企業側が求める参加理由の書き方を学ぼう
企業は学生に成長して欲しい、自社や業界を知ってほしいと、さまざまな意図を持ってインターンを開催しています。そのため、真剣さがない学生は選考から外されてしまうのです。 真剣さをはかる材料として、参加理由は非常に重要視されます。参加理由で、真剣さや熱意をアピールできるポイントを解説しますので、一緒に学んでいきましょう。
参加理由はなぜ参加したいのかを整理すること
なぜインターンに参加したいのかについて、理由を整理しましょう。参加理由を考えたときに、さまざまな思いが複数、頭の中に生まれるでしょう。その思いが散らかっていると、考えは延々とまとまりません。参加理由を整理する方法や、コツなどについて解説します。
自分の思いを書き出してみる
自分の思いをすべて、ノートなどに書き出してみましょう。小さなことでも大きなことでもなんでもかまいません。参加理由を考えたときに、出てくるものを書き出しましょう。不安、期待、恐れといった感情も、すべて書き出すことが大切です。 頭の中でずっと考えていても、次から次にいろいろな言葉や感情が浮かんできます。複数の要素を、すべて頭の中で整理することはかなり難しい作業です。ノートに書き出すことによって、自分がインターンに対して何を考えているかを、客観的に見て判断できます。
書き出したものを整理していく
自分の思いを書きだしたら、書き出したものを整理しましょう。例えば、インターン先の何に興味を持っているのか別に分けてみる、どうしてそう考えているのかの理由についても分けることができます。 書き出されたものは、参加理由を考えるという一つのテーマによって、導き出されたものです。必ず共通点が見つかるので整理しましょう。それは自己分析にもつながります。
その業界や企業で働きたいことが明確な場合
参加理由を考える必要がなく、答えが明確にあったとしても、それで終わりではいけません。参加理由が明確にあったとしても、理由が自分だけにしか分からない考えの場合、人に伝えられません。インターン選考では、自分の考えを採用担当者という他者に分かりやすく伝え、納得してもらう必要があるからです。
なぜその業界で働きたいのかを考える
インターンの参加理由は、その業界で働きたいと考えているからでは足りません。その理由について、もっと明確な答えを導き出しましょう。そのためには、さらに書き出して整理していくことが大切です。 その業界で働きたい理由は、経済的な安心、子供の頃からの夢、表現者になりたい、ものづくりが好きなど、本当に個々人に働きたいと思わせた理由があるはずです。とにかく何でも書き出していきましょう。
そのきっかけとなったエピソードを入れる
どうしてインターンに参加したいのか、なぜその業界に興味を持ち働きたいと考えたのかの理由について、多くの場合で、過去の体験が大きく影響していることが多いです。経験や体験は、参加理由の根拠となります。 参加理由を担当者に伝えるときには、自分の経験談を交えるとよいでしょう。父親や母親がその仕事をしていたから、その仕事の人に助けてもらったから、小学生の時にその分野に関わるイベントに参加して賞をもらったからなど、何でもかまいません。ぜひ、きっかけとなったエピソードを入れましょう。
明確に志望業種や企業を決めていない場合
明確に志望業種や企業が、決まっていない人もいるでしょう。その場合、すべてが手探り状態のはずで、これから業種や企業に興味を持つ段階でしょう。すると、インターンに参加をする理由もはっきりしていないことは当然です。ではどのような参加理由なら、企業に納得してもらえるのでしょうか?
なぜインターンに参加したいのかを考える
なぜインターンに参加したいのでしょうか?たまたまパンフレットを見たから?人に教えてもらったから?そこには何か理由があります。ただし、みんながインターンに参加しているから自分も遅れてはいけないと、ノリで参加したという理由では、選考に落ちてしまう可能性が高いです。 就活を前向きに行っていると感じさせる理由を、考えなければなりません。例えば、「職業体験や社会経験をいち早くしてみたい」でも、参加理由として成立するでしょう。
なんとなくの理由を探る
なんとなく参加したくなった、なんとなくその企業や業種が目に止まった、楽しそうに思えたなど、なんでもかまいません。理由を漠然と書き出していくのです。そうすることで、徐々になぜほかの企業や業種のインターンに、参加する気が起きなかったのかも見えてきます。 同時に、なぜ特定の企業や業種のインターンに、参加してみようと思ったのかも見えてくるでしょう。ノートに書き出して、なんとなくの理由を探ることで、明確な参加理由が見えてくるのです。
インターンの参加理由に求められる内容
参加理由について整理したとはいえ、それで終わりではありません。インターンの参加理由について詰めるのは、選考に選ばれるための手段であり、目的ではないからです。企業や担当者は、インターンの参加理由に何を求めているのでしょうか?
