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企業研究

東京建物のOB訪問に行く前に知っておこう|事業や業界の動向とは

就職活動を進めていくにあたって、OB訪問は大切です。しかし、単にOB訪問に行くよりも、事前に下調べをしっかりとしておくことで企業への理解が深まることでしょう。ここでは、東京建物のOB訪問に行く前に知っておきたいポイントをみていきましょう。

東京建物とは

東京建物は、1896年に創業された不動産会社で、日本において最も長く不動産業を営んでいる歴史のある企業です。また、現在では一般的になっている住宅ローンですが、この仕組みを最初に作ったのが東京建物で、不動産業界のパイオニアとして不動産鑑定の分野においても実績を誇っています。
近年では、高級賃貸マンションシリーズの「アパートメンツ」を展開し、2014年には、みずほ銀行大手町本部ビルと大手町フィナンシャルセンター跡地において、地上38階、地下6階の超高層ビル「大手町タワー」を竣工しています。
なお、東京建物は、かつて安田財閥の創始者であった安田善次郎が創設しており、東京本社の他に関西支社など4支店と1分室に展開しています。

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企業概要

東京建物は、住宅事業を始めとする以下のような10の事業を手掛けており、ビル事業の東京不動産管理株式会社や商業施設事業の株式会社プライムプレイスなどのグループ会社を展開しています。

事業内容

東京建物は、都市開発や商業施設など、さまざまな不動産事業を展開しています。近年では、時代のニーズに伴い、愛犬同伴型のホテルや高齢者向け住宅なども手掛けています。

ビル事業
東京建物のビル事業は、主に都市部における都市開発やオフィスビルの開発や運営だけでなく、総合設備管理や総合清掃管理などを行っています。
2010年に都市計画が決定し、2013年に竣工した東京スクエアガーデンは、日本の首都である東京に相応しく、国内最高水準の環境配慮型オフィスビルとして機能しています。
東京スクエアガーデンは、近年、地球規模で深刻化している環境問題に配慮し、地域全体の省CO2化の推進のためにエリアエネルギーマネジメントなどを積極的に行っています。

住宅事業
1928年に宅地分譲を開始してから長い間培ってきた技術を駆使し、「安全の上に成り立つ」ということと「住んでからの安心」というコンセプトを基に、いつまでも色褪せることのないデザインや多様化したライフスタイルに対応することができる住まいの実現を目指しています。
また、近年、働く女性が急増したことによって、働く女性のための住まいづくりプロジェクトを発足し、時代と共に変化する価値観やニーズに対応する新しい商品開発を積極的に行っています。

商業施設事業
映画館と一体化した大型商業施設の他、都市部では、ビルイン型商業施設といって、オフィスビルやレストラン、金融機関などが複合的に集約された新しい多機能な商業施設など、立地によってオフィスワーカーや地域住民などのニーズに合わせた開発を行っています。
また、2017年にオープンしたホテル「カンデオホテルズ東京六本木」では、最寄り駅から徒歩2分という好条件の立地であるだけでなく、最上階の露天風呂やベッドにシモンズベッドを採用するなど、デベロッパーとしてのノウハウを最大限に活かしたおもてなしを実現しています。

アセットサービス事業
東京建物が培った長年の豊富な経験の基に、企業が保有する不動産を対象に、不動産の潜在価値を最大限に活かすために、賃貸や売却などのあらゆる視点から運用を提案し、企業価値の向上に努めています。
また、不動産の価値や収益性を向上させるためのアセットソリューションだけでなく、不動産仲介や賃貸管理、不動産鑑定なども行っています。

駐車場事業
東京建物では、東京を始めとする全国に約1,600カ所の駐車場を展開しています。また、地域の特性やニーズに合わせて、月極駐車場だけでなく時間貸し駐車場にも対応しています。
これらの駐車場事業は、東京建物のグループ会社である日本パーキング株式会社が運営しており、「NPC24H」や「東京パーク」などのブランド名で展開しています。

シニア事業
日本の社会問題の一つとして、高齢化が深刻化しています。このような社会問題を受け、東京建物では、2009年からサービス付き高齢者向け住宅の事業を開始し、訪問介護や有料老人ホームなどの事業も展開しています。
このうち、東京都葛飾区にあるサービス付き高齢者向け住宅の「グレイプ立石」では、コンシェルジュサービスを受けることができるだけでなく、入居者の介護状態に応じて、認知症ケアの専門スタッフが24時間態勢で対応するなどのサービスを受けることができます。

