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選考対策

OB訪問の準備は万全?事前準備のすゝめ

学生・就活生に欠かせないOB訪問。OB訪問には、日程調整、訪問企業についてのリサーチなど、やることはたくさんあります。今回は、OB訪問の準備を万全にするために何をしたらよいのかお教えします!

こんにちは。ビズリーチキャンパス編集部です。
就活の準備やキャリアを考える上でぜひやっておきたいOB訪問。前回はOB訪問アポイントを取る際のメールマナーについて学びました。

前回の記事はこちらから

【例文あり】OB訪問の依頼メール・お礼メールの書き方

前回の記事を参考にしていただければ、OB・OGの方々に失礼の無いよう、メールを正しく送ってOB訪問のアポイントを取ることができるはずです。
では、訪問するまでには何をしたらよいのでしょうか?

日程調整、訪問企業についてのリサーチなど、やることはたくさんあります。今回は、OB訪問の準備を万全にするための方法をお教えします!

アポイントが取れた後にすべきこと

アポイントが取れたら、訪問までにやっておくことは以下のとおりです。

(1)日程を調整する

まずは日程調整が必要です。調整にもたついて社会人に迷惑をかけないように2~3日で決められるとよいですね。

(2)企業を調べる

訪問する企業についてしっかり調べておきましょう。

(3)業界を調べる

その企業の業界についても大まかに理解しておきましょう。他社との比較もできるといいですね。

(4)質問事項を用意する

OB・OGの方に聞きたいことを用意しておくとよいでしょう。

これから各項目について詳しく説明していきます。

①日程を調整する

日程調整で避けたいのは、互いのスケジュールがうまく合わないために何度もメールのやり取りを行わなければならなくなることです。 社会人はもちろん仕事の都合がありますし、学生も大学の授業や就職活動のために、スケジュールが合わないこと自体は致し方ないことです。
以下のメール文は、そのような状況になった際、それを打開するために就活生の側から発信されたメールです。


【件名:日程の再調整のお願い(当方からのご提案)】
株式会社ビーアール
営業1部 佐藤様

明治大学政治経済学部の鈴木太郎です。
ご多用中にもかかわらず、早速ご連絡いただきありがとうございます。

メールを拝読いたしますと、
 ・私の提案した日時はいずれも都合が悪い
 ・○月○日(水)の15時~16時ではどうか?
 ・場所は貴社の1Fロビー
とのご提案ですが、ご指定の時間帯はどうしても外せない用事があり、
貴社を訪問することは大変難しい状況にあります。

せっかくのお申し出に対して恐縮ではありますが、
改めて当方の都合がつく日を下記のとおりご連絡いたしますので、
佐藤様のご都合のよい時間帯を再度ご連絡いただけないでしょうか?
 ・○月○日(金)13:00~15:00のうちの1時間程度
 ・○月○日(月)16:00以降の1時間程度
 ・○月○日(火)11:00~14:00のうち昼食時間を含む1時間程度
 ・○月○日(木)以降は今のところ予定は入っておりません

なお、私は18時以降であればいつでも都合がつきますので、
ご指定の場所に赴くことが可能です。
このこともご考慮の上、お会いできる日時をご指定くださるようお願いいたします。

勝手ばかり言って申しわけありません。
何とぞご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
----------------------------
明治大学 政治経済学部3年
鈴木 太郎
電話: 00-0000-0000(自宅)
携帯: 080-0000-0000
Mail: taro-s@××××.ne.jp
----------------------------



・日程調整を長引かせないコツ

このメールのポイントは、互いの都合をすり合わせるためのやり取りが、いつまでも繰り返されるのを避けようとしたことです。

そのためにメールには次の3点が示されています。

●都合がつく時間帯を広めにとって相手(先輩)に伝える
●予定が入っていない期間を提示する
●18時以降であればいつでも対応できる旨を伝える
というものです。これはとても賢いやり方だといえます。

というのも、先輩にとっての「都合のいい日時」は、このうちのどれかに該当するので、次のメールではその日時を学生に連絡することになり、OB訪問OG訪問の日程がこれで決まるということになります。
また、メールを介した日時の設定に、いつまでも時間を要するようであれば、電話で互いの都合をやり取りしたほうが早い場合もあります。1つの手段だけにこだわらず、臨機応変に対応しましょう。

②企業を調べる

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事前に、訪問するOB・OGが働いている企業のことをよく調べておきましょう。
こちらからお願いして訪問しているのに、その企業のことを全く知らない状態では、対応してくださるOB・OGの方にも失礼ですよね。

また、せっかくのOB訪問なのに、インターネットで調べてわかるような質問をしていては勿体無いですよね。
企業のことを深く知っていたほうが、より質の高い質問をすることができます。

