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選考対策

カルピスへOB訪問前に押さえるべきポイント|企業情報と業界動向

カルピス株式会社は飲料・乳製品メーカーで、高い知名度と人気を誇る企業です。カルピス(採用はアサヒグループホールディングス)への就職を有利にする方法としてOB/OG訪問をする前に、会社概要や訪問の際に押さえておくポイントをみていきましょう。

カルピス株式会社へOB訪問をしよう

学生の就職人気ランキングで、食品メーカーは以前から高い人気があります。そのうちの一つ、飲料メーカー大手のカルピス株式会社に就職を希望している学生向けに、OB/OG訪問に向けた企業研究と、質問例などをまとめました。人気のある食品メーカー等への内定を勝ち取るためには、企業研究とOB訪問が欠かせません。OB/OG訪問をする際に、押さえておきたいポイントを確認しておきましょう。

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カルピス株式会社 企業概要

カルピス株式会社は、東京都墨田区に本社を置く食品・飲料メーカーです。アサヒグループに属す子会社(株主構成は、アサヒ飲料が100%)です。資本金は90百万円で、設立年月日は1982年4月1日です。2012年にアサヒが、味の素から保有するカルピス株すべてを取得しました。
2018年現在、カルピス株式会社を含む、アサヒグループ飲料事業の採用は、アサヒ飲料社で一括採用することになっています。カルピス商品に関する商品開発職や、発酵応用の基盤研究に携わる研究職など、従来カルピス社で採用していた技術系職種はアサヒ飲料社での採用となります。また、事務系職種も同様にアサヒ飲料社での採用となります。
参考:https://www.calpis.co.jp/saiyo/

事業内容

カルピス株式会社の事業内容は、以下の3つです。メインの事業は「乳製品の製造、販売」で、他2つはその付帯事業です。

乳製品の製造、販売
「カルピス」や「カルピスバター」などの乳製品の製造・販売です。岡山と群馬に工場を保有しています。

乳性原料の購買
上記の製品を生産する、牛乳等の購買です。

その他上記関連業務
主に乳製品の製造、販売の付帯事業です。

過去4年間の売上/利益推移

アサヒグループホールディングスの売上の推移は下記になります。

アサヒグループホールディングス 2012 2013 2014 2015 2016 2017
売上 単位/億 - 17,142 17,855 18,574 17,069 20,849
当期利益 単位/億 - 691 1,283 1,351 1,485 1,964
営業利益 - - - - 1,369 1,832

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参考:https://www.asahigroup-holdings.com/ir/financial_data/highlights.html

次年度の戦略(アサヒグループホールディングス)

アサヒグループホールディングスの中期経営方針は、以下の3点です。

-国内収益基盤の盤石化と国際事業の成長エンジン化による「稼ぐ力」の強化
-資本コストを踏まえた資産・資本効率の向上
-サステナビリティの向上を目指したESGへの取り組み強化

カルピスは酒類事業に次ぐ柱、飲料事業として、以下の3点の課題に取り組んでいると思われます。(カルピスには乳酸菌の研究にもとづいた健康食品事業もあります)

-主力商品のブランド力強化を軸とした個性的で際立ったポジションの確立
-健康志向に対応した高付加価値化やチルド飲料を含むイノベーションによる新価値提案
-統合シナジーの最大化、販売チャネル・容器構成比の改善、SKU削減などの収益構造改革


参考:https://www.asahigroup-holdings.com/ir/management/plan.html

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2018年のカルピス株式会社に関するトピックス

2018年のカルピス株式会社に関する、ニュースなどをまとめました。

群馬県内企業のリスクマネジメント例(アサヒ群馬工場)

東日本エリア全域のカルピスやその派生飲料を製造するアサヒ飲料群馬工場(館林市)は、全国8工場が連携して安全確保を進めます。他工場で発生した事例を情報共有して、現場を再点検しています。

「カルピス」生みの親・三島海雲の足跡たどる 出身・箕面で企画展

来年発売から100年を迎える「カルピス」の生みの親として知られる箕面市出身の実業家、三島海雲(1878~1974年)の足跡をたどる企画展「三島海雲とカルピス展」が箕面市立郷土資料館(同市箕面)で開かれています。
カルピス開発の原点となる内モンゴルでの「酸乳」との出合いや、「初恋の味」という斬新なキャッチフレーズなど、貴重な資料を集めて紹介しています。

カルピスの国際化は東京五輪で始まった!

