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選考対策

「東京大学」のOB訪問について|日本の最難関校の取り組みとは

日本最高の偏差値を誇る東京大学では、毎年優秀な人材を日本社会へ送りだしています。東京大学の学生は、もちろん社会からの期待値も高いのですが、それだけではなく自分の進路をきちんと考える人が多いことでも知られています。東大の就活事情を解説します。

日本を担う人材が集結する東京大学

「日本で一番頭のよい大学」という格付けに、誰もが納得してしまうほど東京大学には優秀な学生が多く集まっています。東京大学では、優秀な学生の素質を最大限に伸ばすために、多くの施設や学習環境が非常によく整っています。国立大学ではなかなか珍しい水準なので、さすがの東京大学ですね。
では、そんな東京大学で行われている就職活動はどのようなものなのでしょうか。一時は「就職活動において東大生は無敵」とまでいわれた時期がありましたが、現在の就職活動においてその肩書きはどれだけの利益を自分にもたらしてくれるのでしょうか。

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東京大学の就職・就活状況

東京大学は国立大学のため、私立大学ほど学部数も生徒数も多くはありませんが、実際に就職実績をみてみると日本最高学歴であることを実感させられます。そこで、今回は学部別に東京大学の学生たちの主な進路状況をみてみましょう。

東京大学の学部別就職状況

学部 業界 企業
法学部 金融・保険・通信・公務員 マッキンゼー・アクセンチュア・みずほ銀行・三井住友銀行・ソフトバンク・中央省・外務省
文学部 メーカー・放送・マスコミ NHK・三菱自動車・電通・アマゾンジャパン・森法律事務所
教育学部 金融・保険・メーカー 東京海上日動火災・キーエンス・ANAホールディングス・
経済学部 総合商社・専門商社・金融 住友商事・丸紅・三井物産・JR東日本KPMGジャパン・伊藤忠商事・豊田通商

どの大学にもいえることですが、同じ大学でも学部間で就職先の進路に多少差が出ます。特に文系最高峰とも言われる東京大学法学部は、受験時の難易度の高さだけでなく、入学後も他学部に比べ非常に厳しい環境であることが特徴です。
忙しい4年間で、心が乾ききってしまうため「砂漠」とも揶揄されているほどです。法学部では政治家や官僚への道を進む学生も多く、一般企業に就職する人数は他の学部よりも少ないことが大きな傾向として挙げられます。
法学部が特出して公務員への就職が多いことを紹介しましたが、他の学部にはそこまで大きな特徴はみられず、どの学部からも日本の一流企業・もしくは外資系企業の日本法人に就職をしていることがわかります。
就職でよく話題になる「学歴フィルター」は今でこそかなり存在感が薄れましたが、現在でも東京大学以外はお断りな企業もいくつか存在するようです。
やはり東京大学のネームバリューは企業の採用担当も信頼できる重大なブランドであり続けるのです。そこには、大学名にぶら下がることなく、四年間を自己成長に繋げることのできる東京大学生の立派な実績があることを私たちは忘れてはいけません。

東京大学が金融業界(メガバンク)に強い理由

平成28年度の東京大学生の就職人気ランキングでは、なんとメガバンクが上位3位を占めていることがわかります。なぜメガバンクは日本一の学生たちから人気を集め続けるのでしょうか。金融業界は10年前から変わらないほど根強い人気があり、ある程度安定している状態が見込めるためこれから先も就職者が大きく減ることはないでしょう。
メガバンクでは、出世をすればするほど学閥による昇進スピードへの影響が大きく残っているといわれています。学歴が重要視される環境下では、東京大学は最強といえるので、そのアドバンテージをうまく利用するためにメガバンクを志望する学生が多いのかもしれませんね。
学歴が重視される業界・企業に対してあまりよいイメージを持てない人も多いかもしれません。確かに、現在は学歴フィルターによって学生を落とす企業は減っていますし、個人の実力を大切にする風土があるので、大学名で学生を優遇する採用プロセスは少し古いです。しかし大企業では毎年何万件という膨大な数のESをみる必要があるので、一定の大学レベルをラインで区切っている企業は未だに多いようです。

