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企業研究

モルガン・スタンレー証券のOB訪問前に押さえておきたい情報とは

モルガン・スタンレー証券の正式名称は、「モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 」で、高品質の商品を取り扱う証券会社です。ここでは、モルガン・スタンレー証券のOB訪問前に押さえておきたい情報を知り、有意義なOB訪問を実現しましょう。

モルガン・スタンレー証券とは

モルガン・スタンレー証券の正式名称は、「モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社」で、東京都千代田区に本社を置く証券会社です。1948年に、八千代証券株式会社として創立され、1981年に光亜証券株式会社、野村證券投資信託販売株式会社との合併のより、国際証券株式会社に商号を変更しています。
その後、度重なる商号変更や合併を経て、2009年にモルガン・スタンレーの日本法人であるモルガン・スタンレー証券と合併しています。これにより、三菱UFJ証券分割準備株式会社として先行設立され、2010年に現在のモルガン・スタンレーMUFG証券株式会社が誕生しています。
また、モルガン・スタンレー証券は、三菱UFJ証券ホールディングスの連結子会社という位置づけとなっています。なお、モルガン・スタンレー証券は、内閣府大臣官房審議官兼内閣官房内閣審議官の水野和夫氏や、景気循環所研究所長の嶋中雄二氏を輩出しています。
ちなみに、モルガン・スタンレー証券と合併する前のモルガン・スタンレー証券は、1970年代にいち早く日本に進出しており、世界41カ国以上のグローバルなネットワークを強みとしています。このような企業と合併以降、高い提案力を武器として、質の高い事業を行っています。

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企業概要

モルガン・スタンレー証券の事業内容は、主に総合証券業で成り立っており、東京本社を始めとする国内62カ所に事業所を展開しています。また、従業員数を5,000名以上を抱えており、個人だけでなく法人を対象とした資産運用のコンサルティングなどの幅広い事業を展開しています。

事業内容

モルガン・スタンレー証券は、国内で最大規模と言われている三菱フィナンシャル・グループとモルガン・スタンレーのグローバルなネットワークを通じて、証券業界のリーディングカンパニーとして幅広い事業を展開しています。

資産運用コンサルティング
モルガン・スタンレー証券の事業の一つである資産運用コンサルティングでは、個人や法人を対象とした資産運用のコンサルティングを行っています。主に、国内外の株式投資や投資信託などを活用し、ライフステージに沿った資産運用の提案や、特定の状況に応じた資産運用のソリューションを提案しています。
また、資産運用のコンサルティング業務だけでなく、ネットや電話で取り引きできるサービスも展開しています。なお、有価証券を相続した場合の資産継承に関する手続きにも対応しており、公式ホームページにも手続きのポイントや流れが詳しく掲載されています。

市場商品の提供
モルガン・スタンレー証券の事業の一つである市場商品の提供では、個人や法人、機関投資家を対象として、債権などのフィクスとインカム、エクイティ、ソリューションに関する商品やサービスを提供しています。
また、国内外の株式や為替などの従来型の商品から派生した「デリバティブ」という新しい金融商品も取り扱っています。なお、市場商品には、一定の委託保証金で約3倍の金額の取り引きができる「信用取引」の取扱いもあり、一定の保証金を担保にして買付代金や売付株式などを貸し付ける取り引きを可能にしています。

投資銀行業務
モルガン・スタンレー証券の事業の一つである投資銀行業務では、親会社の三菱UFJ証券ホールディングスが持つ圧倒的な顧客数に加え、モルガン・スタンレー証券が持つグローバル・リーチを活用し、社債の引き受け業務やM&Aの仲介などを行う「M&Aアドバイザリー業務を行っています。
また、これから上場を目指す企業に対して、株式新規公開アドバイザリー業務や不動産の証券化に関する業務も行っています。

リサーチ業務
モルガン・スタンレー証券の事業の一つであるリサーチ業務では、口座およびオンライントレードの契約者を対象に、株式情報の提供を行っています。この株式情報は、テクニカル分析や株式投資戦略など、各専門家のレポートを閲覧する形で公式ホームページ上で情報提供しています。

過去5年間の売上/利益推移

モルガン・スタンレー証券の過去5年間の実績を、以下の表に示しています。

(単位/億) 2016年度 2017年度 2018年度
売上 3,025 2,700 2,619
営業利益 669 435 361
当期利益 557 357 330
営業利益率 18% 13% 13%

