ビズリーチ・キャンパスは2021年12月にInternet Explorerのサポートを終了します。別ブラウザでのご利用をお願いいたします。

詳細を確認

BizReach Campus

App Storeから無料ダウンロード

ダウンロード
close

シスメックス株式会社

【海外で活躍する早稲田OB】目標は、日本人初のアメリカ支社長になること。

インタビュー

グローバルを舞台に働く。就活をするにあたり、そんな未来を思い描いている学生は多いのでは? 早稲田大学を卒業後、海外支社を持つ日本企業に入社し3年目からアメリカ支社へ渡った先輩に、大学3年生の2人がインタビュー。就活のこと、海外生活のこと、キャリアのこと――ストレートかつフランクに答えてもらいました。

医療の基盤である検体検査の領域で、世界190ヶ国の人々の健康に貢献する「シスメックス株式会社」。世界40カ国以上に60社を超えるグループ会社を有し、約7500人の従業員が世界中で活躍。本田望氏は、早稲田大学を卒業して、入社3年目からアメリカ支社に勤務。そんな先輩にこれから就活をスタートする大学3年生の2人がインタビューしました。

<人物紹介>

本田 望
シスメックス株式会社
2015年早稲田大学政治経済学部を卒業後、新卒でシスメックス入社。入社後はコア事業における企画戦略職、アライアンスパートナーのハンドリング、新製品の市場導入を担当。2017年より、SYSMEX AMERICA,INC.に赴任。米州地域におけるプロダクトを機軸としたマーケティング、シスメックス本社とのブリッジを担う

学生(質問者)

松浦禎也
早稲田大学政治経済学部経済学科3年
ベンチャーやITコンサルをなんとなく志望しているが、就活を意識し始めたばかりであまり定まっていない。趣味は、野球観戦。好きなチームは、ソフトバンク。

吉岡千穂
早稲田大学国際教養学部3年
イギリスに1年留学して帰国したばかり。就活のことは全くわからない状態。イギリスでは、いま話題の「アルティメット」部に入り、全国大会に出場した。

会社を選んだ3つの基準

松浦禎也 (以下、松浦):今日はよろしくお願いします。まず、就活のことをお伺いします。本田さんは、どんな風に会社を選定していきましたか?
本田望 (以下、本田):正直、シスメックスのような医療関係への興味はゼロでした(笑)。最初は業種を気にせずに、さまざまな企業のデータを集めました。エクセルで一覧にしていきましたが、そこに載せた会社は250社ほど。想定年収や待遇面のほか、ネットや四季報、業界紙、白書などを見ながらデータをまとめて、その中からエントリーシートを出したのは15社ほどです。

松浦 : 選んだ15社は、どんな会社だったのですか?
本田 :航空会社や、メガバンク、日系メーカー、外資系メーカーなど。加えて、OBの紹介でシスメックスも受けました。そこから内定をもらったのは、全体の1/3くらいです。

吉岡千穂 (以下、吉岡):会社を選ぶときの基準はありましたか?
本田 :僕は3つの基準を考えていて、内定が出てからその基準を当てはめていった形です。高校2年生までアメリカに住んでいたこともあり、まずは海外と仕事をしたいと思っていました。2つめは、その仕事をして30年後に後悔しないかどうか。同じ仕事を続けたとしても、辞めたとしても、後悔しないことを重視。最後に待遇です。給与、福利厚生を含めてよいかどうか。
吉岡 :海外と仕事をしたいということは、外資系企業がよかったのですか?
本田 :実は、そうじゃないんです。僕がとても信頼している友だちと就活の話をしていたとき、彼は「将来実家を継ぎたい。家族を幸せにするために事業を大きくしたい」と。その話を聞いて、僕は海外からお金を持ってきて、日本を大きくしたいと思った。そのためには外貨を日本に持ってこられる日系企業がいいなと。外資系は、日本円を海外へ送金してしまうから。――こんな話を泥酔しながら語り合いました(笑)。

