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三菱重工エンジニアリング株式会社

極寒地でバルブを一つ一つ調整しながら学んだこと。

インタビュー

倉田 峻平(2013年入社)
土木建築設計 / 化学プラント
空間エンジニアリング部
土木系 都市地域社会専攻卒

三菱重工グループ(MHIG)に入社を決意した理由

学生時代は土木を専攻していたので、将来はものづくりに関わりたい、中でもスケールの大きなものに携わりたいと思っていました。加えて、社会貢献度の高い仕事をしたかったので、海外でも仕事ができる方がより良いと考え、そういった軸で就職活動をしていました。
三菱重工グループ(以下、MHIG)への入社を決意した理由は、誠実な会社であり、グループとしての規模感や安定感を感じられたこと、事業のバリエーションの多さに魅力を感じたことです。また、MHIENGの土木建築設計は、設計から現地工事まで一貫して手掛けていることにも魅力を感じました。
入社してからは化学プラントの土木建築設計を担当しています。仕事内容は学生時代に学んだことの延長線上にはありますが、入社してから身につけることがほとんどです。

図面をパッと見ただけで問題点を見抜ける力

入社2年目の夏から15ヶ月間、ロシアに派遣されました。研修目的で当初は3ヶ月間の予定だったのですが、延長を希望し、最終的には15ヶ月間滞在することができました。貴重で、有難い経験だったと思っています。当時、快諾頂いた現場所長や上司には、非常に感謝しています。
ロシアで担当したのは、天然ガスからアンモニア、メタノール、尿素を生産する肥料プラントでした。ロシアは極寒の地ですので、設備が凍結しないよう、多くの設備を建屋の中に入れています。その建屋に入れる空調設備は、温水を引きファンで温風を出すもので、寒冷地で大規模な施工するのは当社としても初めての試みでした。
その中で苦労したのは、温水を引く配管が、厳しい寒さのため凍ったり破裂してしまうことでした。配管が凍ると、温水を必要量循環させることができず暖房は機能しません。マイナス20℃を下回るような環境で暖房がないことは、プラントにとっては死活問題です。毎日時間の許す限り建屋をまわって、配管の温度確認や、温水の循環が悪い箇所の調整、凍った箇所の解凍や補修作業をしていたのですが、これが果てしなく大変で、終わりが来ないと思えるほどでした。このトラブルの主な原因は、元々の設計条件と実際の状況が違っていたことでした。空調の専門家にプロジェクトに参画してもらい、プラント全体のバランスをみながら温水の流量・圧力をコントロールするバルブを一つ一つ調整し、事なきを得ました。運転に支障をきたさぬよう、工事を滞りなく進めることがいかに大変かということを実感しました。
ロシアでの経験を通して、特にコミュニケーション能力が伸びたと感じています。仕事の相手はロシア人、中国人、インド人、フィリピン人が多く、ネイティブの英語ではなかったためか語学力は問題になりませんでした。それよりも、海外で異なる文化を持つ人と仕事を前に進めていくためには、各々が自身の仕事に責任を持って働けるよう、主体的で濃密なコミュニケーションを図ることが、いかに重要かということを、現地所長や直属の上司をはじめ、コミュニケーション能力にたけた先輩方の姿から学びました。

ロシアの次は中国に派遣されました。入社4年目のことです。そのプロジェクトはモジュール工法(※)を採用しており、私は中国のモジュールヤードに鉄骨の設計兼工事の責任者として派遣されました。責任者という立場は、自分の判断と裁量で物事を進められる楽しさ、やりがいがある一方でその責任は重く大変で、日本にいる先輩方や他のグループの仲間の協力を得、無事任務を完遂させたときは、胸が熱くなりました。また、現地所長が非常に楽しいチームをつくってくれたので、アフター5を含め、毎日笑いながら過ごせたことも、とても良い思い出です。
今は新規案件であるポリエチレンプラントの鉄骨構造と基礎の設計を担当しています。希望が叶えば、設計完了後に再び海外現地に行くことになるかもしれません。

土木建築設計には高度な技術力が求められるので、先輩たちとのスキルの差を実感する日々です。先輩たちは自分の手で計算する力もすごいのですが、図面をパッと見ただけで「ここがよくない。この図面通りにつくるとトラブルが発生する。」と気付ける力が本当にすごいです。私が作った図面を一目見ただけで「ここはどうなっているのか?」と指摘され、実際にその箇所を詳細に検討して問題が発覚したときは、これこそ知識と経験からくる「センス」の差だなと圧倒されました。少しでも先輩たちに近づけるよう、仕事を通じてひとつずつ学んでいきたいと思います。

(※)モジュール工法とは、プラントの建設現場に資材を運び込んで一から組み立てるのではなく、あらかじめ別の場所(モジュールヤード)で鉄骨、配管、機器、機械等の各要素を組み立ててから、現場へ輸送・据付する工法

土木建築設計を究めるか、プロジェクトマネジャーを目指すか

当面の目標は、プロジェクトの中で土建設計を取り纏めるキーパーソン(KP)として、設計から現場工事まで一貫して完遂させることです。中長期的には、土建設計や設計管理の道を究めるのか、土建以外の幅広い知識を吸収しプロジェクト全体をまとめる方向を目指すのか、どうキャリアデザインをするかは、仕事を続けながら色々と模索したいと思います。
今は化学プラントをやっていますが、いつか交通事業もやってみたいですね。
野望としては、ガンダム好きなことを発端に宇宙に興味を持っていますので、MHIGの中でコロニーや月面基地の話が出てきたら手を挙げたいです(笑)。MHIGはロケットもやっているので、実現したらプロジェクトマネジメントなどのチャンスはあるかもしれないと夢に見ています。しかし、自分がそれを任されるにはそれ相応のスキルが必要なので、いまは目の前の仕事を必死に頑張っていきます。

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