インターンで学べること
就職活動をしていく上で必ずと言っていいほどキーワードとしてよく耳にするのが「インターン」という言葉。インターンに参加しておけば就活が有利になるというイメージを抱いている人も多いと思いますが、インターンで何を学んだのか、インターンに参加して自分にとってどんなプラスになったのか感想文を企業に伝えることは就活生のマナーです。この記事ではインターン参加後の感想文の書き方についてご紹介していきます。
まずは、インターンに参加することでどんなことが学べるのか基本的なものを見てみましょう
コミュニケーションスキルが身につく
仕事をする上でコミュニケーションは必ず必要なものです。インターンを経験することで、学生同士の付き合いではなく、社会人としてのコミュニケーションスキルを学ぶことができます。
インターンに参加した際には、受け身ではなく積極的に先輩社員などから話を聞くとよいでしょう。また担当してくれる先輩社員が、社内の人や社外の人それぞれに、どのような接し方をしているのかよく観察してみましょう。
ロジカルシンキングについて学べる
ロジカルシンキング(論理的思考力)とは、問題を整理して解決を導きだすための思考力のことです。あららる業界・職種で役立つスキルですが、特にコンサル業界先輩社員は、問題が起きたときに原因をみつけだし、解決方法を素早く提示することを得意としています。彼らはロジカルシンキングができれば、仕事が効率よく進むことを知っているからです。
インターンシップの内容に、グループワークや新規サービス開発などがある場合には、その経験を通してロジカルシンキングの基礎や使い方を学んで欲しいと企業が考えていることがあります。しっかり取り組み、ロジカルシンキングを身につけましょう。
仕事に対する達成感や責任感を体験できる
学生時代には具体的な仕事や職場は想像しづらいもの。しかし憧れるような仕事をしている人たちも、最初からそのような仕事をしていたわけではなく、下積みといわれる仕事からスタートしたはず。就職すれば、やりたくない仕事・苦手な仕事もときには発生します。どんな仕事もや責任と覚悟を持ってやらなければなりません。
インターンシップでは、学生では経験できない仕事内容に加え、事務作業的なオフィスワークなどをやることもあるでしょう。しかしどんなに些細な仕事でも、任された仕事を完了したときには達成感や責任の重さを感じることができます。
自分が希望する企業の現場を知ることができる
会社説明会の資料だけでその企業を理解するのはかなり難しいです。実際の現場に立ってみることで初めて、仕事のハードさや現場の雰囲気を実感することができます。
企業の雰囲気(つまり、組織風土)というのは、企業によって全く異なります。仕事はハードだけど、社員たちが目標を持って楽しく働いている会社もあれば、緊張感を持って働く社員が多いい会社もあるでしょう。そのような会社説明会などでは知り得ない情報を得られます。
インターンの感想文
インターンは参加して終わりではありません。そこで学んだことをそのままにしておくのではなく、何を学んだのか、そこから次に生かせることはなんのかを書き留めてしっかりと次の就職活動のフェーズにつなげていきましょう。就活ノートを作っている人はそこで得た経験をまとめておくことをおすすめします。またそれで終わりにするのではなく、インターン終了後あまり間を空けずにインターンの感想文を御礼メールに添えて送るようにしましょう。ちゃんと言葉にしてお礼を伝えることは自分の内省につながるだけでなく、社会人の第一歩です。
インターンに参加した理由
どんな理由でそのインターンに参加したのか、どのような軸でその企業のインターンに参加することを決めたのか感想文に盛り込めば、企業にとって今後のインターンシップの参考になります。インターンの選考面接でも必ず聞かれる項目でもありますので、面接時にどのような聞かれ方をしたのか、それに対して自分がどのように答えたのか、その答えへの反省点や改善点があれば書き残しておくとさらによいでしょう。
インターンで学んだこと
インターンに実際に参加した後には企業が学生のために用意してくれたプログラムを通して何を学べたかをメインに感想文を書きましょう。漠然とした内容を書くよりは、具体的にどのコンテンツからどのようなことを学ぶことができたのか、より細かいエピソードなどを盛り込んで書けるとよりよい感想文となります。