リゾート事業
都会の喧騒から離れ、ゆったりと安らげる時間を提供するために、東京建物では、リゾートホテルを始めゴルフ場や温浴施設などの開発を手掛けています。
近年、犬や猫などのペットを飼う人が増え、家族の一員へと暮らしの形を変えていく中で、レジーナリゾートシリーズでは、愛犬同伴型ホテルとして愛犬と一緒に宿泊することができる宿泊施設を展開しており、2018年10月には箱根にオープン予定です。

海外事業
東京建物では、1903年に中国の6カ所に進出しています。その後、ミャンマーやベトナムなどのアジア圏に進出し、2017年にはシンガポールのオフィスビル再開発プロジェクトに参画しています。
また、中国江蘇省では、約1,800戸の分譲マンションや商業施設からなる複合プロジェクトが始動しており、2017~2021年までに竣工予定です。

不動産ファンド事業
東京建物では、これまでに不動産に特化した事業を展開してきたマネジメント力を活かし、資産運用などの投資価値を最大限に発揮することができる不動産投資商品を提案しています。

保育事業
近年、共働きの世帯が急増し、結婚や出産を経ても働き続ける女性も急増したことによって、待機児童問題が深刻化しています。
このような状況を踏まえ、東京建物では、2017年4月からこれまでに「おはよう保育園」を8カ所開園しています。また、2018年4月には、小規模認定保育所「ブリリア大山パークフロント」を開設予定であることを発表しています。
このように東京建物では、不動産に関わる幅広い分野での事業を手掛けており、時代の移り変わりと共に変化していく人のライフスタイルに対応できる住宅や施設であるために、新しい価値の発信を企業全体で積極的に取り組んでいるということがわかります。

過去3年間の売上/利益推移

これからは東京建物の、過去3年間の売上と利益推移をみていきます。データは下記のサイトを参照しましたが、営業利益率は計算した後で、端数を切り捨てしています。

(単位/億) 2015年度 2016年度 2017年度
売上 2,600 2,544 2,669
営業利益 344 363 447
当期利益 163 197 225
営業利益率 6% 8% 8%

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東京建物の過去3年間の売上や当期利益について示しています。なお、営業利益については、小数点第一位を四捨五入して計算しています。

次年度の戦略

東京建物は、1896年に創立以降100年以上に渡って、日本の不動産業を牽引しています。また、時代の変化と共に変貌するライフスタイルの多様化に対し、顧客のニーズを最優先とするだけでなく、ニーズを先取りする形で常に新しいサービスの提供を続けてきました。
2015年から2019年にかけて、5年間の中期経営計画を策定し、「次も選ばれる東京建物グループ」をモットーとし、より一層のサービスの向上に努めています。
今後は、中期経営計画を基に、東京建物ならではの独自性を活かした投資戦略や顧客満足度を高めるために、高品質なサービスを提供することなどを目標に掲げています。

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2018年の東京建物に関するトピックス

東京建物は、日本で最も歴史の長い不動産会社で、常に新しい価値観を提供し続けることで、不動産業界だけでなくさまざまな分野において注目されています。それでは、2018年に発表された東京建物に関するトピックスをみていきましょう。

絶景マンション!ブリリア有明シティタワー誕生!

2年後に控えた東京オリンピックに向けて、東京のさまざまなエリアで都市開発が進み、高層タワーマンションの建設も急増しています。このような状況下で東京建物は、最上階の33階にラウンジなどの多彩な共用施設が集まる「ブリリア有明シティタワー」を2015年に竣工し、多くの人に利用されています。
この施設から眺める東京の街は、昼夜問わず絶景で、高層タワーマンションならではの価値に加え、快適性と利便性を追求した形となっており、ゲストルームは1カ月先まで満室の状態だといいます。
また、利便性の面では、土日や夜間に最上階のスパを利用する際も、1階のコンシェルジュを通さなくても直接33階のフロアで受付できるようにしたことも人気の一つです。
さらに、火災や地震に備えて行われる防災訓練も年2回行われており、安心感という面でも住人にとって価値のあるマンションとなっています。

東京建物が福岡にコンパクト商業施設を竣工!

