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SBIホールディングス株式会社

ヘルスケア領域のファイナンスで、 超高齢社会の問題解決に一石を投じたい。

社員インタビュー

金融エキスパートコース ヘルスケアファイナンス部 2013年入社 野坂 貴志

私の仕事

当行では、少子高齢化が進む我が国の現状を踏まえ、病院や高齢者介護施設などへのヘルスケア施設や施設運営者への資金供給を推進する専門部署として、2010年7月にヘルスケアファイナンス部を設立しました。部の設立以降、ヘルスケア施設に対するノンリコースローン(非遡及型融資)の融資実績は順調に伸びています。取扱総額は1,000億円以上となり、レンダー(貸し手)としては国内銀行でトップクラスの実績を誇っています。一概に「ヘルスケア施設」と言っても、ボロワー(借り手)の状況やニーズに合わせ、培ってきたヘルスケア業界、介護業界に対する専門的知見と豊富なノウハウを活かし、さまざまなストラクチャーを駆使して案件組成を推進しています。
近時は、病院や保育園を対象としたノンリコースローンの取り扱いも開始しています。これらのアセットを対象としたノンリコースローンは、他行ではまだまだ取り組み実績が少ない新しい融資案件と言えます。このように、当部では、常に社会的なニーズを把握し、顧客が抱える問題を解決するために、今までにない融資手法の開発にも挑戦しています。新しいアセットを対象とした融資を実行するためには、リスク分析やリスク管理をどう進めていくのかという難しい問題もありますが、積極的に取り組んでいます。
私の業務内容を一言で言えば、案件発掘から、実行、管理までの全てと言えるのではないでしょうか。具体的には、顧客からの案件相談の窓口、融資スキームの検討、ヘルスケア施設運営事業者(オペレーター)のクレジット分析、ヘルスケア施設のデューデリジェンスや不動産価値評価、契約書の作成、行内承認プロセスを経るための稟議書作成、審査部署等との協議など、その内容は多岐にわたります。与えられた裁量はとても大きく、「少数精鋭」の意味を強く実感していますね(笑)。
顧客との折衝では、常に新たな可能性を探っています。病院や保育園を対象とした案件組成も、日頃から顧客の声に耳を傾けたことが成果に繋がったものです。なお、病院案件については、行内でMVD(最優秀ディール)に選ばれ、表彰してもらいました。取り組んだことが年齢や職位に関係なく、しっかりと評価される当行の風土には、とても働き甲斐があると感じています。

仕事のやりがい

若手であっても個人に仕事の裁量が大きく与えられていることから、モチベーションを高く保って仕事に向き合えていると感じます。最近では、国内のヘルスケア施設に対するノンリコースローンに限らず、「ヘルスケア」を切り口に海外案件等にも取り組むことが増えてきており、新たなやりがいも感じています。海外案件では、通常の国内案件と同様に対象となる物件評価を行うために、不動産鑑定士や建築士とディスカッションを行うことはもちろんのことですが、ストラクチャーが複雑になる案件が多いことから、税理士や弁護士と国内外の税務・法律の整理も必要となります。これらを通じて、融資関連知識に加え、不動産、法務、税務の各種専門知識を総合的に身に着けられる点に魅力を感じています。主要顧客は国内外の不動産私募ファンドやヘルスケアREITであり、相対する方々は、その道のプロ中のプロばかりです。専門家集団を相手とする条件交渉では苦労することも多々ありますが、困難で苦労する案件であればあるほど、クローズ(融資実行)した時の喜びと達成感はとても大きいです。

創造したい未来

当行は2018年に病院不動産を対象とするノンリコースローンを実施しました。病院不動産を対象とするノンリコースローンは、病院を運営する医療法人等のコーポレートリスクと事業リスクの双方について高度な分析力を要することから、国内マーケットでの取り組み事例はいまだに少ない状況です。一方、医療法人等の資金調達ニーズは、病床機能分化に対応するための機能強化や効率性向上等に伴う設備投資、老朽化病院の建て替え需要やM&A等を背景に、拡大することが見込まれており、病院不動産の流動化は、従来のデット・ファイナンスを中心とした資金調達に加えて、新たな調達手段として普及が大いに期待されています。病院を含むヘルスケア施設に対する不動産ノンリコースファイナンスの組成に取り組むことで、今後我が国が直面する超高齢社会の問題解決に一石を投じられるのではないかと感じています。介護・医療施設の供給促進、ひいては地域医療の発展に資するようファイナンスに関与することで、私は今後も社会に貢献していきたいと考えています。

私の働き方

8:50 出社 メールを確認しつつ、本日のタスクを確認
9:00 外出準備 顧客への往訪・物件の実査等の準備
9:30 外出 顧客への往訪・物件の実査等
11:30 昼食
12:30 社内作業 弁護士相談、審査交渉、会議、契約書作成、不動産DD/評価、稟議書作成等
19:00 退社

職場の雰囲気

当部は総勢15名程度と、行内でも比較的小規模な部署です。他の部署よりも個々人の裁量が大きく、やるべきことをしっかりとやっていれば、かなり自由な働き方が許容されています。私もよく在宅勤務や時間差出勤を利用しています。顧客対応等、自分ではコントロールできない時間もありますし、拘束される時間も確かにありますが、それ以外は自分で仕事を進めていくことが可能です。チームプレーだから、自分勝手にそんなに自由な働き方はできないのではないかと思われるかもしれませんが、チームメンバーの予定は共有されていて確認できますし、会社のコミュニケーションツールを使って会議はどこでも開けますので、全く問題ありません。むしろ、在宅勤務の方が通勤時間の無駄を省けるので、仕事の効率化が図れるという側面もあると思います。部の人間関係でストレスを感じたことはありません。ガツガツとした雰囲気も一切ありませんね(笑)。皆、大人でそれぞれをプロとして認め尊重している。そんな雰囲気です。一方で、チームメンバーや上司の助けを必要とする際は、しっかりとお願いをしています。やはり仕事なので、チームで助け合える環境が大切になります。
当部では、介護事業者や医療法人等に対するコーポレートローンを提供する等のRM業務も行っておりますが、コーポレートローン担当(RM)の取引先からの不動産流動化ニーズを、ノンリコースローン担当に繋いで案件を成立させることもあります。両担当が連携して動くケースも多いです。

キャリアステップ

・入社1年目 法人企画部付 新生信託銀行出向
 不動産所有者から不動産をお預かりし、管理する不動産信託受託業務、不動産信託受益権売買仲介業務を中心に不動産証券化業務に従事。
・入社4年目 ヘルスケアファイナンス部
 ヘルスケア施設(病院・老人ホーム・保育園等)を対象とするノンリコースローン供与。海外・国内ヘルスケアREIT向けローン供与。

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