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就活生が語る

【時期別×就活体験記】神戸大学/文系学部 就活は楽しんだもの勝ち!大手メーカー内定までの道のり

5つの時期ごとの過ごし方がわかる「時期別×体験記」。「就活楽しかった!」と振り返るAさん。夏~冬を通して数多くのインターンシップに参加する中で見えてきた「自分が本当に輝ける場所」。「グローバルに働きたい」という想いはぶらさず、惜しみない努力と自身の魅力を発揮し掴んだ第1志望企業の内定。憧れの商社からメーカー志望に変わった理由とは?彼女が考える最適な自己分析とは?面接のコツとは?志望業界に関わらず全ての就活生必見の就活体験記!

<5つの時期とは>
・就活スタート(準備)期
・夏インターンシップ期
・秋冬インターンシップ期
・本選考期(秋冬IS以降)
・意思決定期


<プロフィール>
Aさん/女性
神戸大学/院卒
文系学部
ガクチカ:留学/海外滞在, インターン, 資格取得
内定取得先:専門商社, SIer, 自動車・自動車部品・輸送機器, 飲食・外食(フード・レストラン)
入社予定先:メーカー(自動車・自動車部品・輸送機器)

#メーカー#商社#グローバル#留学#長期インターンシップ



就活スタート(準備)期

ーーいつから就活を開始したか?
修士1年生の5月。GW明けから。

思い返してみれば、去年の夏休みから周りの院生の先輩が就活を始めていた。修士1年生の夏休みにインターンシップに参加するためにはそろそろ始めないといけないと思った。

ーー何からスタート・準備したか?
①就活サイトへの登録
マイナビ、リクナビ、ワンキャリア、ビズリーチ・キャンパスなど有名なものを片っ端から登録。

②各社マイページへの登録
主にマイナビ経由。
商社、海運、メーカーの大手有名企業企業を30~35社ほど登録。

③ガクチカや自己PRのテンプレート作成
ESでは何を聞かれるのかと先輩に聞いたらガクチカが絶対必要だと言われたから。
大学院を卒業して社会人1年目の彼氏が過去に出したESを読んだりした。

ESの雰囲気、どんなことを書いているのか、口調を見るためにワンキャリアも少し利用した。

また、週に1、2回ほどキャリアセンターに行って添削もしていただいていた。


ーー応募までの志望(見ていた)業界・企業は?
商社、海運。

中国留学や海外に関わる長期インターンシップの経験から、国際的な仕事や外国語を使った仕事をしたいと思っていた。

外国語を使う仕事といえば、という業界だと思った。逆にここまで学んでいてその道に進まないともったいないとも思っていた。

商社はシンプルにかっこよく、憧れもあった。


ーー応募までの過ごし方や意識した準備は?
自己分析。
よくあるモチベーショングラフなどは使わず、人に自分の過去の経験を話してもらっていた。

キャリアセンター主催の自己分析セミナーに参加した際、モチベーショングラフが配られ実際に書いてみたことがあったが、個人的にこれが何になるのか疑問があった。

実際に人に聞いてもらいながら深堀してもらう方がいいと思った。
ESでも自分の体験や思いを書くことが多いと知っていた。その話の組み立ての練習がてら、人に話しながら自分の経験を整理していた。

社会人の彼氏に話を聞いてもらったり、大学のキャリアセンターの人に話を聞いてもらった。

実際にESを見せて、「これどういうこと?」と深堀される→「思い返せばこれはこういうことだな、、」という発見が多く、思いがけないところで自己分析できていた感じ。


ーー応募までに困っていたことは何か?
自分なりに就活をしていたが、結果的にうまくいくのかどうか先行きが不安だった。

将来のことについてそもそも不安になりやすい性格のため、ニートにならないかなとぼんやりと心配していた。

特に解決せず、不安だろうが何だろうがとりあえずやるしかないと思っていた。


ーーこの時期はどんな心境だったか?
自分がどこまで通用するのか不安だった。
自分の性格的に大企業に行きたかったから、モチベーション高くやれていた。一方で自分がそんなところに行けるのか不安だった。


ーー応募までに「やっておいてよかった」と思うことは?
①自己分析

②人に通じる・伝わる形での話の整理
ESを書く際・面接の際に、最低限相手に伝わらないと意味がないから。
ESはどの企業も同じようなことを書いていたが、特に面接では話をまとめておいてよかったと思う。

