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企業研究

住友生命のOB訪問前に押さえたいポイント|有意義な時間にするには

住友生命のような生命保険業界で大手の企業を就職先に希望する学生もいるでしょう。就活を優先的に進めるために、OB訪問を利用しましょう。事前準備を怠らないことで、OBの方にも好感を与えることができます。押さえるポイントを把握して臨みましょう。

住友生命とは

住友生命保険相互会社は、住友グループに属する相互会社による生命保険会社です。1907年(明治40年)5月に創立され、本社は大阪にあります。総資産において、日本生命保険、第一生命保険、明治安田生命保険に次ぐ4位になります。
超高齢社会が到来する中で、お客さまの生命保険に対するニーズは医療や介護の保障、老後の生活への備えなどますます多様化が進んでいます。住友生命では、お客さま一人一人のニーズにしっかり応え、お客さまとその家族に最適な保障を提供することで、世の中のお役に立ちたいと考えています。
そうした決意を「あなたの未来を強くする」というメッセージに込めて、先進のコンサルティングとサービスの提供を推進しています。

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企業概要

まずは住友生命の事業内容から見ていきましょう。住友生命にはどのような事業があるのでしょうか。

事業内容

総合職
住友生命の多様なビジネスフィールドで幅広い業務を経験し、将来的には管理職としてマネジメントをする立場に成長する総合職は、幅広い視点と高度な専門性で、会社全体をけん引する存在です。
全国の支社や支部の長をはじめ、広報やブランド戦略の立案、国境を越えた国際業務、アクチュアリーに代表される専門職、もちろん各種保険商品の導入・運用に関連する業務もあります。
住友生命の特徴である「新しいスタンダードづくり」も、総合職が担う重要な仕事になります。近年では、グローバルに評価を得ているディスカバリー社のウェルネスプログラム「Vitality」を日本市場に導入する「Japan Vitality Project」の取り組みを3社共同で開始し、健康増進型保険の開発に着手しています。
総合職の魅力は何といっても活躍できる舞台が全国にあることです。各地に存在する支社や支部で、その土地にある特徴や市場を読みながら、結果を出していくことが求められます。

一般職
住友生命の一般職は、事務責任者として円滑な組織運営を推進する部署になります。効率的な業務遂行力と対人対応力を発揮して、お客さまのサポートを行います。
住友生命とお客さま、部署と部署、本社と支部など異なる二者の架け橋をなることが多く、会社の「ハブ」として活躍することができます。
「誰かの力になりたい」と思う人なら、きっとやりがいをもって働くことのできる業務です。職種変更により活躍のフィールドを広げ、管理職を目指すことも可能です。責任ある立場から、しっかりと組織を運営していく仕事はやりがいに溢れています。

総合営業職
総合営業職は、入社後3年間は主に官公庁や企業にお勤めの方を対象に保険のコンサルティング営業を行います。その後は自身の営業経験を活かして、それぞれの目指す未来に合ったキャリアを積むことができます。
不安を解消し、未来に進む歩みを支える保険商品は、時に人生における重要な転機となり得るものです。それを直接オススメし、コンサルティングすることができる総合営業職は、沢山の喜びや感動が詰まっています。
総合営業職ならではの制度が「Uターン制度」になります。入社3~5年間は都市圏にて保険のコンサルティング営業や、トレーナーとして指導職経験を積んだ後、指導職やスタッフとして全国47都道府県にある各支社にて活躍することができる制度です。

過去3年間の売上/利益推移

これからは住友生命の、過去3年間の売上と利益推移をみていきます。データは下記のサイトを参照しましたが、営業利益率は計算した後で、端数を切り捨てしています。

(単位/億) 2016年度 2017年度 2018年度
売上 30,220 33,154 25,085
営業利益 3,082 3,376 3,525
当期利益 833 862 654
営業利益率 3% 3% 3%

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次年度の戦略

スミセイ中期経営計画2019
住友生命の掲げる次年度の戦略は、「お客さまのための新たな価値づくりに挑戦し、ともに未来を創る」です。ブランド戦略を基軸として「理想のライフデザイナー」実現に向けた取り組みを推進していきます。
また、健康を軸とした取り組みを通じて「お客さま」、「社会」、「会社・職員」との共有価値を創造し、お客さまの最善の利益を追求する観点から、お客さま本位の業務運営を推進します。
加えて、「スミセイライフデザイナー」、「金融機関等代理店・保険ショップ」、「資産運用」、「海外事業」の4つの重要取組事業に注力するとともに、これらを支える事業基盤として、「サービス」、「経営基盤」の強化に努めています。
お客さまからみて薦めたい会社、職員からみていきいきと働ける会社、社会からみてなくてはならない会社」の実現を目指しています。