松浦 :だから、海外支店のある日系企業なんですね。最終的にシスメックスさんに決めた理由は何ですか?
本田 :やはり、先ほどの3つの条件が当てはまるかどうかです。そのポイントが最も高いのがシスメックスでした。正直、30年後はわからないから、「5年」に変更したんですけど(笑)。例えば、大手銀行だと海外赴任まで時間がかかりそう、某メーカーだと給与が安い……というように。また、シスメックスは全体に対する海外の売上比率が高いのもポイントです。金額ではなく、売上全体に占める割合で考えました。

「海外で活躍したい」自分の想いと、現地スタッフのオファー

松浦 :入社してから、どんな仕事をしてきたのですか?
本田 :営業を希望していたのですが、最初は商品企画部門でした。まずは机上で計画を立て、開発部門と具現化し、最終的に各国の営業部門と話し合って進めていく。3年目でアメリカに来てからは、プロダクトマーケティングを担当しています。市場導入のタイミングや展示会の発案、プロモーションの方法、仕入れや売上の計算など。日本では、本社機能として世界中を相手にしていたのですが、アメリカ支社に来てからは、アメリカに集中できるのでとてもやりやすいです。
吉岡 :海外赴任する方は、自分から希望したのですか? または、会社の要望でしょうか?
本田 :僕の場合は、両方でした。当社は1年に1度、人事部に希望を出すことになっています。今の部署がいいか、異動したいのか。僕は今までに2回しか書いていませんが、両方とも「海外に行きたい」と希望しました。
それに加えて、日本で所属していた企画部門では海外とのやりとりが多く、アメリカへ出張することも。現地の社員と直接会っていたのでコミュニケーションが取れており、「若手が欲しいけど、彼どう?」と声をかけてもらえた。ベタなことを言いますが、人のご縁には恵まれている、と感じています(笑)。

松浦 :入社してみて、またアメリカに渡ってみて、入社前からのイメージと違ったところはありますか?
本田 :想定していた3つの基準については、考えていたとおりでした。ただ、入社してからわかることはたくさんあります。商品決定までのプロセスなどは、入社して1年ほど経ってようやくわかりました。
日本企業が海外展開をする際、会社によって大きく2つのやり方に分かれると思っています。ひとつは、日本人主導で軍隊のように攻め込んでいく方法。もうひとつは、現地の人間を信用して頼る方法です。シスメックスは圧倒的に後者で、うちの海外支社のトップは、今まですべて現地の人間。学生時代の友人に聞くと、前者の会社も結構あるんだなと思いました。

松浦 :日本の本社と、海外支社の違いはありますか?
本田 :日本は開発かつ本社なので、グループ全体を見ている。特定の海外支社のニーズに特化したり、個別最適になったりしないように気を付けます。各国の支社はその国ならではの要求があるので、日本ではその最大公約数を取るイメージです。

吉岡 :海外勤務の日本人比率はどれくらいですか? その中で仕事をする際に大切なことを教えてください。
本田 :アメリカのスタッフは300人くらいいて、10人が日本人です。つまり非常にマイノリティ。最低限、ある程度の英語ができないと孤立してしまいます。シスメックスの駐在員は、全員が意思疎通にはまったく問題ないレベルです。それでも、コミュニケーションのミスは起こります。それは言語以前の問題。物事を進めるためにはフィーリングやノリを重視して、何度でも何十回でも話したほうがいい。英語の文法を気にして話していても、伝わるものが伝わらないと意味がないですから。

社風が合わなくても、死ぬことはない

▼アメリカとネット上でOB/OG訪問を実施

吉岡 :社風についてお伺いしたいです。入る前になかなかわからないと思うのですが、どう判断しましたか?
本田 :社風はデータがないんです。好みの問題。だから、なかなかわからない。心配してもきりがないので、「社風が合わなくても死ぬことはない」と開き直ることにしました。大切にしたのは、会社が扱っている商品やサービスをよいと思えるかどうか。自分や家族が商品やサービスに触れて「よかった」と思って欲しい。僕は、シスメックスの装置を家族や大切な人に絶対使ってもらいたい。その想いは今も変わりません。