自分の考えが盛り込んであること
テンプレート的な、どこにでも溢れている参加理由では、担当者の興味を引くことはありません。自分の考えをしっかり盛り込んであることが大切です。参加理由がしっかりとしている人は、自己分析ができています。自己分析ができているからこそ、明確に特定の企業や業種のインターンに、参加しようと考えられるからです。 自己分析をしっかりとして、インターンに参加しようとしているのですから、企業や担当者も本気度を感じ取るでしょう。本気の人は期待が持てるので、インターンの選考に選ばれやすいのです。
企業が求めていることを理解しているか
担当者がインターン参加者に、何を求めているのかを探りましょう。そのためには、企業や業界を知ることが大切です。インターンの選考を勝ち抜くためにも、最低限、企業研究や業界研究をしておく必要があります。企業研究や業界研究が中途半端な人は、企業側が求めている人物像に、当てはまらないことも多いのです。 企業によって、求めている人材は異なっていることを忘れてはいけません。インターンの参加理由は、企業を求めている人物を理解したうえで、考える必要があります。
参加したい企業の研究をする
インターン選考では、面接と同レベルの意識で行わなければ、選ばれる可能性は非常に低いです。そのため、インターンでも企業研究をしっかり行わなければなりません。参加したい企業の企業研究を行わずに参加しても、採用担当者にはすぐばれてしまうからです。では、企業研究はどのように行えばよいのでしょうか?
HPや資料の情報を網羅する
企業のホームページをチェックすることはもちろん、会社のパンフレットにも目を通しておきましょう。ほかにも、会社の理念や方針がどのようなものか、自分の価値観と真逆ではないかどうかも調べる必要があります。とくに、会社の理念や方針を理解しておくことは、本選考やOB訪問でも関係することなので、しっかりと押さえておきましょう。 また、IR情報もチェックしておくことも大切です。企業の財務や経済状況などの情報が、掲載されている所で確認しましょう。IR情報で発表されている数値の推移を見るだけでも、企業が何を求めているのかを、理解する助けになるでしょう。
競合相手や将来性を研究してみる
企業には、競合相手が存在しています。競合相手と比較することで、どちらがより自分に合ったインターン先になるのかが、見えてきます。同業とはいっても、競合他社は、まったく違う社風や方法論を持っていることがほとんどです。 そのため、業種は同じと思ってインターンに参加しても、まったく自分に適さなかったということもありえます。もちろん逆もあるでしょう。また、将来性をチェックすることも大切です。IR情報や社長メッセージなどを見ることで、その企業がどんな方向へ向かっているのか、将来の課題として何を設定しているのかも理解できるでしょう。
企業がインターンで何を求めているかを考える
学生側もインターン先を選べる立場ですが、企業も選ぶ立場であることを忘れてはいけません。企業側は本当にやる気があり、成長を求めている学生を歓迎します。インターン選考で選ばれるためには、企業がインターン参加志望者に何を求めているのかを考える必要があります。何をポイントにすれば、選考されやすくなるのかを解説します。
意欲や熱意を感じることができるか
企業はインターン生に、本気度や真剣さを求めています。そのため、志望動機などが重要になってくるのです。インターン生に選んだのはよいけれど、すぐにやる気をなくして辞められたのでは、企業も困ってしまいます。最後までやり続けられるかどうかは、本気度や真剣さが重要な要素になるからです。 社員も暇ではないので、やる気のないインターン生を相手にはしたくないのです。だからこそ、まずは真剣さや本気度、意欲や熱意を感じ取ってもらう必要があります。
自社のどこに魅力を感じて応募してきたのか
企業はどんな所に興味を持って、インターン先として選んだのかを知りたいと考えています。そのため、何に興味を持って応募したのかは、重要な選考の要素になるのです。興味を持った所がまったく見当外れの答えだったとしたら、企業もミスマッチを感じて、インターン生として選ばないでしょう。 興味のある所と、企業のインターン開催理由がマッチしていれば、企業としてもきちんと企業研究をしていることが分かり、やる気に対しても期待が持てるのです。
