インターンの日程が被ってしまった時には
インターンの日程が被った場合、まずやることは、どちらに企業に参加したいのかよく考えること。知名度やネットの評判などに流されず、自分のやりたいことや就活の軸、今後の進め方を踏まえてどの企業のインターンに参加するか確定させましょう。決まったあとは、辞退する企業にその旨を連絡しましょう。インターンの応募を複数行うのは一般的に普通のこと。だからといって、担当者に連絡を入れないのはビジネスマナーとして許されません。インターンの日程が被ってしまった場合の対処法について解説します。
インターンの種類と意義
インターンの日程が被った時、参加したい企業以外は辞退しなければなりません。そこで重要になるのが、インターンの種類や意義を理解しておくこと。どの企業のインターンを辞退するかの参考材料になります。
インターンの種類
インターンには複数の種類があります。主に日程や内容がそれぞれ大きく異なっています。種類を知っておけば、インターン先を選ぶ際の参考にもなりますし、同時に他企業とかぶった時でも、より自分に役立つインターンを選ぶことができます。
1Dayインターン
1番手軽に参加できるのが、1Dayインターンです。その名の通り、1日で終わるインターンでイベント色が強く、企業の説明会といった内容が多いです。ただ、通常の会社説明会よりも詳しい業務内容や座談会を行う企業もあります。初めてインターンに参加するという人は、まず1Dayに参加しても良いでしょう。
短期インターン
短期インターンは1日で終わらず、一般的に数日から1ヶ月程度の日数があります。内容は企業説明だけではなく業界の説明まで含まれることが多いです。また、数日の期間的な余裕があるので、業務をすることも少なくありません。 業務といっても本格的なものというより他インターン生とチームを組み、ワークショップやビジネスゲームなどを行うことが多いです。ただ、企業によっては短期インターンで業務体験を織り込んだものを実施している企業もあるので、内容をよく確認しておきましょう。
長期インターン
長期インターンは、企業の仕事や業務を本格手に経験できる場合が多いです。期間は1ヶ月以上の長期になり、実際の仕事に取り組みます。また、正社員と同じ実務を行う場合、給与を出す企業もあります。 長期に渡るインターンですから参加した企業を深く理解できます。一緒に働く先輩社員とのコミュニケーションは自然と深い関係性になることも。興味がある企業で長期インターンが開催される場合は、ぜひ応募しましょう。
インターンに参加する意義
インターンの種類を理解したら次は、参加する意義を知っておきましょう。インターンはただ参加すれば良いものではありません。目的意識をしっかりと持つことで、インターンで収穫を得られます。ではどんな意義があるのかみていきます。
その企業に自分が合っているかを知れる
通常、入社しなければその企業や業界の深い部分まで知ることはできません。インターンに参加すれば、学生の立場で社会人と同じ体験をすることができる場合もあります。最初にイメージしたその企業や業界で働くということと、現実は大きく違う場合もゼロではありません。 一番もったいないのは、入社して自分のイメージと違ったからとすぐに辞めてしまうこと。学生は新卒という立場を失い、企業にとっても採用までのコストが無駄になってしまいます。インターンに参加をすることで、そのようなミスマッチを防げるのです。
企業や業界の研究に役立つ
学生生活を送る中で、大手企業を含め、会社の仕事についてはなかなか分かるものではありません。アルバイトで仕事をするとしても、見えるのは一部分だけ。インターンに参加することで、どんな会社なのか、具体的にどんな事業をしているのかを深く理解できます。 長期インターンばかりではなく、短期インターンでも実務を行う場合があります。数日間とはいえ、実務を体験することは、企業や業界研究を深められます。企業や業界研究は就活において必要なことなので、参加する意義は十分にあります。
インターン日程が被る状況と対処法
インターンで日程が被ってしまう状況は、自分が申し込んだインターンをちゃんと把握しておけば問題なく対処できます。
他のインターンとかぶった場合
他社のインターンと被っても焦る必要はありません。適切な対応をすれば特にトラブルもなく解決できます。その対処法についてみていきます。
日程が一部被った際の対処法
