「書類落ち」はサヨウナラ!ES足切り回避法
多くの会社で、選考のファーストステップとなるエントリーシート。第一志望の会社に、気合を入れて書いたESが、「ちょっとした不注意」のせいで足切りの対象になってしまわないように、「切り捨てられるESとは?」&「人事の目に留まるESの書き方」を学びましょう!
採用担当者はESで何を見る?
ESの位置づけは、実は会社によって異なります。まずは、通過率でわかる「その会社がESに持たせている役割」から確認していきましょう。
▼正式な応募のステップとして…通過率100%
就職サイト上での「プレエントリー」から、正式に選考のステップに参加します、という意思表示としてESを利用している企業の場合、ESでは選考をしない、という企業も少なくありません。期日を守り、指定された形式で提出することだけが必要になります。
▼対象外」の人をのぞくため…通過率90%~80%
研究職を募集しているのに文系の学生、大卒を募集しているのに短大卒、東京勤務を募集しているから東京在住者を優先する…などなど、企業にとって「対象外」をなる方を不合格にする、というケースがあります。
▼面接に呼ぶのは優秀だと想定できる人だけにしたい…通過率50%以下
このレベルになると、きちんと内容が精査されます。このレベルの企業からすると、ESは例えて言えば「あなたという人がどんな人なのか想像するためのあらすじ」。ESを読んで「この人の話をもっと聞いてみたいな」と思われればもちろん合格です。
切り捨てられるESとは
ESで不合格になると、「内容がダメだったのかな?イチから書き直したほうがいいかな?」と思ってしまうのですが、実は「内容以前の問題」で不合格になってしまうケースも少なくありません。「どうしようもない理由」「ちょっとした不注意によるもの」「日本語能力」「内容を変えたほうが良い」の4つのパターンがあります。
学歴フィルター
こちらがESで足切りされる「どうしようもない理由」のナンバーワンです。大学名不問採用は、近年徐々に多くの企業で取り入れられるようになってきています。しかし、大量の応募者・少数精鋭の採用になる場合は、選考の効率化を図るためにESで学歴フィルターを利用する企業があるのも事実です。キャリアセンターなどの添削でお墨付きが出ていたり、他の企業ではES不合格になったことがないのに…というケースであれば、学歴フィルターがかかってしまったのかも?と考えてもよいでしょう。
指示に従わない
不注意によって不合格になることもあります。「指示に従わない」とは、例えば締切日の送れ、同封する書類の不備、印鑑の押し忘れ、写真の貼り忘れ、「学生時代に一番頑張ったこと」を聞かれているのに、「自己PR」を書いている…などなど、指示に従っていない場合に不合格になるケースは少なくありません。
日本語の破綻
最近多くなってきているのがこちらのケース。文章を書くという経験が少ない学生が増加傾向にあります。主語と述語の乱れ、接続詞の使い方がおかしい、極端に漢字間違いが多い、敬語表現が不適当などという点が目立ちます。このケースは、事前に第三者にみてもらうことで解決できることがほとんど。文章表現に自信がない場合は、一度はきちんと添削をしてもらいましょう。
内容がイマイチ
内容を見られて不合格になるケースももちろんあります。多いのが、「社会人としての必要最低限のレベルに達していない」と判断されるもの。「私にはリーダーシップがあります。お友達とケーキを食べに行くのが好きなのですが、いつも私から声をかけてお店を選んでいます」「コツコツ取り組むことができます。アルバイトは3年間続けることができました」…このような内容では、「それはリーダーシップがある、コツコツ取り組むとは言えない」という判断になります。社会人の目から見て、そのPRをするのにふさわしいエピソードになっているか確認をする必要があります。内容は、学歴フィルターなどと違って、努力次第でいつでも改善することが可能です。面接に向けて、よい内容をつくっていきましょう。
人事の目に留まるESの書き方
短時間で大量のESを採点する採用担当者の目にパッととまるために、最低限クリアすべきポイントがあります。まずはこの3点を踏まえた内容になっているか確認してください。
結論は最初に
200文字程度の短い文章でも、2000字の長文でも、「結論を最初に述べる」のは必須です。よくお題に使われる「自己PR」と「大学時代に一番力を入れて取り組んだこと」を、同じ文章で書いていませんか?
自己PR:「私は交渉力があります。大学祭の実行委員では、2年間外部業者の方との折衝を任されました。」
大学時代に一番力を入れて取り組んだこと:「大学祭の実行委員活動です。大学1年生から3年生まで、委員を経験し、2年目から外部の業者の方との折衝の役を任されることになりました。」
内容はほぼ同じなのですが、「聞かれたことに端的に答えているか」が大切です。
5W1Hを意識する
自分の中では当たり前のことでも、初対面の採用担当者には当然ではありません。不足なく情報を伝えるための基本は「5W1H」。いつ(When)・どこで(Where)・だれが(Who)、なにを(What)・なぜ(Why)・どのように(How)がきちんとおさえられている説明は情報を伝えやすくします。
具体例:「私は初対面の人から短期間で信頼してもらうことができます。大学1年から(いつ)老舗和菓子店で(どこで)接客のアルバイトを(何を)しています。常に社員含め、10人程度のスタッフが(だれが)店頭に立ちますが、「鈴木さん久しぶり」「この前おすすめしてもらったお菓子をもう一度」など、私を指名してくださるお客様の数が、最も多いと店長にお褒めいただきました。(なぜかというと)きちんと最後までお話を聞くこと、裏に入っても笑顔でいることを意識しています。(どのように)」
わずか200字程度の文章ですが、説得力のある内容になっているとおもいませんか?
自分らしいエピソードを語る
「あれ?さっきもこのES読んだような…」というのは、採用担当者が一番感じる感想です。「アルバイト」「ゼミ」「留学」「サークル」など、取り組んだこと自体はもちろん同じなのですが、そのなかで経験したことは学生それぞれで違うはず。ESで最も伝えるべきことは、「あなたはどんな仕事ができる人なのか」ということです。それを伝えるのに最もふさわしいエピソードが何なのか、自分だけではわからないこともあるでしょう。積極的に「私らしい話、って言われて思い出すこと、ない?」と周囲の人に聞いてみてはいかがでしょうか。
良いESを書くためには…
「切り捨てられるESとは?」&「人事の目に留まるESの書き方」の2点をご紹介しました。ESの書き方について、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事もぜひ参照してください。
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ES対策は、内定の確率を上げるのに必要なことですが、はたして「内定を獲得すること」は真のゴールといえるのでしょうか?
「仕事」という時間は人生の大半の割合を占めています。そんな中、周りの意見や評価に流され、自分の心の中の意思に反する形でキャリアを選ぶことは将来の自分の首を苦しめるだけなのではないでしょうか。 ES対策に取り組む前に、ぜひ自分自身と語り合ってみてください。
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