前提がわからない人に話すためどこからどこまで話せばいいかわからなかったが、その加減がわかるようになった。


ーー応募までに「やってけばよかった」と思うことは?
この時点では特にない。
やれることはやれていたと思っている。


夏インターンシップ期

ーーいつからインターンシップに応募を開始したか? (年次とおおよその月)
修士1年生の6~10月。


ーーこの時期に志望(見ていた)業界・企業は?
商社、海運、サブとして自動車系メーカー。

自動車系メーカーはグローバルだし、日本の産業といえば自動車だと思った。そこに携わったら海外に輸出するときなどグローバルに働けるのではないかと考えた。

そもそも自分は興味関心が結構はっきりしているタイプだから、心惹かれない業界は一切見なかった。


ーー何社に応募したか?
約30社応募。
商社10社、海運5社弱、自動車8社、その他業界大手数社。

約20社通過、参加。
商社7~8社、海運2~3社、自動車8社、その他数社。

たくさんインターンシップに参加したかったから出せるだけ出していった。

応募する企業全てのESの締め切りや設問をWordでまとめ、締め切り順に並べて管理していた。

正解がわからないまま初面接を迎えたが、自分語りが好きな性格もあって楽しくできた。


ーーインターンシップで体験したこと/分かったことは?
思ったよりESも面接もサクサク通り、意外となんとかなるかもしれないと思った。

大手・難関企業のインターンシップにいる人は皆高学歴で話も面白く、「世の中にはすごい人が多いなぁ」とぼんやり思っていた。

交友の輪も広がり、プライベートで遊びに行ったりもした。
一方で就活に関する情報共有や高め合いはあまりしなかった。

同じ研究科内は留学生ばかりでほとんど日本人がおらず、就活仲間がいなかった。

「世の中の就活生は今いったい何しているんだろう?自分がやっていることは他の就活生と比べてどうなのか?」と全く情報がなかった。

でもいざインターンシップに参加して同じ就活生を見てみると、どのような企業を見ているかも知れたし、皆属性として強い人たちばかりですごいなと思った。


ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
ESの応募段階では日程などは考えず、通過後にスケジュールアプリで日程被りがないように管理した。

提出したほとんどのESはキャリアセンターで最低1回、多くて3回添削してもらっていた。

その後はインターンシップに参加しまくった。説明会よりも長い時間社員と関われるインターンシップの方がその会社のことを嫌でも深く知れると思ったから。

夏休みは平日はほぼインターンシップに参加し、土日に遊ぶというサイクル。
体力的には問題なく、逆によい生活リズムを作れていた。


ーー当時困っていたことは?
インターンシップに行くまではいいが、実際に行ってからのそこでの振舞い方がよく分からなかった。
具体的には以下
・グループワークで新規事業立案があったが、どこまで詰めればいいのか
・自分がどういう立場で他のインターン生と関わればいいのか
・どの程度企業が評価しているのか、みているのか
・どの程度のモチベーションで臨めばいいのか

企業に評価される正解の振る舞いが分からなかった。
結局今でもよくわかっていない。
当時はとりあえずプレゼンの発表資料をまとめるパワポ係に徹していた。


ーーこの時期はどんな心境だったか?
いっぱい合格もらえてうれしい!インターン楽しい!友達できてうれしい!意外と自分いけるな。。。

色んな企業にインターンシップ選考で合格をいただけて自己肯定感が上がった感じがした。交友の輪も一気に広くなり楽しかった。


ーーこの時期に「やっておいてよかった」と思うことは?
たくさんインターンシップに参加したこと。
友達が増えたし毎日充実していてとても楽しく、プライベートの面でも充実した。

サマーインターンシップに参加した企業から早期選考の案内もきて、参加してよかったと思った。

一方で思ってたのと違う企業もあった。

それは、業界をみて自分のタイプだと思っていたらインターン生と気が合わなかったこと。

企業や社員ではなく、同期になりうる就活生と合わないな、将来一緒に働きたくないなと思う企業があり、早期選考の案内が来ても参加しなかった。
悪い意味での線引きができたと思う。


ーーこの時期に「やってけばよかった」と思うことは?
この時点では特にない。やれることはやったから。


秋冬インターンシップ期

ーーサマーIS後は、いつから再度ISに応募を開始したか?
修士1年生の8月~1月。


ーーこの時期に志望(見ていた)業界・企業は?
商社、自動車系メーカー。
夏インターンシップに参加して意欲が上がっていた。

①商社
かっこよさとなんとなくの憧れからずるずる志望していた。
しかしちょっと自分とキャラが違うかもとは薄々感じ始めていた。知的な人、明るくて面白い人が多い一方で嫌な部分もしっかりあった。