インターンの経験で何を得たいと考えているのか
インターンで何を得たいかも、選考に大きく影響する要素の一つです。業種が同じだとしても、企業毎にそれぞれインターンの内容は大きく異なっています。 応募した企業のインターン内容と、学生が得たいと思っているものがマッチしなければ、参加する意味はほとんどないでしょう。これもまた、企業研究などをしっかり行っていれば見えてくるものです。
好印象を与える参加理由
参加理由をしっかり考えても、まだ足りません。本気度の高いインターン生の中には、子供の頃から明確な理由を持ち、インターンの応募に満を持して応募した人も多いからです。そのようなライバルに打ち勝つためには、並大抵の参加理由では選ばれないでしょう。採用担当者に好印象を持たれるような、参加理由のポイントを解説します。
意気込みについての考えが定かなもの
インターンにどう取り組んでいくのか、考えが定まっている学生は採用されやすいです。インターンに対して本気度が高い人は、取り組み方についても明確な方針を立てています。いい加減に考えている人は、取り組み方などを考えることもないでしょう。企業はその点も、しっかりと見ているのです。 少しだけ職業体験をしてみたかったという人と、中学生の頃からあこがれだった企業で、どんな働き方をしているのか体験したいという人と、どちらを選ぶでしょうか。やる気のあるインターン生を募集している企業なら、まず後者を選ぶでしょう。
結論がしっかりとまとまっているもの
結論がしっかりとまとまっているかも重要です。これは、参加理由を採用担当者へ、明確に伝えやすくするためのポイントでありテクニックなのです。インターンにどうして応募しようとしたのかという問いに対し、まずは結論を端的に伝えましょう。 これはエントリーシートでも面接でも、好印象を持たれるポイントになります。結論、理由、結論をまとめるという順番で、具体的に伝えることが大切です。
インターンを経験したあとの将来展望があるもの
インターンを経験したあとで、どのような将来展望を描いているのか、どのような自分になりたいのか、ビジョンを明確に持っている応募者も採用の可能性が高まります。インターンで得るものは、たくさんあるはずです。企業もインターン生に、参加して良かったと感じてもらいたいと考えているでしょう。 インターンで得られる経験は、非常に貴重です。それは将来に影響するもののはずです。将来展望を持って参加しているかしていないかでは、印象も大きく違ってきます。
わかりやすく整理されているもの
エントリーシートには、志望動機などを記述する欄があります。分かりやすく整理されていなければ、真剣さを疑われる可能性があるので注意しましょう。表現の仕方や、適切な漢字を使用しているかどうかも、やる気の判断材料としてチェックされます。もちろん、誤字脱字もいけません。 このようなミスは、分かりやすさを損ねるだけではないのです。真剣な人は、失敗を恐れて間違っていないか何度も見返すでしょう。見返せば、少なくとも誤字脱字ぐらいは簡単に見つけられるはずです。そのため、雑な人、いい加減な人、真剣さが足りないと感じられて、採用されない可能性が高いのです。
参加理由を明確に整理してインターンに備えよう
インターンの選考も、本選考と同じレベルで対策をしておかなければ、採用されることは難しいです。とくに、大手企業や有名企業には多くの応募があります。 多くの人は、インターンが本選考に影響することを知り、採用に近づこうと真剣に考えている人ばかりです。その中で競争を勝ち抜くためにも、インターンの参加理由を深いものにする必要があります。
社会を知る方法はインターンだけじゃない
インターンシップに参加することで、その会社を深く知ることが出来ます。 ですが、インターンシップに参加できる社数は限られているはず。1人あたり平均して3~5社程度受けられるはずですが、スケジュールの関係でそれ以上は難しいことも。 では、それ以外の会社や業界のことを知るにはどうしたら良いのでしょうか?
答えは、OB/OG訪問にあります。ビズリーチ・キャンパスには多様な業界、会社に所属する先輩社会人が登録しています。あなたのキャリア選択にきっと力になってくれるはず。
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