職員が語る”JBIC REAL DAYS” #02

日々変わる国際政治経済情勢を調査し、経営判断の土台を作る

入行6年目（調査部、総合職）職員のJBICライフとは

大学時代に海外に滞在した経験から「日本企業の国際競争力維持に貢献できる仕事がしたい」と思い、JBICに入行した武田瑶子。現在は調査部に所属し、複雑化する国際政治経済情勢の変化や先行きを把握し、タイムリーに役員に報告する業務を担当しています。常に変化する国際情勢を追う難しさを感じる一方で、JBICが日本及び国際経済社会に貢献するための一翼を担っていることに喜びも感じているといいます。調査部の業務のやりがいや、今後の展望について聞きました。

就職活動中に会ったJBIC職員の他者に配慮する姿勢に感銘を受けた

「日本企業の国際競争力維持に貢献できる仕事がしたい」という思いから、私はJBICに入行しました。大学2年の頃にインドの地方部に滞在した際、現地で中国や韓国などの企業が積極的にビジネスを展開している様子に驚き、日本人として、海外における「日本」のプレゼンスにどう貢献できるかを考えるようになったのです。

JBICに魅力を感じたのは、少人数ながらも、日本企業の海外展開支援を使命としている日本で唯一の政策金融機関であったためです。若いうちから海外ビジネスに直接的に携わることができ、かつ、銀行として様々な業種の企業を支援しており、職員一人ひとりが多様なセクターに関与するチャンスがあると考えました。

しかし、一番の決め手となったのは、就職活動中にお会いしたJBICの女性職員が、業務と家庭を両立しながら日々忙しくされているにもかかわらず、親身になって私の相談に乗ってくださる姿勢に感銘を受けたことです。このように、日々の業務に加えて、他者への配慮を欠かさない先輩をロールモデルとして、研鑽を積みたいと思いました。

私のレポートが案件組成などに役立ったときにやりがいを実感

現在所属している調査部の主な業務は、複雑化する国際政治経済情勢の変化や先行きを把握し、タイムリーに役員に報告することで、経営判断や案件形成に役立てること。中でも私は、新興国などの政治動向や通商問題の動向などの影響を、海外のシンクタンクや弁護士事務所などの情報収集チャネルを活用しつつフォローし、役員への報告資料を作成しています。

難しさを感じるのは、調査対象範囲が幅広く、かつ情勢が日々変わりゆくところです。例えば、米国議会の動向を追う一方で、あるアジアの新興国の選挙前の状況を追いかけるなど、幅広い知識が求められます。さらに、最近の世界政治経済は、主要国の結束が乱れるなど、これまで当然とされてきた環境から一変し、情勢は常に変化しています。そのため、自分に足りない知識を補うべく、海外のシンクタンクや弁護士事務所から送られてくる膨大な資料を読み込み、気になる点は追加的に調べるようにしています。加えて、上長をお手本とし、役員あるいはJBICにとって必要な情報を把握できる目利き力を鍛えるよう心掛けています。

自分が作成したレポートが、役員によるステークホルダーへの情報提供の基となったときや、案件のファイナンス組成に役立ったときは嬉しいものです。ヒアリングのため海外出張をするなど、レポート完成に至るまでに労力が掛かれば掛かるほど、その喜びは膨らみます。金融力・情報力などを結集し、日本経済、さらには国際経済社会に貢献するという責務をJBICが果たしていく中で、微力ながら、その一助になっていると感じることができた瞬間にやりがいを感じます。

国際情勢に関する専門性を高め今後のキャリアに活かしたい

現在の調査業務に携わる中で、国際政治経済情勢に関する専門性を拡充し、多角的な分析力を高めることが今後の目標です。こうした力は、将来、出融資担当部門に配属され、ファイナンス組成に携わる際も役立つものと感じます。

また長期的には、国内外、行内外、どのような立場に置かれても、着実に業務を遂行できる人材になりたいと考えています。そのため、語学力に加えて、金融や経済の知識取得を継続的に行うことや、業務を通じて得られたネットワークを通じて、広い視点で物事を捉えることに努めています。その上で、私が入行するきっかけとなった先輩や、JBIC入行後にお会いした尊敬すべき先輩方のように、後輩にとってのロールモデルのような存在になることが、私の夢です。