実際に現実を見て、かっこいいだけでなくて悪いところもあるかもしれないなと思った。


②メーカー
性に合っている感じがして志望度が高くなってきた。
メーカーの夏インターンシップはオンラインが多く、学生の雰囲気は正直わからなかったが社員を見て居心地がいいなと思った。

夏の時期に見ていた海運は、あまり魅力的に思えなかったため撤退した。


ーー何社に応募したか?
約25社。約15社通過、参加。
商社、自動車系メーカー、その他全て同じ割合で応募。


優遇のあるインターンシップが増えてきたからまだまだ参加しようと思い、出せるだけ出した。

性格上、短期集中型のため3月末で就活を終わらせたいと思っていた。

説明会(合同説明会に行って興味がある企業だけをピンポイントで聞いた、学内主催、就活サイト主催のものにも参加)や友人と話していた時の噂話、先輩からの話、Google検索で出てきた就活体験記、ワンキャリア、OB/OG訪問した友人からの話などから情報収集していた。


ーーインターンシップで体験したこと/分かったことは?
大手・超難関企業(総合商社など)のインターンシップに複数参加することができた。

信じられないくらいハイスペックで人柄も良く、やる気に満ちた学生とたくさん会った。

尊敬すると同時に、やはり自分はこういうキャラではないと思い、商社の志望度がかなり落ち着いた。

実際に総合商社の5daysインターンシップに参加し、能力・性格・コミュ力すべてを兼ね備えた就活生に囲まれ、自分の存在意義を見出せず悩んだ。

この短期間でもこの状態だったら就職後に鬱になるなと思った。

しかし今でも当時のインターンシップで出会った友人達のグループLINEは動いていて、プライベート面ではよかったが、就活の面では、、、という感じ。


ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
体調を崩さない!ダブルブッキングしない!

選考対策はもう特に必要がないと思った。
ESや面接はインターンシップの選考でそれなりに場数を踏んでいたため特化する必要はないと考えた。

9~10月のインターンシップで体調を崩してしまったことがあり、もっと基本的な部分で残念な思いをすることのないようにしようとした。


ーー当時困っていたことは?
対面インターンシップに参加する際の交通費。
遠方勢は交通費がかさむ。

忙しい週は月曜日 東京・水曜日 東京・金曜日 愛知などというスケジュールもあったため出費がかさんでいた(返ってはくるけど1ヶ月先だったり…)。

後日振込ではなく行ったその場で現金で返してくれる企業が神様に思えた。
交通費返済待ちが十何万にも上り、クレカどれなら使えるかな、、という感じ。

インターンシップに参加する時は「東京に旅行!」気分だったが、一方でクレカの上限が怖かったのが事実。


ーーこの時期はどんな心境だったか?
就活楽しい!
悩んだインターンシップも総じてみると楽しかった。

色んな企業にインターンシップ選考で合格をいただけて自己肯定感が上がった感じがしたし、交友の輪も広くなり楽しかった。


ーーこの時期の内定は?
大手フードサービス。
お試しで参加していた1dayイベント経由で早期選考の案内が来た。練習がてら受けたため志望度はゼロ。


ーーこの時期に「やっておいてよかった」と思うことは?
様々な企業のインターンシップに参加すること。
早期選考の案内がたくさんもえらるようになるから。


ーーこの時期に「やってけばよかった」と思うことは?
総合商社に行きたいならOB/OG訪問をすべき。
内々定者の友人に話を聞くと何十人も訪問していた。

OB/OG訪問しないと最終面接までいっても合格が出ないから。


本選考期(秋冬IS以降の時期)

ーー時期は?
修士1年生の2月~3月。


ーーこの時期に志望(見ていた)業界・企業は?
第1志望は自動車系メーカー。サブとして商社。

インターンシップに参加したことで商社の志望度は下がった。
しかしインターンシップ経由の選考があり、交通費も出るため旅行気分で受けた(実際、昼頃に面接を受ければ午後は東京観光を満喫できた)。

一方で自動車部品メーカーの1社(入社予定先)の志望度が上がった。

国際的に働きたいという思いがある中で、その企業のインターンシップやイベントに2、3回参加し、思ったよりグローバル企業だと気づいたから。


ーー何社に応募したか?
9社応募、9社通過。

商社4社、自動車3社、その他IT系など。
早期選考の案内がきた企業からまだ興味のあるものを受けた。


ーー当時の過ごし方や意識した対策は?
①自分の志望度の高い企業の社員にOB/OG訪問。

ビズリーチキャンパス経由。
自動車系メーカー(入社予定先)の訪問では、業務内容や選考対策についてがメインだがギリギリを攻めて、聞きたいこと100%聞くことができた。

