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トレンダーズ株式会社

【慶應OBインタビュー】先輩、大手企業の内定蹴って、なんでベンチャーに入ったんですか?

インタビュー

大手で働くのか、それともベンチャーで働くのか。そもそも就活で両方受けるのか。そんな悩みを抱える学生のために、慶應義塾大学に通う二人の学生が、ベンチャーのPR会社「トレンダーズ」で活躍する2名の慶應OBにインタビュー。就活における自分の軸の見つけ方(これが役立つこと間違いなし!)、大手とベンチャーの違い、広告とPRの違いなど、根掘り葉掘り聞きました。

<企業紹介>
「トレンダーズ株式会社」は、2000年の設立以来、累計1200社を超える企業のコミュニケーション活動を支援するPR会社。デリスタグラマーを始めとしたインフルエンサーを多数抱え、クライアントに適したPR&プロモーションを幅広く行っている。

<人物紹介>
慶應義塾大学OB
環境情報学部
野中祥平
(写真の右から2番目)
トレンダーズ株式会社
クリエイティブDiv.エグゼクティブマネージャー
2012年入社

総合政策学部
浜田凌佑
(写真の一番右)
トレンダーズ株式会社
プランニングDiv.アカウントプランナー(営業)
2014年入社

学生(質問者)
慶應義塾大学
経済学部
大久保裕次郎
(写真の一番左)
現在、長期インターン中。新規事業開発を手伝っており、そのビジネスで起業するのか、普通に就職活動をするのか悩み中。働く上で大事なのは、「人」ではないかと思っている。

経済学部
森宗高大
(写真の左から2番目)
就職活動を始めて業界に関係なく幅広く企業を見ていたが、大手広告代理店の夏のインターンシップに参加後、広告業界への興味が高まる。

100社エントリーした野中さん、10社しか受けなかった浜田さん


大久保裕次郎(以下、大久保): 今日はよろしくお願いします。まずは、お二人の就活とトレンダーズに入社した理由を教えてください。

野中祥平(以下、野中): 私がトレンダーズに決めた理由は、ちょっとファンタジーかも(笑)。大量エントリー型で100社以上はエントリーしましたが、二つの軸をベースに企業を分類していました。一つは、大きい会社か小さい会社か。そしてもう一つの軸が、興味がある業界とない業界です。その軸で切り分けるとトレンダーズは、「小さい会社」で「興味が薄い業界」だったんです。興味があった人材業界の大手からも内定をもらっていたのですが、トレンダーズに入れば、新しい自分に出会えそうだと感じたことが入社の決め手ですね。変化の速い会社だと聞いていたこともあって、自分の知らない・興味がない業界でどんどんチャレンジすることで、それまでとは違う自分になりたかった。変わりたい願望があったんですね。

浜田凌佑(以下、浜田): 私は、10社程度しかエントリーしませんでした。大手就活サイトで150社、200社とエントリーしている友人もいましたが、深く理解していない企業に大量エントリーすることに違和感を覚えてしまって…。エントリーした10社は、広告代理店や商社が中心です。「何をつくるか」よりも「どう売るのか」に興味があったので、ここを軸に企業を探していましたね。最終的には、大手広告代理店とトレンダーズから内定をもらってどちらに行くか迷っていました。最後は人の雰囲気で決めようと思い、両方の社員5、6人に会わせていただいたんです。皆さん素敵な方々だったんですが、「代わりのきかない人材になれそうだ」と思ったのが、トレンダーズです。役員の方が直接、2年目にはこんなことができる、4年目は・・・とロードマップを丁寧に示してくれて、未来の自分を明確に思い描くことができました。

森宗高大(以下、森宗): その軸はどうやって見つけたのでしょうか?