1964年に「カルピス」の初代法人の創業者・三島海雲氏は、東京オリンピックの舞台裏で各国選手団に「カルピス」を振る舞いました。甘酸っぱい「カルピス」の味が選手たちに大好評を博したことは言うまでもありません。このとき、三島氏はこう宣言したそうです。「これからは、4年ごとにオリンピックが開催される都市でカルピスを発売していく」。
カルピスは現在、アサヒグループ海外8拠点で販売され、輸出も含めると約30カ国で愛飲されています。グローバルな飲料といっても差し支えないでしょう。

「こども食堂」へ約2600万円寄付 「三ツ矢」「カルピス」イベント売上から/アサヒ飲料

アサヒ飲料は2,596万円を「赤い羽根福祉基金」を通じて、全国の「こども食堂」へ寄付すると発表しました。「三ツ矢」の日(3月28日)、「カルピス」の誕生日(7月7日)の各店頭イベント売上げの一部を寄付するものです。
また、「三ツ矢サイダー」と「カルピスウォーター」計520ケースの寄付も行います。寄付金は、社会福祉法人の中央共同募金会が「赤い羽根福祉基金」の活動として、全国47都道府県にある共同募金会から推薦のあった全国142カ所の「こども食堂」に対し、食材・調理器具の購入費、会場費などの費用を助成するものです。
また、一般社団法人全国食支援活動協力会の協力により、「こども食堂」同士が運営の工夫やお互いの情報を交換しあう場となる、ネットワークを構築する費用に対しても助成をおこないます。
アサヒ飲料の岸上克彦社長は、「こども食堂は家庭環境の変化などにより、最近増加傾向にあると聞いている。当社は子どもたちの健やかな成長、誰もが支えあう持続可能な地域の発展の実現に、事業を通じて支援することができればありがたいと考えた」と話しています。

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飲料業界の動向

アサヒグループホールディングス以外に、サントリーやキリンなど、就活生に人気の企業を多く擁する飲料業界。カルピス株式会社を含む、飲料業界の動向についてピックアップしました。

飲料業界の業績推移

国内飲料市場は、減少はしていないものの、伸び率は低く、頭打ちの状況が続いています。特にアサヒグループホールディングスの主力であるアルコールの分野では、酒類消費量は1996年度にピークに減少に転じています。20代の若い世代の酒離れが課題となっています。

清涼飲料分野

アルコール以外の飲料も、今後更に少子高齢化が進み、人口が減少し飲料の消費量も減少すると予想されています。飲料事業以外に、別の事業を伸ばそうとしている企業が多くあり、カフェ経営や、「食品」や「バイオケミカル」など、別の領域で事業を進めています。カルピスについては、乳酸菌飲料で培った技術で、健康食品事業などを行っています。
飲料に限らず、食品業界は安定した需要が見込める一方で、国内市場だけでは成長に限りがあります。各社が海外進出や、特定の保健機能成分を含む食品である「特定保健用食品」(通称「トクホ」)・保健に関する特定の目的が期待できる「機能性表示食品」などの高付加商品での差別化などをはかっています。

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カルピスへOB訪問に行く前に準備すべき3つの項目

現在、カルピス株式会社を含む、アサヒグループ飲料事業の採用は、アサヒ飲料社で一括採用することになっています。OB/OG訪問もカルピス株式会社というくくりではなく、アサヒグループの方となる可能性があります。

カルピスという商品の歴史を把握しておく

カルピスは清涼飲料の中でも歴史が古く、過去には家庭の贈答品として、また軍隊の補給品などにもなりました。長い歴史をもった商品が、なぜ今も愛されるのか。時代に合わせた変化なども調べてみましょう。
また、カルピスの隠れた人気商品「カルピスバター」を知っているでしょうか。このバターがどのような過程で生まれているか、どのように評価されているかも調べてみましょう。採用は「商品のファンであることを伝える場」ではありませんが、食品・飲料の企業を志望する場合、その商品を手にとってみるのは基本中の基本です。
また、カルピス製品の海外展開、「特定保健用食品」(通称「トクホ」)などの高付加商品の状況なども調べてみましょう。

アサヒグループホールディングスの新卒採用サイトを確認しておく

カルピス株式会社の採用は、カルピス商品に関する商品開発職や発酵応用の基盤研究に携わる研究職なども含め、アサヒ飲料社で一括採用となります。
アサヒグループホールディングスの新卒採用サイトを確認し、インターンなどの実施を確認しておきましょう。なお、アサヒグループではOB・OG社員の紹介は行っていませんので、別の方法で訪問するOB/OGを探しましょう。
また、アサヒグループの新卒採用サイトでは、他の飲料ブランド(三ツ矢サイダー、ウィルキンソンソーダ、バヤリース、16茶など)と並んで、カルピスを重要ブランドとして扱っており、そのブランド名で「カルピス」こども乳酸菌研究所という出張授業の取り組みを行っています。特に乳酸菌の研究に興味がある方は、内容を確認しておきましょう。
参考:https://www.asahiinryo.co.jp/company/recruit/
参考:https://www.calpis.info/peace/kids-labo/

競合の乳酸菌飲料を調べる

乳酸飲料の代名詞ともなっているカルピスですが、では、あなたは他の乳酸飲料の商品名をいくつ上げることができるでしょうか。

-コーラス(森永)
-ヤクルト(ヤクルト)
-ピルクル(日清ヨーク)

