企業紹介
みずほフィナンシャルグループは、銀行業務・信託業務・証券業務・そのほか金融サービスに係る業務を事業ドメインとする総合金融グループ。みずほ銀行の前身の一つ、渋沢栄一が設立した日本最古の銀行「第一国立銀行(後の第一勧業銀行)」の創業からおよそ150年。長い歴史の中で培われた厚い顧客基盤と、約40ヶ国120拠点に及ぶ幅広いネットワークを強みに、グループ一体となってビジネスを推進。非金融領域も含めた顧客ニーズにも対応し、「金融+α」のソリューションを提供することで新たな価値を創造するなど、次世代金融への転換を目指す。
人物紹介
株式会社みずほフィナンシャルグループ
グローバルキャリア戦略部 採用チーム 次長(写真:左)
藤井 秀明
2001年新卒入社。入社以来15年間、中堅中小企業営業と海運業界・紙パルプ業界を担当する大企業営業を経験し、その後香港に駐在。帰国後は本部の営業企画推進に従事し、2019年2月より人事部に配属、現職に至る。
株式会社みずほフィナンシャルグループ
グローバルキャリア戦略部 採用チーム(写真:右)
村岡 昇
2013年新卒入社。日本橋支店で中堅・中小企業を担当するRMとして従事した後、3年目で新宿中央第二部にて、大企業RMに。同時に新規開拓にも注力、ベンチャー企業や大学発のスタートアップを支援。2018年10月より人事部に配属。2022年4月から海外次期システム統括PTにてNYの新システム導入を推進。
※所属部署は2022年4月取材時です
バンカーとしてリアルな体験ができるインターンシップ
昨年も当ランキングで入賞されていた貴社のインターンシップが、見事第1位を獲得しました。まずは概要を詳しく教えていただけますか。
村岡:みずほで毎年力を入れて開催しているのが、「リアルバンカーズインターンシップ」です。その名前の通り、実際にバンカーがおこなっている法人営業の仕事について、かなりリアルに体感していただける3日間になっています。一般的なインターンシップは業務を疑似体験するグループワークがほとんどだと思いますが、みずほのインターンシップは実際のお客さまにもご協力をいただき運営しています。最終的には本物の経営者に対して直接プレゼンできるのが、このコンテンツの魅力です。お客さまの事業を知り、お客さまの産業を知り、自分で仮説を立てて、提案をする。お客さまの成長戦略を描いて未来を創っていくという手段の一つに、ファイナンスがあるということを伝えていく内容になっています。
藤井:銀行はお金を貸す会社だというイメージを持たれている人もまだまだ多いと思います。でも実際はそうではありません。ここまでお客さまのことを考えて、こんなに自由に提案できるんだということを体感してもらえるインターンシップになっています。学生のうちから経営者に提案できるチャンスはなかなかないと思いますし、一筋縄ではいかないしびれる局面があるなど、非常にいい経験が積める機会になると思います。
昨年から内容を一部変更したとお聞きしました。どういったところがポイントになるでしょうか。
村岡:これまではある程度スコープを絞っていましたが、未来を共に創っていくことを体感していただくために完全にフリーハンドな内容へと変更しました。着眼点は人それぞれになると思いますし、どんな提案が出てくるか私たちにもわかりません。そこがよりリアルに近づいているポイントですね。同時に、銀行・信託・証券というフルラインナップの金融サービスを持ち、多彩なソリューションを提供できるみずほらしさについても伝えていければと思っています。
藤井:自由に考える方が学生に好まれる傾向があるということもそうですが、我々のビジネスが提供するソリューションに制限がなくなっていることにも起因します。みずほとしても「金融+非金融」を掲げ、提案の幅が広がっていくフェーズにあるので、余計にレールを引かない方がいいだろうということになりました。自由に発想し、いかにしてお客さまの成長戦略を描いていくかが重要になっていきますね。
自分たちで正解をつくっていくということなんですね。実際に学生からはどんなところが評価されていると感じますか?