浜田: ゼミの教授に教えてもらった方法を試しました。自分はどういう時に喜ぶのか、怒るのか。感情のバロメーターである喜怒哀楽の四つそれぞれに、250個ずつ項目を書き出します。合計1000個。夏休みの小学生の宿題みたいですが(笑)、試してみるとこれが良かった。意外なことに、怒ったこととテンションが上がったことが紐づいていて、それが私の場合、モノづくりよりも「どうやって売ったか」というポイントだったんです。売ることへの試行錯誤に関心が高いんだと気づいて、そういった業界に行くことを決めました。ただ、一つの軸で250個なんてほとんど書けません。最後は決め打ち。これは怒っているだろう、みたいな。800個目からたぶん全部ウソです(笑)。

野中: 初めて聞いたけど、それいいね。怒れることって才能だと思うんです。無関心だと怒りポイントが見つからないから。怒りのリストアップはかなり有効だと思います。私は、大学三年の時に本を出版(『中高生の勉強あるある、解決します。』)しているんですが、当時、教育に対して納得いかない部分があって。大学に入って、中高の勉強の教え方や指導法が非効率だと感じたんです。もっと早くに役立つ方法や勉強法を知りたかった。自分自身の思いや考えをブログに書いて、出版社に企画として持ち込んでいました。これも今思えば怒りが原動力ですよね。最終的には、朝日新聞が取り上げてくれて書籍化に至るんですが、その流れから、教育や人材業界に興味を持つようになりました。人が早く成長できるサービスがつくれたらいいなと考えたんです。

森宗: さきほどの大きな企業と小さな企業の軸は、どうして重視したのでしょうか?

野中: 小さい企業に興味が沸いたのは、自分がどんな役割を担いたいかを考えたからです。自分がチームやプロジェクトを動かすときに主体性を感じられるのは、大きい企業より小さい企業だなと。100分の1になるのか、1000分の1になるのかで、影響力が全然違います。自分が社内にも社外にも影響を与えられて活躍できるのは小さい企業だと感じ、その軸を重視しました。

「誰が言うか」と「何を言うか」を設計できる人は、市場価値が高い

森宗: ありがとうございます。入社して、いまはどんな仕事をしているのでしょうか?

野中: エグゼクティブマネージャー(経営参画もするマネージャー)として、新規事業開発を担当しています。

浜田: 私の役割は、大手飲料会社を中心としたクライアント営業です。

大久保: 仕事上でお二人は関わりがありますか?

野中: ありますね。浜田は、クライアントにPRソリューションを提案する立場。どんな広告商品があれば売れるのか、どういう提案資料があれば価値が伝わりやすいのか、2人で話し合うことが多いです。浜田が営業現場でヒアリングをしてきたことが、新規事業のヒントにもなるんですよ。

森宗: 私は、夏に大手広告代理店のサマーインターンシップに参加して、広告業界に興味を持つようになったのですが、広告とPRの違いを教えてください。

野中: 広告もPRも最終目標は、同じです。何かを伝えて商品を理解してもらったり、購買してもらったりする。でも、両者は、アプローチが違います。PRは、「何を言うか」、「誰が言うか」の「誰が言うか」から考えます。それがPRの面白さです。読者モデルに言ってもらうのか、そうではなく、経済学者に言ってもらう方がターゲットに響くのか。最近だとインスタの影響力が大きくなっているので、インスタグラマーを起用する提案も増えています。

浜田: いま、テレビCMを見る人が年々少なくなっています。なので、テレビCMに使っていたお金を別のところに投下しようとするんですが、クライアントもベストな方法が分からなくて困っている。だからこそ、デジタルで「誰から」「何を言わせるか」をちゃんと設計してPRを提案できる人は、市場からの評価も高い。流行は次々変化するので常にアンテナを張っておく必要がありますが、動きが激しい分、新しいプランが成功した時の喜びも大きいですね。

大久保: 変化が早いと、大変ではないですか?

