企業紹介
三井物産株式会社が持つ総合⼒を活⽤し、合成樹脂(プラスチック)や化学品、機械などの販売・物流事業を国内やグローバルに展開する化学品専門商社。自動車・食品包材・住宅建材・先端エレクトロニクスなど様々な分野における産業課題と向き合い、その解決策を提案。ソリューションプロバイダーとして、身近な生活から世界中の産業課題の克服に取り組んでいる。
人物紹介
三井物産プラスチック株式会社
人事ユニット
高橋麗奈
2015年に入社後、営業部門に所属し工業用ダイヤモンドの輸入販売に携わる。2019年からは海外研修制度を利用して上海にて勤務し、自動車関連の樹脂販売やEV自動車向け中国ローカル企業へのアプローチを担当する。2020年より人事として新卒採用の仕事を中心に手掛けながら、社内規程や制度改革にも積極的に取り組んでいる。
三井物産プラスチック株式会社
産業材料本部
杉山竜太郎
法政大学を卒業し、2023年入社。学生時代は体育会の野球部に所属。「人と人を繋ぎ、新しい価値を生み出したい」という想いから、商社を志望。OB/OG訪問を重ねた結果、海外にも多くの拠点があり、社風が自分に合っていると感じて三井物産プラスチックに入社した。現在は関西拠点にて汎用樹脂を担当している。
自分に合う場所だと思えるかどうか。
——— 本日はお時間をいただき、ありがとうございます。まずはお二人の就職活動についてお聞かせください。
高橋麗奈さん(以下、高橋):
私が就職活動のときに軸としていたのは、自分の力で社会に貢献できて、多くの人に影響を与えられることでした。また、幼少期や学生時代の留学を通した海外経験から、英語を使って仕事をしたいという想いも強く、商社を志望するようになりました。三井物産プラスチックに興味を持ったきっかけはOB/OG訪問です。話を聞いた総合商社の先輩がたまたま化学事業部の方で、私はそれまで化学に全く興味がなかったのですが、世の中になくてはならないものであり、不況にも強く安定性が高いことを知って魅力に感じました。また自分の関わった商材が形になり、目に見えることが大きなモチベーションになりそうだと思ったことも惹かれた点です。そこで化学系の商社のなかでも規模が大きい三井物産プラスチック興味を持ち、先輩社員に話を聞いてみると、働き方や社風も自分に合いそうだと感じて入社を決めました。
——— 杉山さんの就職活動は、いかがでしたか?
杉山竜太郎さん(以下、杉山):
大学では野球部に所属していたのですが、3年生の春に大怪我をしてしまい、プレイヤーから離れざるを得なくなったことが自分のなかで大きな転機になりました。その後はサポートとして、主役であるプレイヤーを活かす役割を経験。人のため、チームのために何ができるかを考えるようになり、そのやりがいも知ることができました。また当時渋谷のミュージックバーでアルバイトをしていたのですが、いろいろなお客さんと話をすることが楽しくて、お店で人の交流が生まれるイベントを開催したりしていました。その経験から人と人を繋げる面白さを知り、就職するにあたっても人と人を繋げることで何か新しいことができたり、今までにない価値を生み出せる仕事がしたいと思い、商社を軸に就職活動を進めました。
——— 人と人を繋げる仕事だと違う業界もありそうですが?
杉山:
そうですね。最初は広告業界にも興味を持ちました。でもOB/OG訪問をするなかで、広告業界は自分に合わないと思ったんです。話を聞いた先輩たちは仕事が好きで、だから残業もいとわずに、それがやりがいに繋がっていました。仕事が楽しそうではあったのですが、僕はオンとオフのメリハリをつけながら働きたかったので、ここは違うなと思いました。三井物産プラスチックに決めた理由も、働き方や会社の雰囲気が自分に合っていると感じたからです。
「ここがいい!」と、直感で思えた。
——— お二人とも、OB/OG訪問が就職活動の大きなポイントになっていますが、どのようにOB/OG訪問を進めましたか?
高橋:
総合商社や保険業界を中心に10名ほどの先輩に話を聞き、座談会のイベントなどにも参加しました。最初はどの会社も魅力的で働きたいと思いましたが、仕事内容や働き方など先輩から直接話を聞くことで、本当に自分に合う会社がわかってきました。三井物産プラスチックは女性社員2名に話を聞き、扱う商材の広さや働き方の多様さを知ることができましたし、女性ならではのライフイベントがあっても長く働いている人が多く「結婚や出産があっても全然大丈夫だよ」とカジュアルに言ってもらえたことで、自分の将来もイメージできて、ここなら安心して働けそうだと思いました。
——— 杉山さんはどのようにOB/OG訪問を進めましたか?
杉山:
自分の中でOB/OG訪問の第1弾・第2弾がありまして、まず第1弾は業界を知り、会社の概要を知るためにOB/OG訪問をしました。商社を中心に20名ほどの先輩に話を聞いたのですが、総合商社には大学の先輩が少なかったこともあり、専門商社の合同イベントに参加して興味を持った企業をピックアップしてOB/OG訪問をしました。
——— 第1弾でOB/OG訪問では、どのような話を聞いていたのですか?
杉山:
仕事の内容や働き方を中心に話を聞いていました。そのなかでいろいろな商社の特徴や違いを知るうちに、財閥系の専門商社に魅力を感じるようになりました。例えば三井物産プラスチックは当時大手コンビニチェーンの空中ディスプレイの試験導入に携わっていたのですが、そのような大規模な仕事ができるのは財閥系のプラットフォームがあるからこそ。財閥系の専門商社で働き、スケール感の大きな仕事を手掛けたいという想いが強くなりました。
——— 第1弾で志望先を絞り、その後第2弾へ進まれたのですか?