短期インターンや1Dayでしたら、企業の好意で日程を調整してくれる場合もあります。年内にインターンがあるかどうか調べてみましょう。企業の中には年に1回だけではなく、複数回に分けて行う企業もあります。そのような企業なら、例えば夏季参加予定を冬季に変えてくれるなど、日程の調整もしてくれる場合もあります。 ただ、数日間の短期インターンで他社と1日だけ被ってしまった場合どうするのが良いか。対処法としては、素直に参加できない日程を伝えて企業からの返答を待ちましょう。1日だけ不参加になっても問題ないと判断する企業もありますし、それはNGだと判断する企業もあります。企業によって判断は異なります。ただ、不参加を伝えられた企業にマイナスイメージを持たれてしまうことがあるので、それでも良いかきちんと自問自答しましょう。
日程が全部かぶった時の対処法
インターンの日程全部が被った場合、複数回、開催しているかどうかチェックし、日程調整を頼むのも良いでしょう。優先順位を考えた上で日程調整を行います。優先順位を考えた上で、低い方はあきらめるという決断が必要です。 その時はあきらめる方の企業に連絡を取り、丁寧に辞退を告げてください。もちろん就活でその企業の面接などを受けたとしても、印象が悪くなる可能性は否定できません。それでもビジネスマナーとして丁寧に辞退の連絡を取ることが大切です。その場合、メールではなく電話で告げた方が誠意を示せます。
大学の授業やゼミとかぶった時の対処法
大学生ですから、授業やゼミと被ってしまうこともあります。その場合、日程の変更ができないかどうか企業に問い合わせをすることが大切です。しかしどうしてもダメな場合もあるでしょう。その時は丁寧に辞退を伝えるしかありません。 企業の方としては辛い状態ですが、大学生ですから致し方ありません。授業やゼミが理由であるなら、企業の方も理解してくれるはずです。
急な身内の不幸や体調不良とかぶった時の対処法
急な身内の不幸、あるいは体調不良でインターンに参加できなくなる場合もあります。身内の不幸や、重い体調不良ではなかなか連絡を取れない場合もあるかもしれません。電話ができないほどの体調不良の場合は、どうしようもないですが、電話できる場合は、きちんと担当者に電話をして理由を伝えましょう。 しかし当日の連絡が非常に困難な場合もあります。当日できなくても、とにかく早めに連絡をすることを心がけましょう。また、すでにインターンで、グループ作業をしている場合もメンバーのことを考える必要があります。その時はグループに連絡を取ることも忘れないようにしましょう。
インターンを断る時の注意点
インターンを断る場合、マナー違反を連発すればどうしようもない理由だとしてもマイナス評価にされることが多いです。インターンを断る時は何に注意をしなければならないのかについてみていきます。
電話で断るのがベスト
一般的にインターンの参加辞退だとしても、メールで連絡をするのではなく、電話で伝えることが大切です。ビジネスマナーとしても電話の方がより誠実さを相手に伝えることができます。また直接的なやりとりができるので、辞退の意思を早く伝えられるという意味でもよいでしょう。 辞退をする時は事前に何を伝えるかも考えておきましょう。要点をノートにまとめておくのもおすすめです。また、小声ではなく、はっきりと辞退の意思を伝えることを心がけましょう。
メールで断るのは最終手段
メールは最終手段と考えましょう。メールでの辞退は相手の貴重な時間を取らないというメリットもあります。しかし担当者とのタイムラグが発生したり、見てもらえなかったりする場合もあるというデメリットは考えなければなりません。インターネットのトラブルでメールが届かない場合もあるでしょう。 どうしても電話がつながらない場合は、メールでの連絡をするしかありません。ただしメールでの連絡は文章として明確に残ります。誤字脱字があればマイナス評価になりやすいため、丁寧に打ち込み、最終チェックは怠らないようにしましょう。
インターンの日程が被っても誠実な対応をしよう
インターンの日程が被るのはしかたありません。大切なのは被った後、どういう対応をするかなのです。日程調整ができそうなら頼むのも選択肢の1つでしょう。しかし辞退するしかなければ電話で、はっきりと誠実に伝えるようにしてください。そうすることで、辞退によるダメージを最小限に食い止められるからです。