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また、各付機関が公表している各付では、各付投資情報センターが「AA-」、日本各付研究所は「AA」とランク付けしており、信用力は極めて高く、優れた要素があると評価されていることがわかります。
なお、この各付評価において、9つのランクがあり、最も低い「D」とランク付けされると、発行体全ての金融債務が不履行に陥っていると判断されることになっています。ちなみに「AA」は、上から2番目に高い評価です。

次年度の戦略

モルガン・スタンレー証券では、中長期的に目指す姿として、「世界に選ばれる、信頼のグローバル金融グループの一員として」というスローガンを掲げています。
そのためには、経済情勢の激しい時代において、強固な経営基盤であることを前提とし、顧客一人ひとりの資産を守ることで信頼される企業であることが求められており、プロフェッショナリズムとチームワークの融合が必要だと考えています。
また、モルガン・スタンレー証券としては、国内に62カ所の事業所を展開していますが、今後は、世界が注目しているアジア圏において、アジアを代表とする金融グループへの成長を目指しています。

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2018年のモルガン・スタンレー証券に関するトピックス

OB訪問前には、モルガン・スタンレー証券に関して、どのような報道がされているかを知っておくことで、企業の最新の活動状況を理解することができます。ここでは、2018年のモルガン・スタンレー証券に関するトピックスを順にご紹介します。

残業が少ない証券会社ランキングで第3位に輝く!

近年、業務外の仕事が多かったり、残業が突出して多いなど、日本人の働き方に疑問符が投げかけられています。そのため、日本政府は、「働き方改革」と銘打って、労働力不足の解消だけでなく、働きやすい職場作りを目指した取り組みが顕著になっています。
その一方で、残業時間を少なく報告することを強要したり、企業側のパワハラが横行していることなどの問題が浮き彫りとなり、「ブラック企業」と呼ばれている企業もあるのが現状です。
このような状況の中で、残業量が比較的多いと言われている証券業界の残業ランキングが発表されました。このランキングは、企業への口コミや給与明細などを投稿するサイトがデータ化したもので、残業時間が少ない順にランキングされています。
ランキングでは、丸三証券が20.3時間で1位、大和証券株式会社が24.8時間で2位となっています。3位には、モルガン・スタンレー証券が32.5時間となっており、2位と3位の間に7時間以上の差があることがわかりました。
なお、実際にモルガン・スタンレー証券で働く人の口コミでは、支店によっては定時退社できる場合もあるということが投稿されています。その他には、昨今の働き改革によって、労働環境の整備が進んでいる様子があることなどが投稿されています。

相場操縦問題が発覚!過怠金として2,000万円!

モルガン・スタンレー証券の元社員が、国債先物取引市場において相場操縦し、不当に利益を得たという問題が発覚しました。この問題を受けて日本証券業教会は、モルガン・スタンレー証券に対して2,000万円の過怠金を課し、再発防止策の実施を勧告しました。
この問題は、2017年8月25日の大阪取引所の取り引きの際に発覚し、注文と取り消しを繰り返して価格を変動させた疑いが持たれています。この勧告を受けて、モルガン・スタンレー証券は、内部管理体勢を強化し、信頼回復に努めると発表しています。
このように、モルガン・スタンレー証券に関する残念な報道もされているのが現状です。しかし、社員一人の不祥事が、会社だけでなく、証券業界全体に大きな影響を与えてしまうことがわかります。従って、社員の一人一人が組織の一員だという自覚を持って業務に邁進することが鉄則です。

ブロックチェーンによる本人確認実証実験の結果

銀行や証券会社などの金融機関では、マネー・ロンダリングやテロ資金としての供与を防ぐべく、新しい本人確認システムとして、ブロックチェーン技術を取りいれた高度化プラットフォーム構築の実証実験を行っていました。
2018年7月に、この実証実験の結果が発表され、システム面においては致命的な欠陥が見つからなかったことがわかりました。また、機能面では、今後の実用化に向けた利便性の向上を図っていくこととし、コスト面においては、試算段階であるため、現時点では正確な判断は難しいとしています。
今後は、実用化に向けた方向性を検討し、金融業界において、ブロックチェーン技術が貢献することが期待されています。なお、この実証実験には、みずほフィナンシャル、三菱UFJフィナンシャル・グループの他、SMBC日興証券や三菱UFJモルガン・スタンレー証券などが参画しています。