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東京大学が実施しているOB訪問に向けた取り組み

クイズ番組やニュースのコメンテーターなど、テレビで活躍する芸能人でも東京大学卒業という看板を背負っている芸能人は、その肩書を一つの魅力として売り出しています。ビジネスの場以外でも東大卒と言う肩書きを持っているだけで、その人の頭のよさをアピールできるのはさすが東京大学です。
このように各界で活躍する卒業生を多く輩出している東京大学ですが、現役の学生のためにOB達がOB訪問に非常に協力的であるといわれています。社会に出て立派に活躍している先輩の声は、就活生にとって非常に参考になる大切なものです。東京大学でのOB訪問に対する取り組みをチェックして、自分の就職活動にも活かすようにしましょう。

東京大学キャリアサポート室を活用する

東京大学には、各キャンパスにキャリアサポート室があります。これは、学生の進路選択に関して大きなサポート体制を敷いている東京大学内の施設です。これまでのOB・OGの名簿を保管しているだけではなく、進路相談やさまざまなキャリアイベントなどを開催しているため、就職活動が解禁する前後には多くの就活生が集まります。
OB訪問に関していえば、東京大学の学生のみがログインすることができるOB名簿のデータベースがあり、そこから自分の興味がある企業のOBにコンタクトをとることができます。OB訪問の計画方法や準備の仕方まで、手厚くサポートしてもらうことができるので、OB訪問初心者の学生が多く活用するようです、
参考:http://www.careersupport.adm.u-tokyo.ac.jp/info/standard/2012-11-08-08-40-41/obog

東京大学のOB訪問に対する考え方

日本の就活生の中で最も強力な肩書を持っているといっても過言ではない東京大学生ですが、実は就職活動においてほとんどの学生がOB訪問を行っているというデータがあります。ただでさえ需要が高いように感じられる東大生ですが、OB訪問で一体どのようなアドバイスをもらっているのでしょうか。
就職活動の面倒見がよいとされている東京大学では、大学内のキャリアセンターがOBと現役学生の橋渡し役として大きな役割と果たしています。「どこからOB訪問の準備をしてよいのかわからない。」と不安を抱えている学生の多くは、まずキャリアセンターに行ってOB訪問に対する考え方を明確にしているのです。実際にどのような指導がされているのかみてみましょう。

OB訪問の目的

自己分析で、自分の能力、興味、価値観や、自分のやりたい方向が少しみえてきたら、それらを実現できる「場」はどこなのか、というふうに職業・企業をみていきましょう。
自己分析は基本的には自分の今までの歴史を振り返ったうえで価値観を決めるものですが、自己完結させるだけではなく他人へアウトプットの場を設けることで、より明確に腹落ちさせることができます。その場がOB訪問になるのです。
OB訪問で社会人に自分の考えを話す練習をすることで、本選考の面接対策になりますし、インターネットやホームページ、書類などからだけではなかなかわからない企業の情報を得ることもできます。
就職活動において学生側のデメリットとなるのは企業のカルチャー、職場の雰囲気、仕事のやりがいなどを体験できないことです。そこで、実際に企業で働いている人に話しを聞くことで疑問を解消することができます。このように、OB・OG訪問は就活生の登竜門といえる大切なイベントなのです。
参考:http://www.careersupport.adm.u-tokyo.ac.jp/info/standard/2012-11-08-08-40-41/obog

OB訪問をするときの注意点

OB訪問で話をする先輩社会人は、大学の先輩であると同時に企業で働く立派なビジネスマンです。たとえ人事部の人ではなくても、常に自分の発言や立ち振る舞いは評価されていること、そしてその評価が本選考で多少なりとも影響することを自覚してOB訪問に臨みましょう。
まず大前提として、OB訪問では先輩社員は通常の業務のなかでわざわざ学生のために時間を設けて話をしてくれることを自覚しなければなりません。そのため、どんなにたくさん聞きたいことや話したいことがあったとしても、基本的に1時間以内で面会を終えられるように事前に準備しておきましょう。
その上で、ホームページなどからはわからない、あなたの知りたいことや不安なことがあったら、相手の反応を確認しながら質問していきましょう。OB訪問は人と人とのコミュニケーションから成るものなので、自分のぺ―スで話を進めるだけでは評価が下がってしまうので気を付けましょう。

