【電通デジタル初のインターン】デジタルマーケに興味のない人こそ参加して欲しい
デジタルマーケティングのすべての領域をカバーする「株式会社電通デジタル」。コンサルティングから、開発・実装、運用・実行までトータルに提供。株式会社電通が100%出資する子会社で、電通をはじめとする電通グループと連携し、マスとデジタルのオンオフ統合プランニング等幅広くソリューションを提供している。
<人物紹介>
佐藤邦彦 / 人事部 部長
廣川めぐみ / 人事部
実務にとことん根ざしたインターンシッププログラム
――インターンシッププログラムは、具体的にどのようなものですか?
佐藤: 世の中のインターンには、1dayから長期までさまざまなタイプがありますが、時間が短くても密度を濃く、私たちのビジネスを体感できるようなものにしたいと考え1dayプログラムを作成しました。「さすが、マーケティングのプロが作ったプログラム」と言ってもらえるような競合優位性を出すのは大変でしたが、デジタルマーケティング業界に対して多くの人がイメージとして持っている派手な世界と、コツコツと積み重ねていく地味だけど重要な仕事、その両方が伝わる内容です。
廣川: プログラムは午前中と午後の2部構成になっています。1部は、マーケティングの上流業務を体験します。目的はマーケティング施策を考える上での軸となるペルソナ(ターゲット像)とカスタマージャーニーマップ(ユーザーの心理・行動変容のマップ)をつくること。まずは、大量の資料を読み込んで仮設を立て、その仮説検証としてリアルにユーザーインタビューもします。テーマは公表できませんが、「マス」と「デジタル」を連携したプロジェクトを想定したものにしています。
佐藤: 弊社のプログラムは実務を凝縮した内容になっています。私たち電通デジタルのすべての仕事は、ありとあらゆるデータを分析・解析するところからスタートします。そこから課題を読み解き、仮設を立てる。そういった、プロジェクト施策の前準備をしっかりとやってもらいます。
廣川: 2部では、1部に作ったアウトプットのターゲットに対して、ウェブ広告を出すというシミュレーションです。リスティング広告を扱い、検索ワードを使って広告を出します。ターゲットとしている人たちが検索するワードを仮定し、予算を決めてPDCAを回す。広告の文言を変えたり、入札単価を調整したりして、結果的にクリック単価を下げるのがミッションです。
リスティング広告の仕組みは事前に説明します。その上で、Excel上でシミュレーションしてもらい、社員による中間フィードバックも受けます。2巡したところで、グループの順位が決まる仕組みです。
参加したら合わなかった。それでもいいと思ってる
――どんな学生に参加してもらいたいですか?
佐藤: チームで取り組むので、いろいろな活躍の仕方があると思います。ただしデータを読み解くので、数字に強いと楽しさがアップするとは思います。特に理系の学生はマーケティングや広告業界に活躍の場がないという印象を持っているかもしれませんが、デジタルマーケティングの世界はデータやテクノロジーの活用が必須であるため活躍のフィールドはどんどん広がっています。だから理系の人にマーケティングとの親和性を感じてもらえるといいですね。これまで勉強してきた統計、解析、プログラミングが活かせる、と実感できると思います。
それ以外に「マーケティングや広告の業界なんて考えたこともない」という学生にもどんどん参加してもらいたい。どんな仕事をする上でも大切な仮設設定、検証、PDCA、データ分析といった力が身につけられるので、メリットは十分あると思います。力試しに参加してみてデジタルマーケティングの世界に興味を持ってもらえたらもちろん嬉しいですし、自分はデジタルマーケティング業界とは合わないなと感じたとしても、それがわかるだけでもよいと思います。
弊社はデジタルマーケティングの世界でワンストップににサービス提供しているので、ありとあらゆる職種があります。デジタルの世界やマーケティングに少しでも興味を持っていれば、「数字に強い」「話すのが好き」などの得意なことを活かせる職種が何かしらあります。また、常に新しいサービスやテクノロジーが登場しており、今はまだ小さいビジネスが数年後誰もが知るサービスになる可能性も。今の新卒はデジタルネイティブ世代と呼ばれるからこそ、デジタルマーケティング業界の10年後の主力ビジネスをつくっていける可能性が高い。そんな業界は、他になかなかないと思います。
印象に残れば覚えてくれるはず。自社の紹介をあえてしない
――インターンシッププログラムの内容で、特にこだわった部分はありますか?
