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企業研究

フジテレビジョンへOB訪問しよう|事前に準備をして有意義な時間に

就職活動を始める際には、業界研究と企業研究が重要とされています。その業界・企業研究による情報収集の一環として行われるのが、OB訪問といわれるものです。自分の志望する企業や興味のある業界で実際に働いている現役社員の先輩を訪問してみましょう。

OB訪問の重要性とメリット

就職活動では、興味のある業界や企業について、まずは情報収集をすることになるでしょう。基本的な流れとしては、業界研究を行ってから志望企業を絞り、企業研究をすることになります。
OB訪問は、その業界・企業研究の一環であり、自分の情報収集の中では知りえなかったことや知りたいこと、今の業界の実情など、現場の本音を実際に働いている現役社員の先輩から直接聞けるよい機会です。
どの業界・企業でも、入社してみなければわからないことはたくさんありますが、具体的な話を聞くことによって、自分がその会社で働いたときのイメージが少しつかみやすくなるのではないでしょうか。
なにより、企業のホームページやリクルートページといったインターネットなどから誰でも簡単に得られるような情報とは違い、独自の情報を手に入れることができます。それは、OB訪問をしなければ得られない情報であり、周りと差をつけることができるチャンスといえるでしょう。
特にテレビ業界は憧れている人が多く、人気も高いのですが、特殊といわれている業界です。OB訪問で新鮮な内部情報が得られれば、あまり知られていないテレビ業界への理解を深めることができるかもしれません。

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企業概要

株式会社フジテレビジョンは、株式会社フジ・メディア・ホールディングスの中核子会社のひとつであり、フジサンケイグループに属している会社です。
フジサンケイグループとは、日本最大のメディア・コングロマリットで、そのグループ企業の大部分が株式会社フジ・メディア・ホールディングスの子会社、または関連会社で構成されています。
2008年10月に株式会社フジテレビジョン(旧)が株式会社フジ・メディア・ホールディングスに社名変更をし、同日、新設分割によって現在の株式会社フジテレビジョンが設立されました。
それにより、現在の株式会社フジテレビジョンの設立は2008年10月1日となっています。放送開始は1959年3月1日で2009年にはフジテレビ開局50周年を迎えました。
2018年3月31日現在、資本金88億円。従業員数1340名。港区台場に本社があり、「めざましテレビ」で実際に使用されていたスタジオなど、見学ができる一般開放施設エリアもあります。
台場本社以外には、関西支社と名古屋支社があり、ニューヨーク、ワシントン、ロンドン、パリ、イスタンブール、モスクワ、北京、ソウル、バンコク、ローマ事務所、ベルリン事務所といった海外支局・事務所もあります。

事業内容

株式会社フジ・メディア・ホールディングスは現在(2018年度)3つのセグメントで構成されていて、さまざまな事業を展開しています。その中でメディア・コンテンツ事業の核として、放送事業を中心に展開しているのが、株式会社フジテレビジョンです。

メディア・コンテンツ事業
地上波テレビ放送、衛星(BS/CS)放送、ラジオ放送、配信、コンテンツ制作、ゲーム、音楽、広告、出版、通販など業を展開しています。

都市開発・観光事業
オフィスビルの開発、賃貸、管理、商業施設や飲食店の運営、マンションの販売、賃貸、ホテルや海洋レジャー施設の運営など観光リゾート事業も行っています。

その他事業
ITビジネスの構築、人材ビジネス、メディアや生活に関する調査研究、海外事業の開発、新規ビジネスの開拓などさまざまな事業を展開しています。

過去3年間の売上/利益推移

これからはフジ・メディア・ホールディングスの、過去3年間の売上と利益推移をみていきます。データは下記のサイトを参照しましたが、営業利益率は計算した後で、端数を切り捨てしています。

(単位/億) 2016年度 2017年度 2018年度
売上 2,897 2,805 2,606
営業利益 55 40 44
当期利益 33 28 26
営業利益率 1% 1% 1%

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堅調に推移していることがうかがえます。

次年度の戦略

2018年から2020年にかけて、中期経営計画を策定。2019年度の目標は、連結売上高6450億円、連結営業利益285億円としています。
7つあった従来のセグメントを整理して、2018年度からメディア・コンテンツ、都市開発・観光、その他、の3つのセグメントに設定し、事業分類をしました。
その中で、収益力強化を進めるフジテレビを核としたメディア・コンテンツと戦略投資を拡大して中長期的に成長を目指す都市開発・観光、2つのセグメントを成長の2本柱とし、新規分野の開拓にも力を注いでいく計画です。

