ています。
明治大学がさまざまな業界に強い理由
明治大学の行事リストには100以上の行事が並んでおり、試験日や土日を除いてほぼ毎日おこなわれています。その種類は、職種研究セミナー、筆記試験対策テストおよび就職適性検査、仕事研究セミナー、女子セミナー、業界研究の仕方、業者研究セミナー、UIターンセミナー、自己分析講座、公務員セミナー、マナー講座、模擬面接会、グループディスカッション講座などさまざま。
業界研究では、金融、商社、広告・出版、食品業界など主だったほとんどの業界を網羅。職種研究も営業や企画など、さまざまな仕事について学べる環境があります。そのなかでも大手の銀行や公務員へ就職しているOB/OGが多く、安定した就職先を求めるひとが多いようです。
明治大学が実施しているOB訪問に向けた取り組み
明治大学はもともと就職率がよく、「就職の明治」といわれてきました。近年その強さはさらに磨きがかかり、大学の就職活動支援がどんどん進化しています。
大学からの支援のみならず、長い歴史の中で築き上げた「自分が先輩に助けられたように後輩を大事にする」という考えも明治大学の魅力です。困ったことがあればひとりで悩まず、大学のキャリア支援事務室や先輩を頼ってみてはいかがでしょうか。
明治大学の手厚い就職支援
大学3年生の10月におこなわれる「就職・進路ガイダンス」から本格的な就職活動支援が始まります。10月初旬に学部別で開催しているにも関わらず、毎年90%以上の出席率をキープ。他の大学では5割程度のところもあるなか、なぜ明治大学の出席率はこのようによいのでしょうか。
大きな理由として、出席すればガイダンスの後、エントリーシート対策講座でエントリーシートの書き方について学べる機会があることです。希望者は、学生時代に頑張っていたことや自己PRなどを書いてきて、外部業者に添削をしてもらうことができます。
タイミングとしては早いですが、この段階で書けなくても半年後の就活開始までに準備ができる利点があります。添削は希望者全員受けられることができ、業者に出す添削費用もすべて大学が負担してくれます。以上のことを先輩が後輩に伝えることで「参加したほうがいい」という認識が広まっていきました。
さらに職キャリア支援部のサポートはここから加速していき、就職・進路ガイダンスの後から、翌年の2月終わりまで試験期間を除いてほぼ毎日、何かしらの就職支援関係のイベントを開催します。中にはOB/OG自らが参加し、後輩たちと積極的に交流するものもあります。出席しないとペナルティがあるわけでもないのに就活生の参加者が多いのは、それだけ大学の就職支援を信頼しているといえるでしょう。
年間2,000枚集まる活動報告書
卒業生は、内定先でのスケジュールの流れや選考の基準、面接でどういったことを聞かれるのかA4用紙1枚のシートに手書きで残すようにしています。中には、イラスト入りでわかりやすく書かれたものも。
このようにさまざまな企業について書かれた活動報告書は年間2,000枚ほど集まり、翌年以降に就活をする後輩たちに役立てられています。見たいひとは事務室の中に保管されている他、大学内のパソコン上で検索することも可能です。気になるOB/OGがいればコンタクトをとって訪問につなげる機会も得られますね。
明治大学のOB訪問に対する考え方
最近はSNSやインターネットが発達し、さまざまな情報が得られるためOB/OG訪問をしない学生が増えました。しかし現場社員に話を聞くことは非常に貴重な経験ですので、視野を広げるためにも積極的に訪問することをオススメします。
明治大学ではOB/OG訪問に関する取り組みが充実しています。上手く取り入れることで信頼できるOB/OGと出会えるチャンスもあります。まずは大学の行事に参加するなど身近にできることから始めてみませんか。
OB訪問の目的
「就職の明治」を支えているのが、OB/OGの存在です。過去に充実した就職支援で自らお世話になったOB/OGが現役学生を応援する意識は強く、社会人を招いた学内セミナーでは人事担当者による模擬面接がおこなわれるなど、OB/OGは多方面で活躍しています。大学とOB/OGの両方で学生をサポートし、より手厚い支援が受けられるといえるでしょう。
OB/OGと積極的に交流をしたいひとは、明治大学の校友会という団体をチェックしてみてください。校友会のOB/OGは約53万人といわれ、明治大学の長い歴史と共に歩んできました。明治大学校友会には有名人や著名人も多く所属しており、例えば野球やサッカー部からもプロになった人もたくさんいます。
OB訪問をするときの注意点
身だしなみや態度に失礼がないか訪問前に確認するようにしてください。OB/OG訪問が、情報を得る好機会であると同時に、自分自身が見られている場であることを忘れないように意識しましょう。
訪問後は記憶が新鮮なうちに、聞いた情報をその日のうちに整理しておくと後々役立ちます。最後にメールでお礼の言葉を伝えるようにしましょう。「訪問後に何の音沙汰もなし」というのは、時間を割いてくれたOB/OGに対して失礼に当たります。
明治大学のOB/OGは、過去に自分もOB/OGにお世話になったという想いから、後輩の力になってくれるひとが多い傾向にあります。そのような気持ちを裏切らないためにも、マナーを守るように心がけるようにしましょう。
明治大学とその他の大学の違い