優しい社員の方で、わからないことはいつでも聞いていいよと言ってくださってメッセージでもやりとりしていた。

IT系企業は最終面接前に社員の方と話せる機会があった。


②OB/OG訪問での面接練習。

ビズリーチキャンパス経由。
2週間に1度くらいのペースで面談し、計5、6回、3人ほど。ESを見せて深堀ポイントを聞いたりした。


ーー当時困っていたことは?
第1志望の企業ができて、そこに受かるかどうかが不安だった。
内定は持っていたため漠然とした不安はなかったが、面接官の相性など運要素もあるから大丈夫かなと思っていた。

第1志望の企業でなければ落ちてもいいと思っていたが、第1志望はここしかない(自動車系メーカー)と思っていた。

OB/OG訪問をするなど最大限の努力をし、これで落ちたなら仕方がないと思えるようにした。


ーーこの時期はどんな心境だったか?
インターンシップは落ちても次があるが本選考で落ちるともうそこで終わり。
それなりに緊張感をもって力を入れてやらないといけないなと思っていた。

第1志望企業は2回面接があったのだが、1次面接前に「ここで落ちたらこの企業の社員と話せるのはこの1時間で最後なんだ、、、もっと話したいな」と悲観的になってしまった。


ーーこの時期に「やっておいてよかった」と思うことは?
①数多くのインターンシップへの参加
インターンシップに行ったからこそ、優遇や早期選考の案内をもらえた。
面接で志望度を問われる際に志望度アピールの材料になり自分の言葉に納得感が出た。

②OB/OG訪問
「ここまでやった」という自信に繋がったから。


ーーこの時期に「やってけばよかった」と思うことは?
総合商社に行きたいならOBOG訪問をすべき。
しないと最終までいっても合格が出ないから。


意思決定期

ーー時期は?
修士1年生の3月


ーー最終的に何社から内定を得たか?
5社。メーカー2社、専門商社、フードサービス、SIer。


ーーこの時期はどんな心境だったか?
第1志望から内定が出て嬉しかった。迷うことなく入社決意。
圧倒的な第1志望だったから第2志望以下と迷う隙すらなかった。


ーー最後はどこと迷ったか?
内定を得た企業の中で迷うとするならば某商社。
元々商社に憧れがあったし、内定者懇親会にも行ったから。


ーー最後の決め手または決め方は何か?
①勤務地

②ホワイト度
飲み会の頻度、飲み会の豪快さなど。

③社員の印象
優しかった。メーカーへの偏見で根暗しかいないと思っていたが営業職の方は明るくてよかった。


ーー意思決定において困ったこと/悩んだことは?
特になし。第1志望の企業が圧倒的すぎた。
強いていうなら給料やネームバリュー。B to B企業であるため一般認知度は低いと思われる。


ーー就活全体を振り返っての思い、やり直すとした場合に見直すことは?
やり直したいと思うことはない。総じて満足した。
ちなみに何度でも繰り返すが総合商社に行きたいならOB/OG訪問をしよう。

本選考の時期にはメーカーが第1志望になっていたため総合商社はインターンシップに参加して優遇をもらえた2社だけ記念受験した。

そこで「OB/OG訪問をしないと内定が出ないという噂が本当なのかどうか」を確かめようと思い、一切OB/OG訪問をせずに受けた。

すると2社とも最終面接までは進めたがそこで落ちた。
インターンシップで出会った友達で内定を得た子たちは皆OB/OG訪問をしていたから、あの噂は本当なんだろうと思う。

ESや面接はうまくいっていたが、ガクチカのエピソードは珍しいと面接官から良い反応をもらうことが多かった一方で、愛嬌や振る舞いも大事だったと思う。

自分の言葉で等身大の言葉で話すこと(時には面接にはふさわしくないんじゃないかという言葉も使ってしまっていたが)、素を出すこと、明るさなど。

実際に、面接中は関西弁で話して、「最後に一言」の場面で関西弁で話したことをお茶目に謝ったところ、実は面接官全員が関西出身ということがわかり最後でより盛り上がった、という体験もある。

振る舞いはもちろんだが、面接官の運もあるとは思う。

結局は楽しくやったものがちで、面接後に「楽しかった~」と感じた企業は実際に通過していた。