キャッシュレス決済の4つのメリット
キャッシュレス決済には、クレジットカードのほか、最近ではスマートフォンによるさまざまな決済サービスが登場しています。これらのキャッシュレス決済を事業者が導入するメリットについて確認しましょう。
1.省人化&コスト削減になる
店舗でキャッシュレス決済を導入することで、省人化につながり、店舗側は人的コストを抑えることができます。
また、スマートフォン決済であれば、タブレットやスマートフォンを使用しての、なじみのある操作のため、レジスターよりも覚えることが少なく、スタッフのトレーニング期間の短縮にもつながります。
2.スタッフの負担を軽減できる
現金での決済となると、接客で慌ただしい中、お客さまから現金を受け取り、お釣りとレシートを渡す作業が発生します。キャッシュレス決済であれば、 お客さまとの現金のやりとりは少なくなり、スタッフの負担が軽減します。
3.顧客情報を管理しやすい
今や、ユーザーの利用情報を集めてビッグデータ化することは、顧客獲得・維持のため、事業者にとって欠かせません。ユーザーの購入傾向からその人の趣味嗜好を判断し、類似商品などが提示される協調フィルタリングも、ビッグデータがあってこその賜物です。
現金であれば、どんな年齢層のどんな趣味嗜好を持った人が消費したのか把握が難しいですが、キャッシュレス決済であれば、 ユーザーの傾向や嗜好が電子情報として集積することができ、 顧客管理がしやすくなります。「ユーザーがどういった物を好んで店舗に来店するのか」「最近売れている商品の傾向は何なのか」といったデータがわかれば、店舗や商品を改善し、顧客満足度を向上させることにつながるでしょう。
4.予定していない商品を購入する可能性がある
クレジットカードをはじめとしたキャッシュレス決済が可能であれば、予定外の物を購入する可能性が増えることがあります。手持ちが少ないときに、偶然素敵な物に出会った際にも 購入ハードルが下がり、キャッシュレス決済がお客さまの消費を後押ししてくれる ことがあります。
完全キャッシュレス店舗のメリット
現金を一切使わない完全キャッシュレス店舗のメリットについて、考えていきましょう。まず、完全キャッシュレス化にすれば、お客さまとの現金のやりとりは発生せずに、スムーズに会計することができますので、作業効率が上がります。
現金を取り扱っている場合、店舗が閉店した後のレジ締めには、30分以上の時間を要することも珍しくないでしょう。レジ締めのためだけに責任者が店舗に残っている必要があり、かなりの負担になります。完全キャッシュレス店舗ならば、 決済の度に会計が記録されていく ため、レジ締めをする必要がなくなります。計算が合わないこともありません。
QRコード決済や手数料ゼロサービスを利用する
キャッシュレス決済を導入することでコストカットや作業効率化になることがわかっても、店舗側とすれば「導入したいのはやまやまだけど、導入コストが気になる」と、決断が鈍ってしまう場合もあるでしょう。確かに、レジ周りの機器をそろえなければいけないため、店舗側への負荷がかかってしまいます。
しかし、QRコード決済であれば、導入に関するイニシャルコストをかなり抑えることができます。ユーザーが アプリをダウンロードして、店舗側はQRコードを置くだけで完了 してしまうシステムもあるなど、導入のハードルは低くなっています。
また、期間限定ではあるものの「手数料ゼロ」などのサービスを展開しているケースもあります。手数料がかからない期間を実験的な期間ととらえて、試してみてもいいのではないでしょうか。どのくらいのお客さまが キャッシュレス決済を選ぶのか、現金を扱うこととキャッシュレスの違いはどういった点があるのか など、事業者が肌感覚で知る、またとない機会となります。
キャッシュレスによってもたらされるストレス“レス”な環境
現金を扱うことで生じるレジ締めや、最繁時の会計やオーダーは、スタッフに余分な負荷を与えてしまいます。もし、こういったストレスがなくなれば、スタッフはいきいきと自分のペースで働くことができ、その分、お客さまへの対応に気持ちの余裕が生まれます。脱現金化をすることで、 「本来のサービスに特化できる」 ことにつながるのです。
この先、間違いなくキャッシュレスは社会に浸透していきます。そのとき、事業者がキャッシュレス決済のメリットについて、実際に試して実感しておく必要があるでしょう。単に便利になるのではなく、効率化によって生まれた時間を、働きやすさや業務改善に活かすことが、キャッシュレス決済の大きなメリットといえるのです。
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