OB/OG訪問相手の探し方を知ろう
OB/OG訪問とは、社会人の先輩に話を聞いて就職活動のヒントを得る場です。 志望企業の社員であるOB/OG等と学生の1対1で行うのが基本で、OB/OGとはいえ社員は大学のOB/OGに限らず様々な方法(次章以降参照)を活用して繋がることができます。 また、カフェや企業オフィスなど対面で会う方法はもちろん、最近ではオンラインで会う方法も一般化しています。 OB/OG訪問の主な目的は、①志望動機や自己PR等就職活動に関する客観的なアドバイスを頂くこと、②業界/企業研究の情報収集、の2つに分けることができます。 企業HP等を活用した企業研究と比べ、知りたい情報を直接的に、かつ生の声で正確に学べることが特徴です。
1.【推奨度A】OB/OG訪問アプリで探す
OB/OG訪問アプリとは、訪問したい企業の社員と学生をマッチングするサービスです。携帯やPCでアプリをダウンロードし、訪問依頼を送るだけで繋がることができます。 OB/OG訪問アプリの主なメリットは、①登録されているOB/OGの量、②心理的ハードルの低さでしょう。
①登録されているOB/OGの量 各アプリ上には幅広い業界・企業・部署の社員が存在しています。また、年次や現在の部署・キャリアパス等のプロフィールが記載されているため、目的や自分の興味に合致するOB/OGを選択できることも大きなメリットです。
②心理的ハードルの低さ OB/OG訪問アプリでは、ごく簡単なチャット上のやりとりのみで訪問を依頼できます。また、OB/OGは訪問依頼が来ることを想定の上で登録しているため、訪問を依頼することへの心理的ハードルは低いといえるでしょう。
一方、OB/OG訪問アプリのデメリットは、見知らぬ人とオンライン上で繋がることに対する安全性です。これに対し、各アプリが安全性に対する対策を強化しています。 具体的には、OB/OG訪問アプリとしてビズリーチ・キャンパスやマッチャーが広く利用されています。
◎ビズリーチ・キャンパス
ビズリーチ・キャンパスは、
- 公認企業数や登録OB/OG数
- 訪問依頼承諾率
- オンライン訪問機能による安全性や利便性
など、様々な観点で充実しており、毎年多くの就活生が利用しています。
特に、OB/OG訪問アプリのデメリットとして挙げた「安全性」対策を徹底しているのが特徴です。 具体的には、企業公認のOB/OGが多くを占めていることや、チャット上のメッセージ監視機能、OB/OGプロフィールの充実(年次、部署、キャリアパス、性別、出身大学、学生時代の経験、就活時の内定先等)等がの例です。
デメリットとしては、安全性対策が厳しい分制約が大きいことが挙げられます。例えば、対象企業/学校が限られている、メールアドレスやLINE等の連絡先交換不可、といった制限です。また、現在は利用可能大学が設定されているため、利用できない方も存在します。
ビズリーチ・キャンパス
◎マッチャー
マッチャーはビズリーチ・キャンパスと異なり、企業/学校に関係なく個人単位で登録している、かつOB/OG側が面談のテーマを設定していることから、
- OB/OG訪問の気軽さ
- 繋がりやすさ(心理的ハードルの低さ)
といった観点で多くの就活生に利用されているサービスです。 OB/OG訪問を企業から評価されているのではないかといった不安を抱える就活生にも安心な方法といえます。
デメリットとしては、繋がる気軽さを重視している分、安全性への懸念が残る点でしょうか。利用する際には充分に注意しながら、良い出会いを模索してみましょう。
マッチャー
2.【推奨度A】大学の先輩を探す
大学内で所属するゼミ/サークル/部活動等の名簿を活用する方法も有効です。
- 同じ組織の後輩として距離を縮めやすいこと
- 訪問を受けてくださる確率の高さ
- (間接的とはいえ)知り合いであるがゆえの安全性
などがメリットとして挙げられます。
一方デメリットは、OB/OGの量と幅広さです。どうしても選択肢が限られてしまいますので、訪問したい企業のOB/OGが見つからない場合は別の方法を探しましょう。
3.【推奨度B】大学のキャリアセンターを利用して探す
大学のキャリアセンターで、一部卒業生のOB/OG名簿が保管されています。大学のマイページからネット上で検索できる場合と、事務所のみに紙媒体で保管されている場合があります。 企業および大学を介しているがゆえの情報の正確性や安全性が最大のメリットです。
一方デメリットとしては以下のような内容が挙げられます。
- 名簿を公開している企業が限定されていること
- 名簿が事務所のみに保管されている場合は訪問までの時間と手間がかかること
- 掲載情報が限られる(氏名/所属企業/部署連絡先など)ため、希望するOB/OGから話を聞けるか分からないこと
4.【推奨度B】企業の人事に直接依頼する
人事の方に直接OB/OG訪問依頼の件で問い合わせることもできます。 訪問の目的や就活生の状況に合わせて、適した部署・年次の社員を紹介してもらえることがメリットです。 ただ、人事側の規則としてこのルートでの訪問依頼を許可していない場合もあるため、承諾いただけなかった際は潔く、お時間を頂いたことに対するお礼と謝罪の気持ちを伝えましょう。
基本的には推奨度B以上のやり方でOB/OG訪問を実施するケースが多いと思いますが、それでも話を聞きたい社会人がいない場合はその他の探し方も選択肢として考えられます。
5.【推奨度C】就活イベントで探す
インターンシップや説明会等のイベントでお世話になった社員様に依頼する方法もあります。 イベントで距離を縮めたうえで訪問するため、OB/OG訪問でもラフな雰囲気でお話しできるかもしれません。 デメリットとして、イベント中に声をかけて名刺を頂く必要があるので、多くの就活生が参加するイベントやオンラインの場合には少々ハードルが高いといえます。
6.【推奨度C】就活支援団体やエージェントに紹介してもらう
就活支援団体やエージェントサービスを活用する方法もあります。 ただ、紹介いただける企業は限られているため、希望の企業、かつ条件を満たしたOB/OGを見つけることは容易ではありません。
7.【推奨度C】SNS等で探す
SNSを活用する方法も選択肢の一つです。 例えばTwitterやFacebook上には、内定業界や働いている業界を明かし、就活サポートをしてくれる方々がいます。また、LinkedInというサイトにも、多くの社会人が登録されています。 オンライン上でのやり取りで完結するため、OB/OG訪問までのスピードがメリットとして挙げられます。 しかし、OB/OG訪問アプリと異なり安全面を考慮した監視機能等がないため、注意しながら活用しましょう。
まとめ
OB/OG訪問の方法には、それぞれメリット・デメリットがあります。 ポイントは、①目的と状況に応じて方法を使い分けること、②見つかるまで幅広い方法を模索すること、の2つです。 効果的なOB/OG訪問に向けて今、動き出しましょう!
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