明治大学が他と違うのは、学生のニーズを先読みし、行事を拡大させているところにあります。例えば、初めて取り組みをして好評だったものに「OB/OG訪問の仕方講座」があります。参加者は670人も集まり、資料は足りなくなり、立ち見が出たり、急遽回数を増やしたほどでした。
最近の学生は知らない人に電話をする経験が少なく、不安をかかえている学生が多いのです。その問題に気付いた明治大学の職員は、OB訪問のための電話のかけ方から教える講座を企画。学生たちの不安を取り除こうと行動に移しました。職員が今の学生に必要とされるものを考え、職員が手作りで行事をつくる。明治大学ではこのように身近にいる職員が考案し、発展につながってきました。
OB訪問へ行く前に準備すべきこと
OB/OGの訪問先を見つける方法は、大学によってさまざまです。明治大学はどのような方法が展開されているのか詳しくみていきましょう。
従来の知り合いのツテを頼る方法以外にも、自分の希望する企業からOB/OGを見つけることもできます。明治大学は大企業や人気企業に勤める先輩も多く、訪問先はたくさんあります。しかし、必ずしも希望通りにいくとは限らないので、スケジュールは余裕をもって組むようにしてください。
OB/OG名簿で訪問先を探す
事務室内カウンターでipadから閲覧することができます。各企業・団体から送られてきた明治大学卒業生の在職者名簿で、毎年約2000の企業・団体から情報が送られてきます。まずはOB/OG名簿掲載一覧ファイル(ピンクのファイル)より自分が閲覧したい企業が掲載されているかを調べ、記載されている卒業生の氏名、所属部署、電話番号、卒年などを確認します。
これらの情報をもとにOB/OGへアプローチできますが、全ての企業が名簿を送ってくるわけではないので、希望する企業が含まれていない場合があります。
企業別就職者名簿で訪問先を探す
OB/OG名簿のない企業は、企業別就職者名簿を利用する方法があります。企業の人事担当者に問い合わせてみると、この名簿に記載されている卒業生の所属部署名を教えてもらえる場合があります。
ただし繁忙期や業務の都合上、このような問い合わせには応じられない企業が多いのが現状です。電話をする際は始業開始の時間帯や終業間近の忙しい時間帯は避け、失礼のないよう話し方にも気を付けるようにしてください。
企業別就職者名簿とは
企業別にOB/OGの氏名と出身学部、卒業年が記載されており、事務室内カウンターでipadを使って閲覧することができます。まずは、就職者名簿掲載ファイル(白色ファイル)にて自分が閲覧したい企業が掲載されているかを確認するようにしてください。企業別就職者名簿を利用すれば、どの企業に先輩が就職したのかが分かります。
しかし、OB/OGが在学中に提出した内定連絡票などをもとに作成していますので、現在も当時の所属部署に在籍しているかは分かりません。情報が古いものは注意するようにしてください。
これらの名簿は個人情報のためコピーはできず、申し込みをしてから閲覧が可能になります。勝手に見ることはできないので、閲覧希望者は申込用紙を記入の上カウンターに申し込むようにしてください。
明治大学の学生がOBに聞いている質問内容
実際に就活生がOB/OGへどのような質問をしているかみてみましょう。自己PRなどのサンプルがあれば面接に有利なアドバイスがもらえる場合もあります。事前にメールでひとこと言っておくと話を切り出しやすくなりますよ。
現在働いている業界を選んだ理由はどのようなものでしょうか。
将来どのようなことをしたいかまだ決まってない人は、参考に聞いてみてはいかがでしょうか。昔からの夢だったというひともいますが、具体的なきっかけをどのような場面でいつごろ見つけたのか詳しく聞くことで自分でもイメージがしやすくなります。
明治大学がしている就職支援のセミナーに参加しているOB/OGがいる場合、オススメのセミナーを聞いてみるのもよいでしょう。
就職活動中の成功談や失敗談を教えてください。
大変だったときのエピソードと、そういう場面に直面したとき、どうすれば乗り切れるのかコツを教わるようにしてください。成功談だけではなく失敗したことや苦労した話を聞くことで、いざ問題へ直面した時の解決策にもつながります。
どのような人材が必要とされていると考えますか。
OB/OGが学生時代の経験でやっててよかったことなど聞いてみるようにしましょう。在学中に取得できるスキルや、どのような経験をしていると有利になるか併せて聞くと、自己PRやエントリーシートを考える際のヒントになるかもしれません。
活用できるものはできるだけ活かしていこう
就職活動期間中、明治大学のキャリア支援事務室へ何度も足を運び、その都度エントリーシートの添削をお願いすることで7~8割は通過することができたという話があります。また、練習ではうまくいく面接も本番になると緊張してしまい実力を発揮できないと苦労している就活生は多いでしょう。
そういう時に家族や友人に面接練習をお願いしたり、OB訪問をした先輩に面接の対策方法を一緒に考えてもらうなどを実践。その結果、1~2次面接はほぼ通過するようになり、最終的に内定まで辿り着くことができるようになったひともいます。
就職活動は、自分が納得できるまで行動し続け、時にはひとの力を頼るのもひとつの方法だと視野を広くするようにしましょう。最後まで全力を尽くすことができれば結果にもつながるはずです。
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