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株式会社野村総合研究所

【NRI】日本発の経営戦略コンサルティングファームで、海外大生が活躍できる理由

記事

世界で活躍するプロフェッショナル人材を輩出するため、海外大生の採用にも力を入れている野村総合研究所(以下、NRI)。多くのグローバル案件を手がけながら、海外トレーニーも経験し、自らの幅を広げている社員の話を通して、海外大生がNRIの経営戦略コンサルティング部門で働く魅力や活躍する背景を探る。

【NRI】日本発の経営戦略コンサルティングファームで、海外大生が活躍できる理由

世界で活躍するプロフェッショナル人材を輩出するため、海外大生の採用にも力を入れている野村総合研究所(以下、NRI)。多くのグローバル案件を手がけながら、海外トレーニーも経験し、自らの幅を広げている社員の話を通して、海外大生がNRIの経営戦略コンサルティング部門で働く魅力や活躍する背景を探る。

岡本 宗一郎(写真:右)、辻村 翔(写真:左)

企業紹介
Stanford大学を母体に持つ世界最大のシンクタンク、Stanford Research Institute(SRI)をモデルに、1965年日本初の民間シンクタンクとして創立。現在は、日本最高峰の経営戦略コンサルティングファームとして、あらゆる業界のクライアントに対して、全社戦略・新規事業戦略など経営戦略の立案から、時にはその実行支援まで行う一貫したコンサルティングを提供。官民双方の案件を多く手がけており、与えている社会的なインパクトが非常に大きいことも特徴。「未来社会創発企業」として、日本そして世界の発展に貢献する。

人物紹介
株式会社野村総合研究所(NRI)
社会システムコンサルティング部 公共DXグループ
グループマネージャー
岡本 宗一郎(写真:右)
2009年入社。入社後はコーポレートファイナンスコンサルティング部に配属。2013年にはNRIインドへ、2016年には中東地域へ、それぞれ1年間ほど駐在を経験し、グローバル案件に数多く携わる。その後、社会システムコンサルティング部公共DXグループのグループマネージャーに就任。専門は、公共領域におけるPMO業務、官公庁や自治体業務のデジタル化実行支援など。

株式会社野村総合研究所(NRI)
サステナビリティ事業コンサルティング部
辻村 翔(写真:左)
2012年にImperial College London 機械工学部を卒業、海外大生採用でNRIに入社。主にインフラ産業のクライアント向けに海外拠点とコワークするプロジェクト(海外への進出支援など)を多く経験。2019年、約1年間にわたってNRIアメリカに海外トレーニーとして駐在。現在は、サステナビリティ事業コンサルティング部に所属。

日本人としてのアイデンティティを強みに、世界で活躍したい


―――まずはどんな就職活動をされたのかを聞かせてください。辻村さまは海外大生採用ということですが、海外での就職活動はいかがでしたか?

辻村:父の仕事の関係で海外生活が長く、約20年間ロンドンで過ごしました。就職活動は、ボストンで開催されていた海外留学生向けの就職イベントです。学生からもよく「そこまで長く海外で過ごしていたのになぜ日本に戻ってこようと思ったのか?」と聞かれます。

―――たしかに、そう思ってしまいますね。日本で働くと決めた理由は何だったのでしょうか。

辻村:一番大きいのは、自分が日本人であるというアイデンティティです。長く海外で過ごしていくうちに、自分が日本語を話せる強みを活かして働きたいと考えるようになっていました。ただ、海外で日本語を活かそうと思うと日系企業の現地拠点に絞られてしまう。日本から海外に向けてビジネスを広げていくような業種・職種に就きたいと思い、日本での就職活動をはじめました。

―――グローバルビジネスを展開する企業は数多くあったのではと思いますが、その中でコンサルファームを選んだ理由、最終的にNRI様に決めたポイントを教えてください。

辻村:コンサルティングファームを選んだのは、幅広い領域で業種も問わずビジネスを拡大するサポートができる仕事だと思ったからです。プロジェクト単位で転職をしているような多種多様な経験が積めますし、それだけ視野が広がる。若いうちは広く様々なものを見たいと思っていました。外資系ファームだと、結局グローバルの中の1拠点になってしまうのではと感じたんですよね。グローバルヘッドクォーターが日本にあって、海外に進出する日系企業に強いパイプを持ったファームはどこか考えたときに、NRIがベストでした。

―――岡本さまの就職活動はいかがでしたか?当時から海外は意識されていたのでしょうか。

岡本:海外を意識したのは、会社に入ってからでしたね。自分が地方出身だということもあり、ポテンシャルのある地方都市をどうにか活性化できないかという想いをずっと持っていました。そこから、地方創生に関われる仕事という軸で、コンサルや商社、代理店など幅広く見ていました。

―――最終的にコンサルティングファームを選んだ理由はどんなところにありましたか?

