OB訪問の成功はOB側の考えを知る事が鍵
OB訪問を成功させるためには、OB側の立場になって考える必要があります。自分のことばかり考えているとOBが「受けたのは失敗したかな」と思ってしまう可能性さえあるのです。
これは後に続く後輩のためにも良くありません。次からOB訪問を受けてくれない可能性さえあるからです。「訪問をされてよかった」と思ってもらうために、OB側の気持ちになるコツなどを解説します。
OB訪問を受ける側からした学生の印象を知る
OB訪問を受ける側は相手がどんな人物かチェックしています。企業の中には、OB訪問の印象を、採用、不採用の判断材料にする所もあるからです。OBは学生ではなく社会人としての一般常識があるかどうかも見ています。だからこそ、OB訪問を受ける側の気持ちを知り、それに対応した振る舞いをしなければなりません。
メールで第一印象が決まる
それまで全く縁のなかった2人が、OB訪問を通じて知り合うわけです。その時に重要となるのが第一印象です。OB訪問はメールからすでにはじまっていると考えましょう。
例えば文章の使い回し、テンプレートをそのまま使用するのはNGです。まず、ばれるでしょう。また、ビジネス文書を書くのは初めての人も多いはずです。そのため気合を入れて完璧を目指そうとする人もいるでしょう。丁寧に書くのは当然ですが、完璧さよりも「あなたから詳しい話を聞きたいのだ」という情熱や熱意が込められている方がOBも好印象を抱きます。
また、OBが所属する会社のことについてはメールを送る前から下調べをしておいた方が良いでしょう。そして重要なのが、OBにとってOB訪問はしてもしなくても良いことということは、大前提として心に留めておく必要があります。
場所選びにも気遣いを
OB訪問をする時、場所選びにも注意しなければなりません。場所次第で、OBの意気込みも大きく変わるからです。OBが心地よく話ができる場所を選ばなければなりません。では、どんなポイントを押さえて場所選びをすれば良いのでしょうか。
場所選びでOBのテンションが変わる
OB訪問では話しやすい場所を大前提として考える必要があります。まず、騒がしい場所は避けましょう。周囲の声に負けないよう、大きな声で話すことになり疲れてしまいます。ただ、静か過ぎる所も、会話を周りに聞かれるリスクあるので注意が必要です。
値段が高すぎる所も避けましょう。OB訪問で食事をした時、OBが料金を支払ってくれることも多いからです。また、訪問の時間に合わせた場所を選ぶことも重要です。OBが指定しなければ自分で考えなければなりません。その時、自分が行きやすい場所ではなく、OBの会社近辺や、帰り道、自宅から近い場所を意識しましょう。
ファミリーレストランは手軽
ファミリーレストランは定番の場所です。食事を兼ねて話も可能ですし、飲み物だけの注文でも大丈夫なので、就活生もOBも気軽に利用できます。ただ、注意しなければならないことがあります。それは、人が多すぎる場所や、子供が多くなる日時は避けた方が良いということです。
ファミリーレストランは、休日や時間帯によって、多くの人が来店します。家族連れや学生の集団が多くなる時間帯もあります。そのような日時、曜日ですと騒がしすぎてまともに会話ができない可能性があるので注意が必要です。
短時間しかなければカフェもおすすめ
短時間ならカフェなども良いでしょう。飲み物だけでもまったく問題はありません。また、騒がしさについてもちょうど良い所も少なくありません。ある程度、本格的な料理を出してくれるカフェもあります。
ただ、本格的な料理を出すカフェの場合、少し高額になる可能性があるので注意が必要です。学生でも気軽に行けるようなカフェを見つけておくと良いでしょう。
OB訪問を受ける前の準備
OB訪問を行うのでしたら、準備が必要不可欠です。しかし何を準備しなければならないのか悩む人もいるかもしれません。OB訪問の前に何をした方が良いかそのポイントを解説します。
会社のことはきちんと調べておく
OB訪問でOBが嫌がる理由の1つに、就活生が会社のことをまったく下調べしていないことです。OB訪問を初めて受けるOBでも、就活生が会社のことをきちんと調べてOB訪問に挑んでいるか否かは、質問内容ですぐに分かるのです。