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2018年のフジテレビジョンに関するトピックス

フジテレビジョンに関係するトピックスも押さえておきましょう。2018年にはどのようなことがあったのでしょうか。

就職したい企業ランキングで急上昇

リスクモンスター株式会社によるリスモン調べ、第4回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング(2018年8月)」調査の結果、前回49位だったフジテレビジョンが15位にランクインしました。
34ランクアップで大幅に順位をあげたことになります。大学1年生と2年生の男女を対象に行った調査なのですが、男女別でみると女性票が多く、女性からの人気が高いことがわかりました。
広告、新聞、テレビ、出版などのメディア業界全体は業種ランキングで5位にランクインしており、テレビ事業を含めたメディア業界は、やはり全体的に人気があるといえるでしょう。

ドイツと全10話の連続ドラマを共同製作

ドイツZDFの子会社、ZDFエンタープライズ社(ZDFE)と共同製作し、国際サッカービジネスをテーマにした連続ドラマ「The Window」を企画・製作することをフジテレビが発表しました。
2018年6月14日、フジテレビジョン自社ホームページ内ニュースリリースに詳細が記載されています。日本と欧州の放送局がグローバル展開を視野に入れた連続ドラマを手掛けるのは史上初、とのこと。
ハリウッドキャストを起用し、日本人女優オーディションも計画しているようで、2019年完成予定となっています。

中国で人気のある動画サイトYOUKUとパートナーシップ

1999年創業、中国最大のオンラインマーケットを運営するアリババ集団傘下の動画共有サイトYOUKUと提携し、フジテレビが中国展開強化に乗り出しました。
2018年7月27日、フジテレビジョン自社ホームページ内ニュースリリースに詳細が記載されていますが、ゴールデンタイムのドラマなどを中心に日本の番組を7月より中国全土に配信することになります。
アクセス制限があり、一部みられない動画も存在しますがYOUKUは日本でも人気のある動画サイトのひとつでしょう。中国版YouTubeのような存在といえます。

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テレビ業界の動向

公共放送のNHKは視聴者・契約者からの受信料で収入を得ていますが、キー局など民間放送はスポンサー企業からの広告費で主な収入を得ています。番組の合間にスポンサー企業のCMなどを流し、視聴者に宣伝することによって広告費を得ているので、視聴率が直接的に収入への影響を及ぼす、といってもよいでしょう。
当然、スポンサー企業は宣伝効果がより期待できる人気メディアを選ぶので、視聴率はわかりやすい指標となります。そのため、各テレビ局は、スポンサーや視聴率を常に意識しながら、多くの視聴者を獲得するためにも、限られた制作費の中で注目を集める魅力的な番組を制作しなければなりません。
テレビ業界は、インターネットとの融合をはかることで、新たな可能性をみつけながら、新しいコンテンツづくりに取り組み続けています。

テレビ業界の業績推移

電通「日本の広告費」からテレビメディアの広告費だけに注目し、直近3年の数字を追うと、2015年が19,323億、2016年が19,657億、2017年が19,478億となっています。
2016年は前年度より約334憶ほど増加していますが、2017年は約180憶ほど減少し、伸び率もマイナスでした。しかし、その間にインターネット広告費はプラス成長を続けており、2017年構成比ではテレビメディアが30.4%なのに対してインターネット広告は23.6%を占めています。
2010年頃の構成比は、まだ倍ほどの差がありました。成長を続けるインターネットメディアと成長がとまりかけているテレビメディアとの差は、日に日に縮んでいるのがわかります。
いつかインターネットメディアはテレビメディアを追い越す日がくるのでは、といわれてきましたが現実となる日が近付いているといえるでしょう。

