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企業研究

三菱UFJ信託銀行へOB訪問前に押さえておくべきポイントとは何か

三菱UFJ信託銀行のような大手企業を就職先に選択すると、当然競争率は高くなります。OB訪問を積極的に利用して、就職を有利に進めましょう。OB訪問のポイントを押さえることは非常に大切ですので、しっかり把握してから参加するよう心掛けてください。

三菱UFJ信託銀行とは

三菱UFJ信託銀行とは2005年10月に設立され、三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下の子会社です。歴史としてはまだ浅く、三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下の信託銀行部門である三菱信託銀行とそれ以前に存在したUFJホールディングス傘下の三和銀行の流れを持つUFJ信託銀行との二社合併により誕生しました。信託業務では、三井住友信託銀行に次いで国内第2位の規模になります。

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企業概要

OB訪問をするにあたって、その企業の事業内容は押さえておくべきポイントといえます。三菱UFJ信託銀行の事業内容とは、どのようなものなのでしょうか。

事業内容

リテール業務
若い世代からシニア世代まで、預金や投資商品等、お客様の資金運用・管理の相談はもちろん、不動産売買や相続・資産承継といったライフステージに応じたサポートを行っている事業部になります。
少子高齢化が進む中、家計貯蓄額が低下するなど、一人一人が資産運用に対する考え方を見直す時代が来ています。そのため、世代別貯蓄額が比較的多いとされる60歳以上の世代において、次世代への資産承継について検討される方が増え、若い世代は中長期目線での投資による資産運用に関心をもっている人が増えています。
こうした世代ごとのニーズに応える商品を揃えるとともに、セミナーなどの開催もしており、お客様の将来への不安を期待に変える手伝いを主に行っています。

法人業務
資産金融業務・不動産業務・証券代行業務・受託財産業務を総称して法人業務としています。国内の上場企業が抱えている企業価値向上に向けた課題を解決するため、さまざまなニーズを捉え専門的な角度から分析し、総合的に解決策を提案するのみならず実行までを担う事業部です。
中でも大きなテーマとして「企業価値向上」と「働き方改革への対応」があります。まず「企業価値向上」では、株式報酬制度導入や資産効率向上のための不動産処分、ROE向上のためのバランスシート改善アドバイスなどになります。
もうひとつの「働き方改革への対応」は、新たな働き方の処遇・勤務形態の検討に伴う退職金・年金制度再構築、ワークプレイスの多様化を支える不動産戦略などが求められています。 こうした企業の経営課題やニーズを把握し、信託領域における高い専門性を活かしながら商品・サービスの提供を行っています。

市場国際業務
情報通信技術の発達や金融取引手法の高度化を背景に、瞬時に反応する国際金融マーケットを舞台として業務を行っています。
国内外の金融マーケットにおける資金運用業務を柱のひとつとしており、世界経済の中長期トレンドや金融マーケット変動・歪みを的確に捉え、国債・株式・為替・社債等のあらゆる金融商品に投資・運用し、高い収益を生み出しています。
東京・ニューヨーク・ロンドン・シンガポール・香港の運用担当部署と連携を取りながら、世界の資金がどこに向かっているのかを的確に把握し、さまざまなリスクと向き合いながら高いパフォーマンスを発揮しています。
この他にも、ローンや有価証券投資に必要な資金調達の為、マーケット変動をみながらの資金繰り業務、お客様である商社やメーカーの資金為替業務など多岐にわたります。
世界中で起きている日々のニュースや出来事をリアルタイムで把握しつつ課題に向き合うことは、グローバルビジネスの真っただ中にいる実感を味わうことが出来る市場国際業務の魅力のひとつです。

過去3年間の売上/利益推移

これからは三菱UFJ信託銀行の、過去3年間の売上と利益推移をみていきます。データは下記のサイトを参照しましたが、営業利益率は計算した後で、端数を切り捨てしています。

(単位/億) 2016年度 2017年度 2018年度
売上 7,176 7,582 8,402
経常利益 2,383 1,793 2,206
当期利益 1,595 1,143 1,682
営業利益率 22% 15% 20%

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金融業界はマイナス金利政策や政治リスクの影響により苦戦が続く中、三菱UFJ信託銀行は売上・当期利益ともに右肩上がりで堅調に伸ばしています。
この要因として、人口減少社会において、国内の収益が厳しくなることは想定出来ていたため、タイのアユタヤ銀行買収など、海外展開を加速させてきたことが大きいといえます。

次年度の戦略

世界に選ばれる、信頼のグルーバル金融グループ

次年度の経営ビジョンとして掲げています。また、基本方針として、「シンプル・スピーディ・トランスペアレンとなグループ一体型の経営を通じ、全てのステークホルダーに最善の価値を提供するとともに、課題解決型ビジネスの展開により持続的な成長を実現し、よりよい社会の実現に貢献する」としています。

