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企業研究

リクルートホールディングスのOB訪問で就活を有利に進めよう

人材といえばリクルートホールディングスといわれるほど、社員の育成に力をいれています。また、人材以外にも、数々の人気メディアを手掛けています。そんなリクルートホールディングスから内定を獲得するためには、OB訪問や企業・業界研究が欠かせません。

グローバル人材企業のリクルートホールディングス

リクルートホールディングスは、就職したいランキングなどにおいて上位に名を連ねるグローバル人材企業です。数々のメディアを手掛け、人材事業だけではなく、ライフスタイルにもアプローチしています。
そんなリクルートホールディングスに就職したい人は、企業について詳しく知り、業界の動向や昨今のニュースに目を通し、OB訪問を実行しましょう。 画像

企業概要

リクルートホールディングスは、人材メディア、人材派遣、販促メディアなどを行っています。各事業により手掛ける会社は異なり、それぞれが業界のトップクラスとしての地位を築いています。各事業について具体的に解説していきましょう。

事業内容

人材メディアは「リクナビ」、「リクナビNext」、「タウンワーク」などがあります。そして、グループ内で高い売り上げを誇るリクルートスタッフィングなどが人材派遣を担っています。販促メディアには、「じゃらん」、「スーモ」、「ゼクシィ」などがあります。グループ事業全体のマーケティングや宣伝を担う部隊もあります。

人材メディア
リクルートホールディングスの中でもっとも就活生に馴染みのあるサイトは「リクナビ」ではないでしょうか。リクナビは、リクルートキャリアによる学生を対象にした就職サイトです。このサイトを活用することで説明会を予約することやスケジュールを管理ができます。
国内のサイトの中で、掲載している企業の数はトップクラスです。他にも、中途採用向けの「リクナビNext」、非正規雇用に特化した人材メディア「フロムエー」、「タウンワーク」などがあります。

人材派遣
リクルートスタッフィングでは、人材派遣サービス、紹介予定派遣サービス事業を行っています。人材のマッチングをしており、グループ内でも高い売り上げを誇っています。人材事業のトップランナーだからこそ実現できる問題を解決し、企業の経営状態や戦略に応じて、人材紹介をしています。

販促メディア
販促メディアにおいては、さまざまな会社が多彩なメディアをリリースしています。リクルート住まいカンパニーでは、「住まい」に関連するサイト「スーモ」、リクルートライフスタイルでは、食の「ホットペッパー」、旅行の「じゃらん」、美容の「ホットペッパービューティー」など、毎日の生活を豊かにしてくれるサービスを展開。
リクルートマーケティングパートナーズでは、結婚関連事業で他社の追随を許さない「ゼクシィ」、スマホ学習の「スタディサプリ」、他にも自動車や進学に関するサービスを行っています。

メディア制作
リクルートコミュニケーションズは、グループ内のメディア制作を担っている会社です。人材、住宅、ブライダルなど、リクルート内のすべての領域に携わり、社内におけるコンサルタントのような役割を担っています。

過去3年間の売上/利益推移

これからはリクルートホールディングスの、過去3年間の売上と利益推移をみていきます。データは下記のサイトを参照しましたが、営業利益率は計算した後で、端数を切り捨てしています。

(単位/億) 2016年度 2017年度 2018年度
売上 15,886 18,399 21,733
営業利益 1,140 1,272 1,917
当期利益 645 854 1,516
営業利益率 4% 5% 7%

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6年間で約8,000億円の売り上げが1兆9,000億円以上に。2018年には、2兆円を超えています。リクルートホールディングスは、国内事業だけではなく、グローバル進出に注力し、海外での売上比率も伸びています。

次年度の戦略

過去最高の売り上げになり、順調にグローバル企業になりつつあるリクルート。最近では、Glassdoor(グラスドア)というアメリカの口コミサイトを買収しましたが、以前は、求人検索サイトであるインディードも子会社にしました。
ほかにも、組織内にもメスを入れ、スピーディな経営判断をしているなど、さまざまな取り組みをしています。M&Aも進めていますが、世界一を目指すためには、オンライン求人以外にも、さらなる戦略が必要な段階です。

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2018年のリクルートホールディングスに関するトピックス

2018年、リクルートホールディングスは、さまざまな動きをみせました。上記でも少し触れましたが、大きなトピックとしては、Glassdoor(グラスドア)を買収したことでしょう。
また、新卒の概念を変えたことも無視できません。話題の「WeChat Pay」への対応も重要なニュースです。それぞれについて詳しくみていきましょう。

求人情報検索サイト「Glassdoor(グラスドア)」を買収

2018年5月9日、リクルートホールディングスは、求人情報検索サイト「Glassdoor(グラスドア)」を買収しました。
買収金額は、約1300億円。Glassdoor(グラスドア)は米国の企業であり、さまざまな企業の口コミをまとめ、6,000万人程度のユーザーがいるビッグサービスです。2012年には求人検索サイト「Indeed(インディード)」を子会社にし、着々とグローバル化を進めています。