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2018年の住友生命に関するトピックス

住友生命に関する記事は非常に多く出てきます。世間が注目していることが伺えます。いくつか気になるニュースを見ていきましょう。

「健康なら割引」新しい保険のかたちが登場

住友生命が7月に発売した新しい保険「バイタリティ」は健康診断の結果にとどまらず、腕時計型のウエアラブル端末で日々の歩数や心拍数を測定し、健康増進への取り組みも評価して保険料が変動されます。
バイタリティは死亡保険や医療保険に新規加入する人が付けられる特約です。毎年の取り組みと健康診断結果を4段階で評価し、1年ごとに保険料を見直します。最高の「ゴールド」なら保険料が前年より2%割引、逆に最低の「ブルー」なら2%割り増しになってしまいます。
さらに特典プログラムも用意されており、1週間単位の運動目標を達成すると、大手カフェチェーンの500円券がもらえたり、最新ウエアラブル端末や有名ブランドのスポーツ用品の割引購入もできます。
特典は保険料の割引と併せて日々の健康増進の動機づけにし、保険金の支払いを減らすための取り組みです。住友生命の公表資料によると、同じような保険を提供している南アフリカでは「ゴールド」の人の死亡率が別の保険加入者の約5分の1に下がったというデータもあります。

数学専攻の女性のキャリアは多彩

数学を武器に女性がキャリアの視野を広げつつあります。理系の中でも、数学を専攻した後の進路は、研究者や教師の印象が強いのですが、実は高い専門性をいかした多彩な働き方があるのです。資格取得をすることで、育児との両立や円滑な仕事復帰に繋げている人も多くいます。
住友生命にも知識を活かし専門資格を取得し自分らしく働いている女性がいます。彼女は、確率や統計を駆使して保険料の算出などを手掛けるアクチュアリーを仕事として選びました。数学などの専門知識を問う試験に合格すると、日本アクチュアリー会の正会員の資格を得ることができます。
専門性の高いこともあり、ワークライフバランスよく出産などを経ても復帰しやすいという魅力もあります。欧米ではアクチュアリーの3~4割が女性ですが、日本ではまだ数%という人数しかいません。女性にこそ、このような仕事をもっと広く知ってもらうことが期待されています。数学はこれから女性が社会で活躍するための武器になります。

女性が活躍する会社「2位」

日本経済新聞社グループの「日経ウーマンミクス・プロジェクト」と働く女性向け月刊誌「日経ウーマン」は企業の女性活用度調査を実施し、2018年度版「女性が活躍する会社ベスト100」をまとめました。
「働き甲斐」と「働きやすさ」という2つの観点から、企業における女性社員活用の実態を、管理職登用度、女性活躍推進度、ワークライフバランス度、ダイバーシティ推進度の4つの指標で測定し採点しています。
多様性を尊重する活動に積極的なジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループが見事1位を獲得し、2位が住友生命でした。1位から10位までの総合展の差は1.6ポイントと僅差になりましたが、育児・介護と仕事の両立支援だけでなく、女性活躍を進める研修や残業時間削減などの働き方改革に注力する企業が評価されました。
住友生命はトップダウンで働き方改革に取り組みます。午後8時にパソコンを強制的にシャットダウンするほか、データを外部に持ち出せないようにして、持ち帰り残業ができない環境にする工夫も評価されています。業務の効率化に徹底的に取り組んだ結果となります。

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生命保険業界の動向

業界のことをきちんと把握しておくのは重要です。しっかり動向もつかんでおきましょう。

生命保険業界の業績推移

日本の生命保険業界の市場規模は約857兆円となっており、米国に次いで世界第2位の規模を誇っています。生命保険の世帯加入率は89.2%で、実に10世帯のうち9世帯が何らかの生命保険商品に加入している「保険大国」といえます。
市場規模が最も大きかったのは1996年時点で、約1,495兆円に達していました。日本の生命保険市場は約20年間をかけて638兆円も縮小したことになります。

市場規模減少の理由と今後は

生命保険業界の今後のことを考えるとあまり明るくはないかもしれません。日本の人口は近年横ばいであり、人口減少局面を迎えています。2060年には総人口が9,000万人を割り込み、高齢化率は40%近い水準になると推測されます。
高齢者の割合が増えるとどうなるのでしょうか。生産年齢人口(働いて税金を納めてくれる人たち)の割合が減ってくると考えられます。医療費や介護費が増える一方で、その元手となる税金を支払える人数が減っていきます。生産年齢人口一人当たりの負担額が増えていくのです。
この医療費や介護費の元となる社会保険料は、給料からの天引きで支払うので単純に手取り額が減っていきます。そうなると、社会保険料が増えたのだから民間保険に加入するのをやめようと考える人や、契約を打ち切る人が増えていきます。人工少子化や高齢化社会が生命保険会社には直接的に影響を与えると考えられます。
縮小している市場ですが、保険契約件数が伸びていることから時代のニーズに沿った新しい保険を開発・提供していけば大きく成長できる可能性を秘めている業界ともいえます。

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住友生命へOB訪問に行く前に準備すべき3つの項目

OB訪問を有意義な時間にするために、事前の準備は必要不可欠です。ここでは事前準備すべきポイントを3つ挙げていますので、この3つは心得てからOB訪問に臨みましょう。