浜田: 自分自身を変化させる、成長させるという意味では、大変さよりもやりがいの方が大きいので苦労は感じていません。ただ、新しい施策をクライアントに納得してもらうのは、ハードルが高いこともありますね。直接やり取りしている担当者の方は理解してくださったとしても、今度はその方から上司や役員を説得してもらわなくてはいけない。その難しさは、ひしひしと感じています。

森宗: ありがとうございます。では次に、会社が小さいと大変なことや大企業との違いがあれば教えてください。

野中: 弊社は100人程の会社なので、変化に対応しやすいことが特徴です。どこの会社よりも早く、トレンドを取り入れた最新のPRソリューションを提案できます。ただ、一方で大きい予算に対して大きい提案をする機会は、大手広告代理店に比べて少ないかもしれません。あとこれは個人的な感覚ですが、会社規模が大きすぎると一人ひとりの担当領域が狭くなり、その分野の知識しか身につかないリスクがあると思います。その点弊社なら、裁量権も大きいので様々な知識・経験を身につけられる。もちろん勉強も必要ですし大変かもしれませんが、確実に成長できます。全部のベンチャー企業がそうだとは思いませんが、私たちは、変化に強く一人ひとりが成長できる会社です。

浜田: 私がいま提案しているプランも、入社した頃にはまだ無かったものばかり。トレンドはどんどん変化するので、それに合わせたソリューションを提供できるスキルは身についたかもしれません。ベンチャー企業というか、弊社ならば、臨機応変さと柔軟な対応力は絶対磨かれますね!

年功序列は一切なし。3年目で部長になった社員もいる

大久保: 変化に強い会社ということですが、社員にはどんな方が多いのでしょうか?

浜田: 課題や問題から逃げださず、もくもくとちゃんと向き合ってやる人が多いです。みんな根がマジメなんだと思います。

野中: ミーハーな人は多いかもしれません。よく言えば、情報感度が高い人たち。変化が激しい業界なので、トレンドに合わせて自分自身も変化することができる人たちばかりです。

森宗: 年齢層的には、どれくらいでしょうか?

浜田: 28、29歳が平均です。年功序列は全くありません。私は入社4年目ですが、経営メンバーに入っている同期もいますし、3年目で部長になった社員もいる。刺激を受ける人が周囲にたくさんいるので、自分も頑張らなくちゃと日々精進しています。

大久保: 10年後は、どうなっていたいですか?

浜田: なんとなくですが、10年後は新しいことにチャレンジしていると思います。父親が事業家で起業していることもあり、自分も事業を興しているんだろうなという漠然としたイメージがあります。

森宗: 辞めることは歓迎されそうですか?

浜田: 歓迎とは言い切れませんが、自分のやりたいことをしっかりと見つけ、やりたい理由がちゃんとしていれば、喜んで受け入れてくれると思います。

野中: 私は、10年後どうしたいかという明確な目標は定めていません。その時の流れや状態に合わせて生きているタイプなので。ただ、10年後もトレンダーズにいるとしたら、ここでしかできないこと、自分にしかできないことがあるから、ここにいる。もし違う場所に行くとしたら、自分にしかできないことがその場所にあると気づいたときです。でも、幸い、この6年間は、自分が必要とされていて、自分にしかできなくて、自分がやった方がうまくいくだろうというミッションを任されています。一度も辞めたいと思ったことはないですし、働いていて、とても楽しいです。

大学時代に“やるべきこと”はない。やりたいことをやった方がいい

大久保: 最後になりますが、学生時代にした方が良い経験や、やっておいた方が良いことって何かありますか?

浜田: いま仕事に活きていると感じるのは、受験勉強と部活に打ち込んだ経験です。水泳部では、6年間毎日走り込みと泳ぎで体力の限界近くまで追い込みました。受験勉強を含め、歯を食いしばった経験がどれぐらいあるかというのは、意外なほど大きい。それがないと逃げがちになってしまうと思うんです。だから面接でも、歯を食いしばって成し遂げたことや、失敗から這い上がった経験がどれだけあるかを聞きますね。成功体験を話す学生さんが多いんですが、それよりも「こんな失敗をしたけど、こんな風に変えて、また挑戦しました」という失敗体験の方がインパクトも強い。何でもいいので全力で挑戦して、どんどん失敗しながら自分の限界を超えてほしいですね。

