こんにちは。 "ビズリーチ・キャンパス編集部" です。一言で不動産業界と言っても、その仕事内容は業種や職種によって異なります。
不動産業界を目指すのであれば 「なぜその業界・職種なのか?」 ということを明確にしておくことが必須です。
今回は不動産業界を目指す人に向けて、業種・職種ごとに志望動機の書き方を、例文を参考に解説していきます。
目次
・業種別志望動機の書き方
不動産仲介
不動産販売
デベロッパー
コンサルティング
・職種別志望動機の書き方
企画・開発
営業
管理
事務
・おわりに
業種別志望動機の書き方
志望動機のタイプは 「業種×職種」 によって変わってきます。前半は業種によって書き分け、後半は職種によって書き方を変えましょう。ここでは、前半部分の業種による志望動機の例を見ていきましょう。
不動産業界の業種には大きく分けて、
・ 不動産仲介
・ 不動産販売
・ デベロッパー
・ コンサルティング
の4つがあります。一つの会社が複数の業種をかけもっていることも多いです。 不動産販売・仲介 では、住友不動産販売や東急リバブル。 デベロッパー では、三菱地所や東京建物などが有名です。
書き方としては、自らの体験談を深堀りしていく形が基本となります。また 「なぜ貴社なのか?」 ということを明確にすることも抜かせません。
※(後略)の部分は「職種別志望動機の書き方」で説明する部分です。
不動産仲介の志望動機の例
(例)私が貴社を志望する理由は、業界他社が比較にならないほど、お客様目線でサービスや事業を展開されているからです。貴社が運営する学生の賃貸探しに特化したサービスは、私も利用させていただいて実際に物件をそこで決めました。その決定打となったのが、ネット上で物件を検索する際に地図上の指定範囲をペンで囲むことにより、実際の地形をイメージしながら希望立地の物件のみを正確に抜き出すことができるという、検索条件の特徴にあります。イメージが湧きやすく対象外の物件が出てこないので、いちユーザーとして、とても安心して使うことができました。(後略)
実際に志望する企業のサービスを使って感じたことをベースにしています。 「他社と比較してどこが良かったのか?」 ということはなるべく具体的に書くようにしましょう。
不動産販売の志望動機の例
(例)私が貴社を志望する理由は、人生を変える空間を提供するという企業理念に共感したからです。私が小学生のとき、田園調布にあった私の家庭は会話のない家庭でした。両親と弟と私の4人家族でしたが、家族の団欒など皆無で、完全に冷え切っていました。私が中学1年生のときに、家族で三軒茶屋の一戸建てに引っ越しました。そこは前の家と違い日照条件が良く、リビングを通って各部屋に行くといった間取りでした。すると、家族が対面する機会が増え、徐々に会話が増えていき家庭は暖かさを取り戻していきました。今では年1回は必ず伊豆の別荘へ家族旅行に行くほどです。この経験から、私は空間を変えると人生が変わるということを強く感じました。(後略)
引っ越しに伴う家庭環境の改善から、空間は心理や人間関係に大きく影響するということに気づき、それを志望動機につなげています。
デベロッパーの志望動機の例
(例)私が貴社を志望する理由は、貴社が巨大資本をもつデベロッパーの中でも、とりわけ再開発事業並びに地方創生に力を入れているからです。私は兵庫の田舎出身です。大学進学を機に上京してきました。私自身東京は大好きで、経済的にも文化的に発展しており素晴らしい場所だとは思いますし、東京自体が発展することはもちろん良いことなのですが、東京一極集中がこれ以上進むことには反対です。東京だけが独り歩きして地方は衰退している活気のない国よりも、東京以外にも活気と魅力のある場所がたくさんある国に私は住みたいと思っております。また、偉そうではありますが、そういった国を実現したいと考えております。(後略)
自分のバックグラウンドを添えながら、自らが実現したいビジョンと志望企業の方向性が一致しているという方向から攻めた志望動機です。
コンサルティングの志望動機の例
(例)私が貴社を志望する理由は、貴社の持つノウハウ量が他社と比較した際に頭一つ抜けていると感じたからです。顧客の資産を何千万、何億単位で扱い、さらには複雑な法律が絡んでくるのがこの業界の特徴です。必要とされる知識量は莫大であり、中途半端なノウハウでは顧客の人生に責任を持つことができません。私が通っていた小学校では、運動会の種目に組体操がありました。肩車をされる場面があるのですが、私は肩車をされるのがとても苦手です。しかし、しっかり筋肉がついておりがっしりした友達の肩車だと安定しますし、落ちる不安も軽減されるものです。不動産コンサルティングに相談しにこられるお客様も似た気持ちなのではないかと思います。しっかりとした知識を持ったコンサルタントに自らの資産の運用を委ねたいと思うはずです。(後略)