多数のメーカーから乳酸菌飲料が販売されています。競合商品も手にとってみましょう。そして、カルピスの商品との共通点と、相違点とをまとめてみましょう。後発商品はどのような意図をもって開発されたのかなどを考えて調べてみましょう。

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OB/OGへの質問を準備

それでは、実際のOB/OGへの具体的な質問例をご紹介します。この質問例はあくまでも「例」であり、質問の意図と、質問する実際のOB/OGの方の状況を考えてアレンジしてください。
貴重な時間を取っていただくOB/OGに失礼のないように、調べられることは自分で調べた上で、実際にそこで働くひとにしか聞けない質問を聞くように心がけましょう。
逆に、「今年の新商品はなんですか?」や「今、会社はどのような人材を評価しているのでしょうか」など、「調べればわかる質問」、「単なる消費者としての質問」や、逆に漠然としすぎて答えられないようなことをOB/OG訪問で質問するのは無意味だと思われます。

企業とのマッチ度を知ることができる質問

-学生時代は何を専攻(勉強)していましたか?
-同業他社と比べて、職場としてのカルピスのよいところを教えてください。

同じ食品・飲料会社の中で、この会社ならではのよさや、自分が「この会社にマッチしています」とアピールできるような点を探すために役立つ質問です。実際に働いている社員ならではの経験談などが聞けるように、OB/OGの職種や経験に合わせて質問を工夫してみましょう。

やりがいに関する質問

-自分が関わった商品が店頭に並ぶとき、どのような感情になりましたか?
-営業で大変だったこと・嬉しかったことを教えてください。

飲料に限らず、食品会社等は最初は営業職に就くことが多いのですが、それは一般の方に販売するのではなく、小売店や飲食店などの販売店への営業活動となります。
それは学生が接することの少ない世界ですので、具体的なやりがいや苦労などを聞いておくと役立ちます。また、自分にはとても○○(職種)は向いていない…と尻込みしていた人でも、思わぬやり甲斐や楽しさをOB/OGの方の生の体験から知ることができる可能性もあります。
実際に働く方からでなければ聞けない、カルピスで働くやり甲斐を、是非OB/OG訪問で確認してみましょう。

働き方に関する質問

-○○の職種を考えているのですが、希望が通る割合はどれくらいなのでしょうか?
-将来的に貴社の○○の部署で働きたいと考えているのですが、どのようなキャリアプランがあるのでしょうか?
-女性の結婚後の配属制度はどのようになっているのでしょうか?(転勤はどのようになるか)

ジョブローテーションや転勤などは、特殊な職種や雇用形態出ない限りは、大企業では無いということはまずありません。
「あるかないか」の質問では「ある」で終わってしまうので、自分のライフプランを考えて、具体的に聞いてみましょう。そうすることでより現実的で、身近に「カルピス株式会社で働く自分」を想像することができるようになるでしょう。
ワークライフバランスや、女性の産休・育休からの復帰については、アサヒグループホールディングスの新卒採用サイトで複数のページを割いて説明がされています。2017年には産休取得者が100%復職しており、また育児短時間勤務制度があります。この分野からの質問は、先に採用サイトに掲載されている情報を読んだ上で考えましょう。

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OB/OG訪問を有意義なものにできるか?

カルピスに限らず、ネット上の体験談では「OB/OG訪問をしたので自信をもっていたのに、選考で落ちてしまった」という就活生がいます。実際の失敗の要因はさまざまですが、共通していえることがあります。
それは、OB/OG訪問はそれ自体が目的ではなく、有意義な質問をし、それが選考に役立てられるような経験にできなければ無意味であるということです。OB/OG訪問をしたからといって選考をクリアしたかのように錯覚してしまうと、むしろ選考にマイナスの効果しかないといえるでしょう。
特に食品・飲料メーカーは男女問わず人気が高い一方、「なんとなく親しみがあるから」、「楽しそうだから」というような不十分な動機で就活にチャレンジして、高い倍率を勝ち抜けず、結果的に失敗してしまう学生が後を絶ちません。
先に解説したとおり、食品・飲料業界は消費者にとって不可欠な存在で、需要は比較的安定している一方で、少子化の影響などを避けられず、国内の既存市場だけでは大きな成長は難しい業界であり、中長期的にみると市場が縮小する危険性は否定できません。
飲料業界も決して楽しくて華やかななだけの仕事ではありません。カルピスを含む各社は、生き残りやさらなる成長を目指し、さまざまな方向性を模索しているのです。そういった企業の採用のステップの中で、ただの憧れしかもっていない就活生はふるい落とされてしまいます。
カルピス(アサヒグループホールディングス)への就職を考えている人は、そうならないためにも、OB/OG訪問を有意義なものにし、他の志望者と差別化できるような体験にできるようにしましょう。

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