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2018年の三菱UFJ信託銀行に関するトピックス

三菱UFJ信託銀行に関する最近のニュースもきちんとチェックしておきましょう。気になるニュースをいくつかみていきます。

「銀行業界の働きやすい企業ランキング」でどうどう2位

「労働時間」、「やりがい」、「ストレス」、「休日」、「給与」、「ホワイト度」の6項目の評価の平均点(総合評価)が高い銀行業界に属する企業を働きやすいランキングとして発表しました。
1位は、新生銀行が獲得しました。金融業界ではセキュリティ上難しいとされている「副業・兼業解禁」に踏み切りました。その他にも住宅手当や保育料手当、昼食手当など他の企業に比べて充実していることも理由になります。
三菱UFJ信託銀行は2位です。社員の約4割が女性で、育児や介護との両立支援に注力しています。「保活コンシェルジュ」、「産育休明け研修」といった仕事復帰のための制度も充実しており、妊娠・出産を経ても仕事に復帰する女性社員が増加しています。女性社員の平均勤続年数も銀行の平均より約4年長いことも評価の対象となっています。

三菱UFJ信託銀行が情報銀行参入へ

三菱UFJ信託銀行が個人情報データを預かり、民間企業に提供する「情報銀行」の業務に乗り出すことが明らかになりました。利用者は自身の情報を提供する代わりに、企業から対価を受け取ることが出来るシステムです。
これまでネット上で収集した情報は、ネット企業各社が独自に保有しており、情報を提供している本人は自身の情報を管理することができませんでした。
フェイスブックのデータ不正流用問題をきっかけに、IT業界では個人データを提供者本人が管理できる仕組みを構築する動きが出ており、こうした流れの延長線上にあるサービスとして「情報銀行」に参入します。
サービス利用者はスマホのアプリを通じて、自分が提供してもよい情報を選択します。これに対して企業は、欲しいデータの種類をアプリ上で表示し、利用者はどこに情報を提供するかを決定する仕組みになります。積極的に企業に情報を提供して対価を得たいと考える人向けのサービスといえます。

三菱UFJ信託銀行、アパートローンから撤退

三菱UFJ信託銀行は、2018年9月28日をもって融資を実行する個人事業性資金等(アパートローン等)の新規の申し込み受付を終了すると発表しました。
法人向け融資に関しても、今年4月16日に三菱UFJ銀行と統合しており、融資業務から全面撤退をすることになります。現在利用している投資家など顧客については、三菱UFJ銀行へ移管する方針です。
今後は資金運用や相続・資産承継、不動産といったより信託銀行らしい商品やサービスの提供に注力し、顧客の幅広いニーズに応えていく予定です。

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銀行業界の動向

銀行業界の動向についてもみていきましょう。しっかり業界の把握をすることで、今度の就職活動に役立ってくれるはずです。

銀行業界の業務推移

バブル崩壊後の不良債権処理や大型金融グループ間の再編・合併が一段落し、平成19年まで銀行業界は安定期に突入しました。しかし、米国発の金融危機の影響が日本の株価にも直撃し、各行とも多額の有価証券評価損が発生し、平成21年前後はメガバンクを中心に巨額赤字を計上する事態になりました。
こうした動向を受け、リーマンショックで多額損失を強いられたメガバンクは運用面での安全性を重視し、国債を大量に購入しました。
一方で、欧州危機や米国の景気後退などを背景に比較的安全とされている日本の国債が買われます。国債の価格上昇によりメガバンク全社の業績は回復傾向になり、平成23年以降は軒並み堅調な業績推移をみせています。

マイナス金利政策の影響で銀行収益力が低下

平成27年に入り、銀行業界はやや減少傾向に転じています。特に注目すべきは収益力の低下です。メガバンク3社(三菱UFJ銀行・みずほフィナンシャルグループ・三井住友銀行)の純利益は平成26年に比べ5.5%の減少を記録、銀行業界全体でも3.6%の減少を記録しています。
収益力が低下した理由は、マイナス金利政策の導入、海外事業の苦戦などが挙げられています。特に、日銀が導入したマイナス金利政策の影響は大きく、メガバンクだけでなく地方銀行にも広がっています。今後も日銀のマイナス金利政策の影響は反映されるため、銀行業界の収益力低下、業績悪化の懸念は浮かび上がります。

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三菱UFJ信託銀行へOB訪問に行く前に準備すべき3つの項目

三菱UFJ信託銀行を深く知り、OB訪問で内定を優位に進めたいと考える学生は多いです。事前に準備をすることで、OBにも好印象を与えることができます。ここでは事前に準備すべきポイントを3つ挙げています。

事前学習を入念に行う

当然のことながら、事前学習は絶対必要です。OBの方に確保してもらえる時間には限りがあります。この限られた時間の中で、できるだけ価値があり、会社について深く知ることのできる最適な質問を考えたいところです。
その為には、「何が価値のある情報なのか」を事前に知っていなければいけません。事前の学習に力を入れれば入れるほど、みつからない情報がみえてきます。このみつからない情報こそが、ネットなどの企業研究では分からないOB訪問で聞くべき内容ということです。
業界のこと、企業のこと、採用に関すること、社員のキャリアプランなど知りたいことはたくさんあると思いますので、よい質問を考えるために事前の学習を自分の納得がいくまで行いましょう。