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証券業界の動向

過去に発生したリーマンショックのような金融危機の影響を受けやすい証券業界ですが、今後の動向はどのように予想されているのでしょうか。ここでは、証券業界の動向を解説していきます。

証券業界の業績推移

証券業界は、2008年のリーマンショック以降、国内外問わず、数多くの証券会社が統合し再編しています。
例えば、2009年には、国内最大手ともいわれているみずほフィナンシャルグループ傘下のみずほ証券と新光証券が統合し、三井住友フィナンシャルグループが日興コーディアル証券と日興シティグループ証券の事業を買収し、業務提携することに合意しています。
このように統合や業務提携した結果、証券業界における業界規模は、3兆円を超える規模になりました。また、急激な伸び率はないものの、収益性は高くなっています。
今後の証券業界は、マイナス金利政策の影響を受けて、貸し出しでは十分な収益が見込めなくなっているのが現状です。しかし、活性化した株式市場の売買によって、手数料収入の伸び率が上昇していくことが予想されています。

インターネット証券の伸び率が高い

証券業界における、過去11年間の業界規模の推移では、2008年のリーマンショックの影響を受け、一時的な規模の縮小がありました。しかし、その後の規模は、やや拡大傾向にあり、2015年にはリーマンショックの前年とほぼ変わらない規模となっています。
現在の証券業界はやや活発となっており、その要因として、世界全体の経済情勢が回復したことに加え、株式市場が回復したことが考えられます。また、近年では、インターネットを活用したオンライン取引が活発となり、頻繁に取引を行うデイトレーダーが増加したことにより、証券業界の活発化が予想されています。
このように、インターネットを活用したオンライン取引が活発となった結果、従来型の証券よりもインターネット証券の伸び率は高くなっています。

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モルガン・スタンレー証券へOB訪問に行く前に準備すべき3つの項目

OB訪問は、企業研究が深まるだけでなく、志望動機が明確になるというメリットがあります。しかしモルガン・スタンレー証券へOB訪問に行く前に、以下のようなことを準備しておくことをおすすめします。

投資信託や株式について理解しておく

モルガン・スタンレー証券は、投資信託や株式に関する商品やサービスを提供している証券会社です。近年は、株式の売買などをインターネットを経由して行えるため、一般の人でも気軽に利用しやすくなったといえます。
しかし、社会人に比べると、大学生の利用は少なく、投資信託や株式について詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。従って、モルガン・スタンレー証券のような証券会社にOB訪問するのであれば、投資信託や株式について、基礎的な知識は身につけておきましょう。
例えば、モルガン・スタンレー証券の公式ホームページ上では、投資信託や株式の利用が初めての人を対象に、言葉の意味や種類、選び方などを丁寧に解説しています。

企業が開催する投資セミナーに参加してみる

近年は、インターネットを活用したオンライン取引が活発化しています。そのため、初めてオンライン取引をする人を対象に、モルガン・スタンレー証券では、「オンライントレード体験教室&セミナー」を開催しています。
オンライントレード体験教室&セミナーは、全国各地の支店で開催しており、インターネットや電話で申し込みを受け付けています。このようなセミナーに参加することによって、株式についての理解を深めるだけでなく、モルガン・スタンレー証券で実際に働いている人をみることができるというメリットがあります。
このように、モルガン・スタンレー証券が開催するイベントに参加することによって、実際に自分が働くことをイメージしやすくなります。

投資環境や証券節税についての知識を深める

モルガン・スタンレー証券では、「マンスリー・ニューズ・レター」と題して、投資環境や証券税制などの情報を公式ホームページ上で発信しています。
マンスリー・ニューズ・レターでは、今後、動きがあると予想される業界の動向なども盛り込んでおり、経済イベントなどを示した「主要経済カレンダー」で、その月に予定されている経済に関するイベントを知ることができます。
また、日々、どのようなスケジュールで経済が動いているのかということを理解でき、投資環境や証券節税についてより理解を深めることができます。

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OB/OGへの質問を準備

就職活動における企業へのOB/OG訪問は、行くことによって企業に対する理解が深まるだけでなく、実際に働いている人を直に見ることができるというメリットがあります。しかし、OB/OG訪問の際には、質問したいことを予めまとめておくとよいでしょう。