野中: 私個人としては、やるべきことより、やりたいことをやった方がいいと思います。実は私、大学三年の4月に彼女にフラれたんです(笑)。で、体調を悪くして、どんどん落ち込んで、「俺はこれからどうすればいいんだ」って、生きてる意味も分からなくなってしまった。そんな時に高校の同級生に「変わりたい」と相談したら、彼が塾講師をやっていたこともあり、一緒に教育に関する本を出すことになったんです。日本の教育に対する想いや怒りもありましたし、今しかできないことだったから本当に楽しかった。元気になってやる気も溢れ、その上大学生で本を出版するという貴重な経験もできて、面接でもすごく刺さりました。だから二人も、やるべきことを探すのではなく、その時その時でやりたいと思ったことに打ち込むのが一番です。

浜田: カッコいいです、先輩(笑)。ちなみに私は学生時代、「これをやりたい!」と思って、ECサイト(インターネット上で商品を販売するWebサイト)で湘南に特化した野菜を売っていました。

森宗: どうしてその事業を始めたのですか?

浜田: 当時、ご当地キャラクターやB級グルメが流行っていて、「これからは地方の商品が売れるのではないか」という仮説を立てたんです。エリアとしてのブランドもある湘南産に特化して野菜を販売したところ、結果的にけっこう売れました。ただもちろんすべてがうまくいくわけではないので、面接でこの経験を失敗体験として伝えたら面接官がすごく面白がってくれて。先ほども言った通り、いま自分が面接官の立場になってみても、失敗体験の強さ・大切さはすごく感じます。お二人も、やりたいことをやって、いっぱい失敗体験を増やしてください!

大久保・森宗: 自分のやりたいことに挑戦し、全力でやりきるということが重要ということですね。とても参考になりました!本日は貴重なお時間を頂きありがとうございました!これからもお仕事頑張ってください!

「PR業界を知る」イベント開催のお知らせ

トレンダーズ株式会社では、PR業界のこと、実際の仕事内容、PR・広告業界で必要とされる企画力を学ぶことができるイベントを開催します。
業界理解などの座学だけでなく、実際のケースを用いて企画力を学ぶ実践形式の課題解決型ワークショップを行います。
Instagramなどのソーシャルメディアを活用したインフルエンサーマーケティング・デジタル特化型PRなど常に最先端のソリューションでクライアントの課題を解決しているトレンダーズの働き方を肌で実感できるイベントをご用意いたしました。
詳細・お申込みはこちらをご覧ください。

イベント概要

「リアルケーススタディでPR業界のシゴトを知る」課題解決型ワークショップ
・開催日時:2017年10月05日(木) 17:00 〜 20:30
・開催場所:トレンダーズ株式会社本社 東京都渋谷区東3-9-19 VORT恵比寿maxim
・当日スケジュール
17:00 受付開始

17:30~18:15
-マーケティング理解+会社説明
  マーケティングの定義
  トレンダーズの会社・仕事説明 
   └PRとマス広告の違い
   └マーケティングテクノロジーについて
   └マス予算をデジタルにリプレイスする重要性
  PRの事例紹介 

18:15~19:15
-課題解決型ワーク
  0→1を創り出す企画力を試すワーク。
  実際にトレンダーズが行った案件を題材に、
  チームを組んでプランニングを行います。

  概要説明
  ワーク実施
  発表 1分×5グループ
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  トレンダーズ実施施策説明 

19:15 ~ 20:00
-座談会
 社員4~5名参加予定。ピザ+お酒を飲みながらざっくばらんにお話をしましょう!

20:00~20:30
-アンケート記入

・お申込み方法
下記イベントページより詳細をご覧頂き、申込むボタンよりご応募をお願い致します。
https://br-campus.jp/events/785

皆さまのご参加心よりお待ちしております。

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