松浦 :本田さんの知り合いで、就職したあとに想定と違う、と困っている人はいますか?
本田 :いーーっぱいいますよ(笑)。僕から見ると、どうして会社がその仕事を自分に任せるのかしっかり考えず、表面的に文句を言っている人が多い。人間は、感情が高ぶると理屈で考えられなくなる。僕も、もともとは営業をやりたかったので、理想通りというわけではありません。国内で厳しいお客様の指摘を受けて、海外で外貨を獲得して……というキャリアを想定していました。でも、商品企画で商品が作られていくプロセスが見られたので、それはそれでよかったと今は思っています。もし営業に固執していたら「なんで俺を机に縛り付けておくんだ」と感情的になってしまっていたでしょうね。

松浦 :今後もシスメックスさんにずっといたいと思っていますか?
本田 ;今のところ、辞めようと思っていません(笑)。もし辞めるなら、昇格・昇進してから。今のところ成果は出せていると自負しているので、今後は、後輩や部下のマネジメント経験を積みたいと思っています。

仕事の目標は、父を超えること。人生の目標は、幸せな家庭

吉岡 :休日はどのように過ごしていますか? また、オンとオフははっきりしていますか?
本田 ;いろいろですが、美術館に行ったり、町を散歩したり、ショッピングモールに行ったりします。特に先週は日本から彼女が来ていたので、博物館や遊園地、ドライブなどもしました。
オンとオフについては、仕事から離れる日を意識して作るようにしています。平日に帰宅したあとは、肩の力を抜きつつ、いつでも出動できるようなスタンスですね。仕事のメールが来たら、どの要件なのか、やるならいつやるのか、と考える。想定しておくと、やるとなったときにすぐ手を動かしやすいんです。

松浦 ;仕事でどのようなキャリアを重ねて行くか、イメージはありますか。
本田 ;会社で目標を立てることになっているので、3年、5年、10年のスパンで考えています。大きな目標としては……42歳までにアメリカ支社の社長になる。それから5年以内に日本本社の役員になりたいと考えています。
吉岡 ;どうしてそう考えたのですか?
本田 ;個人的な話なのですが、理由のひとつは父を超えたいということ。父は、44歳であるメーカーのアメリカ支社長に就任しました。だから、自分は父より2年若い設定で達成したい。もちろんそれは最低限で、常に最速での成長・昇進を視野に入れています。そこに到達するため、今やること、できることを具体的に考えていく。今までシスメックスは現地の人が社長になっているので、日本人はなったことがありません。日本人が支社長になるには乗り越えなくてはならない壁がたくさんあります。
理由のもうひとつは、アメリカが生まれ故郷だということ。故郷の医療を前進させる一翼になりたいんです。

松浦 ;仕事以外に、人生の目標のようなものはありますか?
本田 ;家族を作って、子どもを幸せにすることです。いろいろやりたいことはあり、野望めいたものもあります。ただ、仕事で素晴らしい功績を残しても、目の前の家族を幸せにできていない人をたくさん見てきたので、僕はそうなりたくないと思っています。

吉岡 ;「就活の王道」みたいなこと以外に、学生のうちにやっておいたほうがいいことはありますか? 何かアドバイスお願いします。
本田 ;「感動」しておいたほうがいいです。僕は学生時代にグランドキャニオンを観に行って、自然を見て初めて涙しました。もともと神なんて信じていなかったのですが「自然は神に値するんだ」とそこで初めて実感。ものすごく感動しました。就活をしていると嫌なことも見えてきます。未来に希望が持てなくなったり、幻滅したり。ひねくれる、というか……。疲れることも、たくさんあります。でも、心から感動すると、乗り越えられる。感動にはそういう力があると思うので、映画でも美術でも自然でも、「感動」経験を増やしたらいいと思います。

松浦・吉岡 :本日は、参考になるお話しがたくさん聞けました。本当にありがとうございました。

インターン情報
シスメックス社では20度卒向けにインターンシップを開催いたします。
「グローバル」×「成長」というキーワードをテーマに複数のプログラムに取り組んでいただく内容となっております。
詳細は下記URLより参照ください

グローバルタレント育成プログラム
https://job.rikunabi.com/2019/company/r179400054/internship/

この記事はいかがでしたか?

いいね

シスメックス株式会社の他の投稿