都市圏を中心に都市開発を行ってきた東京建物は、九州地区最大の商業集積地である福岡県の天神に都市型コンパクト商業施設「TENJIN249」を竣工することを発表しました。
最寄り駅から徒歩3分という好条件の立地で、1~2階には加熱式たばこの専門店とコーヒーショップのコラボレーションストアが2018年8月に開業しています。
また、地上8階建ての施設には、今後、美容エステなどの出店が予定されており、幅広い層が集客できる商業施設になることが期待されています。

琵琶湖の湖畔に愛犬同伴型の宿泊施設がオープン!

かねてから愛犬同伴型宿泊施設のレジーナリゾートを展開している東京建物が、2018年6月についに西日本エリアに進出します。
客室の全てが43平米以上という広さで、他のペットと同じエレベーターに乗るのが苦手な犬でも、外にはエレベーター内の様子をみることができるモニターが設置されているので乗り合わせることなく安心です。
また、屋外に出る扉の内側にはゲートがあるため、犬がうっかり屋外に飛び出してしまうことを避けることもできます。さらに、ペット用シーツやウェットティッシュなどの愛犬家には嬉しいアメニティが充実しており、愛犬と共に特別な時間を過ごすことができます。
なお、JR長浜駅から徒歩圏内で、マイカーの場合でも高速道路のインターチェンジから約15分というアクセスがよいこともポイント。しかし、新築開業であるため、まだカーナビの地図データに登録されていないので注意が必要です。

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不動産業界の動向

東京建物は、日本の不動産業界のパイオニアといっても過言ではありません。しかし、時代と共に多様化する不動産業界は、今後どのような動向が予想されているのでしょうか。

不動産業界の業績推移

不動産業界は、12兆円を超える業界規模を誇っており、伸び率や収益性共に上昇傾向にあります。また、平均年収が約1,200万円でトップの総合商社と比較すると、不動産業界の平均年収は約650万円で約半分となっています。
しかし、過去に一旦下降気味であった不動産業界ですが、平成23年頃から増加傾向を辿っており、2年後に控えた東京オリンピックに関する再開発などのニーズが高まったため、今後も上昇する可能性が期待できます。
また、現在、経済成長が著しい東南アジア圏において、都市開発の加速化が見込まれています。したがって、インドネシアやベトナムなどの周辺国は、今後も日本の不動産事業が参画することが予想されています。

増税前に駆け込み需要が加速化

2019年10月には、消費税の増税が決定しており、今後はより一層の駆け込み需要が加速するでしょう。また、東京や大阪などの主要都市圏の都市開発が一段落すると、地方都市における土地の有効活用に向けた再開発事業などの活発化が予想されます。
また、2020年の東京オリンピックまでは、会場周辺のホテルやマンションなどの建設物が増加し、東京を中心に不動産への需要が高まっていくでしょう。

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東京建物へOB訪問に行く前に準備すべき3つの項目

OB訪問は、就職活動を進めていく上で、周囲がみんな行っているからなんとなく行っておこうという理由では、せっかくのOB訪問が無駄になってしまいかねません。
OB訪問に行くのであれば、企業に対する理解を深めるだけでなく、仕事内容や社内の雰囲気を感じとるなど、目的意識を持っておくことが大切です。

東京建物が手掛けた施設に足を運んでみよう

東京建物は、新宿センタービルや大手町タワーなど、東京を中心に数多くのオフィスビルや商業施設を手掛けています。近年は、地球規模で大気汚染などの環境問題が深刻となっており、国単位だけではなく企業も積極的に環境問題の改善に取り組んでいます。
例えば、東京建物が手掛けた東京スクエアガーデンは、地球が抱える環境問題に配慮して、地域全体の省CO2化の推進のためにエリアエネルギーマネジメントなどを積極的に行っています。
また、大手町タワーに隣接する大手町の森では、都会の中でも緑を楽しむことができる新しい環境創りがなされており、オープン当初は約100種類だった鳥や虫などの生き物が、現在では約300種類にまで増えていることも確認されています。
東京建物が手掛けた施設には、どのようなニーズに対応し、どのような取り組みがされているのかということを実施に足を運んで体感してみてはいかがでしょうか。
普段は、東京建物が手掛けた商業施設などに客の一人として足を運んでいたという人も、これから自分が働くかもしれない企業が手掛けたということを意識することによって、これまでと見方に変化が現れるかもしれません。