岡本:今後のキャリアも考えて、幅広い経験とスキルを身につけたかったというのが一番の理由です。例えば20年間勤めた後で自分のやりたいことが変わったとき、選択肢が狭まってしまうようなキャリアは避けたかった。その点、コンサルであれば、ファイナンスやマーケティング、マネジメントなどの普遍的な領域と「×業種」の掛け算の分だけ経験を積むことができると考えたんです。

―――NRI様に入社を決めた理由はどんなところにあったのでしょうか。

岡本:インターンに参加した経験が非常に大きかったですね。「世界の中の日本」という視点を持ち、日本にはどんな価値があるのか、どんな社会課題があるのか、日本人としてどうありたいのかを考えられたことが、とても良かった。当時の採用担当の方もフランクで、学生というより一人の社会人として対等に扱ってくれるような雰囲気があり、嬉しかったのを覚えています。

―――では、お二人に現在の仕事内容についてお聞きします。岡本さまがマネージャーとして率いている、公共DXグループはどんなミッションを持つ部署になるのでしょうか。

岡本:NRIはグローバルでランキング1位を取るくらい強力なシンクタンク機能も持つコンサルティングファームとして、民間企業だけでなく官公庁の案件も多いのが特徴です。私と同じように、地方を活性化する案件に携わりたいと思っているメンバーが多くいます。このグループは社会基盤に対する提言や、数十年先の社会課題を見据えた解決策提案をすることが大きなミッションです。地方を含めた日本のQuality of Lifeを豊かにすることをコアコンピタンスとして、国と一緒にグランドデザイン(全体構想)を考える仕事が多いですね。

―――社会課題解決へのアプローチは具体的にどんなものがありますか?

岡本:公共DXグループという名前ではありますが、社会課題の解決策はDXだけでなく、それ以外のアプロ―チも当然あります。メンバーは全部で10名ほどですが、社会課題の捉え方は人によって異なります。教育をテーマにする人間もいれば、少子高齢化に伴う人手不足が課題だという人もいる。解決策も同様で、外国人人材の登用だという人もいれば、ものづくりのDX化によって人手不足を解消し生産性を上げる仕組みをつくろうとする人もいます。根っこの社会課題は近くても、どう社会に実装していくかの考えは人それぞれですので、自由に取り組んでもらっています。

日本のコンサルティングファームでグローバル経験を積む面白さ


―――辻村さまの所属するサステナビリティ事業コンサルティング部では、どんなお仕事をされているでしょうか。

辻村:もともとはグローバルインフラコンサルティング部に所属していて、国内外のインフラ企業の成長戦略を描く仕事を入社から5~6年ほど担当していました。インフラ産業には鉄道や電気、水道など幅広い領域がある中で、私の主な専門は電気です。当時から日本の電力市場はシステム改革の真っただ中。海外で進んでいる高度なシステムを、どうすれば日本に導入できるのか。海外の最新事例をベンチマークにして日本での市場機会を探索するような案件を手がけていました。組織変更があり、サステナビリティ事業として部署名が変更になってもほとんど同じです。例えば「脱炭素化」も扱っているテーマです。製造工場におけるカーボンフリー化には高いハードルがありますが、電力分野では比較的容易に取り組むことができます。

―――それまではインフラという業種で区切られていたものが、サステナビリティというテーマに区切った部署に変わったということですね。

辻村:電気を作る電力業界だけではなく、買う側も使う側もお客様になります。これまでも企業目線で「環境価値の高い取り組み×エネルギー」という仕事をしていたので、そのまま応用しているカタチです。お客様は民間企業のエネルギー会社や大手ガス企業、電機メーカーなど様々。それらの企業が持つシステムや省エネ性能の高い機器の事業をどう成長させるか、どう付加価値を上げていくのかを考えています。

―――お二人とも、海外トレーニーのご経験があるとお聞きしました。NRIの海外トレーニーはキャリアの多様化を目指すために、海外で様々な経験をするための制度だということですが、現地でどのような取り組みをされていたのか聞かせてください。

岡本:制度が導入された当初は、海外拠点立ち上げのために行く役割が強く、海外に日本式ビジネスや、NRI流のコンサルティングを広めていくことが目的でもありました。私のインド駐在もそうです。ちょうど日本企業のインド進出が流行りはじめた時期で、日本企業の海外進出を支援するために、インド拠点にM&Aファイナンスの部署を立ち上げるということで関わりました。現地で日本企業の開拓方法を考えながら、日本で培った経験を、現地のインド人スタッフをリードしながらインド式へと変換する役割を担いました。この経験で現地支援の楽しさを知り、3年後には中東へ。今度は、海外で活躍する日本企業を現地で支援するポジションです。当時の日本政府の重点課題でもあった、中東での石油権益を獲得するというミッションの一翼を担うことができました。こういった海外で日本発の価値を広めていくリーダーシップ経験は、日本発のファームであるNRIでしか得られなかったでしょう。

辻村:私の海外トレーニーでの行先はニューヨークです。行った直後に新型コロナウイルスの影響が広がり、9か月間ロックダウンの中で過ごすことになったのも、今では良い経験です。ニューヨークでの役割は、プロジェクトを責任もって遂行するプロジェクトリーダーだけでなく、お客様である日系企業が求める水準とはどういうものか、NRI流のコンサルティングはどこまでやるのかという、1つ上の視点からプロジェクトの品質保証をするのがメインでした(外資系ファームではパートナークラスの役割)。当初は電力領域の仕事をする想定が、それだけだと対象となるお客様も限られてしまうため、来るもの拒まずどんな案件にも対応しました。鉄道事業や物流倉庫業、不動産の北米展開戦略など、様々な案件に携わりました。「東京本社からきたコンサルタント」として、自分の年次では普通できない経験を得られたのは貴重でした。

―――駐在のご経験の中で、最も学びになったと感じるのはどんな部分でしょうか?

