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東京海上日動システムズ株式会社

東京海上のビジネスプロセス 改革をITでリードするとは

トークセッション

最先端のITを学び、社会の変化を楽しもう。東京海上グループのビジネスを「支える」だけでなく、「加速させる」存在に。

Hさん:経営企画部 担当部長 2001 JOIN.(写真左)
Sさん:システムイノベーション推進本部 担当部長 1996 JOIN.(写真右)

依頼に応える体制から、提案していく体制へ

S:変化のめまぐるしいIT業界において、当社も経営方針を年々、進化させてきました。これまでも、ビジネス部門である東京海上グループからのシステム構築の依頼に対して、付加価値を高めて対応し続けてきた実績がありますが、さらにビジネス領域へ踏み込んだ提案ができるように、組織体制を改革してきました。

H:そうですね。2018年には、その一環として新しいビジネスやシステムの提案をスピード感を持って行えるような部署を立ち上げました。自分たちの蓄積してきたノウハウを、より一層グループに還元する役割を担っていけたらと考えています。

S:それらの部署からビジネス部門に新しい提案を行う動きが次々と生まれることによって、そのマインドが全社に伝播していくと考えています。このように新たな挑戦に取り組む一方で、戦略的にあえて変えていないこともありますね。

H:はい。特に意識しているのは、システムを品質高く構築し、安定したサービスを提供し続けることです。保険はお客様の「いざ」という時に安心をお届けするサービスです。その「いざ」という時はいつ起こるかわかりません。だからこそ、24時間365日、私たちはシステムを安定稼働させなければならないのです。

S:その通りです。実際にシステムが必要とされるのは「いざ」という時の一瞬ですが、この一瞬はお客様にとっては非常に重要な瞬間です。例えば事故や災害に遭ってしまった場合は、一刻も早くお客様の生活を立て直すために、まとまったお金が必要となります。保険はその様な場面に備えて常に生活の隣で支え続けるもので、水道や電気などのインフラと同じように、なくてはならないものだと思っています。

H:だからこそ、当社では、会社の経営方針を「深化」と「進化」という言葉で表現しています。「深化」とは、これまで守り続けてきた高い品質をより一層磨き続けることで、「進化」とは、事業環境の変化に合わせて新しいサービスやシステムを生み出していくことを指しています。

ITを使ってビジネスを加速させる存在に

S:Hさんは仕事をする中で、どういったところをやりがいに感じていますか?

H:自分たちの作った高品質なシステムがグループ全体の事業を支えているところです。そしてそれは、設立以来ずっと保険事業に携わり、事業について熟知している当社だからこそ、できるのだと思っています。

S:確かにそうですね。私の場合は、大きなシステムを作る上で、たくさんのパートナー会社と一緒にプロジェクトを進めていくことにやりがいを感じます。パートナー会社はIT業界の最先端を走っている企業が多く、時には海外の企業と組むこともあります。そのようなメンバーと協業することで、技術やその活用に関する最新のトレンドを知ることができます。これまで実現できなかったこともITで実現できることが非常に面白く、モチベーションが上がります。

H:なるほど。Sさんは実際に海外のグループ会社へ赴任した経験がありますが、現場の空気を生で感じて、どんな想いを抱きましたか?

S:これまで、ビジネスとITの関係は、「ビジネスを支えるためのIT」というものでしたが、現在は「ITを使ってビジネスを加速させる時代」へと変化しています。海外赴任して、実際にITの力で成長していく会社を間近で見てきました。そんな変革を当社でも起こしていきたいと思っています。

H:ITの位置づけが変わってきているということですね。ビジネスに変革をもたらす可能性があるとのことですが、具体的にはどのように当社のビジネスとITを掛け合わせていけば良いのでしょうか?

S:最新の技術に触れ続け、「この技術は使えるかもしれない」と思えるものと出会うことが大事だと思っています。また、実際にITを使ってビジネスを加速させている企業の事例を知る必要もあると思います。幸い、東京海上グループは、海外にも多くの拠点があり、デジタルイノベーションのアイデアを共有できる場があります。今後も、最新技術や導入事例の知見を広げていけるような場を積極的に活用していきたいですね。

社会の変化を敏感に感じ取り、お客様との接点を生み出すシステムを作る

S:保険ビジネスにおけるITの役割は、具体的に何だと思いますか?

H:大きく2つの役割があると思います。一つ目は、保険にご加入いただいたお客様の情報を正しく管理し、実際に事故や災害があった際に保険金をお客様に速やかに滞りなくお届けできるような基幹システムを作ること。そして二つ目は、保険サービスについてお客様にもっと知っていただくための仕組みを作ることです。

S:一つ目の基幹システムについては、これまで話してきた通り、高い品質を担保するために不具合が発生しないようなシステムを構築することがポイントだと思います。二つ目のITの活かし方について教えてください。

H:はい。東京海上グループが提供しているサービスや価値について、お客様にもっと知っていただくための接点づくりが、ITの力でさらに実現できるのではないかと思っています。実際に、保険のご契約者様にスマホアプリを通して情報提供する取り組み等を始めています。

S:なるほど。その時に問題になってくるのは基幹サービスとの連携ですね。いくらアプリ等を開発してお客様との接点を増やしても、その情報を管理するためには裏側の仕組みが必要になります。基幹システムとお客様との新たな接点づくりの両方を行ったり来たりする必要がありますね。

H:そうですね、特にお客様との接点を作る仕組みについては、人々の暮らし方の変化や流行によって大きく変わっていきます。今でこそスマホアプリでのコミュニケーションが当たり前になっていますが、以前は想像ができませんでした。今後どんなツールが当たり前になるのかは誰にもわかりません。社会や人々の生活の変化に敏感になり、より良いコミュニケーションの手段を常に模索しなければならないと思っています。

変化を楽しみ、ITを起点に新しいサービスの提案を

S:今後は、新しいサービスの提案も、最新IT技術を軸に行っていきたいですね。例えば、東京海上グループが保有している大量のデータを活かせば、「保険」の領域を超えて「予防」的な役割を果たすサービスも作ることができると考えています。

H:まさに、新しいサービスの提案は、ITに精通している我々だからこそできることもあるのだと思います。ただ一方で、多くのお客様を支えている基幹サービスの運用や改善も重要です。どうすればより品質が高く、効率的なシステムになるのか試行錯誤していかなければなりません。質の高いシステム運用と、最新のIT技術を活かした新規サービスの開発との両輪をしっかり回していきたいですね。

S:どちらもできるというのは、システムズの強みですね。これから配属される若手社員たちには、まずは自社が持っている両面の考え方やノウハウをしっかり伝えたいと思います。

H:そうですね。その上で、若手社員には、自分たちの仕事にやりがいと誇りを持ったプロフェッショナルとして成長して欲しいと思っています。

S:変化が激しい時代だからこそ、その変化をポジティブに捉え、「面白い」と思いながら仕事していきたいですね。変化に対して「めんどくさいな」と思った瞬間に、つまらなくなってしまいますので。これから社会に出ていく学生さんにも、是非、今の流れを受け入れ、積極的に挑戦してほしいと思います。

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