BizReach Campus

App Storeから無料ダウンロード

ダウンロード
close
業界研究

ディー・エヌ・エー ヒューマンリソース本部長が語る 人生100年時代のキャリア選択とは

健康寿命が延び、これからは人生100年時代が来ると言われる。働き方も多様化し、人生そのものも多様化している現代において、“最初の就職先”を選ぶ時に考えるべきこととは。株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)で7つの部署を経て、33歳で執行役員に就任した崔氏にお話を伺った。

<企業紹介> 「Delight and Impact the World(世界に喜びと驚きを)」をミッションに掲げるメガベンチャー。モバイルゲームの開発・配信を主軸に、Eコマース、コミュニティといったインターネット上のサービスを展開しているほか、スポーツや、オートモーティブ、ヘルスケアなど、幅広い領域で事業を展開している。社員は自社を「永久ベンチャー」と称し、世の中に新しい価値を創造するべく挑戦を重ねている。

<人物紹介> 崔 大宇 ヒューマンリソース本部長 2010年入社 エンジニアとしてソーシャルゲームの開発に携わった後、社長室に異動。グローバル戦略の立案・実行に従事する。その後、海外拠点での組織開発をゼロから成し遂げたほか、エンタメ事業やメディア事業、AI事業にて新規事業の立ち上げに尽力。2018年4月からはヒューマンリソース本部長に就任し、「永久ベンチャー」としての挑戦を人材領域で牽引している。

どんな環境も成長のステージ

画像

— 本日はよろしくお願いいたします。さっそくですが、ご自身の就職活動についてお聞かせいただけますか。

若いうちから大きな裁量権をもらい、世界にインパクトを与えられる環境を求めて就職活動を行い、外資系金融会社の内々定をいただきました。ところが、リーマン・ショック*の影響で取り消しに。スタート地点に戻った形で、大手を中心に数十社をまわったのですが、どの会社も最終面接で落ちまして。リーマン・ショックのせいだけでもなさそうだと感じ、広告代理店で働いている先輩に相談したんです。すると、就職活動のハウツー本は読んでいるのか?と聞かれて、面食らいましたね。ありのままの自分で臨むことが企業との幸せな出会いにつながると思っていたので。 相談に乗ってくれた先輩も、無理して変わる必要はない、自分の意思やスタイルを尊重してくれる会社を探せばいいと背中を押してくれました。そして、「普通の企業はピラミッド型の構造なので君のような人材よりも、もっと忠実な学生を採用したいのかもしれない。ちなみに、社員一人一人が球の表面積と言っている会社があるけど、そう言うところ受けて見たら相性良いかもしれないよ。」と、DeNAを紹介してくれたんです。

*リーマン・ショック|2008年、アメリカの投資銀行が経営破綻したことで世界規模の金融危機が起こり、新卒採用を取りやめる企業が出るなどの影響があった。

— 当時はまだまだ認知度の低いベンチャー企業だったかと思います。印象はいかがでしたか?

これまで出会ったどの企業とも違うと感じました。当時、代表取締役社長だった南場の話が印象的で。「どんな大きな会社でもどんなに続く会社でも、人類の歴史、ひいては宇宙から見たら、ほんの一瞬存在する小さなもの。それでも一緒に『世界に引っかき傷を残すようなこと』がしたくないか」「本気で仕事をしたいなら是非受けて見て欲しい」と。当時、EコマースやSNS「モバゲー(Mobage)」を運営していたのですが、その先にもっと大きな事業が誕生し、この社会を席巻するようなサービスが生まれるに違いない、そこに参画したい、という想いが一気に芽生えました。

— 最初のキャリアはエンジニア、知識がないなか不安はありませんでしたか?

内定してから入社するまでの数ヶ月の間に、怪盗ロワイヤルと言うモバイルゲームを筆頭に、ゲーム事業の急速な成長が始まりました。当時数名のチームでゲームを企画・開発するというスタイルでもあったこと、未経験でもエンジニアという職種にチャレンジできること、結局サービスを作るとなるとエンジニアがその多くの裁量を持ちうることから、迷うことなく「エンジニア職」としての歩み出しを選択しました。 元来、人生長く見据えた時にいろいろな経験を積みたいと考えていましたし、エンジニアのスキルはこれから必要になるだろうと思っていたので特段の不安もありませんでした。3ヶ月程度の研修を経て、現場配属時に任されたのは、グローバル戦略のもとで、スマホ向けに自社タイトルをグローバルに展開するというミッションで、やりがいも感じられました。 (当時日本ではまだガラケーが主流で、スマホの普及はまだ始まったばかりでした)

— そのあと現職までの7年間で多様なご経験をされていますね。

そうですね。2年目には社長室に異動してグローバル戦略を担当、3年目以降は上海や韓国で自社のゲームタイトルの拡販や海外ローカル拠点の立ち上げ、国内でIPプラットフォーム事業部、エンタメ事業部、メディア事業部、AI領域を渡り歩き、先々で新規事業の立ち上げなどを推進。そして2018年の春に、現在のヒューマンリソース本部の部長となりました。

— 33歳という若さで執行役員に抜擢されていますが、これまでのご経歴の中で、どんなご苦労がありましたか。

2年目にグローバル戦略を推進したときはモバイルゲーム市場が成熟する前でしたし、弊社にとって新たな挑戦ということでハードな展開でしたね。そして3年目には上海に渡り、自社タイトルを海外に展開するためのローカライズ体制をゼロからつくりました。難しかったのは、日本ではあたりまえだと思っている運営の考え方や就業意識、スキルが中国では常識ではないこと。どうマネジメントするか、やる気を引き出すか、本当に苦労しました。でも、試行錯誤した結果、チームとしてひとつになったときの影響力や、ここでつくったモデルがほかの拠点にも横展開されるなど、大きな達成感に。このときの成功体験が、人事になりたいという動機につながっています。

―というと?