杉山:
はい、第1弾を経て財閥系の専門商社に絞り、さらに20名ほどOB/OG訪問をしました。大学の先輩だけでは足りなかったので、他大学からのOB/OG訪問も受け入れている会社の社員にも話を聞きにいきました。第2弾では会社の雰囲気や働き方、人の雰囲気などを中心に話を聞いたのですが、そのなかで三井物産プラスチックは直感的に「ここがいい!」と思えたんです。特にプライベートの話をたくさん聞けたことが大きくて、趣味や飲みに行く場所など、定時外のことまでいろいろ話せた会社は、ほかにはありませんでした。プライベートの時間も大切にできることがリアリティを持ってわかりましたし「仕事優先でガシガシ働きたいのであればここではないよ」と言ってくれるなど、先輩社員が裏表なく話してくれて、自分に合いそうだと思いました。
——— 会社の雰囲気や人を知るために、OB/OG訪問で心掛けていたことはありますか?
杉山:
よく使っていた質問は「飲み会はどうですか?」というものです。会社として活発にやっているとか、あんまりないとか、当時はコロナ禍だったのでオンラインでよくやっているとか、僕はコミュニケーションが活発な会社で働きたかったので、社員同士の仲のよさや雰囲気を知るきっかけになりました。なかには、よく飲みに行くけどその後会社に戻って仕事をするというところもあって、それは自分には合わないなと判断することができました。
難しく考え過ぎず、OB/OG訪問を使い倒して欲しい。
——— 御社のOB/OG訪問の特徴はどんなことですか?
高橋:
早期から通年でオープンして、いつでも好きなときにアクセスできるようにしています。やっぱり年齢が近い先輩の方が話をしやすいと思うので、最初は若手を中心に話を聞けるようにしていて、志望の絞り込みを始める11月頃からは中堅社員を増やして、より深い話も聞けるし、引き続き若手にも会えるようにしています。合計100名ほどの社員を用意していて、若手と中堅が半々の人数になっています。
——— OB/OG訪問をどんな風に活用して欲しいですか?
高橋:
やっぱり直接会って話すことで、会社や仕事のリアルな部分や、人間的に自分と合うかどうかなど、色々なことがわかります。だからかしこまった面接のように考えず、カジュアルに先輩に相談するようなテンションで、とにかく使い倒して欲しいです。「1時間でこれとこれを聞こう」などあまり難しく考え過ぎず、30分でもいいからたくさんの人に会うのがいいと思います。最初は一対一で話すことにハードルを感じてしまう方もいるかもしれませんが、社員たちもリクエストがあると嬉しいですし、そこは気にせず、ぜひ気軽に参加してください。
——— 参加のハードルを下げるために、実施していることはありますか?
高橋:
オンラインや対面での座談会イベントを実施しています。5~6人で話をすることで、先輩社員の話はもちろん、ほかの学生がどんな質問をするのかがわかるので「こんなこと聞いていいんだ」とか「こんなふうに会話が成り立つんだ」など、温度感を知ることができます。それでより深く話を聞きたいと思えたら、一対一の面談に進んでいただければ。少しでもやりたいと思ったら、座談会からでもぜひ参加して欲しいです。
——— 杉山さんはOB/OG訪問へのハードルを感じましたか?
杉山:
OB/OG訪問の申し込みをするときに、ある程度自分の基礎情報を記入してプロフィールを開示するので、どこか面接っぽく感じてしまうことがありました。プロフィールに沿った話をしないといけないと思ったり。でも、そこはあまり気にせずに、気軽な気持ちでやった方がいいと思います。もしうまくいかなくても、自分と合う会社かどうかの判断基準になりますから。僕もとある企業では全く会話が弾まず、1時間のところ20~30分で終わってしまって困ったことがありました。その先輩は事前に送った質問項目の回答を読むような感じで話をしてくれたのですが、人によってはそれが合理的でよいと感じるかもしれません。でも僕はフランクにコミュニケーションをとれる職場がよかったので、自分に合わないと知ることができました。
——— 最後に学生へのアドバイスをお願いします。
杉山:
OB/OG訪問にハードルを感じるというお話もありましたが、就活は時間が限られているので、1回1回の訪問をためらっていたら、すぐに本選考がきてしまいます。本当にあっという間なので、後先を考え過ぎずに自分からアクティブに行動した方がよくて、そうでないとチャンスも掴めないのかなと思います。あとは一回一回を真剣に取り組むことも大切。入社前から転職を考えるような人もいますが、まずはその会社に骨を埋めるくらいの感覚で真剣に話を聞いて、その回数を重ねていったらよいのではないでしょうか。
高橋:
社会に出て働いてみると、いろんな商社があるなとか、こんなメーカーがあるんだとか、学生の頃に見えてなかった部分がたくさん見えてきて、社会の広さを実感します。だからOB/OG訪問はもちろん、家族や知り合いもふくめ、色々な人に話を聞いてみることがプラスになると思います。一人で就活する必要はないので、多くの人に頼りながら進めるとよいのではないでしょうか。
また面接はご縁な要素もあるので、選考に落ちても一喜一憂しなくていいのかなと。自分に合わなかっただけというマインドを持って、ポジティブに就活を楽しんで欲しいです。もちろん選考で落ちたらショックだし、面接は緊張するけど、私自身いろいろな会社を見られてよかったと思えたのが就職活動の時期なので、この機会にOB/OG訪問も気軽に使って、どんどん会社を見て、知ってください。そのひとつが三井物産プラスチックであればうれしいです。
——— 本日はありがとうございました。OB/OG訪問の大切さや活かし方、OB/OG訪問をする際の心構えを知ることができました。お二人の今後のご活躍に期待しています。