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株式会社エスネットワークス

<Project Story case.2>業務改革は、人の意識改革から。 本気の姿が、人の心を動かす。

PJストーリー

経営支援第1事業本部 公認会計士
小嶋 晃弘 Akihiro Kojima

<Profile>
東京経済大学卒業。公認会計士試験合格後、監査法人にて主に不動産デベロッパー、REIT、ファンド等の監査業務を担当。
エスネットワークス入社後はPEファンド投資先のPMI及びIPO支援に従事し、事業計画の立案や経営インフラの構築の経験多数。

クライアント情報:食品加工

将来を見据え、今なにをするか。 従業員が考え、行動できる会社に。

オーナーから株式を購入し、企業価値を高めてから株式を売却するプライベート・エクイティ・ファンド(以下、PEファンド)。
2年ほど前に私が担当したPEファンドが、今回のクライアントの組織再編と経営管理体制の再構築を、当社に依頼されたのが始まりです。
このPEファンドは、前回の仕事で当社を高く評価くださっていたわけです。

PEファンドが、課題としてクライアントに求めたことは大きく2つ。
1つは、オーナーが強いリーダーシップで掲げてきた「会社の展望」を、これからは従業員たちが考えられるようにすること。
もう1つは、それが机上論とならないよう、データに基づいた議論ができるようにすることでした。
しかし、「現在」だけに目を向けてきた従業員を、どうやって「将来」も考えられるようにするのか。
目指す姿と現実の姿とに大きなギャップがあったのでした。
事業ビジョンは、実績のある経営者を招いて創ります。しかし、有能な経営者を招聘しただけでは何もできません。
彼らが何かを判断するための材料が必要です。
とはいえ、膨大なデータがバラバラとメールで来ても収拾がつかないだけで、活かせません。
ですから、データを税務や経理の視点から整理・分析し、会社の将来を見通したり、考えたりするために、有用な情報にしてトップへ集約する。
そんな組織やインフラを構築することが、私たちの最終的なミッションでした。

外から宿題を出すのではなく、現場に入り、共に取り組む。

クライアント側は役員を中心に5,6名体制、当社側はプロジェクトリーダーの私と、もう1名の社員でチームを編成。
外からやるべきことを指摘するのではなく、私たちがクライアントの現場に所属して一緒に業務に取り組み、組織を改革・成長させていくのが特長です。このスタイルは、お客様の安心感につながります。
PEファンドは、投資した会社をエスネットワークスに預けておけば、希望する組織改革をやってもらえるので、本業
に注力できるわけです。

では、私たちはどのようなことをするのか。
会社ごとに必要なコンサルティングは異なりますが、診るべきところには共通項があります。
その中でも最初のフェーズでは、業務の流れを変えたり、新しいシステムを導入したりせずとも可能なことに取り組みま
す。
例えば、売り上げ。
普通は、年に1回の確定申告時に売り上げや利益を1年ベースで見ます。「今年はよくなかったんだ」「来
年どうしよう」と。それよりも1か月ベースだと「先月は良くなかった」「来月どうしよう」となります。
つまり、対応スピードが12倍に上がります。これができる仕組みをつくりましょう、というのが具体的な提案でした。

データや理論だけで人は動かない。目標の共有が、推進力になる。

しかし、「そんなことをしなくても会社は上手くいっていた」「わざわざ大変なことをしなくても」など、なぜ将来のために今を犠牲にしなければならないのかと従業員は考えてしまいます。多くの会社が、そういうものです。
では、どうやってプロジェクトを進めていったのか。
簡単に言えば、人と人とのコミュニケーションです。
人は、論理的に腑に落ちることよりも、親しい間柄や信頼関係を築いてしまう方が、相手の言う事を受け入れられるものです。
ですから、こちらがどれだけ本気を見せられるか。
一切、手を抜きません。まずは私たちがやって、その姿を見せることで納得してもらい、ついてきてもらいました。すっかり「この会社の一員」という感覚になれましたね。

基本的に、私たちはデータで判断し、業務を進めていかなければなりません。一方で、私は目的を共有しながら一緒にやっていくスタイルが好きで、実践しています。
今回あらためて、一緒に目標を共有してやることの大切さを認識しました。
データで人を管理することがあまりにも進んでしまうと、従業員の「何をやりたいのか、なぜこの会社で働いているの
か」といった主体性や目的、個性も失われていきます。
それは、きっと幸せな結果につながらないと思うんです。

日本を元気にする力がある貴重な会社を、未来へ。

総じて、業務自体は順調に進められた案件でした。
「月次決算、連結決算、原価計算、予算策定、システム導入」など、いろいろなことに携わることができ、中でも新工場建設計画では、設計の方にお会いして話せたりしたことが面白かったです。実際にできあがった工場を見た時は、うれしかったですね。

地方には、キラリと光るものを持つ、魅力的な企業が結構あるものです。
しかし、オーナーが高齢化するなどして、皆さん同じような課題を抱えているんですね。
こういった会社は見つけ出さないと、やがて無くなってしまうかもしれません。これを、もう100年続くようにすることは、その地域の雇用を守るという視点からも意義がありますし、この会社の商品がなくなったら困る人たちもいます。
そう考えると、責任感が湧いてくるんです。
今回もPEファンドから高く評価いただけました。これからも、当社も掲げる「顧客企業の成長」や「日本の経済の活性化」に役立ちたいと思っています。

MESSAGE TO STUDENTS

私は、プロアクティブに動ける人と一緒に仕事がしたいと考えています。
会社組織の中には、任されて不満ばかり言う人がいるものです。引き受けて考える人は少ない。
オーナーシップなんて言い方もしますが、仕事を自分事としてどう解決しようか考えられる人が、この会社では活躍できるでし
ょう。
過去の事例はたくさんありますので、それを参考に、きっと提案はつくれます。
また、複雑な物事も抽象化して一般化すると、整理して説明できるものです。
しかし、多くのコンサルティングファームのそれが机上の空論で、往々にしてそうはいかないことの方が多い。
当社では現場に入ることで、実際の成果につながる物の考え方ができるようになりますよ。

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