田村駒は昨年12月23日、電線の集合体であるワイヤーハーネスをグローバルに製造、販売するセイコー電機製作所(兵庫県丹波市、山本龍之社長)グループ4社の株式の大半を取得した。今後連結子会社にする。取得額は非公表で、役員の派遣などはこれから詰める。
同社グループは環境試験機・測定機や家電製品などに向けたワイヤーハーネスなどを作る。海外販売にも力を入れ、マレーシアにある現地法人を起点に、自動車関連市場や半導体市場に新規参入するなど東南アジアからヨーロッパに向けて販路を広げている。設立は1970年でグループ年商は28億円。シンガポールにも拠点を持つ。
田村駒は、家電の部材や組み立てなどを手掛ける生活関連資材が伸びており、今回の買収でさらに伸ばす。セイコー電機製作所グループは、マレーシアで作り、東南アジアや欧州などに販売しており、田村駒もこうした国外で作り、国外市場を攻める”外・外”貿易を強める。