村岡:やはり提案の自由度は好評だったようです。また、社長に提案できるということも魅力に感じてもらえていると思います。経営者やアントレプレナーからフィードバックをもらえる機会はなかなかありません。実際に苦労をして提案までしているからこそ、それがより心に響く。学生から「みずほの存在意義が理解できました」という声をもらえるのも、そこがポイントになっているのかなと。
藤井:出口に誘導されないことが、やっていて面白いんだと思います。3日間、自分たちなりに突き詰めて考えて提案した結果、打ちのめされることもある。ハードだと感じる人もいるかもしれません。だからこそ、壁を乗り越える達成感や、まだまだ未熟だと感じる成長機会につながっているんだと思いますね。
村岡:銀行の仕事はAIに取って代わる職種ではないということを、身を持って体感できるプログラムになっています。3日間では短いという声があるほど、充実した内容になっていることは間違いありません。
枠にとらわれず、自由に発想するちからを
今年度開催するインターンシップでは、何か変更する予定はあるのでしょうか。
村岡:お客さまの成長戦略を考えて提案するという構造自体は変わりません。ただ、情報収集の部分でヒアリングする対象を広げていくようなディテールを変更する可能性はあります。
藤井:大学生活の貴重な2年間をコロナ禍で過ごし、なかなかリアルな体験・経験ができなかった年代の方々だと思います。就活の場を通して、そうした部分も提供できるような仕組みにしていきたいですね。
こういう学生に参加してほしいという想いがあれば、聞かせてください。
藤井:ビジネス自体が広がっているというお話をした通り、枠にとらわれない考え方ができる人には合っていると思います。自由に発想するというのは非常に難しいことでもあるので、与えられた時間の中で最大限のパフォーマンスを出そうという気概に溢れた人に来てほしいですね。最終的に目指すのは、人を幸せにする、社会を豊かにするということ。机上の空論で終わらせず、カタチにするためにやり切る実行力が必要になります。
村岡:知的耐久力みたいなところは必要かもしれないですね。昨年も、限られた時間の中で無理難題に立ち向かって、目を背けずに考え続けることができた人が多かったように思います。また、銀行ってどんなところ?お金を貸すだけなんでしょ?と思っている人に来てもらえると、より大きな発見と経験ができるのではないでしょうか。金融に興味がないという人も毛嫌いせず、幅広い層の方に参加してもらえたら嬉しいです。
就職活動は、自分と素直に向き合うことを大事にしてほしい
就活生がこれからキャリアを選択するにあたって、どんなスタンスや価値観を大事にしてほしいと思いますか?
藤井:専門思考の人たちが増えていると思うのですが、何か資格を取ったからといって仕事に直結するものでもありません。スキルアップや成長意欲は必要ですが、あまり目先のことだけで就活を捉えないでほしいですね。人生をかけて成し遂げたいものを、漠然とでもいいので思い描いてほしい。就活はその通過点でのファーストステップです。将来の自分の可能性をあまり狭めずに、取り組んでほしいと思います。
村岡:専門性って難しいですよね。僕自身、経営者に提案する仕事として「人・モノ・金」に対する専門性が必要だと思っていました。特に、バンカーとしては「モノ」と「金」に専門性があるべきだと思っていた矢先、人事部に異動になりましたが、「人」について深く学ぶ機会に恵まれました。人事の次はシステム領域の部署に異動予定です。昨今では「人・モノ・金」に加えデジタル素養が重要度を増してきていますが、まさしくという部署に行くことになります。みずほでは社内外における活躍機会をしっかりと考えてキャリア形成できることを改めて感じた瞬間です。学生時代に将来のことを一生懸命考えることは非常に重要ですが、決めつける必要もないのではと思います。
最後に、就活生へのメッセージやアドバイスをお願いします。
村岡:コロナ禍になってオンラインが増え、ますます情報があふれています。YouTubeやSNSを使ったコンテンツも増えていますが、情報に踊らされないでほしいと思っています。こういう時代だからこそ、自分の足で取りに行く情報は非常に大事。自分で直接見て感じたことを自分の表現できるようになってほしいです。
藤井:学生のみなさんには、自分がどういう人でありたいのか素直に向き合ってほしいですね。行きたい会社に合わせようとしすぎて、本当にやりたいことを見失わないようにすることが大切です。みずほの人事制度は、自分らしく輝いてもらおうというコンセプトに大きく切り替わっています。私たちとしても、入社前から一人ひとりに向き合って、それぞれの方に応じた将来をイメージしながら採用プロセスを進めていきたいと思っていますので、取り繕うことなく自分をさらけ出してほしいというのが本音です。ぜひありのままに、就職活動を頑張ってください。