調べていくうちに、興味を持つ点や分からない点が出てくるはずなので、そういった質問をOB訪問当日にできるとよいでしょう。
情報源としては、企業のウェブページ、IR情報、インターネット上で検索できる企業ニュースなどがあります。これらを読むだけでもその企業に関して多くの情報を得ることができます。

企業のウェブページを見るときは、会社概要、事業内容、サービス、業界内の位置 (業界内でのシェアなど)、企業の独自の強み (他社との違い)、採用ページがあれば求めている人材像などに注目するとよいでしょう。

次にIR情報についてお教えします。
IR情報とはInvestor Relationsの略で、企業が投資家に対し、経営状況や財務状況、業績動向に関する情報をわかりやすくまとめたものです。「企業名 IR情報」で検索すれば、その企業のIR情報を見つけることができます。(ただし、公開しているのは上場企業だけなのでご注意を。) これを読み解くことができれば、「その企業が過去にどのように業績を上げてきたのか」、「これからどのように経営が進められていく可能性があるのか」などを知ることができるようになります。
志望企業を決める際や、選考面接のために志望動機を考える際などにも、企業の本当の実態を知っておくと役立てることができます。
IR情報を見る際はまずは以下のポイントに注目してみてください。

a.売上高
有価証券報告書に記載されています。その企業が販売したサービスや製品の売上のことで、一般的に売上高が大きいほど良いです。直近2~3年でどのように推移しているのか見ておきましょう。下落傾向であれば、その理由を訪問するOB・OGに聞いてみるとよいでしょう。

b.当期純利益
総売上高-(売上原価+製作コスト+税金等) で算出されます。
つまり、最終的に手元に残る金額のことです。当期純利益がプラスであれば黒字、マイナスであれば赤字になります。赤字続きになっている企業は、今後のために投資をしている場合もありますが、経営状況がよくない場合もありますので、マイナスの理由を見ておくとよいでしょう。

c.売上高営業利益率
売上からどれだけの利益(本業による)を生み出せたかを示し、 営業利益÷売上高 で算出できます。この数値は企業の規模に関係なくその企業の営業力や製品・技術力の付加価値等を推し量ることができます。他社との比較がしやすい指標となります。

d.自己資本比率
自己資本÷総資本 で算出できます。企業が持っているあらゆる「資産」(商品、土地、建物等)のうち自分のお金でどれほどまかなえているかを示しています。100パーセントに近いほど、自己資本で経営ができているということなので、安定した経営だといえます。

e.営業キャッシュフロー(営業CF)
これは企業が現金を持っているかどうかを示しています。これがマイナスになっていないかを見ます。

f.セグメント
大企業のIR情報の項目の中にはセグメントというものがあります。これはその企業が行っている事業別での売上比率を知ることができる指標です。直近5年ほどで売上が伸びてきている事業は、その企業が力を入れ始めた新事業と考えられます。需要もあり、将来性があると捉えることができるので、看板事業と合わせて押さえておくとよいでしょう。

このほかにも、その企業を知ることができる指標は沢山あります。このように企業研究を進めることで、知らないビジネス用語や資料の読み方なども学ぶことができるとよいですね。

③業界を調べる

訪問する企業の業界についても調べておきましょう。
その業界のことを調べると、その業界に関する市場規模やプレイヤーの数、将来性など、大枠を理解することができます。
また、その企業が業界内でどのような位置づけがされているのか、他社との差は何か、など企業に関して考えられるようになります。そうすれば、企業の将来のビジョンや、戦略に関わるような質問をできるようになります。
企業の将来性についての観点は、自分が就職する希望企業を選ぶ上で非常に大切です。まず業界分析をして企業を取り巻く状況を理解しましょう。次にOB訪問を通して、実際に働く社員さんからリアルなお話を聞いてみると、企業に対する理解がより深まるでしょう。

④質問事項を用意する

日程調整を済ませ、企業研究と業界研究が終わったら、OB訪問の事前準備はほとんどOKです。しかし、ここで当日に聞きたい質問を事前にまとめておくとなおよいでしょう。
企業側の話を中心に行われる会社説明会とは違い、OB訪問は学生からの質問とそれに対するOBの返答が中心となります。
ですから、どのような質問をするかはとても大切なポイントなのです。

どんな質問をしたらいいかわからないという方は、こちらの記事「【永久保存版】OB訪問で使える質問36選!」を読んでみて下さい。基本的な質問項目をまとめて紹介しています。

ただ、質問はできるだけ当日の会話の流れに従って柔軟に聞くようにしましょう。用意した質問にとらわれて、会話の流れを断ち切ってしまうなど、会話がぎこちなくならないよう気をつけましょう。

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おわりに

いかがだったでしょうか。
OB訪問前の準備は何をしたらよいか、具体的なイメージをもっていただけていたら幸いです。
貴重な機会を最大限活用できるよう、しっかり準備しましょうね!

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