東京大学とその他の大学の違い

東京大学では、大学内のキャリアセンターによる就職活動支援のみならず、各学部・研究科の窓口でも卒業生の名簿を閲覧することができます。専門性の高い職種や業界に進みたい人や、自分が今勉強していることを仕事で活かしたいと考えている人は、所属学部または研究科の事務室を訪問してみましょう。
それぞれの事務室で独自に取り扱っている就職情報やガイダンスがあるため、実際に足を運んでみると、思いがけない発見や出会いがあるかもしれません。
参考:http://www.careersupport.adm.u-tokyo.ac.jp/about/window 画像

OB訪問前へ行く前に準備すべきこと

就活生が会社説明会で聞きづらかったり、採用HPでは得られない情報を得るために重要な場となるOB訪問ですが、限られた時間のなかで質の高い情報をいかに引き出せるか否かが、OB訪問を充実させる重要なカギになります。OB訪問を有意義なものとし、就職活動に活かすためには、事前の準備が必要不可欠です。
こちらでは、OB訪問の準備としてどのようなことをしておくべきなのかをいくつかのカテゴリーに分けてお伝えします。入念な準備を行うことで、有意義なOB訪問にしてください。

事前学習を徹底的に行う

忙しい業務の合間を縫ってOB訪問を実施してくれているので、OB・OGの方に確保してもらえる時間には限りがあります。この限られた時間の中で、本選考を通過するために必要な情報を入手するためには、自分にとって価値があるのはどのような情報なのか、現状どのような要素が足りていないのかを事前に知っていなければなりません。具体的には、まず業界の全体像を知り、その上で各企業の特徴について理解を深めるのがよいでしょう。

業界研究の方法

志望する企業の業界を知るには、市場規模、プレイヤーの数、具体的な企業名や事業内容を大枠で捉えることが第一歩です。現状どの企業が台頭していて、どのようなビジネスモデルを実践しているのかなど、実際に収益の上げ方を理解することができるとその後の企業経営で企業間の差別化を図ることができます。
業界研究の定番の本といえば、日本経済新聞社から出版される日経業界地図が有名で、毎年多くの就活生が活用しています。業界地図は世の中がどのような仕組みで成り立っているのかの全体像が見えるため、1冊持っておくと、企業の全体像を見直したいという時に便利でしょう。

企業研究の方法

業界の全体図がわかったら、今度は業界内の企業について理解を深めていきます。ここで大切なのは、各企業ごとの特徴をしっかりと抑えて、その上で自分が志望する企業を見つけることです。同じ業界内の企業は、似た商材やサービスで収益を上げているので一見差別化が難しく感じられます。
しかし、いずれの企業も各々の強みを武器に競合他社どの勝負をしています。各社独自のビジネスモデルがあるので、採用ホームページやIR資料(Investor Relations)を参考にすると、経営状況や財務状況、今後の戦略が見えてきます。また、Vorkers 「社員による会社評価」 就職・転職クチコミでは、企業HPには出てこないリアルな声を知ることができます。

質問リストの作成と優先準備決め

OB訪問に行く際には、必ず自分が聞きたい質問リストを準備しておくことと、質問事項に優先順位をつけることの2点を徹底しましょう。
まず、質問リストは事前学習によって採用HPでは得られなかった情報を確実にOB訪問の場で得られるようにするために必要不可欠です。ついOBとの会話が盛り上がってしまい、OB訪問の本来の目的を失ってしまっては意味がありません。
また、OB訪問は時間が限られているために質問リストの項目をすべて聞ききることができない可能性があります。そこで自分が必要な情報を予めランク付けしておくことで、自分にとって大切な情報から効率よく質問することができます。質問をいくつかにグループ分けしておくのも効果的です。