中国メンバーの中には、指示しても違うやり方でやったり、障害が起きているにも関わらず即座に対応しないようなこともありました(笑)。当初は、エンジニアとして、自分も一緒に開発したり、障害が起きた際の対応をしたりしていました。日本での経験を押し付けたりもしていたかもしれません。時には、ご飯を奢ったりして、「私の言う通りにやって欲しい」とお願いしていたこともありましたね。ただ、これを続けていても、チームとして私の能力以上の成果が出ないと気づきました。メンバーを理解し、信じることが重要だと。そのために、個々人の判断がずれないよう、チームの目標を再定義し、事業の進捗数字を見える化する。メンバーが困っていることをしっかり、素早く解決してあげる。全体会議を毎朝開催し、チームの進捗を共有し、助け合う文化を作る。自分が手を動かすのではなく、メンバー一人一人との時間に多くを費やす。半年ほど、色々、地道にやりましたが、最終的には売上が徐々に上がっていき、何よりもチームの空気が明るくなっていく様子、メンバーの主体性が生まれる様子を目の当たりにしました。「これって多分、人事、つまりマネジメントとはこういうことなんだな」と感じることができ、人の力を最大化することが事業の本質であると感じた貴重な経験です。

働きがいにあふれた組織を創る

画像

— 現在は執行役員/ヒューマンリソース本部長でいらっしゃいますが、なにを目標としているのでしょうか。

私はDeNAで働くみんなが誇りを持って活き活きと輝ける組織にしたいと思っています。それは、たんに居心地が良いぬるま湯の組織をつくるということではなく、企業規模が大きくなっても挑戦し続ける「永久ベンチャー」精神のもと、社員一人ひとりが、成し遂げたいことや社会に対して果たしたいことに向かって、ひとりひとりが主役となって働ける環境を整えるということ。 それと同時に私たちが仲間としてお迎えしたいのは、新しい価値の創造を通して世の中にDelight(喜び)とImpact(驚き)を提供できる人です。そうしたポテンシャルを秘めている方に、もっと私たちを知ってもらうための取り組みを続けていく必要もあると考えています。DeNAをゲームの会社と誤解している方に、オートモーティブやヘルスケア事業の取り組みを知っていただく。エンターテインメントと国家レベルの社会課題に対してチャレンジしている会社、全ての人々がその人らしく生きる為のデライトを届ける会社であることを知っていただく、そしてなにより社員の熱さに触れていただく機会をもっとつくっていきたいです。

— 今の時代の学生はどのような観点で企業を見れば良いでしょう?

人それぞれが自分の進む道を模索するのが良いと思いますが、私なら、若手にチャレンジさせる風土があるかどうかを見ますね。HPや採用パンフレットからはかるのは難しいのですが、たとえば経営トップや新卒の担当者の言葉にパッションが感じられ、挑戦の意思がにじんでいる会社は、若手にも任せる風土があるように感じます。

— そんな若手は、どのようなスタンスで仕事に臨むべきだと思いますか?

食わず嫌いをしないこと。どこに自分の才能が眠っているかわかりませんから、任された仕事に対しては好奇心をもって挑んで欲しい。いつまでも挑戦する気持ちを絶やさないことが大事です。ときどき、自分はこういう人間だと決めつけ、そこから外れるものを受け入れられない人がいます。でも、それはリスクだと思うんです。自分で決めたことと世の中の潮流が重ならなかった場合、取り残されてしまいます。生き方としては柔軟性を大切にし、任された仕事の中で自分を律しながら、社会や会社に必要とされる人間を目指すことが大切ではないかと思います。

— 最後に学生にメッセージをお願いします。

やっぱり働くことってこんなに楽しいんだ、幸せだなと思ってもらいたいですね。そのためにも、自分にフィットする会社をしっかりと見極めて欲しい。大手だから、社会的認知度の高い会社だから、といった選び方は、判断しているようで判断していない。多様な働き方ができる世の中になりつつあるいまだからこそ、しっかりと自分にフィットする環境を見極めてください。

— 本日は貴重なお話、ありがとうございました。

学生の皆さんのキャリア選択を応援します!

ビズリーチ・キャンパスでは、早期から将来を意識し、キャリア選択に前向きな学生の皆さんを応援します! 対策や企業研究よりも前にやるべきことがある…それは「どんな生き方をしたいか?」を考えること。その方法はネットで検索することでも、内定者の先輩に聞くことでもありません。実際に働く社会人の先輩たちに聞くことです。