例えば「基本的な事業内容、経営理念、従業員数」などなど、会社のホームページを少し見れば簡単に分かる質問ばかりぶつけているとOBを呆れさせてしまいます。もし「この程度の人材か」とOBに思われたら、答えも適当なものになるでしょう。そうなればOB訪問をする意味もありませんし、OBの中には悪印象しか残らないという無残な結果になりやすいのです。
会って最初に話すことを決めておく
OB訪問では最初に会った時、何を話すのかを決めておきましょう。自己紹介はもちろんなのですが、最初にまとめて、大まかで良いですから何について質問をするつもりなのか言っておくのがおすすめです。
会話の切り出し方だけでもOBにとっての「できるやつ」と「できないやつ」が決まってきます。OBとしてはまず最初に、OB訪問で自分に何を聞きたいのか理解したいのです。意図や、全体像も含めて最初に伝えた方が親切でしょう。
良い印象を持ってもらうために
良い印象を持ってもらうためには、OBとの会話で何をどう話すかも重要です。しかし具体的にどんなことを話せば良いかは難しい所でしょう。OBに良い印象を持ってもらうために何を注意すれば良いのか解説します。
明確な目的意識をもって話をする
大前提として、何を目的にどんな話を聞くのか整理をしておきましょう。目的がまったくなければ話は散らかってしまいます。そうなると、本当に聞きたかったことが聞けなくなる可能性も否定できません。何を聞くべきかも分からないのは、自己分析ができていない可能性があります。
自己分析は自分を知ることです。自分の興味のあること、得意なことや、苦手なことなどは自分にしか分かりません。自己分析をすれば、仕事や会社に対し知りたいことは自然に出てくるはずです。
また、質問に対して答えという話のしかたは避けましょう。会話をしなければただの尋問になってしまいます。OBとしては、楽しく話をしたいと考えます。そのため一問一答というやりとりに終始するのではなく、会話することを意識しましょう。
丁寧かつ誠意をもった対応を心がける
何事も丁寧さと誠意は重要です。OB訪問では、OBに協力してもらっている立場だということを頭に入れておく必要があります。仲の良い親戚のお兄さんやお姉さん、年上の幼馴染という関係性ではありません。その点を注意すれば、どのような態度や言動が丁寧で誠意があるのか分かります。
学校の先輩であっても言葉遣いは丁寧に
出身校が同じでしたら、教授やゼミ、サークルで共通の話題も出るかもしれません。共通の話題が出ると、親密性が高まり、ついつい、調子に乗ってタメ口になってしまう人もいるでしょう。冗談だとしても、言葉遣いには特に注意してください。
OB訪問において、就活生とOBの立場は対等ではないからです。就活生はOBに対してOB訪問を頼んでいる立場です。それを無視して友達と話すような言動をしたり、OBが話をしているのを遮っていると「何様だ」と思われてもしかたありません。「失礼なやつ」と思われないようにその点はしっかり注意しましょう。
支払ってもらって当然ではない
食事をしながら質問に対して知りたい答えも得られて大成功と思って、安心してはいけません。ファミリーレストランやカフェで食事をしたなら、料金を支払う必要があります。
「年上が払うのは当たり前」「社会人で給料をもらっているのだから支払うのは当然」「わたしは女だから男が払うのは当たり前」このような考え方があるなら捨てましょう。OB訪問を依頼した方が料金を支払うのは常識だからです。
良い雰囲気で進められるようポイントをおさえよう
OB訪問をするなら良い雰囲気が作られるよう、就活生がリードをする必要があります。OBに甘えてはいけません。良い雰囲気で進められるポイントを押さえる必要があります。OBの気持ちをきちんと理解すれば、何をどうすれば良いか分かってくるでしょう。
OB訪問を始めるなら、ビズリーチ・キャンパスで
ビズリーチ・キャンパスには多様な業界、会社に所属する先輩社会人が登録しています。
それぞれの先輩社会人が様々なバックグランドを持ち、自身のストーリーを歩んでいます。もしかしたら、あなたのバックグラウンドを理解し、あなたのキャリア形成に寄り添ってくれる先輩がいるかもしれません。 「何を聞いて良いか分からない」 「先輩のお時間を頂くのは申し訳ない」 そんな悩みを持っているのであれば、まずは行動をしてみましょう。思っているより社会人は皆さん学生の味方です。
OB訪問をすることで、新たな気付きが得られるかもしれません。 ビズリーチ・キャンパスの世界で新しい自分を見つけませんか?