受かる志望動機 と言っても、業界や職種によって企業側が採用したい!と思う学生像はそれぞれ異なっています。
そのため、 ものづくり にこだわる企業は、同じ業界内でも個々のカラーが全く違っていることから、 その特徴をつかんでエントリーシートを作成する必要があります。
それが有名製造業・メーカーともなれば、毎年学生からの人気も高いため、多くの候補者の中から自分の履歴書に目を留めてもらわなければいけません。
今回は、そんな 製造業・メーカーを志望する方 に参考にしていただきたい、ポイントをご紹介します!
メーカーで志望動機が重要な理由
多くの企業では、就活の際に志望動機を重要視しています。これは、企業と学生のミスマッチを防ぐためや自社へのコミットメントを図るためでもありますが、 メーカーでは特に重要視されています。
採用担当者はどのような観点で、志望動機から学生を評価しているのでしょうか?
謙虚な学生である
小説やドラマなどでよく描写されているような タテ社会 の構造は、いくら歴史ある古い企業であっても近年変わりつつあります。
しかし、技術や伝統を上から下へと継承していき、時に危険な工程を伴う工場などでの業務を 緊張感 と 責任感 を持ってこなしていく必要があるメーカーでは、上下関係がハッキリしている企業風土があるところも少なくありません。
そんなメーカーでは、年次の高い先輩から、 頭を下げて学ぶことができるかどうか が問われています。
志望動機を書く際には、なるべく他者の意見や先輩からのアドバイスを聞き入れることができる人材だと判断してもらえるようなエピソードを挿入していくといいでしょう。
内定辞退を減らしたい
内定辞退を減らしたいのはメーカーに限らず、どの業界の企業でも同じです。
ただ、メーカーに限っては、 一つの業界内に多くの同業他社が競合している中でなぜ自社を選んだか を選考の際に問うことでミスマッチ=内定辞退者を減らそうと考える傾向にあります。
そのため、なぜその業界を選んだかだけでなく、 なぜその企業でないといけないのか までハッキリと担当者に伝えないといけません。
漠然と この業界に行きたい だけの志望動機は、メーカーでの選考では不十分なのです。
メーカー職種別 志望理由の書くポイント
では、具体的にはどのようにメーカーの志望動機を考えていったらいいのでしょうか?まずは、志望する職種別に考えていきましょう。
営業職
営業職と言えばメーカー、というイメージがある方も多いのではないでしょうか?メーカーでの営業職の特徴は、 自社で作った商品を売っていく 、というところです。
顧客に商品を売るためには、 自分自身がいかにその商品に対して愛着を持ち、広めていきたいと思っているか という姿勢が問われます。
志望理由では、いくつもの商品に触れる必要はありませんが、1つか2つに絞って その商品への思い入れやどのような観点で営業していきたいと思っているか などを書きましょう。
技術・開発職
大学や大学院で勉強・研究してきたことが仕事に直結するのが、 技術・開発職 です。専門的な知識が必要とされたり、配属されてすぐに技術的な能力が必要になることが多いので、 自分が学んできたことがそのままカタチになる ところが魅力でもありますよね。
そんな技術・開発職への志望動機は、必然的に自分の持つ能力をいかにその企業の商品開発へ貢献できるかに絞られてきます。 「ものづくりに関わりたい」 という抽象的な理由ではなく、なるべく具体的に書くのもポイントです。
ただ、メーカーではジョブローテションで自分の強みや希望が配属先と一致しない人事も長いキャリアの中では起こる可能性があります。そのため、 自分のキャリアを柔軟に考えられる姿勢や、社内の変化に対応できる姿勢が求められる ことも念頭に置いておきましょう。
メーカー業種別 志望理由の書くポイント
次に、より具体的に業種別の志望理由を考えていきましょう。
自動車製造業
就活生には安定の人気を誇る 自動車製造業。 それぞれ個性をハッキリ持ちファンが多く、超大手企業でもあるため、エントリーシートを通過させるのも難しいもの。
そんな自動車製造業への志望動機を書く際のポイントは、
・自分なりの世界観を持つこと
・なぜ自動車業界なのか
の2つの軸で書いていきましょう。
自動車業界は世界中に工場を持ち、輸出し、グローバルに展開している企業が多くあります。
時に価値観や文化も異なる世界を舞台に仕事をこなす必要がある業界では、選考の過程で 自分なりの世界観 が問われます。 「自分は何をやりたいのか?」 をベースに志望動機を練っていくといいですね。
さらに 「なぜ自動車業界を選んだのか?」 を付け足すことで、志望動機により厚みが増します。過去の体験や自分なりのエピソードをもとに、その企業への情熱を伝えていきましょう。
電機製造業
こちらも学生に人気の 電機製造業。 日進月歩の速度が速い業界だけに、学生側にも志望動機に工夫が求められます。
そんな電機製造業では、
・製品を通じて世界をどう変えたいか?
・そのきっかけは?
の2つのポイントから、志望動機を組み立てていきましょう。
多くの製品が次から次へと販売されている電機製造業では、個々の製品についての思いを語るのではなく 「それらの製品を通してその企業はどう世界を変えていきたいのか」 「そして自分はそれにどう貢献していけるのか」 を語る必要があります。
そして、あなたは 「なぜそれをやりたいのか?」 という問いを肉付けしていくことで、他の学生と被ることなくオリジナリティがある志望動機を完成させることができるはずです。
食品製造業
食 や 健康 に直結する、私たちの普段の生活に直結する業界だけあり、学生からの人気も高い業界です。
「○○ヌードルが好き!」 レベルでは、書類選考を突破することが難しいので、じっくりと志望理由を考えていきましょう。
食品製造業の志望動機でポイントにしたいのは、
・食品を通じてやりたいことは?
・その企業を選んだ理由は?
の2つです。
「食を通して、人々の健康を支えていきたい」など、 その企業での食品事業を通してやりたいこと を志望動機のベースにしていきます。
さらに、なぜ自分にとって食品が大切なのかを付け加えながら、企業の強みや特徴と合わせて説得力のある志望動機を作っていきましょう。
化粧品製造業
化粧品製造業 も毎年非常に人気のため、超難関業界の一つになっています。美を伝え、プロモーションも非常に凝っている企業が多く、 消費者の一歩先を行く目線 が求められます。
化粧品製造業の志望動機は
・化粧品を通じてやりたいことは?
・企業への熱意
の2点を軸にしましょう。
まず 「化粧品業界での仕事を通して、何をやりたいのか?」 という問いを志望動機作成の際のベースにします。さらに 「なぜそれをやりたいのか?」 を書けば、その目標により説得力が加わります。
そして、それらの問いを通して その企業への熱意 につなげていくことができれば、すっきりとまとめることができるはずです。
おわりに
いかがだったでしょうか?
エントリーシートの顔 であり、後々の面接での材料にもなる志望動機。就活の最初から最後まで、評価される一つの基準となるためしっかり練ることが必要です。
ポイントを参考にしながら考えれば、人事の目に留まる志望動機が書けるようになるでしょう。 説得力のある志望動機で、選考を突破しましょう!
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