待ち合わせ場所について事前にチェックしておく

OB訪問において遅刻はご法度です。OB訪問での待ち合わせ場所は、基本的に先輩社員から指定があるので、絶対に遅刻することがないように事前に待ち合わせ場所を把握しておきましょう。
遅刻をしてしまうと、どんなに丁寧に謝ったとしても悪い印象を撤回するのは非常に難しいです。また、天候や混雑の様子をみながら家を出る時間を調整したり、何番出口を出れば、目的地に確実にたどり着けるかを把握したりと、細やかな意識が必要になります。
待ち合わせ時間のギリギリに最寄り駅について、焦って初対面のOBに挨拶をすることも全く印象がよくありません。社会人としての最低限のマナーを満たせるように事前準備をしましょう。

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東京大学の学生がOBに聞いている質問内容

ハイレベルな企業への卒業生を輩出しているだけあって、東京大学の学生のほとんどが日本の一流企業を自分のファーストキャリアとして選択しているようです。では、日本最高峰の学生たちはOB訪問でどのような質問をしているのでしょうか。

現在の給与には満足していますか?

OB訪問だからできる質問リストで一番上にくるのが給与や賞与に関する質問です。実際仕事を決める際に、業務に対するやりがいはもちろん大切ですが、どのくらいの年齢で、どのくらいの水準の給与がもらえるのかは気になりますよね。 しかし給与に関する質問は会社説明会で人事に直接するのは難しく、印象もあまりよくないとされているので控えたほうがよいでしょう。そこで、給与体系に関する質問はOB訪問で行いましょう。

総合職で入社した社員のキャリアパスを教えてください。

入社後の自分のキャリアプランをより明確にイメージできるように、企業の先輩社員がどのように考えているのかを先輩社員に質問してみましょう。この質問をすることで、企業で社員がどのように人事評価をされているのかや、昇進のスピードを知ることができます。 この質問で忘れてはいけないのが、話をしている若手の先輩社員が自分のキャリアパスをどのように描いているかを知ることです。OB訪問に登場する社員は、基本的に人事部からの評価が高い人たちです。 そのため、若手エース級の先輩社員がその企業でどのような自己成長を望んでいるのかを知ることで、企業の風土やモチベーションの在り方を確認することができるのです。

競合他社と比べて御社の長所・短所はどのように考えていますか?

競合他社と比べたときの先輩の会社の長所と短所を尋ねるという内容は、先輩が所属している会社が、業界内でどのような立ち位置にいるのかを確認するために質問します。事前学習で業界の現状や、その企業の立ち位置を調べているはずなので、自分なりの分析が正しいかをOBに聞いてみるのも効果的です。
OB訪問に向けて学生がしっかりと準備をしてきたことをアピールするよい機会になるので、話過ぎに気を付けながら完結に説明をしましょう。ここで大切なのは先輩社員に企業のどのようなところが自慢できるか、逆にまだ競合と比べて弱いと感じる点をいかに気持ちよく話してもらうことです。しっかりOBとの関係構築をすることが有益な情報を聞き出す一番の近道です。 画像

東京大学のOB訪問を参考にしよう

東京大学の卒業生は、非常に有名な企業の重役として活躍している人も多いです。まず、帝人株式会社社長である鈴木淳さんは東京大学医学部卒業ですし、朝日新聞の編集員を担っている星浩さんも東京大学の文学部を卒業している方です。さらに現在のみずほコーポレート銀行の頭取を務めている佐藤康博さんも、東京大学の経済学部を卒業されています。
このように東京大学出身の人材は、社会人になっても高いパフォーマンスを発揮し、社会から必要とされる人材であり続けています。優秀な先輩方に続けるよう、現役の東大生の皆さんも自分の進路について一度考えてみるのも、今後の学生生活における新たなチャレンジをみつけるいい機会になるかもしれないですね。東京大学で行われているOB訪問について理解を深めて、自分の就職活動の参考にしてみて下さい。