辻村:これまでは、日系企業のグローバル戦略をサポートしていたわけですが、NRI自身もグローバル化を進めている道半ば。NRI自身のグローバルでの成長にも貢献していきたいという想いが強くなりました。実際に海外駐在を経験してみて、現地と東京では、得られる情報に乖離があることを感じました。海外では、NRI東京本社の情報は自分でアンテナを張って取りにいかないと得られない。NRIのフラットな社風をそのまま生かして、各拠点のサポートができるような仕組みや環境づくりにも取り組む必要があると感じています。

個性を生かして働く、自由度の高さが魅力


―――海外大生に向けて、NRIで働く魅力を教えてください。

岡本:NRIは、日本が国際社会でできることは何か、その中でNRIができることは何なのか、という視点を持っている組織です。少なくともそれをメインとする部署もありますし、個人を見てもそういうことを考えている人はたくさんいます。自分が今後、日本人として世界で活躍していきたいのか、または世界の視点を持った日本人として日本で働いていきたいのか、それぞれの考え方を自由に生かして働ける環境があります。

辻村:私も、その環境がとても大事だと感じます。私自身も海外生活が20年と長く、日本で自分の常識が通用するのか悩んだこともあります。ただ、NRIは様々なバックグラウンドを持つ人がいるので、個人を受け入れてくれる環境があります。その人に何がフィットするのか、何を求めているのかを周りが常に意識しながら、チャンスを与えてくれる。それだけでなく、自分からチャンスを取りに行くこともできるし、すでにある制度を柔軟に活用できる。自由度の高さが魅力ですね。「やりたい」という意志に対して、「やめなさい」と批判する人は一人もいません。一人ひとりの個性が活かせるファームです。

岡本:ファーム内でも「異才融合」とよく言われていますからね。多様性も含めて、NRIの強みでもあります。

―――個性が生かされる環境で、多くの海外大出身の方が活躍されているんですね。お二人が今後目指している目標を教えていただけますか?

岡本:グループマネージャーの立場で言うと、世界の中で日本の存在感を高めていくために、今後どういう社会課題を解決していくのか、前向きに考えられるチームをつくりたいと思います。今の若い方々は、我々が思っている以上に高い志を持っている。社会に貢献したいと思っている人がとても多い。当事者意識や誠実ささえあれば、自分のやりたいことにチャレンジするのを一切止めることはありません。誰かにやらされる仕事より、自らやりたい仕事をする。誰だってそっちの方がいいじゃないですか。メンバー皆が思い思いの社会貢献の仕方を考えて、それを自ら望んで実行していく。自分自身も、そういうマインドでありたいと思っています。

辻村:かつてお世話になった方から「もし迷ったら常にワクワク・ドキドキする方に進みなさい」とよく言われていて、それが今でも自分の中で大きな指針になっています。一緒に働くメンバーにも「何が楽しい?」「どんなやり方をしたら楽しくなると思う?」と聞きながら、全員が楽しさを感じられるような仕事を心がけています。それに共感してくれる仲間を増やしていくことが、これからの目標です。近い将来は、「辻村と働くと楽しい仕事ができる」と言ってもらえるようなマネージャーになりたいですね。

―――では最後に、就職活動中の海外大生に向けてアドバイスなどありましたらお願いします。

辻村:海外にいると、どうしても日系企業との接点は少ないと思います。現在、大規模に開催されている就職イベントは、一挙に情報収集できる絶好の機会です。できれば自分の採用年だけでなく、それより前から参加して事前に情報収集することをおすすめします。ネットの情報を鵜呑みにするのではなく、社員と会話をすることが大事。そういう接点は日本ほど与えられてはいないので、自分から取りにいかなければいけません。今は、ビズリーチキャンパスも含めて多くのサービスが提供されているのでチャンスは豊富にあります。たくさん情報取集して、悔いのない就職活動を送ってほしいです。

岡本:私自身は「就活では青臭いことを言い続けて欲しい」と伝えたいですね。その青臭いことを「それ面白いね」って本気で応えてくれる会社で働けることこそ、すごく幸せなことだと思うんですよ。だからこそ、そんな会社を探してください。そしてそれがNRIだったら何より嬉しいですね。NRIには、志を引き上げてくれるような環境がありますから。ぜひ高い志を持った方々に興味を持ってもらえると嬉しいです。

―――多くのグローバル経験が積めて、さらに一人ひとりの個性を生かして働ける。海外大生にとっては、力を発揮しやすい環境だと言えそうですね。たくさんのお話を聞かせていただいて、ありがとうございました!

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