充実した研究制度を知る

三菱UFJ信託銀行のようなお客さまのさまざまなニーズに応え、期待を超えるサービスを提供するプロフェッショナルな人材になるためには、高い専門性が求められます。
三菱UFJ信託銀行の研修制度は、半年にも及ぶOJT指導や新人トレーナー制度など基本を大切にした研修を行っています。さまざまなキャリア構築に合わせた研修を用意してくれているので、この研修制度を知る事で、自分自身のキャリアプランに合わせた研修を組み合わせ成長していくことが可能になります。
興味のある研修制度と自分の今後のキャリアプランを重ねて考えることで、面接のときのキャリアプランを聞かれた際にも明確に答えることができます。

親身になってくれるOBを探す

OB訪問をするにあたり、OB探しは非常に大切です。インターネットで検索する方法もありますが、ゼミ・サークルの先輩や家族・親せきなど身内からみつけるか紹介してもらえるのであればチャンスです。
OB探しをする際には絶対手を抜かないでください。企業の内定にも大きく影響する場合もあるOB訪問なので、OB選びは慎重に行いたいです。忙しい仕事の合間に時間を作って会ってくれていることを忘れずに、事前の準備をしっかり行い誠実な態度で臨むことで好印象を与え、OBの方も丁寧に対応をしてくれるはずです。
社風が合っているか、自分が働いている姿をイメージできるかを見極めるために、OB訪問はよい機会になりますので、今後の選考も見越してお互いにとって有意義な時間を過ごせるようにしましょう。

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OB/OGへの質問を準備

OBの方への質問も念入りに準備しておくことが大切です。不安や疑問に思った点を解決することはもちろん、自分の熱意を一緒にアピールすることもできるチャンスなので、しっかり準備をしていきましょう。

企業とのマッチング度を確認できる質問

- 先輩からみて三菱UFJ信託銀行の風土をひと言でいうとどのようなイメージですか。
業界でも大手の銀行なので、気になっている方は多いはずです。自分の理想としている企業のイメージと合っているかの確認はしっかり行いましょう。

- 三菱UFJ信託銀行で実際に働いてみて感じる業界の課題や将来性はどのようにお考えですか。
銀行業界は国内では厳しい状況が続いているのは明白なので、実際に働いていて感じる状況などリアルな話が聞けるチャンスになります。
面接の際に業界研究・企業研究が足りていないと判断されてしまう学生が多いので、現状をきちんと把握して面接対策に役立てることは大事です。

就活の進め方に役立つ質問

- 銀行業界にはたくさん企業がありますが、その中で三菱UFJ信託銀行を選んだ理由は何ですか。
銀行業界の中でも働きやすい環境が整っている三菱UFJ信託銀行ですが、実際に働いている方の感想を含め確認してみることで、企業研究では気付けなかったことも知ることができるかもしれません。

- 御社を希望している場合に、銀行業界の中でここをよく研究しておいた方がよいというアドバイスを頂けますか。
働いている方なら日々業界の動向について研究をされているはずです。現状を知っているからこそ、学生の時に勉強しておいたらもっとよかったと思うこともあるはずです。事前に知ることで、就職活動に活かすことができます。

- 三菱UFJ信託銀行以外でどんな企業と、どのような点で悩みましたか。
この質問で、先輩はなぜ三菱UFJ信託銀行を選んだのか志望動機を聞くことができます。自分自身の状況とも比べ、面接の時の志望動機を考える参考にできる場合がありますので、しっかり確認しておきましょう。

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信頼できる人材を求めている

企業の求めている人材と自分自身が近いことは理想です。三菱UFJ信託銀行はどのような人材を求めているのかが分かれば、自分の考えと近い部分を面接で最大限にアピールし、強い武器になります。
三菱UFJ信託銀行の経営理念から考えてみましょう。「いかなる時代であっても決して揺らぐことなく、常に世界から信頼される存在であること。
時代の潮流をとらえ、真摯にお客さまと向き合い、その期待を超えるクオリティで応え続けること。長期的な視点で、お客さまと末永い関係を築き、ともに持続的な成長を実現すること。そして日本と世界の健全な発展を支える責任を胸に、社会の確かな礎となること。これが私たちの使命です。」とあります。
つまり、世界を舞台に「産業発展や経済成長の一端を担う覚悟」であり、そのためのグローバル視点・信頼関係の構築化・期待を超えるクオリティへのこだわりを持った人材を求めていることが分かります。「信じて託す」という信託銀行そのものの存在価値に重きを置き、「信頼できる人材」を三菱UFJ信託銀行は求めているのです。
国内に留まらず海外でも活躍できる場はしっかり用意されています。自分のやりたいこと・これからのキャリアで大事にしたいこと・目指す方向をしっかり明確にして、これからの就職活動に活かしていきましょう。