30歳までを「新卒」にする採用方法

2019年3月以前に卒業見込みであり、30歳以下を「新卒」としてリクルートホールディングスに応募できる方針を固めました。この2つの応募条件だけではなく、就職を経験した人やすでに卒業している人も対象にしています。
こうした破格の条件設定だけではなく、オンラインでスーツ不要で面接などができ、エントリーも通年に。また、インターンシップも大学一年生から参加することができます。

「WeChat Pay」をサポートする「モバイル決済 for Airレジ」

リクルートグループであるリクルートライフスタイルは、QRコードだけで決済できる「モバイル決済 for Airレジ」にて、「WeChat Pay」を対応させることを決めました。
「WeChat Pay」は「WeChat(微信)」というコミュニケーションアプリ内の決済サービスです。他にも、「Alipay」「d払い」「LINE Pay」を取り扱っています。

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人材業界の動向

リクルートホールディングス含む人材業界の動向についてみていきます。グローバル化を進行させ、マーケットの拡大に成功している企業もありますが、かつては業績が落ち込んでいる時期もありました。人材業界の業績推移や上昇・低下の理由について解説していきます。

人材業界の業績推移

2005年~2007年までは、さまざまな要因により、業界は拡大していましたが、2008年から少しずつ下降傾向になり、2009年には大幅に業績が落ち込みます。
そのあとは、2011年に回復傾向になり、好調が続いています。しかしながら、少子化に伴う人口減少は大きな課題としてあり、景気の悪いときにどのように対応するのか解決策を求められています。

規制緩和や女性採用により追い風

2007年までは、女性の積極採用や規制緩和により、人材業界は伸びていました。現状でも、有効求人倍率が上がり、人材業界のグローバル化などもあり、今後の動向は見逃せません。
2009年での大幅な落ち込みは、リーマン・ショックによるものです。展望としては、産業の変化により今までとは違った働き方などが実現され、人材派遣などの見直しが必要だと考えられています。

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リクルートホールディングスへOB訪問に行く前に準備すべき3つの項目

リクルートホールディングスへOB訪問する前、なにを準備すればよいのでしょうか。まずは、人材業界やリクルートホールディングスについてしっかりと調べておきましょう。どのような事業をしているのか、大まかな業績推移、ビジョンなど、調べればわかることは頭に入れておいてください。
また、OB/OGの所属している部署や職種をチェックして、質問内容を事前にメールしておきましょう。リクルートグループは複数拠点がありますので、場所についても調べておきます。こうした準備すべき項目について具体的に確認していきましょう。

リクルートホールディングスの事業内容を熟知

「人材サービス企業」として認知度の高いリクルートホールディングスは、「ホットペッパー」、「じゃらん」、「ゼクシィ」、「スーモ」など、多数の販促メディアも展開しています。普段から使用しているサービスだけではなく、あまり聞きなれない商材もあるかもしれませんが、各会社の事業内容について把握しておきましょう。
大きな企業だからこそ、すべてを理解するためには、ある程度の時間がかかりますし、昨今ではグローバルへ進出しているため、海外の人材業界について知っておいても損はありません。それに、事前の知識がなければ、せっかく先輩に会える機会を無駄に過ごしてしまうリスクもあります。

質問メールは前提知識を踏まえたうえで

OB訪問する前に質問メールを送っておくことで、当日の質疑応答などがスムーズに進行します。もちろん質問内容は、企業情報など前提知識を踏まえたうえで、先輩の職種や所属しているサービスなどに合わせて考えたほうがよいです。
リクルートホールディングスは、人材メディアだけではなく、販促メディアも展開しています。しかも、会社は別になります。そのため、人材メディアで働いている人に販促メディアについて質問しても、有益な情報は得られないかもしれません。

場所を間違えないようにしよう

社外で待ち合わせる場合は、単純に場所を間違えないようにすればよいだけですが、社内に訪問する際は、注意が必要です。リクルートホールディングスは、各会社によって、拠点が異なります。
都内であれば、近しい場所にありながらも、最寄り駅は別になることも。そのため、訪問先をしっかりと確認しておかなければ、遅刻してしまうリスクがあります。OB/OGに社名だけではなく、立地や最寄り駅についても聞いておきましょう。

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OB/OGへの質問を準備

OB/OGにどのような質問をすれば、有益な情報を得られるのでしょうか。海外勤務を目指す人であれば、リクルートホールディングスのグローバル進出や展望について聞くことをおすすめします。
雇用に関して柔軟性のある会社でもありますので、副業や働き方について質問を作っておくのもよいでしょう。福利厚生・制度面も充実していますので、その点に関して聞いてみることもよいでしょう。

グローバル展開や展望について

人材に関する事業をしているアメリカの会社を買収し、海外売り上げを高めているリクルートホールディングスだからこそ、「外国で働きたい」という人は、海外ワークについて質問してみましょう。

- 海外で働くことは可能なのでしょうか?