テレビ離れの真相とネット社会の進行

スマートフォンの普及により、多くの人がインターネットを活用するようになりました。情報の検索やメール通信だけでなく、ゲームやアプリ、ツイッターといったSNSをはじめとするwebサービスなど、毎日頻繁に利用しています。
家で1日中インターネットをして過ごすことも容易なほど、webサービスは多岐にわたって充実しており、現在でもゲームやアプリ、さまざまなコンテンツやサービスが日々アップデート・開発されています。
動画がスムーズに再生できるようになり、画質が向上すると、インターネットテレビや動画配信といったサービスの人気もどんどん高まりました。おかげで今では、テレビやパソコンだけでなく、スマートフォンを利用し、もっと手軽に動画や番組を視聴する人たちが多くなったことでしょう。
YouTubeやニコニコ動画、ライブ配信アプリといった動画配信サービスによって、個人がメディアコンテンツを持ち、オリジナル動画を配信したり、運営していくことさえ可能です。
そういったインターネットの多様なサービスを利用することで、インターネットに慣れ親しんだ若年層を中心に、スマートフォンなどに触れている時間が増加しました。
代わりにテレビを視聴する時間が減っており、面白くない、と番組に対する質の低下を感じている人が増えている傾向もあります。しかし、若年層のテレビ離れが起きているのは、なにも日本だけではありません。やはり時代の変化が影響を与えているといえるでしょう。
テレビ業界は、番組の質の向上をはかり、視聴率を取り戻す努力をしながら、インターネットとの融合をより考えていかなければならない、といった状況でしょう。

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フジテレビジョンへOB訪問に行く前に準備すべき3つの項目

OB訪問を受けてくださった先輩は、社会人で忙しい中、何のメリットもないのに、貴重な時間を割いてくれています。感謝の気持ちを忘れず、失礼のないように、OB訪問の目的をちゃんと認識した事前の準備をしておきましょう。

業界・企業研究と番組分析をまとめたノートを作成する

事前に業界・企業研究をしてきているかどうかは、会話の中でわかってしまうものです。ここで手を抜いてしまうと熱意が伝わらないですし、印象がよくありません。
せめて、企業のホームページだけでもチェックしておきましょう。会社の基本情報や最近の動向、業績・経営状況まで調べることができます。この業界・企業研究をきちんと行っていると、自分の中で知っている情報を整理することができるので、質問リストを作成するときに役立つでしょう。
出来れば、フジテレビジョンだけではなく、各テレビ局の企業情報も一緒に調べておくとよいです。その中で、各局の番組分析をしてみてください。
例えば、テレビ業界は各局でドラマやバラエティー、報道やスポーツなど、多ジャンルのコンテンツを扱っていますが、フジテレビと他局では、何が違うのでしょうか。
そのテレビ局が得意としている時間やジャンル、狙っているターゲット層などを分析していくと、それぞれの特徴やカラーの違い、強みがわかってきて、差別化する材料になるはずです。自分がフジテレビの何が他局よりよいと感じていて、どこが好きなのか、といった理由が明確に浮かびあがってくるかもしれません。
テレビ業界の企業研究には、番組をたくさんみて、分析する、といったことが重要とされています。純粋に視聴者として楽しむだけではなく、どんな層に向け、どういう意図をもって企画された番組なのか、制作サイドの視点になって視聴してみましょう。

職種希望を絞り、ある程度のビジョンを持つ

テレビ業界といっても仕事内容はさまざま。職種がいくつもあり、それぞれ役割が分担されています。大きくわけると、アナウンサー、制作スタッフ、技術スタッフ、になるでしょう。
そこからさらに、プロデューサー、ディレクター、アシスタントディレクター、映像カメラマン、照明スタッフ、音響スタッフ、編集スタッフ、などに細分化されており、1つの番組を制作するのにたくさんのスタッフが関わっています。
テレビ局によって違いはありますが、フジテレビジョンでは、編成局、総合事業局、美術制作局、報道局、情報制作局、国際局、スポーツ局、営業局、技術局、アナウンサー職、といった呼び名で分けられています。
どのような仕事をしている局なのか、どのような人材を求めているのか、など詳細情報はフジテレビジョンのホームページにも記載されているので、確認しながら自分のやりたいことにマッチしている局を選択しましょう。
OBに話を聞いているうちに、他の局に興味がでてきたり、途中でやりたいことが変わる可能性はありますが、現時点である程度のビジョンを持っておくとよいです。
もし、まだ明確に決まっていない場合は、どんな番組に関わりたいのか、どんな番組をつくっていきたいのか、どんな形で関わっていきたいのか、といったことをよく考えてみてください。

エントリーシートを作成する

エントリーシートは、紙の上から相手に自分の情報と熱意を伝えなければなりません。なるべく完成度は高めたいですが、絶対的な正解がないので難しいのが事実です。
そこで、実際にエントリーシートを通過させ、企業に入社した現役社員の先輩にエントリーシートの添削をお願いしましょう。これもOB訪問のメリットのひとつといえます。合否を左右するほど重要な書類なので、同じ業界で同じ企業を志望している現役社員の先輩にみてもらえるのは、かなり心強いでしょう。

