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企業研究

オリックスにOB訪問に行く前に業界の動向などを押さえておこう

こんにちは!ビズリーチ キャンパス編集部です。納得のいくキャリア選択をするためには、志望する企業の一次情報を獲得する必要があります。そのために有効な機会になるのが「OB訪問」。志望企業のOB訪問の事前準備を十分に行うために、企業ごとに情報・準備すべきことをまとめました。 今回紹介するのは金融をはじめとする様々な事業を行う「オリックス株式会社」。金融業界を志望していて、オリックスへのエントリーを考えている学生は、ぜひこの記事を読んで十分に準備し、OB訪問に臨んでください!

金融をはじめとする多様な事業展開を行うオリックス

オリックスは国内に1468カ所、海外に716カ所の拠点を持ち、世界38の国や地域に展開しています。1964年にリース事業からスタートし、専門性を高めながら事業を進化させてきました。現在は法人金融、メンテナンスリース、不動産、事業投資、リテール、海外事業の6つのセグメントから構成されています。

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・法人金融

法人向け金融サービスは、主に法人の顧客を対象に、創立当初から展開しているリース業を原点として、国内企業へのリースや融資を行っています。また、事業継承や海外進出などの相談窓口を設置しており、多彩なニーズに応えるサービスを展開しています。

・メンテナンスリース

個人向けに自動車のリース、レンタカーやカーシェアリング、中古車販売・売却サポートのサービスを提供しています。加えて、電子計測器やIT関連機器などのレンタルおよびリースなど幅広いリース事業を展開しています。

・不動産

不動産関連サービスでは、オフィスビルをはじめとする商業施設や物流施設などの様々な不動産の賃貸や販売などのサービスを提供しています。また、ホテルや水族館などの専門性の高い施設の開発や有料老人ホームなどの運営まで、幅広いビジネス展開をしています。

・事業投資

成長資金の資本調達から事業の根本的な建て直し、財務リストラを必要とする事業再生・企業再生まで、経営者のニーズに対し、高い専門性を生かした最適なソリューションを提供しています。また、資金提供のみならず、オリックスグループの専門性と経営インフラを通じたハンズオン支援を行っています。

・リテール

法人金融に対して、リテール事業では個人向けに生命保険や銀行、カードローンのサービスを提供しています。

・海外事業

海外向け金融サービスは、40カ所の国や地域を拠点とするネットワークを活用し、法人向けファイナンスやエクイティ投資、ファンドマネジメントなどの様々なサービスを展開しています。また、オリックスが保有している船舶や航空機のリース事業も展開しています。

【参照】

https://www.orix.co.jp/grp/company/about/business/

「真のグローバル企業」を目指し、着実な成長を見せるオリックス

ここではオリックスの過去3年間の売上と利益推移を見ていきます。

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売上高

2020年3月期 22,803億円
2019年3月期 24,348億円
2018年3月期 28,627億円

営業利益

2020年3月期 2,696億円
2019年3月期 3,294億円
2018年3月期 3,361億円

当期純利益

2020年3月期 3,027億円
2019年3月期 3,237億円
2018年3月期 3,131億円

オリックスは今後の成長戦略としてリスクや事業性を正しく評価し新領域を開拓していく「バリューアップモデル」を掲げています。具体的には、現在の「ファイナンス」「事業」「投資」という3つの軸を維持しながら、リスク量をコントロールして事業領域を拡大していくというもの。特に「事業」「投資」分野では積極的に新規投資し、次の成長機会を常に探っており、近年では投資事業が利益の3割近くを占めています。他には、太陽光発電や空港運営などの事業の成長が顕著です。 今後の戦略としては近年伸びてきた未上場企業への投資や航空機などの現物投資に加え、新規投資やM&Aを通じて以下の領域での事業ポートフォリオの拡大を目指します。

【参照】

https://www.orix.co.jp/grp/pdf/company/ir/library/annual_report/AR2018_07J.pdf
https://www.orix.co.jp/grp/pdf/company/ir/library/event/Presentation_191213J.pdf

海外企業買収、他社との協業で影響力を拡大中

オリックスへのOB訪問の時間をより有意義にするために準備しておくべきことを紹介します。事前準備をしておくことで、OB訪問でしか聞けない質問に時間を割くことができる、会社についての前提情報を元に話を発展させ、網羅的且つリアルな情報を聞き出せるでしょう。

・米国の不動産ローン組成・サービシング会社を買収

2019年11月、オリックスは米国現地法人ORIX Corporation USAを通じて、米国の商業用不動産ローン組成・サービシング会社Hunt Real Estate Capitalの買収を発表しました。今回の買収により、オリックスグループローン組成額で業界第9位の規模となり、今後シナジー効果を発揮した収益性の向上とさらなる事業拡大を目指していきます。

【参照】

https://www.orix.co.jp/grp/company/newsroom/newsrelease/191105_ORIXJ.html

・ソニー・NECグループと協働でIoTネットワークの商用サービスを開始

2019年9月に、ソニーネットワークコミュニケーションズ、NECネッツエスアイと協働して「ELTRESTM(エルトレス) IoTネットワークサービス」の商用サービスを開始しました。「ELTRESTM IoTネットワークサービス」は長距離安定通信、高速移動体通信、低消費電力という特長を持つIoT向け通信サービスです。見通し100km以上の長距離でのデータ通信や、時速100km以上で高速移動する電車などでも安定した無線通信を実現します。今後、通信電波の届きにくい山間部の鉄塔やため池などのインフラ監視、走行中車両の車両・物流管理、児童や登山者の見守りなど、様々な分野でサービスの活用が検討されています。