佐藤: デジタルマーケティングは業界としての認知度が低く、「何となく難しそう」と敬遠されがちです。私たちにとっての当たり前の知識が、学生にとっては分からないことばかりなので、今回のインターシップは、社外の目線を取り入れることでマーケティングに精通していなくても分かりやすいプログラムになるようにしました。一緒に作ったのは、学生の心理や、インターシップの現状を把握している協力会社さんで、学生の目線に立ったインターシップに仕上がるように何度も打ち合わせを行いました。
1dayは批判されることもありますが、単なる企画もので終わらせず、リアリティにはこだわりました。参加してもらえば業務をしっかりと体験できると自負しています。
廣川: 2日間で取り組むくらいの内容を、1日に凝縮しています。
佐藤: あと、自社の紹介をほとんど入れていないのも特徴のひとつかもしれません。インターンシップと銘打って、会社の説明をたくさん入れている会社が多いと聞いていますが、そんなことをしなくても、内容さえよければ「電通デジタルはよかったよね」と印象に残ると思っています。
――今後の開催予定を教えてください。
廣川: 9月から翌年2月まで、月1〜2回のペースで開催します。トータルで10回程度行う予定です。
テストとして本インターンを実施。参加した学生(内定者)の声とは
データを読み解くのが楽しい。優秀な後輩にも勧めたほど
電通デジタル 内定者
山入端翔
慶応義塾大学院
政策・メディア研究科
卒業までは、長期インターンと研究に専念。早く起業したいので、そこに到達するために、いまは様々な経験を積みたい。
長期インターンしか経験したことがないのですが、1dayの場合、簡単なワークをしてメインに企業説明があると友人から聞いていました。ところが、電通デジタルは1dayインターンで上流業務と現場業務の2つを経験できたのがよかったです。
すごく頭を使うので疲れましたが、やりきった感があります。楽しかったのは、2部でのリスティング広告のクリック単価を導き出すプロセスです。ゲーム性があって、数字としてアウトプットが出てくる。自分が決めたことに対して結果がしっかりわかるのが面白かったです。
このインターンは、データを読み解くのが好きな人に向いていると思います。自分から調べたり考えたりが好きな人は、1つのデータで、さまざまな見方ができる。受動的ではなく、能動的で好奇心が強い人は、楽しいと思います。
実は、人工知能に興味がある優秀な後輩に「参加してみては?」と誘っています。こういう仕事や業界が合うどうかを判断できる内容なので、いい機会になると思いました。逆に数字が苦手な人には辛いかもしれません(笑)。でも、参加したら、デジタルマーケの楽しさや大変さがわかる内容なのでオススメです。
外部の人にインタビューするインターンなんて初めて!
保科早希
慶応義塾大学
商学部商学科
子供に水泳を教えるアルバイトとプールの監視員をやっている。夏休みは、プールに捧げた。あとは、卒論と卒業旅行を残すのみ。
就活では、1dayから5日間のものまで10個くらい参加しました。本インターンは、1dayのものとしては、専門的で手が込んでいます。他社の1dayは、簡単なセミナーをやってちょっと仕事をかじる程度。ときには「開催しなければいいのに」と思うほど気合いのない企業があって残念に感じたこともありました。
それに比べると、電通デジタルのインターンシップは、すごく気合いが入っていた。理由は、1日で現場業務と上流業務の両方を体験できたから。仕事内容をイメージできる構成になっており、レベルが高いと思いました。
中でも良かったのは、上流業務体験ワークでペルソナ(ターゲット像)を設定する際、本当にそれが好きな人にインタビューするというワーク。社員の人ではなく、実際に外部の人にインタビューするので、生の声を聴ける。そんなインターンは初めてで驚きました(笑)。