ワークライフバランスについてチェックしておこう

過労死レベルの残業や実質的に休日がないなど、世間ではブラック企業問題が明るみとなりました。そこで、実際に就職した企業が安心して働くことができる企業であるかどうかを事前にチェックしておきましょう。
東京建物では、公式ホームページ上にワークライフバランスについての方針や考え方が掲載されており、社員に対する心身の健康を増進するためのさまざまな取り組みが行われています。また、OB訪問や面接では聞きにくい有給取得率のデータが示されており、今後の目標なども明確に示されています。

コンプライアンスについてチェックしておこう

近年、社内のセクハラ問題やパワハラ問題が浮き彫りとなり、社会問題化しています。このような状況を受け、東京建物のコンプライアンスに対する取り組みを事前にチェックしておきましょう。
東京建物では、公式ホームページ上にコンプライアンスについての方針や考え方が掲載されており、「コンプライアンス憲章」が制定されていることが示されています。
コンプライアンス研修の受講実績や相談件数なども明確に示されており、東京建物独自の「コンプライアンスマニュアル」という冊子をグループ会社を含めた全ての社員に配布や提示されていることがわかります。

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OB/OGへの質問を準備

OB/OG訪問では、実際に企業で働いている人の実体験を聞くことができることに加え、どのような雰囲気の社内で、どのように仕事をしていくのかということを確認することもできます。このような機会に、OB/OG訪問でしか聞けない質問を事前に準備しておきましょう。

社員の教育制度について質問してみよう

生涯学習という概念があるように、大学を卒業して就職することだけがゴールなのではなく一人の人間として、自己を高めるために積極的に学習していくことが、今後の豊かな人生へと繋がっていくことでしょう。
東京建物では、業務に関する社員の教育体制にどのようなことが取り入れられているのかを質問してみるとよいでしょう。

- 御社では、新入社員合同運動会が開催されるなど、社員の親睦を深める取り組みがなされています。入社後は、東京建物の社員として、宅地建物取引士などの資格取得について、どのようなサポート体制があるのでしょうか。

不動産事業を手掛ける多くの企業は、入社後に宅地建物取引士の国家資格を取得することを目標としているところもあります。このように、教育体制について、どのような取り組みが行われているのかを質問することによって、向上心の強さをアピールすることに繋がるかもしれません。

地域社会への貢献活動について質問してみよう

東京建物は、再開発や都市開発を手掛けており、それを実現するためには、行政だけでなく地域住民の理解を得ることも大切です。実際に新しく開発される地域と企業側で対立が起きてしまい、プロジェクトが進まないことや中断が余儀なくされているという事例も数多くあります。
このような問題を避けながらプロジェクトを実現するために、地域社会とのコミュニティなど、企業としてどのような貢献活動をしているのかを質問してみるとよいでしょう。

- マンションとオフィスなどが一体化した複合施設の建設や映画館を併設した大型商業施設の建設などは、地域住民の理解を得ることで進めていくことができるプロジェクトだと考えています。御社では、地域住民の理解を得るために、どのような貢献活動をされているのでしょうか。

また、東京建物では、高齢化社会のニーズに対応したサービス付き高齢者向け住宅も手掛けており、介護や福祉の分野にも積極的に進出しています。このような分野においても、地域社会との繋がりが重要となり、今後も安心して利用してもらえる施設へと成長していくといえるでしょう。

顧客満足度に関する質問をしてみよう

近年、インターネット上で口コミサイトが数多く登場し、実際に利用した人や購入した人が自由に投稿できるようになりました。このような状況の中、消費者も口コミを参考にする人が増えており、企業にとって顧客満足度の高さが集客に繋がる手段の一つといえるでしょう。

- 御社は、定期的にお客様満足度調査を行っていますが、そのデータを基に、実際にどのようなことが改善されたのでしょうか。

顧客満足度調査は、事務的に行われるだけでは、企業に対する安心や信頼に繋がりません。このような質問をして、よりよいサービスを提供する姿勢を確認しておくとよいでしょう。

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東京建物は向上心の高い人材を求めている

東京建物では、企業として社員一人ひとりと向き合うことを大切にしており、社員に出来る限り成長の機会を提供する努力がなされています。その取り組みの一つとして、福利厚生が充実しているだけでなく資格取得や自己啓発に関する支援制度も充実しているという特徴があります。
このように、東京建物は、ライフワークバランスを重視しながら、一人の人間として常に向上心を高める努力を怠らない人材を求めているといえるでしょう。