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OB/OGへの質問を準備

実際に働いている現役社員のリアルな生の声は、当然ですが、ネット上の情報より信憑性があり、頼りになります。つい、いろいろ聞きたくなってしまうでしょう。しかし、貴重な時間を割いていただいているので、質問する内容は厳選しておくべきです。企業のホームページやインターネットで調べてすぐわかるような質問は避けましょう。
OB訪問は、一方的に何でも質問ができる機会というわけではありません。面接官のようになってしまわないように、時には自分の仮説や意見を織り交ぜ、コミュニケーションをとりながら会話を意識しましょう。

業界・企業の実態を確認するため

- 入社前と入社後で、会社に対するイメージは何か変わりましたか。
- 入社後に気付いた会社のよい点や悪い点は何かありますか。
- どのような社風ですか。また社員にはどんなタイプの方が多いですか。
- 1日の流れやタイムスケジュールを教えてください。

テレビ業界は華やかなイメージだったり、クリエイティブなイメージが先行している部分がありますが、家に帰れないほど激務といったイメージも持たれています。
そういった事実を知り、ギャップを体感している可能性のあるOBに聞いてみるとよいでしょう。公式の場では聞きにくいようなわるい点を聞きたいときは、よかった点とセットで聞くようにします。
現場や配属先によって違うかもしれませんが、時間が不規則といわれる業界なので、1日の流れや全体のスケジュールを確認しておくとよいでしょう。「こんなはずではなかった」と入社前と入社後のギャップを感じ、悩んでしまう人は少なからずいます。むしろ、イメージ通りというのは稀かもしれません。
程度の差こそありますが、ギャップを感じることはよくあるでしょう。そのギャップを少しでも埋めるため、ミスマッチを無くすため、企業の実態や社内環境についてわかるような質問をしてみるとよいでしょう。

志望動機をより明確にするため

- なぜ、この業界を選んだのか、きっかけを教えてください。
- なぜ、今の会社を選んだのか、志望動機を教えてください。
- 就職活動中は、どんなところに力を入れていましたか。
- 今の仕事をしていく中で一番大変だと思うことは何ですか。

OBが興味を持ったきっかけや志望動機の話は参考になるでしょう。自分の考え方や物の見方と違っているところをみつけると、新しい発見があるかもしれません。
また就職活動の話は、面接時に聞かれた質問や気を付ける点など具体的な話が聞けるとなおよいです。エントリーシートの書き方だったり、OB訪問のことだったり、入社に至るまでの流れを聞いてみましょう。

入社後や仕事に対するビジョンをイメージするため

- 会社の強みと弱みは何だと思いますか。
- 仕事に関して日頃から意識して考えていることは何ですか。
- 今までどのような仕事(番組)に携わってきましたか。

制作者側の視点、内部の人間からみた会社の強みや弱みを聞けると、他社と差別化するときの材料になります。他社との違いは何ですか、とストレートに聞いてみるのもよいでしょう。なにかをつくる、ということは発想力が求められます。どういった意識をもって、生み出しているのか、今後のヒントになるかもしれません。
どんな業界でも下積み時代があります。もし勤続年数の長いベテランOBなら、関わってきた仕事の量や内容も豊富でしょうし、どういう流れでキャリアアップしていったのか、深掘りして聞きましょう。業界内のキャリアビジョンや自分が入社後、何をしたいかといったことがイメージしやすくなるかもしれません。

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OB訪問は手段のひとつ

OB訪問をしたからといって確実に有利になる、というわけではありません。OB訪問をした事実より、OB訪問によって得た情報をどれだけ有効に活用できるかが重要になるでしょう。
つまり、有利になるかならないかは自分次第ということになります。OB訪問は、企業研究の手段のひとつに過ぎません。可能であれば、企業説明会やインターンシップといった他の手段も活用しましょう。
フジテレビでは2018年現在、将来フジテレビで働きたいと思っている学生のために「就活予備校」という応援サイトを開設しています。
アナウンスの基礎が学べるアナウンススクールや、番組制作・テレビ技術が学べるクリエイターズスクールがあり、スタジオ収録の体験や番組制作を体験できるので、フジテレビジョンで働くイメージがより掴みやすくなるのではないでしょうか。
フジテレビが好き、フジテレビで働きたい、という熱意や有利になるスキルの取得はもちろん必要なことですが、少しでも周りとの差をつけるためには、OB訪問などを活用し、テレビ業界全体やフジテレビジョンという企業への理解をより深めるようにしましょう。

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