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JX金属株式会社

情熱を胸に、限界の先へ。 プラントエンジニアの道をゆく。

インタビュー

原田 伴誉
TOMOTAKA HARADA
プラントエンジニア
磯原工場 設備技術部 設備技術課
2015年 新卒入社
エネルギー科学研究科 エネルギー基礎科学専攻 修了

JX金属を志望した理由は?

活気あふれる社風に魅せられて。

社員の活気に感銘を受けたからです。学生時代は「ヘリオトロンJにおける荷電交換再結合分光法を用いたポロイダルフロー計測」というテーマで、核融合発電実現に向けて、高温プラズマの研究を行っていました。就職活動を始めた頃は非鉄金属業界についてよく知りませんでしたが、たまたま大学で見つけたJX金属の求人票を見たことをきっかけにWEBエントリーをしてみました。その後、東京本社で行われる説明会へ。会社や業務の単なる概要説明だけと思って参加したのですが、実際は予想をはるかに上回る内容の説明会でした。

当時の設備技術部長が設備技術部の展望や、個人的に抱いている夢などをざっくばらんに、そして情熱的に語っていたのです。その姿に感銘を受けましたし、何より設備技術部のトップの方がここまで精力的に取り組んでいるのであれば、きっと社員一人ひとりのモチベーションが高い会社なのだろうと感じました。一層興味が湧いてきて、後日実施された大分県佐賀関製錬所の見学にも足を運びました。懇親会で接した社員の方々が仕事について熱く語る姿を見て、前述の設備技術部長と話したときにも感じた「情熱・活気」が目に映り、ここで働きたいと決心しました。

現在の仕事内容を教えてください。

設備の一生に携わる。

設備技術部は設備の建設および維持保全といった、事業活動に不可欠な各種設備の一生に携わります。茨城県磯原工場では顧客密着型開発を行っているため、建設業務においてはお客様の求める製品をタイムリーに届けるべく、綿密な仕様検討と工期厳守を前提に設備導入を行います。修繕業務においては操業への影響を最小限に留めるために、故障品の最短復旧はもちろん、故障原因の解析・展開、予知保全等を行うことによって設備の停止リスクを削減します。私はその中でも計装・電気部分を担当しています。他にも、電力の安定供給をはじめとする低炭素化社会達成に向けた省エネ推進、ビッグデータ活用や自動化等によるIoT化の推進なども行っています。

仕事のやりがいや難しさをどのような部分に感じますか。

一人じゃない。チームで取り組む。

私の仕事は一人で黙々と取り組むものではありません。数多くの人と関わりながら進めていきます。具体的には、まずは製造部や開発部などから要望をヒアリングします。次に部内の機械・電気・土木・建築担当者でチームを組んで、それらの要望を実現するための計画に移ります。その後、外部のメーカーや工事を請け負う協力会社に仕様を共有します。施工の際には安全を第一に考えながら、工期に遅れが生じないよう進行管理を行います。

仕事の中で大切にしているのは相手の話に耳を傾け、理解すること。そして自分の考えをしっかり相手に伝えることです。同時にそれが難しい部分であるとも感じています。それでも努力を積み重ね、やがて自分の設計した設備が完成し、正常に動き始めたときの達成感はひとしおです。何より、自分の手がけた設備が生産効率に寄与し、現場の方々から「ありがとう」の言葉をもらったときの喜びは格別ですね。

これからの目標を教えてください。

JX金属の原動力として、限界の先へ挑む。

磯原工場は最先端の材料を開発・製造している事業拠点です。工場も常に進化していかなければなりません。そのために専門分野における最新の情報・動向を理解する感受性、そして最新技術を開発・製造現場に適応させる応用力を一層強化していきたいと思っています。また、どれだけ機械化・自動化が進んでもそれを使用するのは人に他なりません。だからこそ実際に設備を使うオペレーターやエンジニアの立場に立って、安全性や作業性を模索しながら仕事をしています。これからもチーム一丸となって製造・開発部門を支え、より良い製品を生み出す原動力として、情熱をもって限界の先へ挑戦していきたいです。

Episode

工場のあるべき姿を見据える。

入社4年目に磯原工場が有する特高変電所の増強工事に携わりました。磯原工場の発展に伴い電力需要が増大していく中で、当時の特高変電所の容量でまかなうことは困難でした。そこでまず今後の設備投資計画を洗い出して電力負荷の長期予測を行い、必要となる電気設備の選定を実施。生産計画をもとにまだ見ぬ新しい設備を予測するのは難しく、何度も見直しました。社内の承認を得られるまでに非常に苦労した記憶があります。さらには単なる増強だけでなく、電力の安定供給という使命を全うするため、変電設備の故障による操業の長期停止リスク低減に向け、変圧器に冗長性を持たせたりケーブル類の劣化監視機能を追加したりと、+αの部分まで意識して取り組みました。

実際の工事も大変でした。工事を行うためには一度工場全体の電気を停める必要があります。その期間は4日間。限られた期間内に完成させなければいけないという大前提のもと、安全面に配慮しながら進めていきました。8月の酷暑の中、作業員の方々の大変な尽力もあって何とか完成まで漕ぎつけました。4日ぶりに工場の電源をつけるときは手が震えるほど緊張しましたね。受電ランプがパッと点灯したとき、現場にいた関係者全員で喜び合いました。あの感動は今でも忘れられません。

若手の内にこうした経験ができたのは本当に貴重だと思っています。自分の仕事を見つめ直すきっかけになりましたし、プラントエンジニアにとって重要な「工場のあるべき姿を常に見据える視点」も身に付けることができたと思っています。

※社員の所属部署は取材当時のものです

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