実際に海外で働いている人がいますので、どのようなプロセスで外国で働くことが可能なのか聞いてみるのもよいでしょう。
外国勤務の経験があるOB/OGであれば、1日のスケジュールなどを質問しても悪くありません。国内とは違う働き方をしている可能性がありますし、意識の持ち方を変えなければならないことも考えられます。

- 会社の展望をお教えください。

M&A、組織改革、オンライン求人など、さまざまな事業展開をみせているリクルートグループですが、今後はどういった動きをするのか質問してみましょう。
もちろん、OB/OGの立場では、答えられない可能性がありますが、新しいサービスの話や海外戦略のプランについて答えてくれるかもしれません。今後の動向が無視できない大企業だからこそ、しっかりと話に耳を傾けておきましょう。

副業や新規事業の発案

働き方の改革がさけばれ、副業を認知している企業が増えている昨今。リクルートグループにおいては、どのように副業と向き合っているのか質問してみましょう。

- 副業をしても問題ないでしょうか

リクルートホールディングスでは、就業規則に則っている場合において、副業しても構いません。さらに詳しく内容を聞くために、どんな副業をしているのか、どれくらいの割合で副業を経験しているのか質問してみましょう。本業とのパーセンテージも知りたいところです。

- 社内で新規事業を展開してもよいのでしょうか

副業だけではなく、新しいサービスをリリースしたい意欲のある人は、新規事業の展開について質問することをおすすめします。リクルートでは、「RING」という制度があり、新しい事業を提案することができます。
これにより誕生したのが目玉媒体である「ゼクシィ」です。どのような流れで発案できるのか、現場の声を聞いてみましょう。
キャリアアップしたいのであれば、誰でもできるわけではありませんが、異動を希望できる「キャリアウェブ」という制度があります。グループ内での「キャリアウェブ」が可能ですので、まったく別のキャリアを築きはじめた人など、実態について知ることもおすすめです。

福利厚生・制度面は充実しているのか

「RING」という制度以外にも、さまざまな福利厚生・制度を整えている企業です。気になるものがあれば、そのディテールについて質問してみましょう。取得率なども併せて聞いてみてください。

- 研修制度の具体的な内容をお教えください。

どの企業にも多彩な研修制度がありますが、リクルートならではの研修について問い合わせてみましょう。具体的な内容だけではなく、頻度や取得率なども併せて質問してください。たとえば「GLOBA」という外国の最新情報を知ることのできるプログラムがあります。
どのようなプログラムがあるのか、または、内容を聞いてどれくらい活かせるのかもOB/OGに質問してみましょう。ほかにも、「メディアの学校」、「MPケイパ研修」というオリジナルプログラムがあります。
もちろんこうした制度は、入社後に知っても遅くはありませんが、入社前に聞いてみることで自身を高められる環境かどうか判断できるでしょう。

- よく利用する福利厚生は何でしょうか?

OB/OGがよく利用する福利厚生を聞きだし、なぜ利用するのか、他と比べてどう違うのか質問してみてください。たとえば、最大で28日間連続で休みを取れる「STEP休暇」という制度があります。しかも、一律30万円の手当てがありますが、こうした休暇制度の実態を知ることもおすすめです。
キャリアが気になる女性であれば、「Career Cafe 28」というサポートプログラムがあります。これは、先輩などのキャリアについて話す機会を設けてもらえるもので、ここでどのような話が交わされているのか、あるいは雰囲気はどうなのか聞いてみることもよいでしょう。
他社では聞けないようなリクルートホールディングス特有のことを聞き出すことが、OB/OGへの質問のコツです。そのためには、しっかりと業界・企業研究する必要があるでしょう。

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リクルートのOB訪問で有益な情報を得よう

人材や販促メディアにおいて大活躍しているリクルートホールディングス。OB訪問で有益な情報を得るためには、企業の事業内容について知ることからスタートしましょう。過去の業績推移や来年の戦略なども要チェックです。年内のトピックスについても情報を集め、会社への理解を深めてください。
企業研究だけではなく、業界についても知っておきましょう。リクルートホールディングスであれば、人材業界の業績推移や数値の上昇・低下の理由も併せておさえてください。OB訪問に行く前に準備すべきことは、業界・企業研究だけではなく、質問メールを事前に送り、集合場所を間違えないようにすることです。
質問は、リクルートホールディングスだからこそ聞ける内容にしましょう。今後のグローバル展開、働き方、福利厚生など、大手企業の実態を出来る限り吸収できるようにしてください。OB/OGへ質問できることは、またとないチャンスです。無駄な時間にならないよう事前準備を入念にしておきましょう。