住友生命のインターン制度を知る

住友生命では毎年夏にインターンシップが用意されています。「商品開発体験コース」、「販売戦略体験コース」、「コンサルティング営業コース」、「アクチュアリーコース」の4つあり、住友生命ならではの経験が体験できます。
住友生命のインターン参加は、内定には直結しません。ただ、その後のセミナーへの参加などで優遇される場合もあるようです。また、生命保険業界への理解も深まるだけでなく、内定者や社員の方々との座談会を通して、働き方や社風も十分に知ることができる機会になります。
インターンへの参加はエントリーシートの提出のみと難易度がそれほど高くないので、OB訪問だけでは分からなかった業界や企業の事をもっと深く知りたい方はぜひ参加を検討してみてください。

SUMISEI EXPOへの参加

住友生命が毎年開催しているSUMISEI EXPOについても知っておきましょう。OB訪問をする時期によっては、今年のSUMISEI EXPOは終わってしまっている可能性もありますが、毎年東京と大阪の2会場で開催されています。
220名ほどの社員が参加し、企業のことを深く知る基調講習が行われたり、各部門で活躍する社員と少人数で座談会ができたりと、近い距離でいろいろ企業の魅力を知ることのできる貴重な機会です。
OB訪問の際にも、より理解を深めることができます。住友生命も企業の全てを包み隠さず知ってもらい、共感してもらえる方を社員として迎えたいという気持ちがあり、セミナーも多く開催しています。よい面・悪い面をきちんと把握することができるチャンスなので、積極的に参加をしましょう。

教育・研修制度を理解する

業界内外の競争は激化する中で、社員一人一人の能力がそのまま企業の競争力に直結すると考える住友生命では、社内の変革を推進でき、高度な専門性とマネジメント能力を備えた「プロフェッショナル人財」を早期に多数育成するための教育制度が充実しています。
入社後4年間は金融機関の社員に必要な基礎能力を習得する機関として重視し、OJT・Off-JT・自己啓発を3本柱とした育成に力を入れています。
入社5年目以降は総合的なスキルを身に付ける期間とし、高度な専門性とマネジメント力を備えた人財を育成するための様々な研修メニューや自己啓発支援制度を設けています。
さらに、職種変更制度もあり、多くの女性が一般職から業務職への職種変更にチャレンジしています。自分自身のキャリア形成を企業も一緒にサポートしてくれます。
このように幅広い教育・研修制度が用意されている住友生命の人財育成を知り、今後のキャリアプランの形成に役立ててください。また、自分のやりたい仕事・なりたい自分を考え、より深く知るためのOBの方への質問を考えるのもよいでしょう。

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OB/OGへの質問を準備

OB訪問で一番重要なOBの方への質問を考えましょう。いろいろな業界・企業研究を深めていく中で、分かりにくいことや不安に思ったことはどんどん質問をして解消させましょう。

企業とのマッチング度を確認する質問

- 住友生命の風土はどのように感じますか。
企業の雰囲気や社員同士の関係を知るのに必要な質問です。自分が入社してから、その雰囲気に馴染めるか不安に思う方も多いと思うので、OBの方が感じる会社の雰囲気を確認しておきましょう。

- 先輩が携われた業務の中で自分の成長につながった業務はありますか。
OBの方が熱中して仕事の話をしてくれるなら、思い入れのある楽しいと思える業務と出会えているということです。社員の方が業務に熱心に取り組んでいる企業は、今後は自分自身が入社してからもやりがいのある仕事に出会える可能性が高いです。

就活に役立つ質問

- 海外で活躍できる人材になるために必要な語学力はどの程度になりますか。
住友生命の活躍のフィールドは国内だけでなく、海外にも広がっています。「総合職に入ったからには、海外に挑戦してほしい」と面接の際に話された内定者もいるくらい、企業は海外で活躍できる人材を求めています。社員の方がどの程度の語学力なのかを知ることで、今後の語学対策にも力を入れていくことができます。

- 御社のサービスで他社より優れていると思う点はどのようなところですか。
OBの方が携わるサービスや製品に関して当事者意識を確認できます。優れているサービスに関わることが出来ていると思えているようなら、当然モチベーションも高く仕事が出来ていると思われます。そのような社員が沢山いるような企業でなら、自分自身も業務に携わるときに士気高く臨むことができます。

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企業理念から読み解く求める人材とは

住友生命の掲げる企業理念から分かる、大切にしているポイントは「共感」、「貢献」、「高い志」、「挑戦」の4点です。保険事業の健全な運営と発展を通じ、豊かで明るい長寿社会の実現を目指している企業です。
国内の生命保険会社は少子高齢化や外資系シェア拡大等で不安定な状況がこれからも続きます。そんな中、多様化するニーズに対応可能な商品の開発は急務になります。
常に高い志を持って成長し、挑戦し続け、会社の目標達成のために尽力できる人材を住友生命は求めているのです。