就職後に取得が必要な資格について

モルガン・スタンレー証券の採用では、大きく分けて総合職・エリア総合職・地域職の3種類の職種を募集しています。また、総合職は、以下のような専門性の高い4部門に分かれており、資格の取得が求められる可能性もあります。

オープン
国内営業拠点において、営業のプロフェッショナルとしてキャリア形成していきます。

IBコース
投資銀行本部において、投資銀行に関する専門性を高めていきます。

FEコース
数理分析や情報技術が必要な部署において、市場商品本部のクオンツ・テクノロジーの専門性を高めていきます。

システムコース
本支店の事務部門を配属先とし、システム部やシステム子会社において、システム開発の専門性を高めていきます。

-御社の総合職は、専門性によって4つのコースに分かれていますが、キャリア形成において必要な資格があればそれぞれ教えて下さい。

このように、配属先によって求められる専門性は異なります。従って、配属後のキャリア形成の上で求められ、モチベーションを保つ材料の一つである資格の取得について質問してみましょう。
また、業務の上で必要な資格だけでなく、グローバルな活躍を目的とした英語に関する教育制度の有無について質問するのも良いでしょう。さらに、現在では、英語を社内公用語としている企業も多いため、今後、社内公用語を英語にすることを検討しているのか質問してみるのもよいでしょう。

女性管理職の割合について

日本では、男女雇用機会均等法が1985年に制定され、30年以上が経過していますが、実際には女性に対するセクハラが問題視されるなど、完全な男女平等社会に達していないのが現状です。
しかし、内閣府の男女共同参画推進連携会議では、2020年までに女性管理職の割合を30%にする目標を掲げています。これに向けて、さまざまな企業が女性管理職を登用しており、2018年の都内における女性管理職の割合は8.6%となっています。

-現在、内閣府では、女性の活躍を推進しており、2020年の女性管理職の割合が30%に達することを目標としています。これを受けて、さまざまな企業が女性の活躍を推進していますが、御社の女性管理職の割合と取り組みについて教えて下さい。

現在は、女性が結婚や出産を経ても働き続ける人が増加していますが、職場の労働環境が整備されておらず、管理職には程遠いのが現状です。そのため、女性管理職の割合や女性の活躍を推進する取り組みについて質問し、長く働くことができる企業であるかを確認しましょう。

証券会社で働く上でのモチベーションについて質問してみよう

日本には、数多くの証券会社があり、外資系企業も進出しています。また、日本でも個人の投資家が増加傾向にあり、さまざまな人と関わりながら業務をこなしていく必要があります。そのため、対人関係を良好に築くことが求められ、株価指数などの最新情報をいち早く入手しておく必要があります。
そこで、モルガン・スタンレー証券で実際に働く人に、モルガン・スタンレー証券という証券会社で働く上でのモチベーションについて質問してみましょう。

-モルガン・スタンレー証券という証券会社で働く上で、どのようなことがモチベーションだと考えられていますか。

このような質問をすることによって、実際にモルガン・スタンレー証券で働く人が考えている働く上でのモチベーションを知り、就職活動における志望動機が明確になる可能性もあります。
また、就職するまでは、ほとんど関わることのない証券業界に興味を持った理由や志望動機などを質問し、自分の志望動機などと比較して考察するとよいでしょう。

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モルガン・スタンレー証券の就職活動では個人の強みが問われている

現在は、さまざまな職種があるため、就職活動をする上でも選択肢が豊富だといえます。また、就職する企業によっては、モチベーションが上がり、自分の人生観が変化するなど、生きていく上でさまざまな影響を及ぼします。
モルガン・スタンレー証券では、今後、アジア圏を代表する証券会社へと進化するため、内定時から定期的に人事研修を行っています。また、OJT支援や自己啓発支援の制度が整備されており、モルガン・スタンレー証券に属している間は、常にキャリア形成を意識した働き方が実現できるといえるでしょう。
さらに、国内外の留学や海外派遣制度もあり、グローバルな活躍を視野に入れた社員教育が整備されています。このように、モルガン・スタンレー証券は、社員の向上意欲に応えることのできる企業の一つであり、就職活動においては、個人の強みが問われているといえるでしょう。