今後の目標や意気込み
インターンで何を学べたのかを整理した後は、それをもとに今後の目標や活動にどのようにつなげていきたいのかで締めくくりましょう。具体的にこの体験をこんな風に活かしたいなど、就職活動の枠を超えた内容で書くことができれば企業側にも役立つ内容になるはずです。
インターン種類別の感想文の例文
それではここからは実際にインターンのタイプ別にどのような感想文を送ることができるのか例文を見ながら確認していきましょう。
例文1.会社説明型
先日はお忙しい仲、貴社のインターンに参加させていただき誠にありがとうございました。私が最も関心を寄せていた業界の中でも貴社のインターンへの参加は一番志願していたので、貴重な機会をいただけて感謝申し上げます。 インターンの参加前から貴社については資料等を拝見させていただいておりましたが、実際にインターンに参加してみて社員の方々への仕事への取り組み方や最近の事業などここでしか得られない貴重な情報を得ることができ、さらに貴社への志望度が上がりました。 今回のインターンシップで学んだことを生かし、今後も〇〇業界、また貴社への理解を深めていきたいと存じます。 この度は誠にありがとうございました。
会社説明型のインターンでは企業の概要説明等が中心であることが多いため、用意されていたコンテンツの中で新たな発見があればどの内容が最も自分のためになったのかを中心に話を広げていくのがよいでしょう。
例文2.プロジェクト型
先日は、貴社のインターンに参加させていただき誠にありがとうございました。このプログラムを通じて〇〇についての課題解決に取り組むことができたのは私にとって非常に貴重な機会となりました。 特にグループディスカッションでは周囲の学生のレベルの高さに驚かされました。合意形成を行う上で難しい場面もありましたが、担当してくれた先輩社員のおかげで、スムーズに進められることができました。また人事の方々のおかげで現場社員の方々がどのような姿勢で仕事に取り組まれているのか、またこの業界の仕事が実際にどのように回っているのかを知ることができ、大変勉強になりました。 今回の経験を生かして、今後も〇〇業界で働く上で必要となるスキルや考え方についてさらに知見を深めて学んでいこうと思います。 この度は誠にありがとうございました。
グループディスカッションなどを通じて企業から与えられた課題解決に取り組むプロジェクト型では、社員との関わり方やほかの学生との交流から何を得たのかということを中心に感想文を展開してみるとよいでしょう。
例文3.就業型
今回のインターンへは、元々関心を寄せていた〇〇業界で働くということはどのようなことなのか具体的に知りたいという思いで参加させていただきました。〇日間のプログラムを通じ、実際に就業体験を行えたことで働き方や事業内容に対するイメージを具体化させることができました。まずはこのような貴重な機会をいただけましたこと、御礼申し上げます。 〇〇の事業に関しては事前に資料を拝見して勉強もしておりましたが、実際に現場での仕事を体験し、担当社員の方々のお話を伺うことで予想よりもさらにやりがいのある仕事が多く非常に感銘を受けました。社員の方々の指導のもと、体験させていただいた○○では、より貴社のこの事業への挑戦的な姿勢を感じ取ることができました。 今後も就職活動を続けていくにあたって、今回のインターンシップを通じて得た経験を活かし、より〇〇業界への知見を深めるとともに必要なスキルや知見を深めていく所存です。 この度は誠にありがとうございました。
実際に部署配属が行われる就業型のインターンにおいては、担当に付いてくれた社員から何を教わったのか、また現場見学などがあればそこで見聞きしてきた情報をもとに感想文をまとめるのがよいでしょう。
インターンの感想文で企業に役立つ内容を送ろう
インターンの感想文を企業に送ることで自分が何を得ることができたのかを企業に伝えれば企業も今後のインターンに役立てることができます。インターンにも様々なタイプがありますので、それに合わせた文章を書くことで企業に役立つ内容を送りましょう。