【参照】

https://www.orix.co.jp/grp/company/newsroom/newsrelease/190930_ORIXJ.html

銀行・生命保険の成長に合わせ、ゆるやかに拡大する金融業界

金融業界の売上規模は近年緩やかな増加を続けています。金融業界は主に銀行、証券、生命保険、損害保険、ローン・消費者金融、クレジットカード、リースに分かれています。なお、業界内の企業規模を比較しますと、銀行と生命保険が圧倒的に大きく、 損害保険、リース、証券、クレジットカードと続きます。近年のそれぞれの業界の増減で言うと、銀行、生命保険、クレジットカードが増加、損害保険、消費者金融が横ばい、証券、リースが減少を記録しています。

銀行業界は、日銀によるマイナス金利政策により利ざやの縮小、銀行の収益力が低下していましたが、業界全体では前年比プラスを維持しています。一方で、地方銀行は収益力の低下に加え 、人口減に伴う構造的な停滞が見られます。こうした動向を受け、各地方銀行は統合が加速。近年多くの合併・統合が見られました。

証券業界は、株式市場の動向に左右される傾向があります。2018年から2019年にかけては、株高が失速、個人投資家の動きが鈍かったことで減収を記録しました。一方、ネット証券は比較的軟調な推移を見せています。

クレジットカード業界は、金融業界の中でも業績の伸びが著しいです。インターネット通販が近年急速に拡大しており、それに伴いクレジットカードの利用も大幅に伸びています。さらに、近年では訪日外国人も増加。政府のキャッシュレス化の普及も加わり、クレジットカード業界には強い追い風が吹いています。

【参照】

https://gyokai-search.com/3-kinyu.html

OB訪問に行く前にこれだけは準備すべし

オリックスへのOB訪問の時間をより有意義にするために準備しておくべきことを紹介します。事前準備をしておくことで、OB訪問でしか聞けない質問に時間を割くことができる、会社についての前提情報を元に話を発展させ、網羅的且つリアルな情報を聞き出せるでしょう。

・幅広い事業について知る

オリックスは、30000人以上の従業員を抱え、国内に468カ所、海外に716カ所の拠点を持つ有数の大企業。事業によって会社も分かれており、どのような事業をどの会社が運営しているのか、また、どの事業のグループ会社の利益が高いのかなど、将来性を含めて事前にリサーチしておくとよいでしょう。

・近年の取り組み・最新のニュースをチェック

コーポレートサイトの「ニュースルーム」(https://www.orix.co.jp/grp/company/newsroom/newsrelease/)には、オリックスグループに関するビジネストレンドや実際の取り組みなどがまとめられています。これらに目を通すことで、オリックスが何に注目し、どういった動きをしているかを把握することができます。海外との業務提携や、再生エネルギーなど新しい領域における事業など、最新のトピックスも多いので、十分に理解していれば、OB訪問で有意義なコミュニケーションをとることが可能になるでしょう。

OB/OGへの質問を準備

ここでは、オリックスへのOB訪問時の質問項目について解説します。実際に働く社員の生の声を聞ける貴重なチャンスなので、当日「ここだけは必ず聞きたい!」という質問を準備しておきましょう。

・ 活躍しているのはどんなタイプの人が多いですか

採用ホームページなどに書かれている求める人材要件は、抽象的な表現が多く、イメージしづらいことも多々。実際に働いている人の視点からの見解は非常に参考になります。担当領域などで異なる可能性もあるので、できれば複数人に同じ質問を聞けるといいでしょう。。

・仕事で達成感を感じたこと、大変だったことを教えてください

定番中の定番の質問ですが、企業での仕事についてリアルに知るためには欠かせない項目です。特に、オリックスのように事業領域が幅広いグループ企業の場合、業界や業務内容が幅広く、ホームページや説明会などだけでは、漠然としたイメージしか掴めないことも多いです。実際に現場を経験している社員の話を具体的なエピソードと共に聞くことで、より高い解像度でオリックスの仕事を理解することができます。

・企業理念を実現するために、実務ではどのような取り組みをされているのでしょうか

実際の業務とのつながりを知ることで、より深く理念について理解することができます。実際にエントリーをするとなると、自分の志望動機と企業理念は切り離せません。そのため理念を深く理解する努力を怠らないようにしましょう。

OB訪問で納得できる意思決定を!

就職活動において、納得した意思決定をするために、十分に情報収集をすることは不可欠です。その中でも、OB訪問で得られるものは「一次情報」。インターネットで取得できる二次情報ではなく、貴重な生の声を聞くことができます。事前準備をする際は、OB訪問でしか聞けない情報以外は、下調べをして把握しておきましょう。そして、時間に限りのあるOB訪問では、現場で働く社員にしか話せない一次情報を引き出す。OB訪問のゴールは内定獲得ではありません。入社後も自分自身が活き活きと働けるよう、納得した意思決定をするための貴重な情報収集の機会です。有意義な時間の使い方をしていただければと思います。

社員掲載ページはこちら↓

https://br-campus.jp/companies/137/obs

※ビズリーチ・キャンパスでは、30日間で10回まで同社への訪問依頼が可能です。