商社のOB訪問での質問を悩む学生
商社を目指して就活中の人の中には、初めてOB訪問をする人もいるでしょう。ただ、OB訪問をすることは決まったけれど、何を質問すればよいのか分からず悩んでいる人もいるはずです。素直に質問をぶつければよいと考えても、頭の何処かで心配がふくらんでしまう人もいるでしょう。そんな方に、OB訪問でしておきたい質問を解説します。
OB訪問のメリット
どうしてOB訪問が必要なのでしょうか。そのメリットを理解すれば、OB訪問で何を質問すればよいのかが見えてくるのです。OB訪問のメリットについて知りましょう。
実際の仕事を知ることができる
総合商社とはどのような仕事をするのか、漠然と理解している人は多いでしょう。ただ、具体的にどんな仕事をするのか詳細までは、商社で働いている人以外では分かりづらいものです。一般的に知ることができる情報は、現場で働いている人にしか分からないことも少なくありません。 OB訪問をすれば、実際の業務を教えてもらえます。また、OB訪問を行う場所について、OBから会社内で行うと提案がある場合もあります。そのためどのような業務をしているのか、実際に自分の目で見ることもできるのです。
業界の雰囲気を掴める
OBが知っていることは多数あり、その中でも業界全体の雰囲気は重要な情報です。業界や会社の雰囲気はとても重要で、合わない人はとことん合いません。業界の雰囲気の代表例は、アットホームかビジネスライクかなどがあげられます。 また、個人が自分の考えで自由に動けるのか、それともチームを重視してスタンドプレーは絶対に許されないのかで、会社の雰囲気はまったく違ってくるのです。OB訪問では目指す企業はもちろんのこと、業界全体の雰囲気も聞くことができます。
聞いておくと良い質問
OB訪問ではどのような質問ならOBに「こいつなかなかできるな」と思われるのでしょうか。OBの性格や価値観によっても異なりますが、基本的にこれだけは聞いておきたい具体的な質問についてみていきましょう。
一日のスケジュール
一日のスケジュールは、OBに聞いておきたい所です。一日のスケジュールを質問することで、実際に自分が働く時のイメージを描きやすいからです。また、仕事の忙しさがどれぐらいのレベルなのかも把握できます。 ただ、一日のスケジュールを質問する時、激務かどうかは聞かない方が無難です。この質問はOBに「忙し過ぎるのは嫌なのだろうか?」と思われる可能性があります。実際に働く立場となれば、激務かどうかは気になる内容なのは間違いないでしょう。 しかし、ストレートに質問するのは控えた方が無難です。代わりに、一日のスケジュールを聞くだけでも激務かどうかみえてきます。
他の会社と比較した質問
商社といっても、大手から中小までさまざまです。OB訪問では、競合他社との違いを聞くのは悪いことではありません。その時、長所だけではなく短所も聞いた方がよいでしょう。また、他社と比較をすることで、OBが所属する企業の業界内での評価も知ることができます。つまり、トップ10に入れるぐらいなのか下位の方なのか推測できるのです。 これは、企業の将来性をチェックする意味でも大切な質問となります。また、OBとして現場で働いているからこそ感じる、長所や短所も分かります。
査定や評価はどのような仕組みか
バリバリ働いて出世をしたいなら、企業の査定や評価基準が何処にあるのか知るのも大きなポイントの一つになります。また、この評価基準などがあいまいな企業の場合、注意点があるのです。それは、理由がよく分からない配置転換が行われやすいという可能性です。 極端にいえば、曖昧な評価基準の企業は出る杭は打たれる社風である可能性があります。ただ、とてもデリケートな質問ですし、OBの会社内の立場次第で、悪印象になる可能性もありますから質問する時は慎重に言葉を選びましょう。
仕事をする上でのやりがい
「やりがい」はよい質問の一つです。やりがいを感じられなければ、せっかく入社をしても毎日が苦痛になります。やりがいがなければ、やる気も出ないのは当然です。 OBが何にやりがいを感じるかによっても、印象は変わってきますが、ミスマッチを防ぐ上でも重要な質問といえるでしょう。
質問をするときは
OB訪問を成功させるためには、何をどう質問するかが重要になります。質問はどれも同じではありません。内容は同じだとしても、OB側が不快になったり、意味を理解してもらえずちぐはぐな答えになったりする場合もあります。質問をする時に注意したいポイントを解説します。
質問の意図を明確にする
質問の意図が明確なら、OBもそれに合わせた答えを出しやすくなります。その意図を明確にするためには、自分の背景を伝えることがポイントなのです。背景とは「自分の将来的なビジョン」や「目標」などです。 例えば、世界を舞台にして働くのと国内だけで働きたいという希望では部署も異なります。背景を伝えなければ、OBは一般論しかいえない場合もあるのです。それ以上に「なんでそんな質問をするのだろうか」と思われる可能性もあります。質問の意図が明確でないとOBも理解できず、聞きたい答えを引き出せないことも少なくありません。
自分の意見を含める
やりすぎると問題ですが、自分の意見を含めて質問する方法もおすすめです。また、意見を含める時のいい方にも注意しなければなりません。OBに会って話をしてもらっているという立場ですから、OBと異なる意見だとしても、そこで反論して自分の意見を押し付けないようにしましょう。 また、自分の意見を含めるというのは、結果として、意図を明確にすることにもつながります。もし間違っている意見でしたら、OBはそれを踏まえて答えてくれるでしょう。
OB訪問での質問は事前に準備しておこう
商社の競争率は激しいですから、OB訪問で好印象を受けることは大切です。企業の中にはOB訪問の結果が人事部に報告されることもあります。失敗しないためには、何を聞くのか、質問内容をしっかり準備しておくことが大切です。その場の思いつきでは、十分な質問ができない可能性が高いからです。質問の準備がOB訪問の成功を左右するといっても不思議ではありません。
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