コンサルティングは主に富裕層の資産運用と、あまり身近ではないかもしれませんが、その場合は 自分の他の経験でつながりそうなもの を見つけて掘り下げましょう。(例)では「安心して任せることができる人やモノ」の共通点という視点から、小学校の組体操で感じたことを掘り下げています。
職種別志望動機の書き方
職種別の志望動機は 「自分のスキルや経験を貴社でどのように活かしたいか?」 という観点から書いていけば問題ないでしょう。まずはそれぞれの職種の特徴を押さえ、自分の中から共通点を持つものを探し出しましょう。
※(前略)の部分は「業種別志望動機の書き方」で説明している部分です。
企画・開発職の志望動機の例
(例)(前略)私は都市開発について研究を行うゼミに所属しています。最近の研究テーマは「米国と日本における、都市の成長管理政策について」です。このようにゼミでは、他国と日本の事例を比較しながら都市開発のメカニズムを学習しております。また、フィールドワークなども行って、都市開発の担当者の方や周辺住民へのヒアリングをすることもあります。こういった経験を活かし、より住みよく経済活動が活発になるような都市開発にコミットしたいと思い、貴社を志望させていただきました。こちらはゼミの研究テーマが不動産業界と関連するものであり、それをアピールしているケースです。都市開発に本当に興味があるということが伝わり、また学業をおろそかにしていないことが伝わるというところがポイントです。
営業職の志望動機の例
(例)(前略)私は学生団体で渉外部署の代表をやってきており、協賛やブッキングなど様々な商談を経験しました。また、高校時代から不動産業界に興味を持っており、大学2年生時に宅建の資格を取得していて知識に関しても自信があります。渉外部署で培った経験も活かしながら、物件をお探しのお客様がスムーズかつ後悔なく物件を決められるよう、営業マンとして貴社の仲介業務に貢献していきたいと考え志望させていただきました。既に宅建の資格を取得しているという強みを持ちつつ、サークルや学生団体での活動経験の中から会社で活かせるものをアピールしています。実績があると、採用担当者もその就活生を信頼しやすいです。
管理業務職の志望動機の例
(例)(前略)私は大学時代、銀座の高級レストランで1年半アルバイトをしていた時期があります。お客様と仲良くなってお話しする機会は何度もあり、彼らの物事に対するアンテナが高く、細かい場所まで見ていることを知れたので非常に良い学びになりました。また、自らのアンテナも磨かれた気がしております。その経験を、主に富裕層向け高級マンションのサービス改善・向上に活かし、ライフスタイルに寄り添いながら顧客と共に課題を解決していきたいと思い、貴社を志望させていただきました。アルバイト経験の中で得たものを入社してから活かすという運びです。アルバイトをする中で、小さなことでも得た気づきでプラスになりそうなものがあれば、積極的に盛り込みましょう。
事務職の志望動機の例
(例)(前略)私は体育会のマネージャーをしておりました。選手の体調管理に気を配ったり、各自の成績を記録してパフォーマンス改善に役立てたりと、全体を見ながらも細部まで気を配っていました。全体と細部両方を見ることのできる視点を持ちながら、社内のコミュニケーションの円滑化という形で業務に貢献したいと思い、貴社を志望させていただきました。体育会での活動をベースにしている志望動機です。人事を唸らすことのできそうな実績を持っていない場合は、このように経験から得た気づきや視野の広さをアピールしていきましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか?不動産業界は「住む場所に関わる何か」という、 "多くの人にとって一番身近な業界" です。例え小さな体験であってもよく思い出し、それを掘り下げることで見えてくるものがあるのではないでしょうか。
同じ業種や同じ職種でも、組み合わせと会社によってそれぞれに特徴があり、それによって志望動機の書き方も変わってくるものです。
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